『刻の輪廻で君を守る』

ぜのん

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06章『喧騒下のアブダクテッドな天使様』〈結〉

06章-17

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***06-17-09

 例の四つ辻で、やはり俺たちはピエロと黒マントに出くわしたらしい。

 奴らはリアンを誘拐しようとしたが、バルと『たまたま』付近を警戒していたユリウス少尉が阻止、黒マント共は捕まえたのだが、主犯と思しきピエロだけが逃げていった。



 ということらしい。



 いや、ご都合主義に過ぎんか、過去改変。

 俺があれだけ苦労した事態を『たまたまユリウス少尉が警戒していた』だけで終わらせるのかよ……。

 お前、あの時間軸では付近におらんかっただろーが……。



 で、その後は俺たち全員の事情聴取、事件関係でレイチェルも判事としての用事が出来たりで、その事情聴取は結局、祭り2日目の今日の昼過ぎまで掛かってしまったのだ、と。

 その時間から祭りに参加させるのは事件のこともあってミリーの両親が許さず。

 しかし、すっかり仲良しになったミリーとリアンはミリー家で俺やレイチェル、バルも含めてでパーティー兼フィッチのお披露目をしていたらしい。

⭐︎⭐︎⭐︎
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