『刻の輪廻で君を守る』

ぜのん

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04章『喧騒下のアブダクテッドな天使様』〈承〉

04章-04

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***04-04-06

 取り敢えず、俺は身を起こす。

 肩から右腕まで手首付近まで包帯でぎちぎちに巻かれている。

 身体全体がフワフワしてなんだか力が入らない。

「君は自覚してないかもしれないが、大量の出血をしてるんだよ。……傷を受けてからも大分、無理したみたいだね……」

 少尉が呆れたように解説してくれた。

 ようは、そこそこ大きな傷で、ジッとしてればまだ何とかなったものを、無茶して傷口をぶん回したからそこから血が流れ過ぎた、と言いたいらしい。

「全く、無茶だよ」

 心底、呆れられた。

 が、そんな事はどうでもいい。

「申し訳ないが、俺に言えるものなら教えて欲しい。捜査状況はどうなっているのかを」


⭐︎⭐︎⭐︎
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