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間奏 00章『先んじるビタースウィートな初恋』
00章-04
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***00-04-07
「エルム草原? あそこまでって少し遠くないかしら。土日なら、ピクニック用の辻馬車もあるけど、今日はそれも無いのだし」
「違うよ、おばさん。レイチェルは最近覚えた地図で行ってみたいだけ。花輪はついでだと思うよ」
失礼ね。
そんなことないわよ。
ちゃーんとミリーちゃんに綺麗な花輪をプレゼントしたいんだから。
お隣同士の私、アシュ兄ちゃんは、つい最近生まれたミリーちゃんを囲んでこうしてよく遊んでいた。
まだまだミリーちゃんは幼かったので、私とアシュ兄ちゃんだけで遊ぶことも多かったのだけども。
そう、それで最近、地図の見方を先生から習って色々と読めるようになったの。
ピクニックでよく皆で行くエルム草原も、頑張れば1時間ぐらいで行けることも地図で知った。
「出かけるってことは帰りもあるってことなんだよ、レイチェル」
「そんなのわかってるわよ。でも行って帰ってで、2時間もかからないでしょ? 今からなら3時のティータイムに間に合うわ」
「……言い出したら聞かないな、レイチェルは」
根負けしたように、アシュ兄ちゃんは片手を挙げる。
なんのかんの言って、アシュ兄ちゃんは私の言う事を聞いてくれるのだ。
⭐︎⭐︎⭐︎
「エルム草原? あそこまでって少し遠くないかしら。土日なら、ピクニック用の辻馬車もあるけど、今日はそれも無いのだし」
「違うよ、おばさん。レイチェルは最近覚えた地図で行ってみたいだけ。花輪はついでだと思うよ」
失礼ね。
そんなことないわよ。
ちゃーんとミリーちゃんに綺麗な花輪をプレゼントしたいんだから。
お隣同士の私、アシュ兄ちゃんは、つい最近生まれたミリーちゃんを囲んでこうしてよく遊んでいた。
まだまだミリーちゃんは幼かったので、私とアシュ兄ちゃんだけで遊ぶことも多かったのだけども。
そう、それで最近、地図の見方を先生から習って色々と読めるようになったの。
ピクニックでよく皆で行くエルム草原も、頑張れば1時間ぐらいで行けることも地図で知った。
「出かけるってことは帰りもあるってことなんだよ、レイチェル」
「そんなのわかってるわよ。でも行って帰ってで、2時間もかからないでしょ? 今からなら3時のティータイムに間に合うわ」
「……言い出したら聞かないな、レイチェルは」
根負けしたように、アシュ兄ちゃんは片手を挙げる。
なんのかんの言って、アシュ兄ちゃんは私の言う事を聞いてくれるのだ。
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