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間奏 00章『先んじるビタースウィートな初恋』
00章-03
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***00-03-07
「れぃちゅ、れぃちゅー」
辿々しい言葉で、私のことをそう呼んでくれていた。
ちっちゃくて、すっごく可愛いかった。
いや、今も可愛いのだけど。
「ふふっ、『レイチェルお姉ちゃん』よ、ミリー。まだうまく言えなくても、ちゃーんとお姉ちゃんの名前は覚えておきましょうね」
「大丈夫ですよ、クリエッタおばさん。『れぃちゅ』ってすっごく可愛い呼び名だし。ありがとう、ミリーちゃん」
お礼を言うと、意味がわかったのかニッコリと笑顔。
ほんっとうに可愛い。
ああ、また抱きしめたくなっちゃう。
「ねえねえ、クリエッタおばさん。私、ミリーちゃんの為に花輪をプレゼントしてあげてもいいかな? すっごく似合うと思うの」
「あら、ありがとう。でも、この辺りに花輪を作れるようなお花って植えてあったかしら?」
おばさんは、お庭の花を使うのだと思ったみたいだった。
「おばさん、違うよ。レイチェルはエルム草原まで行こう、て言ってるんだ。あそこならシロツメグサが生えているから」
それまで何も言わずにに、ジッと私とミリーちゃんが遊んでいるのを見守っていた、アシュ兄ちゃんが口を開いた。
⭐︎⭐︎⭐︎
「れぃちゅ、れぃちゅー」
辿々しい言葉で、私のことをそう呼んでくれていた。
ちっちゃくて、すっごく可愛いかった。
いや、今も可愛いのだけど。
「ふふっ、『レイチェルお姉ちゃん』よ、ミリー。まだうまく言えなくても、ちゃーんとお姉ちゃんの名前は覚えておきましょうね」
「大丈夫ですよ、クリエッタおばさん。『れぃちゅ』ってすっごく可愛い呼び名だし。ありがとう、ミリーちゃん」
お礼を言うと、意味がわかったのかニッコリと笑顔。
ほんっとうに可愛い。
ああ、また抱きしめたくなっちゃう。
「ねえねえ、クリエッタおばさん。私、ミリーちゃんの為に花輪をプレゼントしてあげてもいいかな? すっごく似合うと思うの」
「あら、ありがとう。でも、この辺りに花輪を作れるようなお花って植えてあったかしら?」
おばさんは、お庭の花を使うのだと思ったみたいだった。
「おばさん、違うよ。レイチェルはエルム草原まで行こう、て言ってるんだ。あそこならシロツメグサが生えているから」
それまで何も言わずにに、ジッと私とミリーちゃんが遊んでいるのを見守っていた、アシュ兄ちゃんが口を開いた。
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