『刻の輪廻で君を守る』

ぜのん

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02章『続きましてのスリッピィな水汲役』

02章-14

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***02-14-26

「誰なんー! ……って、あれ? アシュ氏?」

「あ、ああ……ここが、バルの家なのか? ども……お邪魔してるみたいだな……」

 しかし、俺の誤魔化しは、全く聞いてないようだった。

 まるで人を射殺すかのように、普段と全く違う鋭い目つきのバルは、ジリジリと警戒しつつ俺から、逃げ道を塞ごうとする。



「……なんでここがわかったん? 答え次第では、アシュ氏には申し訳ないけど、無事に帰す訳にはいかんかも……」

 いつものバルからは、全く予想もつかないほどの殺気。

 それと同時に周りの影=起き出した少年少女達が、俺を取り囲むように動き始める。

 彼等はそろって手にした短刀の刃を、俺に向ける。

 もはや、逃げ場は無い。


⭐︎⭐︎⭐︎
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