『刻の輪廻で君を守る』

ぜのん

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02章『続きましてのスリッピィな水汲役』

02章-04

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***02-04-26

「あ、よーやく見つけたわよ、アッシュ。バル君もお久しぶり」

「おーレイチェル氏ー。今日も暑そうな格好してますなー」

「そう? 見た目ほどではないんだけどなぁ、そう見えるのかぁー」

 やっと見つけた席で一服しようとした所にやってきたのは、レイチェルだった。

 片手には、屋台で買ったであろうサンドウィッチと飲み物を手にしている。

 バルの言う『暑そうな格好』とは、例の全身黒づくめの法服のことを言ってると思うのだが、こればかりは判事の制服なんだから仕方あるまい。

「レイチェルも昼休憩か?」
「そうよ。今日は大した案件じゃなかったから、午後まで持ち越すこともなかったし」

 簡単に言うが、レイチェルが判事になったのはこの春からだ。

 僅か数ヶ月でもう業務に慣れてきてるらしい。やはりこの天才少女はやることが違う。

 こうやってレイチェルも昼休憩が取れる時は、俺達とランチすることが度々あったので、このバルとも何度か挨拶している仲である。


⭐︎⭐︎⭐︎
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