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02章『続きましてのスリッピィな水汲役』
02章-02
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***02-02-26
「どしたん? 何か浮かない顔をしてー」
春からわずか数ヶ月の付き合いであるが、こうやってこちらの事情をすぐに察するのは流石。
見た目と違い(スマンな)、彼は中々に気遣いの細やかな男なのだ。
「いや、特に何もないのだが……ところで、バル。この図書館で、オカルト関係の本はどの辺りにあったっけ?」
「んー、それなら上2階奥の東棚の方にあったと思うんだなー。でも、ホントどしたん? オカルトなんて、アシュ氏は全く興味が無いと思っとったんだがー」
「いや、そんなことは無いぞ。ただ『読む』という労力をかける気力が足りないだけだ」
「それを、『興味が無い』と言うのだよー」
ほっとけ。
窓の外の時計塔は、今日も変わらず2つの針で時刻を示し続けている。
当然ながら、俺の懐中時計と同じ時刻である。
オカルト、て線はない筈だよな。
例の『黄金眼と銀髪の娘達の絵』も、いつの間にやら無くなっているしさ。
⭐︎⭐︎⭐︎
「どしたん? 何か浮かない顔をしてー」
春からわずか数ヶ月の付き合いであるが、こうやってこちらの事情をすぐに察するのは流石。
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「いや、特に何もないのだが……ところで、バル。この図書館で、オカルト関係の本はどの辺りにあったっけ?」
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「いや、そんなことは無いぞ。ただ『読む』という労力をかける気力が足りないだけだ」
「それを、『興味が無い』と言うのだよー」
ほっとけ。
窓の外の時計塔は、今日も変わらず2つの針で時刻を示し続けている。
当然ながら、俺の懐中時計と同じ時刻である。
オカルト、て線はない筈だよな。
例の『黄金眼と銀髪の娘達の絵』も、いつの間にやら無くなっているしさ。
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