『刻の輪廻で君を守る』

ぜのん

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01章 『始まりはフラジャイルな金糸雀』

01章-03

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***01-03-21

「図書館はもうすぐ閉館時間なんだが」

「いやいや、早過ぎでしょ。まだ16:15よ。…………相変わらずアッシュは勤労意欲が無さ過ぎ」

 俺ことアシュレイ・ノートンを『アッシュ(灰色)』なる、奇妙なあだ名で呼ぶのは、見知った不満顔の少女。



「図書館の閉館時間は17:00。あと45分もあるじゃない」

 背中まである、栗色のサラサラ髪をなびかせながら、我が幼馴染みは文句を言ってくれる。

 彼女の名前はレイチェル・サファナ。俺より2歳下の妹分。

 黒色の判事専用の法服で、度の無いモノクルを左眼にかけた、その姿は元々の容姿の淡麗さも相まって正直、威圧的にも感じる。

 わずか18歳で飛び級を重ねて、このクロノクル市、最年少の女性判事に今年、選ばれた時には各新聞でスクープになっていた。

 まぁ、すごいすごいとは思ってたけど、まさかンな天才級とは……

 それは、ともかく。


⭐︎⭐︎⭐︎
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