ゆりえっちで能力強化される世界〜マ◯汁すすりまくって百合に挟まる男を撃退しますっ!〜

後藤ゴエティア

文字の大きさ
上 下
1 / 7

第一話 少女、見舞われる

しおりを挟む
「あーあ......。」

死が目前に迫る中、少女は独り言つ。

「一度でいいから、死ぬ前にゆりえっちしたかったなぁ。」

やけに冷静な頭は、死を前にしてなお欲望を紡ぐ。

そんな自分に対し自嘲めいた笑いを残し、刹那の痛みとともに、少女は意識を手放した。


◇◆◇


私は、すめらぎ ゆりあ。今年で18になるJKだ。

私は物心ついたときから自分が結構かわいい方だという自覚があり、そんなかわいい自分は、かわいい女の子といちゃいちゃすべきだという考えを持っていた。

きっかけは小学生の頃に読んだ少女漫画。本屋さんでとある表紙が目に留まった。それは、ピンク髪と水色髪の、ふわふわした衣装をまとったかわいい女の子たちが、大きな胸を押し付け合うように抱き合い、こちらを見つめているというものだ。

それまでどんなイケメンハーレムものにも興味がなかった私は、初めて胸が高鳴るのを感じた。

かわいい女の子×かわいい女の子......イイッ!
そして幸いにも私はかわいい女の子、そうだ、かわいい女の子と付き合って私もこの本のように......。

グフフっとかわいい女の子らしくも、ましてや小学生らしくもない笑いをたたえ、もらったおこづかいでその本を買いにるんるんでレジに向かう私は、まだこの先に立ちはだかる辛い現実など知る由もなかった。


◇◆◇


時が経ち。JKになって早3年。

おかしい。計画と違う。私は放課後の教室で1人むくれていた。

高校生になりいっちょ前に煩悩を覚えた私は、この年になれば彼女ができまくって、百合セックスまみれの薔薇色の日々を過ごすことが出来ると本気で思っていたのだ。百合なのか薔薇なのかは置いといて。

というのも、かわいい女の子はかわいい女の子が好き、これは世界共通の常識だと思っていたからだ。

だが、ある種そういった風潮は間違いではないにしても、恋愛的な関係に至ることはさほどないらしい。

誤算だった。

私は私の計画のために女子校に入り、なんとなく百合ハプニングが起こりやすいイメージのある吹奏楽部に入ったり、努力したのにこれだ。

いちゃいちゃは確かにある、だが百合えっちはない。

そんなある意味生殺し状態を日々を過ごし、私は焦っていた。

そこで、告白したのだ。クラス1かわいい女の子、一ノ瀬 千万いちのせちまに。

そもそも、私はかわいい女の子と女体が好きなだけであって、好きな人というものは出来たことがなかった。だが、告白しなければ彼女はできないだろう、という至極真っ当な考えのもと、どうせ告白するならばと彼女を選んだのだ。

正直に言うと彼女と私の関わりはほぼ全くといっていいほどなかったのだが、強いて言えば野外学習でキャンプに行った際、たまたま彼女と同じ班になったのだが、その際彼女が作ってくれた料理があまりにも美味しく、夢中で頬張る私と目が合ったとき、ニコリと聖母のように微笑んでくれた彼女の見て、激しい劣情を感じたくらいだ。彼女を食べたかった。

そんな薄い関係性、断られるに決まっているのは今思えば分かるのだが、焦りと性欲に突き動かされた私は彼女への告白を決行した。

彼女の下駄箱へラブレターをセッティングし、いざ放課後の教室へ呼び出し完了。少女漫画で幾億回見たシチュエーション。完璧のはず。

かくして放課後、彼女はやってきた。長い黒髪に白いすべすべの肌、着痩せしているが、実は隠れ巨乳であることを体育の時間、舐め回すように観察している私は知っている。

彼女が、来てくれた。

私はゴクリと生唾と飲み、ワンチャンを期待して迸る自身の汁を感じながら、彼女に告げた。

「千万ちゃん、好き。私と百合セッ....じゃなかった、付き合ってください...!」

「ゆりあちゃ...えぇっ...?う、うぅっ......」

なんと、彼女は泣き出してしまった。頭が冴えていくのを感じる。

そして、えぐえぐと泣く彼女を見て、焦りとともについ、逃げ出してしまったのだ。

断られるだろうとは思っていた。しかし、泣かれるだなんて思ってもみなかった。ショックだったが、それはそれとして彼女の泣き顔をオカズにオナニーはした。


そして、それが昨日の出来事だった。

私は昨日の失敗に思いを馳せながら、放課後の教室で一人思案していたのだ。もう、こうなったらかわいい子に手当たり次第告白しようか...。

そんな投げやりなことを考えてむくれていると、誰かが教室へ入ってくる気配がした。

一ノ瀬 千万いちのせちまだった。

「ゆりあちゃん...」

私の名を呼び、近づいてくるが、気まずくて目を逸らした。
どういう経緯であれ、泣かせてしまったのだから、どんな顔をして良いか分からなかった。

「昨日はごめんね...良かったらこれからお話したいの、私の家に来ない?」

私は信じられない勢いでバッッと顔を上げ、

「行く。」

とだけ行った。我ながら現金である。


◇◆◇


千万ちまちゃんちへ行くまでの間、沈黙が続いた。

何か言おうと思い彼女の方を見やると、心なしか顔が赤くなっているように感じた。

これはやはり、ワンチャンあるというやつでは...?

心の中でしたり顔をキメながら。昨日の夜爪を切っていたことに感謝した。昨日の自分、ありがとう。百合の神様、ありがとう...。

そんなことを考えるわたしの思考は、突然腕を引っ張られる痛みで掻き消された。


一瞬、状況が理解出来なかった。

どうやら、私たちは暴漢に捕まったらしい。

私たちはそれぞれ、二人の男たちに後ろ手に拘束され、動けなくなっていた。

「大人しく従ってれば、帰してやるよ。」

男の一人が、おもむろに腰のベルトに手をかける。膨らんだソレが、嫌でも目に入るよ。

嫌だ。

全身がぞわっと総毛立ち、足が強張る。

「やめてっっ!!!」

布を割くような声で、千万ちまちゃんが叫んだ。

「やっと私のものにっ私のゆりあちゃんになると思ったのにっっっ!!!!あんた達のせいでっ!!男なんて嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い.........!!!!」

「うるせぇっっ!!こいつを殺すぞ!!!!」

私の喉元にナイフが突き付けられる。千万ちゃんの言っていることは気になるが、命の危機に瀕し、頭が回らない。

錯乱した千万ちまちゃんはなおも叫び続ける。恐らく、このまま私たちは殺されるだろう。

「あーあ......。」

私は既に、諦めていた。思考を手放し、このまま恐怖も忘れ死に身を委ねようか、と考える傍ら、なおも諦めきれない夢を独り言つ。

「一度でいいから、死ぬ前にゆりえっちしたかったなぁ。」


◇◆◇


ふと、気がつくと暖かい場所にいることに気が付いた。

先ほどまでの悪夢のようなできごとが走馬灯のように頭を巡っている。

そうだ、私は殺されたはず。そして、千万ちゃんも。

何も出来なかった自分を悔やんでも、もはや遅い。

きっとここは天国なのだ。

横たわる体は柔らかい布団のようなものに包まれているのを感じるし、何やら、ミルクのような美味しそうな香りもする。

ああ、いい気持ちかも...

心地よい感覚に包まれながら、閉じていた目を開ける。

目の前には、巨大なおっぱいがあった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...