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シーズン1
第41話 後編
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キケンなバディ! 第一期
最終章 夏女
3
「…射殺されたのは大物男性政治家だ、ジョギング中に狙撃されて、撃たれた弾は警護執行機関班の体を貫通し、彼に致命傷を与えた…そして、搬送中に息を引き取ったわけだが…犯人は君だろ?」
「よく分かったわね」
謎の女は素直に自分の犯行だと認めた。
「最近、政治家の死傷事件が多発している、手口はバラバラだが、被害者の関係者を洗っていくと手掛かりを掴むことができた」
「へえ…優秀ね」
「被害者と対立している政権幹部…そいつらに頼まれたんだろ?裏社会では有名みたいだな…」
「お陰様で…私のことは調べたの?」
「高い報酬を払えば、政治家だろうが、権力者だろうが、いとも簡単に殺すそうじゃないか…綺麗な顔して悍ましい…」
謎の女性が射殺した大物政治家は、次期大統領候補だった。
「政治の世界は妬み、醜い権力闘争が蔓延している…特にアメリカはね…私のような人間はそんな世界の捨て駒に過ぎないわ」
「どんな理由があろうと、見逃すわけにはかない、逮捕す……!」
ベテランFBI捜査官は謎の女に迫るが、顔色が豹変した。彼の左胸部あたりは自身の血で赤く染まっていた。気づけば、謎の女は愛用している銃を抜いていた。
「チーフ!」
部下の声は届かず、ベテランFBI捜査官は無念さを顔で訴えて、そのまま静かに息を引き取った。
「私は自分の命のためなら誰でも敵に回す、例えFBIでもね…」
「ならば、こちらも容赦しない、チーフの無念を晴らす!」
FBI捜査官たちは逮捕を諦めて、上司の敵を討とうと手段を選ばなかった。潜んでいた捜査官も姿を現して、謎の女は彼らの相手をするしかなかった。
「ふ…」
謎の女は眼前の敵に一切恐怖を覚えず、胸を躍らせていた。そして…
セントラルパーク内で銃撃戦が始まり、殺伐とした雰囲気が溢れ出ていた。
FBI捜査官は携帯銃で、謎の女と交戦するが、実力差は明確であった。彼女は茂みに隠れながら、的確に獲物を仕留めていった。
謎の女は愛銃の引き金を引くが、やたら銃声が小さい。彼女の銃の銃身には発射音や閃光を軽減する消音装置が備えられており、かすれたような音が特徴であった。
また、使用している銃弾は貫通力が凄まじく、防弾チョッキを着用していても全く意味がない。使用弾は異常な破壊力があるため、販売中止になったが、謎の女は裏ルートで購入した。
「……いつか天罰が下るぞ」
「いつになるかしらね…神でも恐れないわ」
謎の女はそう言って、最後の標的にとどめを刺した。
夜の公園での銃撃戦は決着がついた。FBI捜査官たちは無残な姿となり、謎の女に傷一つつけることはできなかった。
「…もう終わり?手応えがないわね、だらしない」
謎の女は愛銃を収めて、何事もなかったかのように宿泊先まで歩いて戻って行った。
謎の女の名はステファニー・アレクサ。(年齢不詳)本名不明。愛称はステフ。
ステフは中流階級の家庭に育ったが、学業に嫌気が刺していた。親に反抗して家を出た後、彼女は自立しようと様々な仕事に挑戦した。ウェイトレス、ベビーシッター、配達員、コンパニオン、モデル、ポルノ女優と職を転々として、生活は波乱に満ちていた。
ステフはニューヨークマフィア幹部の愛人となり、暗黒側の人間へと変貌していく。特殊な世界の裏側を知った彼女は、清掃請負人として裏社会で生きる決意をした。
ステフの名は裏社会で幅広く知れ渡り、政府の要人、財界のトップ、マフィアなど、彼女を頼る者は多かった。
「お帰りなさいませ」
ステフはニューヨークの一流ホテル、最高級のスイートルームに宿泊していた。彼女は常連でホテル従業員はやたら愛想が良い。
「誰かから連絡あった?」
「ええ、ロドニーという男性の方から…帰ってきたら連絡が欲しいとのことです」
「…小腹が空いていてね、白ワインを…銘柄とツマミは任せるわ」
「かしこまりました…他にご用件は?」
「マッサージをお願いするわ、運動してきたから疲れちゃって…」
「かしこまりました、お部屋に派遣いたします」
「ありがとう…明日、チェックアウトするから」
「ご利用ありがとうございます」
ステフはホテルでの最後の夜を満喫した。彼女は大きな仕事を抱えており、初めて異国の地を訪ねることに。場所は神戸。
どういうわけか、ステフは真部と夏女と相まみえるのであった。
最終章 夏女
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「…射殺されたのは大物男性政治家だ、ジョギング中に狙撃されて、撃たれた弾は警護執行機関班の体を貫通し、彼に致命傷を与えた…そして、搬送中に息を引き取ったわけだが…犯人は君だろ?」
「よく分かったわね」
謎の女は素直に自分の犯行だと認めた。
「最近、政治家の死傷事件が多発している、手口はバラバラだが、被害者の関係者を洗っていくと手掛かりを掴むことができた」
「へえ…優秀ね」
「被害者と対立している政権幹部…そいつらに頼まれたんだろ?裏社会では有名みたいだな…」
「お陰様で…私のことは調べたの?」
「高い報酬を払えば、政治家だろうが、権力者だろうが、いとも簡単に殺すそうじゃないか…綺麗な顔して悍ましい…」
謎の女性が射殺した大物政治家は、次期大統領候補だった。
「政治の世界は妬み、醜い権力闘争が蔓延している…特にアメリカはね…私のような人間はそんな世界の捨て駒に過ぎないわ」
「どんな理由があろうと、見逃すわけにはかない、逮捕す……!」
ベテランFBI捜査官は謎の女に迫るが、顔色が豹変した。彼の左胸部あたりは自身の血で赤く染まっていた。気づけば、謎の女は愛用している銃を抜いていた。
「チーフ!」
部下の声は届かず、ベテランFBI捜査官は無念さを顔で訴えて、そのまま静かに息を引き取った。
「私は自分の命のためなら誰でも敵に回す、例えFBIでもね…」
「ならば、こちらも容赦しない、チーフの無念を晴らす!」
FBI捜査官たちは逮捕を諦めて、上司の敵を討とうと手段を選ばなかった。潜んでいた捜査官も姿を現して、謎の女は彼らの相手をするしかなかった。
「ふ…」
謎の女は眼前の敵に一切恐怖を覚えず、胸を躍らせていた。そして…
セントラルパーク内で銃撃戦が始まり、殺伐とした雰囲気が溢れ出ていた。
FBI捜査官は携帯銃で、謎の女と交戦するが、実力差は明確であった。彼女は茂みに隠れながら、的確に獲物を仕留めていった。
謎の女は愛銃の引き金を引くが、やたら銃声が小さい。彼女の銃の銃身には発射音や閃光を軽減する消音装置が備えられており、かすれたような音が特徴であった。
また、使用している銃弾は貫通力が凄まじく、防弾チョッキを着用していても全く意味がない。使用弾は異常な破壊力があるため、販売中止になったが、謎の女は裏ルートで購入した。
「……いつか天罰が下るぞ」
「いつになるかしらね…神でも恐れないわ」
謎の女はそう言って、最後の標的にとどめを刺した。
夜の公園での銃撃戦は決着がついた。FBI捜査官たちは無残な姿となり、謎の女に傷一つつけることはできなかった。
「…もう終わり?手応えがないわね、だらしない」
謎の女は愛銃を収めて、何事もなかったかのように宿泊先まで歩いて戻って行った。
謎の女の名はステファニー・アレクサ。(年齢不詳)本名不明。愛称はステフ。
ステフは中流階級の家庭に育ったが、学業に嫌気が刺していた。親に反抗して家を出た後、彼女は自立しようと様々な仕事に挑戦した。ウェイトレス、ベビーシッター、配達員、コンパニオン、モデル、ポルノ女優と職を転々として、生活は波乱に満ちていた。
ステフはニューヨークマフィア幹部の愛人となり、暗黒側の人間へと変貌していく。特殊な世界の裏側を知った彼女は、清掃請負人として裏社会で生きる決意をした。
ステフの名は裏社会で幅広く知れ渡り、政府の要人、財界のトップ、マフィアなど、彼女を頼る者は多かった。
「お帰りなさいませ」
ステフはニューヨークの一流ホテル、最高級のスイートルームに宿泊していた。彼女は常連でホテル従業員はやたら愛想が良い。
「誰かから連絡あった?」
「ええ、ロドニーという男性の方から…帰ってきたら連絡が欲しいとのことです」
「…小腹が空いていてね、白ワインを…銘柄とツマミは任せるわ」
「かしこまりました…他にご用件は?」
「マッサージをお願いするわ、運動してきたから疲れちゃって…」
「かしこまりました、お部屋に派遣いたします」
「ありがとう…明日、チェックアウトするから」
「ご利用ありがとうございます」
ステフはホテルでの最後の夜を満喫した。彼女は大きな仕事を抱えており、初めて異国の地を訪ねることに。場所は神戸。
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