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シーズン1
第12話 後編
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キケンなバディ! 第一期
第二章 港街の住人
5
観客席は賑やかで、どちらかといえば、子供や若者が多い。満席とはいかないが、全体の八割近くの席が埋まっていた。
「…後ろの席が空いている、好きに座ってくれ」
三國はそう言って、真部たちの前から去って行った。
「…公演は来月じゃなかったっけ?」
「だから特別公演だよ、前に座っているのは皆、児童養護施設の入所者や養育者たちだ…一般客はいない」
「何故、こんなことを?」
「…お待たせしました、<湊歌劇団>特別公演『アメリカン・スターロード』を開演いたします」
夏女は席について疑問を投げかける中、開演アナウンスが流れた。
今回の特別公演は三年目を迎える。夏期と冬期、年二回公演が行われていた。
発案したのは意外に真部で、三國に話を持ち掛けて、限定された公演が実現した。
<湊歌劇団>には児童養護施設出身者が多く、続々と人気スターが誕生している。現在トップスターを務める寛子もその一人である。この公演は、親代わりの養育者への恩返しにもなった。
一日限りの特別公演の演目は、芝居とショーの二本立て。
芝居のストーリーは、孤児院で育った米国青年がブロードウェイミュージカルのスターを目指す青春もの。観客は自身に置かれた環境と被って、感情移入していた。
そして、後半のダンスショーで締めくくり、特別公演は幕が下りるのであった。
終演後、劇場内には黄色い声援や温かい拍手の音が響き、それに応えるかのように再び幕が上がった。感動したのは生徒だけではない、養育者の瞳に光るものがあり、偶然観劇していた真部たちの心にも響いた。
幕が上がると、出演者全員と演出家の姿があり、彼女たちは観客に向けて礼儀正しく一礼して、これからカーテンコールが始まるのであった。
「…本日は、我が劇団の特別公演を観劇して頂きまして、誠にありがとうございました、本公演の主演を務めました〝海神寛子〟がご挨拶を致します…」
進行役の劇団員がそう言うと、汗だらだらの寛子が舞台の中心に立って、挨拶をするのであった。
「……私は今、幸せでたまりません、こうやって、舞台に立てたのも、ファンの方々、<宝育学園>の先生方と<三國プロ>関係者の皆さん、そして、劇団の仲間のお陰です、本当に感謝してもしきれません!」
寛子は熱く語り、世話になった相手に感謝の意を述べた。
また、彼女のように<宝育学園>で育った劇団員たちも、深々と観客側、学園長や養育者たちに一礼した。ちなみに特別公演の演出家も<宝育学園>出身である。
そして、ずっと袖幕から舞台の様子を確認していた三國が姿を現して、その場を締めるのであった。
俺たちは特別公演終了後、楽屋の方に顔を出した。そこには疲れ果てた劇団員の姿があり、全エネルギーを舞台に注いだことが窺える。しかし、そんな中、寛子だけは元気であった。
「ご苦労さん、大役を果たしたな…」
「真部さんたちも観てくれたんだ、どうだった、夏女ちゃん?」
「勿論、良かったですよ!寛子さんも皆さんも格好良かったです!」
真部たちは軽く劇団員たちと話して、その場を後にした。
「…さて、今度は俺の出番だな」
真部は帰路に就く途中、意味深なことを呟いた。その謎は翌日に明かされる。
真部たちは普段早起きだが、その日の朝は、いつもより一時間早く起きた。まだ空は薄暗いが、二人は何処に出かけようとするのであった。
「悪いな…眠いのなら家にいてもいいぞ…」
「ついて行くわ、あなたといると面白い」
真部は夏女を連れて、ある場所に向かった。そこは貸倉庫で、彼がシャッターを開けると、カバーがかけられた大型車両があった。
「これって!」
カバーを剥がすと、一台のキャンピングカーが姿を見せた。
一九七三年型〝ウィネベーゴ チーフテンRV〟真部の愛車である。彼はオプションのボートの連結部分を外して、車両の方に乗り込んだ。
「早く乗れよ」
夏女にいちいち驚いている暇はなく、真部と行動を共にした。
「そろそろ目的地を教えてくれてもいいんじゃない?」
「…行き先は〝六甲山〟だ」
六甲山は兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北に位置する山塊。
山域は神戸市の他、芦屋市、西宮市、宝塚市に属しており、兵庫県で最大の山地とされる。
山地と言っても、〝街〟として機能しており、山上には多くの保養・観光施設、ホテルなどが集まっており、小学校も存在する。
山中を車で移動することが可能だが、便利な交通機関があり、パノラマが楽しめるロープウェイやケーブルカーは観光客に人気がある。
何を隠そう児童養護施設の<宝育学園>は、この六甲山に位置していた。
真部が運転するキャンピングカーは、<宝育学園>を目指して、朝の静けさが漂っているうちに到着することを心掛けた。
真部たちは渋滞に巻き込まれず、<宝育学園>施設に到着。同学園の学園長と副学園長(夫婦)、職員数人が二人を出迎えた。
施設内の大部屋には学園の全生徒が集結しており、真部たちが来るのを待ち侘びていた。
気づけば、彼らは生徒たちに取り囲まれており、注目の的であった。
真部は生徒に懐かれており、父親のような存在であった。彼が子供好きとは意外である。
「…その女の人、誰?」
女子生徒の一人が、率直な質問をした。
「おじさんの仲間だ、仲良くしてやってくれ」
「は~い!」
真部たちは、威勢の良い生徒たちと共にある場所に向かった。そこは六甲山内のキャンプ場である。
現場を見ると、祭りなどで見かける露店があり、食欲がそそる匂いが鼻中に届く。また、街の飲食店も出張で訪れて、絶品のラーメンや冷やし中華も味わえる。その他、イベントは盛りだくさんで、真部は生徒たちを連れて、川釣りを伝授、山中を散策しながらの昆虫採集やミニゲームなど。
単に、山と川で思い存分遊んでいるように見えるが、これは生徒の協調性、仲間意識を高めるための一環であった。その日は暑かったが、快晴でキャンプ日和であった。
そして、午後になると、寛子など<湊歌劇団>劇団員がキャンプ場を訪れて、生徒と触れ合っていた。彼女たちはその時だけ<宝育学園>の生徒であった。夏女はキャンプ場での光景を眼にして、自然と笑みを浮かべるのであった。
気づけば、夕日が沈みだして、遊ぶのを止めると、生徒たちは夕食のバーベキューの支度を手伝おうとした。
食後は花火大会が開催される。花火師を呼んでいるため、本格的な打ち上げ花火であった。その後、定番のキャンプファイヤーを行い、カラオケ大会で締めくくった。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。真部たちは生徒と共にテントを張って、一晩を過ごした。
今回のキャンプの発案者も真部で、費用は彼独りで負担している。慈善活動として毎夏恒例の行事であった。そして…
翌朝、真部たちと生徒の別れの時が訪れた。
生徒側は名残惜しそうな表情を浮かべて、泣きじゃくる者もいた。真部たちは車内から手を振り、六甲山域から去って行った。二人はひと夏のアウトドアライフを満喫したのであった。
第二章 港町の住人 完
第二章 港街の住人
5
観客席は賑やかで、どちらかといえば、子供や若者が多い。満席とはいかないが、全体の八割近くの席が埋まっていた。
「…後ろの席が空いている、好きに座ってくれ」
三國はそう言って、真部たちの前から去って行った。
「…公演は来月じゃなかったっけ?」
「だから特別公演だよ、前に座っているのは皆、児童養護施設の入所者や養育者たちだ…一般客はいない」
「何故、こんなことを?」
「…お待たせしました、<湊歌劇団>特別公演『アメリカン・スターロード』を開演いたします」
夏女は席について疑問を投げかける中、開演アナウンスが流れた。
今回の特別公演は三年目を迎える。夏期と冬期、年二回公演が行われていた。
発案したのは意外に真部で、三國に話を持ち掛けて、限定された公演が実現した。
<湊歌劇団>には児童養護施設出身者が多く、続々と人気スターが誕生している。現在トップスターを務める寛子もその一人である。この公演は、親代わりの養育者への恩返しにもなった。
一日限りの特別公演の演目は、芝居とショーの二本立て。
芝居のストーリーは、孤児院で育った米国青年がブロードウェイミュージカルのスターを目指す青春もの。観客は自身に置かれた環境と被って、感情移入していた。
そして、後半のダンスショーで締めくくり、特別公演は幕が下りるのであった。
終演後、劇場内には黄色い声援や温かい拍手の音が響き、それに応えるかのように再び幕が上がった。感動したのは生徒だけではない、養育者の瞳に光るものがあり、偶然観劇していた真部たちの心にも響いた。
幕が上がると、出演者全員と演出家の姿があり、彼女たちは観客に向けて礼儀正しく一礼して、これからカーテンコールが始まるのであった。
「…本日は、我が劇団の特別公演を観劇して頂きまして、誠にありがとうございました、本公演の主演を務めました〝海神寛子〟がご挨拶を致します…」
進行役の劇団員がそう言うと、汗だらだらの寛子が舞台の中心に立って、挨拶をするのであった。
「……私は今、幸せでたまりません、こうやって、舞台に立てたのも、ファンの方々、<宝育学園>の先生方と<三國プロ>関係者の皆さん、そして、劇団の仲間のお陰です、本当に感謝してもしきれません!」
寛子は熱く語り、世話になった相手に感謝の意を述べた。
また、彼女のように<宝育学園>で育った劇団員たちも、深々と観客側、学園長や養育者たちに一礼した。ちなみに特別公演の演出家も<宝育学園>出身である。
そして、ずっと袖幕から舞台の様子を確認していた三國が姿を現して、その場を締めるのであった。
俺たちは特別公演終了後、楽屋の方に顔を出した。そこには疲れ果てた劇団員の姿があり、全エネルギーを舞台に注いだことが窺える。しかし、そんな中、寛子だけは元気であった。
「ご苦労さん、大役を果たしたな…」
「真部さんたちも観てくれたんだ、どうだった、夏女ちゃん?」
「勿論、良かったですよ!寛子さんも皆さんも格好良かったです!」
真部たちは軽く劇団員たちと話して、その場を後にした。
「…さて、今度は俺の出番だな」
真部は帰路に就く途中、意味深なことを呟いた。その謎は翌日に明かされる。
真部たちは普段早起きだが、その日の朝は、いつもより一時間早く起きた。まだ空は薄暗いが、二人は何処に出かけようとするのであった。
「悪いな…眠いのなら家にいてもいいぞ…」
「ついて行くわ、あなたといると面白い」
真部は夏女を連れて、ある場所に向かった。そこは貸倉庫で、彼がシャッターを開けると、カバーがかけられた大型車両があった。
「これって!」
カバーを剥がすと、一台のキャンピングカーが姿を見せた。
一九七三年型〝ウィネベーゴ チーフテンRV〟真部の愛車である。彼はオプションのボートの連結部分を外して、車両の方に乗り込んだ。
「早く乗れよ」
夏女にいちいち驚いている暇はなく、真部と行動を共にした。
「そろそろ目的地を教えてくれてもいいんじゃない?」
「…行き先は〝六甲山〟だ」
六甲山は兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北に位置する山塊。
山域は神戸市の他、芦屋市、西宮市、宝塚市に属しており、兵庫県で最大の山地とされる。
山地と言っても、〝街〟として機能しており、山上には多くの保養・観光施設、ホテルなどが集まっており、小学校も存在する。
山中を車で移動することが可能だが、便利な交通機関があり、パノラマが楽しめるロープウェイやケーブルカーは観光客に人気がある。
何を隠そう児童養護施設の<宝育学園>は、この六甲山に位置していた。
真部が運転するキャンピングカーは、<宝育学園>を目指して、朝の静けさが漂っているうちに到着することを心掛けた。
真部たちは渋滞に巻き込まれず、<宝育学園>施設に到着。同学園の学園長と副学園長(夫婦)、職員数人が二人を出迎えた。
施設内の大部屋には学園の全生徒が集結しており、真部たちが来るのを待ち侘びていた。
気づけば、彼らは生徒たちに取り囲まれており、注目の的であった。
真部は生徒に懐かれており、父親のような存在であった。彼が子供好きとは意外である。
「…その女の人、誰?」
女子生徒の一人が、率直な質問をした。
「おじさんの仲間だ、仲良くしてやってくれ」
「は~い!」
真部たちは、威勢の良い生徒たちと共にある場所に向かった。そこは六甲山内のキャンプ場である。
現場を見ると、祭りなどで見かける露店があり、食欲がそそる匂いが鼻中に届く。また、街の飲食店も出張で訪れて、絶品のラーメンや冷やし中華も味わえる。その他、イベントは盛りだくさんで、真部は生徒たちを連れて、川釣りを伝授、山中を散策しながらの昆虫採集やミニゲームなど。
単に、山と川で思い存分遊んでいるように見えるが、これは生徒の協調性、仲間意識を高めるための一環であった。その日は暑かったが、快晴でキャンプ日和であった。
そして、午後になると、寛子など<湊歌劇団>劇団員がキャンプ場を訪れて、生徒と触れ合っていた。彼女たちはその時だけ<宝育学園>の生徒であった。夏女はキャンプ場での光景を眼にして、自然と笑みを浮かべるのであった。
気づけば、夕日が沈みだして、遊ぶのを止めると、生徒たちは夕食のバーベキューの支度を手伝おうとした。
食後は花火大会が開催される。花火師を呼んでいるため、本格的な打ち上げ花火であった。その後、定番のキャンプファイヤーを行い、カラオケ大会で締めくくった。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。真部たちは生徒と共にテントを張って、一晩を過ごした。
今回のキャンプの発案者も真部で、費用は彼独りで負担している。慈善活動として毎夏恒例の行事であった。そして…
翌朝、真部たちと生徒の別れの時が訪れた。
生徒側は名残惜しそうな表情を浮かべて、泣きじゃくる者もいた。真部たちは車内から手を振り、六甲山域から去って行った。二人はひと夏のアウトドアライフを満喫したのであった。
第二章 港町の住人 完
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