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4章 旅の始まり

23. 森を進んで

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「ここら辺はナイフが必要なります。流石に持って来てますよね?」

目の前には、俺達の背を余裕に超えるぐらいの草が茫茫と広がっている。

「もちろん!」

リーアが腰から出して見せると、流れなのかみんな出した。

「ラーメンもしかして……持ってきてないとか言わなよな?」

俺は【道具】というスキルでグラスが持っているのと同じ物を出して、鞄から出すようにした。

「いやなんで、鞄に入れてんだよ。すぐ出せなくないか?」
「なんとなく……」

グラスは俺の持っているナイフを見て、驚きながら言った。

「それ!!オレと同じナイフじゃないか!」
「本当だ……」
「なぜ、嫌な顔をするだ?」
「いや、別に」

「あの……早く行きませんかね……」とルシスが言ったので付いて行った。

草をバッサバッサと切って進む中、森なので虫のような音や周りからざわざわと何かが草を踏んでいるような音が聞こえる。

「ここってさあ、皆んなとはぐれそうだよね……」

ツキユは不安そうな声で言った。

「確かにな」
「大丈夫ですよ、私がいれば……」
「どうして?」
「私は森育ちなので、簡単に言うと……周りの人が見えなくても感じる事が出来ることが出来るんですよ」

たしかに森に何十年もいれば、出来そうな気もするが。

「すげなー、所で今ラーメン居るよな?」
「もちろんいるけど……」
「いやーラーメンはたまたまいるかいないか分からないんだよな……」
「たしかに」
「そうかな……?」

俺は完全に空気状態になってるな。まあ……そこまで目立ちたくない俺にとってはで別に良いかもしれないが……。

「そうかな……私はラーメンがどこにいても感じる気がする!!グラス達もだけどね。でも……ニアは分からないな?」

やっぱり、リーアにもニアは分からないようだ。
思ったのだが、ニアは試験の時は弓を使っていたが、今はよく分からない武器を使用している。それはと剣が何枚もが合体したやつみたいな武器を使っている。

そして、またしても話していると、なんかの魔物が草から飛び出して来た。

「うぉ!?」
「わぁ!?」

その魔物はグラスとリーアの間を狙ったようで、その突撃を間一髪で避けたようだ。

「みなさん!焦らないで立て直してください。あれはきっとラビッツだと思いますので、ラビッツが来たらグラスさん、リーアさんとツキユさんが一気に攻撃すれば大丈夫だと思います!!」
「わかった」

俺は木の上に乗って、グラス達の様子を見ると共に念の為に弓を引き絞った。

そして、目的の方向に行かせるために、グラスは剣とナイフを叩いて金属の音を響きかさせた。

そうすると、一直線にグラスに向かってラビッツが突撃している。

グラスは突撃して来たラビッツの攻撃を受け止めた。

「うっ……!」

グラスは少し体勢がおかしくなったが、その間にリーアとツキユが追撃をした。

倒してホッとしていると、さっきの金属音を聴いてやって来たのか、後ろから魔物が来ていた。

俺は弓をアーチを描くかのようにヒュウと放った。

弓矢はその魔物の頭ら辺に直撃して、体勢が崩れた。その魔物をニアがくるっと回り、ぶさっと切った。

そして、ニアが切った所から小さい噴水かのように血が浮き出た。

流石にグロい……【大丈夫】というスキルが無かったら、やばかった気がする。

ニアはあの武器を使えば結構強いのかもしれない。

その後も魔物が続々と出てきて、一体ずつ確実に倒していった。






ーー

「はぁー、疲れた」

やっと休憩が出来そうな場所を見つけて、今休憩をしてる。

「魔物多すぎだよー」
「僕も疲れた」

皆んなも相当疲れているようだ。俺はグラス達よりかは体力などが少し高いだけなのでもちろん疲れている。

「なんで……こんなぁ、魔物が多い所に行くんだぁ……?」
「グラス、口に何かを入れながら話さないでね」

グラスは固そうなパンをもぐもぐしながら食べている。

「いや、近道をするためなんだ。それが嫌なら進路変更してもいいが……」
「え、いや大丈夫ですよ!」
「そうか」

周りを見ると、皆んな非常食見たいな物を食べている。

俺はそんな非常食をあまり食べたくないので、あとで隠れて食べることにする。

「よし、出発しますよ!」

そうしたら、横からルシスさんを目掛けて少し大きめの魔物が攻撃をした。

「え!?」






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