【BL】星座に愛された秘蔵の捨てられた王子様は、求愛されやすいらしい

かぎのえみずる

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第三部 第三章――露呈

番外編3ー白雪と蒼刻一と字環

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 いつまでも越えられない壁を知っている。
 白銀陽、白律季、蒼刻一。
 世界最強だと思われていた己に思わぬ壁が二人出来た。
 蒼刻一は元から最強だと知っていたので、壁としてもしょうがない程度で思っていたが、義弟のこれからを考えればそうも言ってられない。
 
「だから、果たし状なんて今時チープなもん渡したのかァ? 暇だね、テメェも」
「――君を越えなければ、ならないからね」

 白雪は、にこりと微笑み、サングラスを持ち上げて、しまい込む。
 サングラスを取ることは、白雪にとって本気を示す時。
 何せ、かつてのトラウマが少しは残っているのだから、そう簡単にサングラスは取れない。もう白い部分があるとはいえ、今でも彼は時折怯える。
 それを知らない蒼刻一はただ邪魔な物をしまっただけだと思ったが、白雪は深呼吸をしたかと思えば、きりっと真面目な顔つきになって、妖術の呪い文句を正式に唱えだし、お互いに呪いをかけあう戦いを始めた――。
 

 
「で、負けてきたと」
「うん。だから、君に格下げ。君にまずは勝たなきゃ、あいつに勝てないってことに気づいた」
「案外馬鹿だよね、白雪。果たし状が、あんたの国の文字だったのは嫌がらせか?」
「あ、気づいてくれた? 嬉しいな、蒼刻一は気づいてくれなかったんだよ。流石気配りさん」
「気配りさん、じゃねぇええ! あったまきた! 本気で、ぎったぎたにしてやんよ!」

 今度は柘榴の元へ。
 多少血が出てるが、己は妖仔だし、妖術でどうにか治したから、少しぼろぼろになっても多少は平気なのだ。

「君には負ける気がしない――」
「分かってないなァ。おいら、ガンジラニーニの妖術持ってるんだぜ? ……って、あいたたたた。心臓痛い心臓痛い。さっきの言葉、既に呪いかぁああ!」
「常に油断しちゃ駄目なんだよ。蒼刻一の時なんて、一言目から軽い戯れだったけど呪いだったね、お互い――」
「ちょ、マジで待って! 心臓痛い心臓痛い! 死ぬ、しーぬー! 本編前にこれ、死ぬ痛さだよーーー! あんた、どんだけおいらのこと嫌いなのおおお!?」
 
 白雪、勝利――。
 

 
「で、勝ってきたと」
「うん。だから、君に格上げ。君にも勝たなければ、蒼刻一には勝てないからね」
「――しょうがないですね。柘榴の無念さを晴らしましょう」

 そういって、鷲座はベッドで魘されてる柘榴を見やり、それから面倒を見てる水瓶座に世話を頼んでから、部屋を出て行く。
 部屋を出て行く途中で鷲座は、窓辺から差す太陽の光に気持ちよさそうに目を細めながら、白雪に気になることを聞いてみる。

「今頃、何で蒼刻一に対抗しようと思ったのですか?」
「助けられてばかりは、かっこわるいからね――」
「そうなると陽炎どのは相当かっこわるいことになりますね」
「いや、あの仔はそういう位置だから、丁度いいけれど、オレなんて妖術でしか対抗策が無いからね――」

 蒼刻一の前では、物理的な攻撃など意味がない。
 何せ、死と敵対することが出来た人間だ。否、もう人間ではないのかもしれないけれど。
 そんな彼に普通の暗殺術では叶うわけがない。となると、対抗できるのは己が得意としていた筈の妖術だ。
 妖術のオタクということもあってかガンジラニーニの妖術を少し教えて貰ったときは、全く理解が出来なくて、それだけ蒼刻一の作り出せる妖術は物凄いことを思い知った。
 きっと先ほど己と対決したのも、彼にしてみればじゃれあい程度の呪いなのだろう。
 
(――それを殺せる月ってどんな存在なのだろう。どれほどの威力を持って居るんだろうか)
 
「さて、此処でいいでしょうか?」

 いつの間にか人気のないところについたので、白雪はこくりと頷き、互いに呪い文句の応酬で対決する。
 そこに陽炎がやってきたので、二人は慌てて呪いを中断せざるを得なくて、鷲座が陽炎を慌てて帰した時、その隙を見計らって白雪は呪いで勝った。
 白雪は卑怯さでは誰にでも勝てる自信があった、――蒼刻一以外では。
 
「――やっぱりね、蒼刻一が問題なんだよ。何より、オレを作ったのが蒼刻一だっていうのが問題だ。……何か仕掛けられているのかもしれないじゃないか」
 
 横たわって無言で胸を押さえて痛みを堪えている鷲座に構うことなく、白雪は部屋に戻ろうとする。
 戻る途中で獅子座に鷲座が倒れているよ、と他人事のように教えるのも忘れずに。
 

 
「だからね、やっぱり敵として一番勝ちにくいのは蒼刻一だと思うんだ――」
「兄さん……」
「陽炎君、聞いてる? 真面目に話してるんだよ?」
「真面目に話してるんだったら、こっちは真面目にきれるわぁああ!」

 陽炎は目をぱちくりさせる白雪に、ぜぃぜぃと息を荒げて胸ぐらを掴んだ。
 胸ぐらを掴まれても、白雪は動揺することなく、その手をはね除けて、陽炎の手を反対側に摘んで、痛めつける。

「いてててててて!」
「何できれるの? オレはだね、真面目に蒼刻一に勝たなきゃいけないんだから――」
「だからって何も味方を痛めつけることないだろう!」
「――味方?」
「そう、そう! 痛いから放してってばー!」

 味方と言われれば、白雪は真顔で悩む。
 味方なんて公に出来るのは初めてで、初めての感覚に白雪は戸惑う。

「味方――だからこそ、じゃあ痛めつけないと」
「混乱しすぎだから、兄さん! せめて、強くなって貰わないととか言おうよ!」
「うん、それだ――強くならないと。味方にならない」

 白雪はサングラスをかけて、顎に手を添えて、また真剣に悩む。

(――参ったな、これじゃオレが強くなっても、足を引っ張られる)

 白雪はそれから陽炎を見やり、陽炎に対してため息をついた。

(陽炎君だって、オレよりも弱いのに――参ったな)
 
「君たち、纏めて修行だね――」
「え」
「修行だよ、修行――。陽炎君は体術で少しでも抗えるように。あの二人には妖術だね――嗚呼、鷲の妖仔の能力ってこういうとき便利だね。聖霊が術を覚えたら、自然と頭に入るし、体術だって覚えるもんねぇ」

 正直、陽炎は怯えていた。
 白雪がやんわりと微笑む時は、何かと嫌なことが起こることが前提で。
 何しろ生まれながらの悪役――蟹座を凌ぐ悪役だし。
 嗚呼、初めて出会ったときも思えばこういう笑みだったかもしれない、と陽炎は少し昔を懐かしむ。その間に白雪の中で、修行メニューが決まったようだ。
 
「まずは、鴉の妖仔から、陽炎君を借りる許可を取ってこよう。それから酒童の妖仔にも」
「水瓶座? 何で?」
「だって死なれたくないからね――」
 
 死ぬの前提の修行。
 陽炎はちょっとだけ、この異様な兄を持ったことに後悔した。
 

 
 鴉座は陽炎を見ると微笑むが、白雪を見つけると何処かうわべ臭い笑みに変わった。
 その笑みを見る度に、陽炎はもしかして昔を思い出してるんじゃないだろうかと心配になるが、鴉座はただ単にプラネタリウムの仕組みで柘榴の件を知ってるから、嫌いなだけのようだった。
 情報は文字としては知っているのだ、映像化されてないだけで。
 
「やぁ、鴉の妖仔」
「――白雪、何ですか? 陽炎、こんにちわ」
「や。あのな、兄さんがお前に話があるんだって」
「――陽炎との養子縁組でしたら、時間をじっくり取ってから……」
「違う!」
「その話はまた今度ね」
「するのかよ!!」
「それでね、陽炎君を修行させたいと思うんだけど、外泊許可をくれないだろうか? 聖霊と鷲の妖仔も」
「……――駄目です」

 四文字。四文字で断られた。
 でも若干考える素振りが見えたのは気のせいだろうか、気のせいであってくれと陽炎の心の声を無視するように、白雪が鴉座に話し掛け続ける。

「でも、これも何かの縁じゃない? ほら、蒼刻一が何か仕掛けてきたとき、対応が咄嗟に出来るようになってるかもしれないよ?」
「――それは、確かに……」
「それに、陽炎君はまだまだ強くなれるんだから、成長期を止めるのもどうかと思わない?」
「私以上に強くならなくて結構」
「でも君じゃ守れないじゃない。陽炎君以下なんだから」
 
 ずばっ。
 
 鴉座は、まるで刀で袈裟斬りをまともに受けたかのような切り口で、ずばっと言われた。
 いつかは言われると恐れていたが、まさかこのタイミングで今日この日に言ってくるとは思わなかった鴉座は、心の準備が出来ていなくて、胸を押さえて、うっ、と痛みを訴える。
 陽炎は、それに頭を抱えながら「兄さん……」と、もうかける言葉も無かった。
 意外と辛口なことが判明した今となっては、鴉座は次は白雪の口からどんな言葉が漏れるのだろうと少し警戒気味に、やはり駄目だと言った。

「危ないです」
「昔の君以上に危なくないよ」
 
 ずばっ。
 
「……そういう、話、じゃなくて……」
「巨蟹の妖仔のドメスティックバイオレンスの方が鍛えられたのかな?」
 
 ずばっ。
 通りすがりの蟹座も斬られたが、平気な顔で通り過ぎた。
 流石、生まれながらの悪役、と陽炎は戦慄いた。
 
「と、兎に角、危ない真似はさせられませ……」
「過保護すぎると嫌われちゃうよ? 飽きられちゃうんじゃないかな? ねぇ――?」
「いや、ねぇ、って言われても……て、鴉座? 何、お前、顔を押さえてるんだよ!? 泣いてるのか!?」
「……――許可しますから、もう斬らないでください。条件は一つ、私と水瓶座をお供に連れて行くことです」
「ああ、うん。酒童の妖仔なら丁度連れて行きたいなぁと思っていたんだ。じゃあ、次は聖霊と鷲の妖仔に頼みに行こう」
 
 少し浮かれてる白雪は気づかなかった。
 陽炎が鴉座の頭を撫でてる姿に。
 

 
「はぁ? おいらとわっしーが修行?」
「うん、君らオレに負けたくらいだし、弱いだろ?」
「あれはちょっと油断しただけで――ッ」
「じゃあ油断しないで。今から妖術の呪いかけるよ。跳ね返してご覧」
「分かった」
「生麦生米なまなまも!」
「生卵だろ、そこは!? って、痛い痛い、心臓痛いーーー!!」
「ほら、油断しなくたって駄目じゃない」
 
 白雪の笑顔が怖い。
 笑顔が怖いキャラって鴉座じゃなかったっけ、と柘榴はうっすら思いつつも、解かれた呪いにほっとする。
 
「ほら、鷲の妖仔は俄然行く気だよ?」
「わっしーーーぃいい、裏切るなよおおおお!」

 ふと見ると、隣のベッドで横たわっていた筈の鷲座は水瓶座と持って行く薬について話し込んでいる。
 柘榴が呼びかけると、鷲座は頭をかいて、何も言わずにまた水瓶座と話し込む。
 
「行かないのかな、弱虫聖霊?」
「……――馬鹿にするなッ。分かったよ、行く。行きます。行かせて頂きますーっ」
「うん、君には特別のメニューを用意してるから」
「げ。あんたの特別って嫌な予感」
「おめでとう、妖術の勉学と体術の実技もセットだよ――」
「うっわ、あんた、未だに倒されたこと根に持ってるだろ?」
「生麦生米なまなまも!」
「バスガス大爆発不発弾! 二度は喰らうか!」
「ふむ、やるね――そうでなくちゃ。じゃあ、明日行くから準備をしっかりね。別れの挨拶もしておくんだよ」
「別れの挨拶?」
「今生の別れの挨拶」
「……なぁ、正直に言ってみ? あんた、おいらのこと、マジで大嫌いだろう? この機会に殺すつもりだろう? な?」
 

 
 次の日着いた場所は山の洞窟の中で、綺麗なヒカリゴケが見えた。
 陽炎は来る途中の崖で白雪に蹴落とされて、「這い上がってね」と言われたので、居ない。皆の心には陽炎の残した「ああああああ」という徐々に小さくなっていく叫び声が耳から離れなかった。
 鴉座はそれを怒りながらも、這い上がるのを見届けるため居ない。
 水瓶座と鷲座と柘榴と白雪しか居なくて、白雪は一つの書類を片手に、皆へ文字を配る。
 文字通り、連ねた言葉を皆へ配っているのだ。
 文字は己達の目の前で本のような状態となる。
 
「妖術についてみっちり陽炎君が来るまで語ろうか――」
 
 スパルタの勉強が五時間続いた頃には陽炎がぜぃぜぃと息を荒げながらやってきて、白雪はにこりと微笑む。

「お帰り――痛み虫は得られたかな?」
「得られねぇよ、馬鹿兄貴! 水瓶座、水、水。喉乾いたから、普通の水くれっ」
「はい、待っててね、陽炎さん」

 水瓶座はくすっと笑って、水瓶から水をそっとコップへ注ぎ、それを陽炎に手渡す。
 陽炎は水を受け取るなり飲み干すと、次は横になる。
 横になったところ、両足首を白雪に掴まれて――ずるずると引っ張られ……また崖から落ちた。やはり、「ああああああ」と叫んで落ちていって、その声が皆の心から離れなかった。
 
「じゃあ今度は実技で、体術をやろうか」
「あの、かげ君こそそれが必要なんじゃ……」
「ああ、大丈夫。あの仔は今、体がなまってるから、崖落としで補える。崖から登るのって意外と頭使うんだよ――獅子の崖落としの心境だよ」
「絶対楽しんでやってるでしょう!?」

 後からやってきた鴉座に陽炎がまた落ちたことを言うと、陽炎の元へすっ飛んだ。
 それを何てことのない動作のように眺めやると、白雪は今度は実技で暗殺者のように足音一つたてることなく二人に迫り来る。
 柘榴は少し対等に渡り合えかけたが、惜しいところで首元に手を添えられてギブアップ。
 鷲座は最初から話にならず、白雪は鷲座を徹底的に実技を柘榴にたたき込んでから、鷲座の相手をし、それで漸く柘榴レベル。
 陽炎がまたそれで戻ってきたら、今度は柘榴が落とされた。
 微笑みながらそれをやる白雪が、悪役たる所以が分かってしまった陽炎だった。
 

 
 妖術は並の妖術師よりかは少しは上になったくらいのところで、白雪は皆を解放した。
 陽炎と柘榴だけはゆっくりと今後も鍛えていくことを告げられて。
 解放された皆は疲れて、泥のように眠る。
 水を必要とされることが多かったので、水瓶座も疲れて少し眠っている。
 白雪だけは起きていて、外の月を眺めている。
 
 
(――想像出来ない。あの蒼刻一を殺せる力を持つ、月、だなんて)

 一人出来ない想像にふけこもうとしていたところに、鷲座が起きてきて、どうしました、と問いかける。
 
「――鷲の妖仔。いや、月ってどんな存在だろう、って思って」
「まだ月の創造を諦めてなかったのか?」
「違う――でも君たちが望めば、いつでもヒントは出せるよ?」
「望みません」
 
 きっぱりと鷲座が言い切ると、白雪は穏やかに笑い、そうか、と頷く。
 そして、鷲座がくぁと欠伸してるのを見つけると、鷲座にもう眠るよう告げて立ち去る。
 次の日までには戻ると、告げて。
 
「何処へ?」
「蒼刻一のところ」
「……――また決闘ですか?」
「それで殺せたら、何よりだからね」
「――君には蒼刻一のこれからが、見えるのか?」
「ある程度はね。少し占い師でもあるからね、オレ――ねぇ、鷲の妖仔」
「何ですか」
「味方っていいもんだな? 楽しいよ――」
 
 月明かりに浮かぶ雪化粧。
 雪は綺麗に笑みを作ると、ふわりとした動作で消えていく。
 
 それを眺めやって、鷲座は陽炎に声をかける。
 
「味方はいいのですが――、困ったな。いつまで……自制が聞くものか」

 鷲座はつきんつきんとくる胸の痛みに、眠る陽炎の姿と重ねながら、ため息をつく。
 
「諦めなければ――」
 
 

 
 
「懲りねェな、またテメェか」

 雲の城で晩酌をしていると、そこに現れるのは、雪の王子。
 白雪は辺りに雪をまとわりつかせて、ゆったりとした動作で、今日も決闘を申し込む。
 
「こんな事に意味があンのか?」
「君が何かを企んでいるのは気づいているからね――陽炎君に、我が義弟に被害を及ぼすわけにはいかないんだ」
「っは、美しい兄弟愛だなァ? 兄弟愛なんて持ってなかったテメェが、大した進歩だ」

 揶揄するような蒼刻一にも白雪は笑いかけて、サングラスを取り外す。
 その目には嬉しそうな色が浮かべられていて。

「君たちのお陰だね。でも君にオレは感謝しない――」
「それで結構。テメェに感謝されたら僕もお終いだァな?」
「君たちにはどんな関係があるのかな――月と。字環」
「……――」
「その反応はどう捉えていいのかな――さて、呪い対決でも始めようか」
「この前みてぇに三十分くらいで、決着つくようにさせんなよ。つまんねーから」
 

 
「それで、また負けて帰ってきたの?」
「お前の神は強いね。でもまだ懲りないけれど。でも今度、毒テストすることを約束したんだ――」
「あなたってば、不思議な関係を築くの得意ですわね」
「おや、呆れたため息。――蠍の妖仔に毒の作り方を教わりに行くのだけれど、来るか? お前」
「蓮見を毒に触れさせるわけにはいきませんから、行きませんわ」
「そう? じゃあ、ね――」
「白雪」
「ん?」
「次の――合宿、あたくしも連れて行ってくださいましね?」
 
 恥じらいながらお願いするかみさんには、誰も勝てなくて、白雪は頷いて了承するしかなかった。
 だけど、流石に陽炎を崖に突き落としてるところを見せようものなら、殺されそうな予感がしたので、それはやめておこうと固く決心したのだった。
 
 
 越えられない壁を知っている。
 だから今日も高みに向けて、近づけるように努力するのみ。
 そうでなくば、誰も対抗出来ないだろうから――月と、蒼刻一の二人に。
 
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