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第三部 第三章――露呈
第二十四話 舞踏会のダンスで談笑
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舞踏会の日。
シェフ達の振る舞う料理は城下街の薬剤師が味見をする。
中々強国と言われてるので、どんな料理や、例え一口飲むだけの水でもそれは味見される。
陽炎は舞踏会で忙しそうな白銀陽を厨房から声をかけて頑張れよ、と励ましてから行こうとしたが、何やら厨房では白銀陽励まし会をやってて楽しそうだった。
だが己に気づくなり白銀陽が、どよんと沈んでいた空気を追っ払い、いつも通りに戻り、水をせがむ。
成長を抑える水。それは鴉座が持っていて、白銀陽に手渡しそれから白銀陽に鴉座は初めて敵意無く心から笑いかけて、宜しくお願いします、と口にする。
「はいはい、しっかりとかげろー王子の安全守っときますから~」
「白銀陽、あの……有難う御座いますね? 私、人間で嫌いじゃないのは貴方も一応入れておきます」
「そりゃ光栄だね。ああ、一つ。気をつけろよ、かに男以外の愛属性の星座に。独占がばれたらあんた、血祭りだぜ?」
「――どう振る舞えば宜しいので?」
「とりあえず、その幸せオーラは消しておくこと。一発でばれっから。いいね、わっしーなんかあんたをライバル視してるんだから、特にばれちゃだめだよ。あいつ、今暴走まだ微妙に止まってないから」
「それなのですが、……――」
「っと、ごめん、そろそろ時間だから。二人ともいってらっしゃい、楽しんでこいよー……時間が来るまでは」
鴉座は、その言葉は逃げ出す時間が来るまでは、という意味だと思った。
だからこそ微笑んで頷き、陽炎が白銀陽に何かを手渡すのを見落としていた。
白銀陽は切ない気持ちでそれを受け取り、二人に手をふり、しっかりな、と付け足した。
(――あと、何時間かで終わらせなきゃ。この布をとって、一時間経ったときが、皆とかげ君の別れの時、だ……)
「憎まれ役はなれてるんだけどねー、結構きっついなぁ……」
*
この舞踏会は次期国王を世間に知らせるために催したような物で。
なので、招かれた客の大半は第一皇子に手の甲にキスをして忠誠を誓う。
それを己は関係ないので、遠くから陽炎は見やっていると、一人の女性が己に声をかけてきた。
「王子様、私と踊ってくださらない?」
「悪いけど、俺、雅な生まれでも雅な育ちはしてないから、ダンスは知らない――」
「うん、だから誘ってるんじゃないの! 私がリードしてあげるわ!」
「……――お、まえ、大犬座?」
「うん、そうよ!! どう!? 結構綺麗な人に乗り移れたでしょう?! この人なら陽炎ちゃんだって……!」
「いや、だから乗り移っても未成年は対象外。久しぶりだなぁーー!」
陽炎は相好を崩し、装飾の施された頭をぐしゃぐしゃに撫でかけて、それを崩すのは拙いだろうと気づき、ただ頭を叩くように撫でるだけにしておいた。
それだけで大犬座は目頭を熱くさせて、ぐすっと鼻を鳴らす。
「本当に陽炎ちゃんだ、陽炎ちゃんだ……! あのホモサドどもに集中狙いされた陽炎ちゃんだ……! 昔にくんずほぐれつを狙われまくってた陽炎ちゃんだ……!」
もしこれで、己が鴉座の気持ちを受け入れたと知れたら、大犬座は何と自分を称するのだろうか、と少し考えてから戦慄きながらもハンカチを差し出して、涙を止めるようお願いする。
涙をハンカチで抑えるように拭うと大犬座は色々陽炎に食べ物をとってきてもらい、この数日何があったかとか、この数年でどんな面白ハプニングがあったかを話す。
「ゴリラとコミュニケーション出来た獅子座っちには拍手だわ!」
「あり得ない展開だなぁ」
「何言ってるの、今の状態だって十分あり得ないわ。何を考えてどう転んだのよ、これ! どうして陽炎ちゃんの側に居て良いのはあいつらだったのよ、全く! ヒロイン一人連れて行きなさいよぉ!」
音楽隊に目をやってから、陽炎は大犬座に耳を寄せるよう手招きする。
大犬座は夜のお誘い!? と口にするのはやめておくが、内心の期待は高まり、ドキドキと耳を寄せると、「黒玉、取り戻したよ」と言われた。
「あ、じゃあもう……今日決行?」
「何だ、聞かされてないの?」
「うん、蠍ちゃんと、鷲座っちと、獅子座っちしか今日のこと知らされてないのよ。後の皆はとりあえずざく……白銀陽ちゃんの持つあれの中に待機って。私だけは街の道徹底的に覚えたけれどね。ねぇ陽炎ちゃん、このお城初めて来るのよね? 私って」
「多分――俺は連れてきたことはないよ」
「……何だかね、不思議な、懐かしい空気がするのよ」
夢を見ているような、と続ける大犬座に陽炎は教えてやる。
彼女らを作った蒼刻一が城に居ることを。城で見張っていることを。
それを教えると大犬座は目を伏せて少し悲しげに呟いた。
「そう、あの人、まだ死と敵対しているのね」
「――死と、敵対?」
「蒼刻一って知らないの、陽炎ちゃん? 歴史上最悪の妖術師。それでもって、唯一不老不死の術を編み出した、死と永遠に敵対する妖術師なのよ。あの人が、黒玉に妖術をかけて、妖術道具プラネタリウムを生み出したの――」
「……ただのプラネタリウム作り出した人は、それでどうしたの?」
「分かんない。行方不明。私たちの最初のご主人様だった筈なのに、蒼ちゃんが最初のご主人様になっちゃって、聞いたら、遠いお星様になっちゃったんだよって笑ったの」
どういう意味なのかしら? と呟く大犬座に陽炎は眉をひそめて、その言葉の意味を二通り考えた。
一つは妖術師が何らかの方法で、その創作者を星座の一部にした。
もう一つは――死んだ。
陽炎は昔見た夢を思い出す。
月蛍石で出来たと思われる、人物像を星座に似た皆と見た夢を。
(アザワ――お前、が、もしかして、作り出した人なのか? 目覚めさせてって……どういうことだ?)
「その人は?」
「確か黒い髪で――占い師だった人だって、聞いた。蒼ちゃんが居るなら、もう一度聞きたいなぁ。何を思って、プラネタリウムなんて施設、廃れたのにもう一度作ろうとしたのか……忘れちゃったの。嫌ね、年月が経ったという理由じゃなく、プラネタリウムだから忘れるって。陽炎ちゃんのことも忘れちゃうのかしら?」
その言葉には少しぎくりとした陽炎だったが、強張った笑みはそのままで大犬座は気づかない。
気づいてないからこそ、陽炎はただ優しく大犬座の頭を、また叩くようにして撫でてやり、大丈夫、と呟く。
「大丈夫、お前が忘れてても俺が忘れないから、平気」
「わぁ、何、陽炎ちゃんそれ、プロポーズみたぁい! 何々、ついに私と結婚してくれるの?! ホモラブ革命してくれるの?!」
「それはなし。でも、うん、俺は忘れない」
陽炎がそう微笑み踊ってこいと大犬座を見送ったときだった、丁度城のメイドが黒雪が陽炎を呼んでいると、招き、陽炎はゆっくりと黒雪を見やる。
黒雪はただ一口、サーモンののったクラッカーを口にし、手の指を丁寧に拭き取ると、王位の椅子の前で待つように仕草で伝える。
――プラネタリウムを盗んだのがばれたのだろうか。
このとき、白銀陽がその会場に紛れて、宣言通り髪を切って蓮歌と踊っていたので、確かに料理を口にしたのを目にして、思わず笑いそうになった。
視線だけで陽炎を追いかけて、ポケットの黒玉を覆い隠す布をそっと外し、それは別のポケットにしまった。
――タイムリミット一時間。
それで、星座の主人は代わる。
「白銀陽? どうしたのよ?」
「いいや。なんでも――」
「何でも? その割りには随分と悲しげな顔をするのね。もうすぐ貴方の悲願が果たせるんでしょう? 友達を取り戻す為の。聖霊を売ったアレに対する」
「――……うん。それとはまた別の問題なんだ。誰にも言っちゃいけない秘密が増えたってだけかな。――短時間だけだけど」
「……――貴方の秘密は時価幾らもするからね、知りたいわ。嘘、そんな顔しないでよ。聞いたりしないわ! 言いたくなったら、前みたいに頼ってね。あたし、貴方のこと嫌いじゃないの。貴方はあたしのこと、恋愛対象じゃなさそうだけれどね。見てれば分かるわ」
蓮歌が顔を伏せたときに、白銀陽はくつくつと笑みを取り戻し、ごめんねと言外に頭を撫でることで告げてやる。
この微笑みに、力が幾らもあるのは彼女は遠い昔知っていたのに、久しぶりに見た今は何処か昔よりも力が、元気が感じられて、少し泣いてしまいそうだった。
その温かみに。
そんなことをしているうちに、王位の席近くで、ばしっという音と共に人だかりができはじめる。
シェフ達の振る舞う料理は城下街の薬剤師が味見をする。
中々強国と言われてるので、どんな料理や、例え一口飲むだけの水でもそれは味見される。
陽炎は舞踏会で忙しそうな白銀陽を厨房から声をかけて頑張れよ、と励ましてから行こうとしたが、何やら厨房では白銀陽励まし会をやってて楽しそうだった。
だが己に気づくなり白銀陽が、どよんと沈んでいた空気を追っ払い、いつも通りに戻り、水をせがむ。
成長を抑える水。それは鴉座が持っていて、白銀陽に手渡しそれから白銀陽に鴉座は初めて敵意無く心から笑いかけて、宜しくお願いします、と口にする。
「はいはい、しっかりとかげろー王子の安全守っときますから~」
「白銀陽、あの……有難う御座いますね? 私、人間で嫌いじゃないのは貴方も一応入れておきます」
「そりゃ光栄だね。ああ、一つ。気をつけろよ、かに男以外の愛属性の星座に。独占がばれたらあんた、血祭りだぜ?」
「――どう振る舞えば宜しいので?」
「とりあえず、その幸せオーラは消しておくこと。一発でばれっから。いいね、わっしーなんかあんたをライバル視してるんだから、特にばれちゃだめだよ。あいつ、今暴走まだ微妙に止まってないから」
「それなのですが、……――」
「っと、ごめん、そろそろ時間だから。二人ともいってらっしゃい、楽しんでこいよー……時間が来るまでは」
鴉座は、その言葉は逃げ出す時間が来るまでは、という意味だと思った。
だからこそ微笑んで頷き、陽炎が白銀陽に何かを手渡すのを見落としていた。
白銀陽は切ない気持ちでそれを受け取り、二人に手をふり、しっかりな、と付け足した。
(――あと、何時間かで終わらせなきゃ。この布をとって、一時間経ったときが、皆とかげ君の別れの時、だ……)
「憎まれ役はなれてるんだけどねー、結構きっついなぁ……」
*
この舞踏会は次期国王を世間に知らせるために催したような物で。
なので、招かれた客の大半は第一皇子に手の甲にキスをして忠誠を誓う。
それを己は関係ないので、遠くから陽炎は見やっていると、一人の女性が己に声をかけてきた。
「王子様、私と踊ってくださらない?」
「悪いけど、俺、雅な生まれでも雅な育ちはしてないから、ダンスは知らない――」
「うん、だから誘ってるんじゃないの! 私がリードしてあげるわ!」
「……――お、まえ、大犬座?」
「うん、そうよ!! どう!? 結構綺麗な人に乗り移れたでしょう?! この人なら陽炎ちゃんだって……!」
「いや、だから乗り移っても未成年は対象外。久しぶりだなぁーー!」
陽炎は相好を崩し、装飾の施された頭をぐしゃぐしゃに撫でかけて、それを崩すのは拙いだろうと気づき、ただ頭を叩くように撫でるだけにしておいた。
それだけで大犬座は目頭を熱くさせて、ぐすっと鼻を鳴らす。
「本当に陽炎ちゃんだ、陽炎ちゃんだ……! あのホモサドどもに集中狙いされた陽炎ちゃんだ……! 昔にくんずほぐれつを狙われまくってた陽炎ちゃんだ……!」
もしこれで、己が鴉座の気持ちを受け入れたと知れたら、大犬座は何と自分を称するのだろうか、と少し考えてから戦慄きながらもハンカチを差し出して、涙を止めるようお願いする。
涙をハンカチで抑えるように拭うと大犬座は色々陽炎に食べ物をとってきてもらい、この数日何があったかとか、この数年でどんな面白ハプニングがあったかを話す。
「ゴリラとコミュニケーション出来た獅子座っちには拍手だわ!」
「あり得ない展開だなぁ」
「何言ってるの、今の状態だって十分あり得ないわ。何を考えてどう転んだのよ、これ! どうして陽炎ちゃんの側に居て良いのはあいつらだったのよ、全く! ヒロイン一人連れて行きなさいよぉ!」
音楽隊に目をやってから、陽炎は大犬座に耳を寄せるよう手招きする。
大犬座は夜のお誘い!? と口にするのはやめておくが、内心の期待は高まり、ドキドキと耳を寄せると、「黒玉、取り戻したよ」と言われた。
「あ、じゃあもう……今日決行?」
「何だ、聞かされてないの?」
「うん、蠍ちゃんと、鷲座っちと、獅子座っちしか今日のこと知らされてないのよ。後の皆はとりあえずざく……白銀陽ちゃんの持つあれの中に待機って。私だけは街の道徹底的に覚えたけれどね。ねぇ陽炎ちゃん、このお城初めて来るのよね? 私って」
「多分――俺は連れてきたことはないよ」
「……何だかね、不思議な、懐かしい空気がするのよ」
夢を見ているような、と続ける大犬座に陽炎は教えてやる。
彼女らを作った蒼刻一が城に居ることを。城で見張っていることを。
それを教えると大犬座は目を伏せて少し悲しげに呟いた。
「そう、あの人、まだ死と敵対しているのね」
「――死と、敵対?」
「蒼刻一って知らないの、陽炎ちゃん? 歴史上最悪の妖術師。それでもって、唯一不老不死の術を編み出した、死と永遠に敵対する妖術師なのよ。あの人が、黒玉に妖術をかけて、妖術道具プラネタリウムを生み出したの――」
「……ただのプラネタリウム作り出した人は、それでどうしたの?」
「分かんない。行方不明。私たちの最初のご主人様だった筈なのに、蒼ちゃんが最初のご主人様になっちゃって、聞いたら、遠いお星様になっちゃったんだよって笑ったの」
どういう意味なのかしら? と呟く大犬座に陽炎は眉をひそめて、その言葉の意味を二通り考えた。
一つは妖術師が何らかの方法で、その創作者を星座の一部にした。
もう一つは――死んだ。
陽炎は昔見た夢を思い出す。
月蛍石で出来たと思われる、人物像を星座に似た皆と見た夢を。
(アザワ――お前、が、もしかして、作り出した人なのか? 目覚めさせてって……どういうことだ?)
「その人は?」
「確か黒い髪で――占い師だった人だって、聞いた。蒼ちゃんが居るなら、もう一度聞きたいなぁ。何を思って、プラネタリウムなんて施設、廃れたのにもう一度作ろうとしたのか……忘れちゃったの。嫌ね、年月が経ったという理由じゃなく、プラネタリウムだから忘れるって。陽炎ちゃんのことも忘れちゃうのかしら?」
その言葉には少しぎくりとした陽炎だったが、強張った笑みはそのままで大犬座は気づかない。
気づいてないからこそ、陽炎はただ優しく大犬座の頭を、また叩くようにして撫でてやり、大丈夫、と呟く。
「大丈夫、お前が忘れてても俺が忘れないから、平気」
「わぁ、何、陽炎ちゃんそれ、プロポーズみたぁい! 何々、ついに私と結婚してくれるの?! ホモラブ革命してくれるの?!」
「それはなし。でも、うん、俺は忘れない」
陽炎がそう微笑み踊ってこいと大犬座を見送ったときだった、丁度城のメイドが黒雪が陽炎を呼んでいると、招き、陽炎はゆっくりと黒雪を見やる。
黒雪はただ一口、サーモンののったクラッカーを口にし、手の指を丁寧に拭き取ると、王位の椅子の前で待つように仕草で伝える。
――プラネタリウムを盗んだのがばれたのだろうか。
このとき、白銀陽がその会場に紛れて、宣言通り髪を切って蓮歌と踊っていたので、確かに料理を口にしたのを目にして、思わず笑いそうになった。
視線だけで陽炎を追いかけて、ポケットの黒玉を覆い隠す布をそっと外し、それは別のポケットにしまった。
――タイムリミット一時間。
それで、星座の主人は代わる。
「白銀陽? どうしたのよ?」
「いいや。なんでも――」
「何でも? その割りには随分と悲しげな顔をするのね。もうすぐ貴方の悲願が果たせるんでしょう? 友達を取り戻す為の。聖霊を売ったアレに対する」
「――……うん。それとはまた別の問題なんだ。誰にも言っちゃいけない秘密が増えたってだけかな。――短時間だけだけど」
「……――貴方の秘密は時価幾らもするからね、知りたいわ。嘘、そんな顔しないでよ。聞いたりしないわ! 言いたくなったら、前みたいに頼ってね。あたし、貴方のこと嫌いじゃないの。貴方はあたしのこと、恋愛対象じゃなさそうだけれどね。見てれば分かるわ」
蓮歌が顔を伏せたときに、白銀陽はくつくつと笑みを取り戻し、ごめんねと言外に頭を撫でることで告げてやる。
この微笑みに、力が幾らもあるのは彼女は遠い昔知っていたのに、久しぶりに見た今は何処か昔よりも力が、元気が感じられて、少し泣いてしまいそうだった。
その温かみに。
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