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第三部 第一章――再会
第十六話 陽炎の覚悟と答え
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「……陽炎様?」
「プラネタリウムの主人達は、いつもこう思っていたのか。依存すると、こうなってしまうのか――」
何か己に励ましの言葉をかけようとする鴉座に、笑いかけて何でもないよ、と陽炎は何かを言われる前に告げた。
(何も、何も言わないでくれよ)
慰めの言葉も、励ましの言葉も、今は彼の言葉は全て嘘に捉えてしまいそうで。
否、嘘でない。嘘じゃなく、泡のように消えてしまう言葉。儚い言葉のように聞こえそうだから、それが物凄く嫌だったのだ。
陽炎はもやもやとする嫌な気分を晴らすように、次の考え事をそのままに、射手座へ視線をやる。
射手座はため息をつきながら、気怠そうに己を見ていた。
「何故、自害しろと言ったり、憎めと言ったりしたんだ?」
「手前共は馬鹿だから。馬鹿は馬鹿なりに頭を使いあった。尼と相談して、お互い、これが御屋形様の為だと思ったので御座る。そなた様が死んでしまえば、あの悪鬼は何も出来ず悔しがり、妖術の腕をこれ以上あげることは出来ぬ。憎め、に、変わったのは――手前がそなた様を御屋形様と認めたからに御座る」
「……――よく判らない。尼? 悪鬼? 認めた?」
射手座の言葉は難しくてよく判らない。というか、言い回しが回りくどい。
首を傾げていると、意味を解した蟹座が陽炎に翻訳してみせる。
時折射手座を見やり、意味が間違ってたらすぐに言えと視線で訴えて。
「弓は、昔から主人には忠実だ。誰でも彼でも忠実だ。それは好きな星座が昔から居るからだ。片恋だがな、そいつは――自分を作り出した奴に身も心も捧げる尼僧のような、牡羊座が好きなんだよ。だから、牡羊座もいるみたいだから、牡羊座と相談しあってお前を自害させる決意をした。悪鬼は――多分、厚化粧だろう、黒雪だ」
「……牡羊座って、雄って字ついてるのに、女性なんだな」
「羊は或る意味あってる気はするけどな。昔はほわほわとしてる毛玉みたいな髪型だった。憎め、とあいつが言うのは、あいつの能力に関係がある。あいつは、お前が心から憎んだ奴の心臓を確実に体の内側で、壊すからだ。命中率百パーセント。暗殺要員だな」
「……――成る程。俺の、今の憎しみじゃ足りないのか? ええと、何て呼べば……って、え、忠実? 忠実なの、こいつ?! 嗚呼ッ! 漸く、男での忠実が出来た……!!」
陽炎が密かに感激した素振りを見せるが、蟹座と射手座はため息をつく。
鴉座はきょとんとし、先ほどの主人が気になるのか思い返す。彼の様子を。
陽炎は、無理をしているのは誰が見るにもあからさまで――。
「弓、鴉。オレはこいつと少し、話がある。弓は鴉が盗み聞きせんよう、見張っていろ。お前、どうせプラネタリウムに帰らず何処かで隠れていたのだろ? なら、そこへそいつを連れて行け」
「……蟹座? 何を考えて――…ちょっと、抜け駆けはなしって話でしょう?」
「勝手に勘違いでも何でもしてろ。弓、いいな?」
「……――御屋形様が命じれば頷こう」
射手座がそう言うと同時に蟹座は陽炎へ視線を向ける。
陽炎は蟹座が何故そんなことを言い出すのかが判らず、首を傾げて、怪訝そうな顔をするが、己ののど元に刃の指を突きつけられて脅されれば、命じるしかなく、射手座に二人だけにしてくれと頼む。
射手座は陽炎がそう言うが早く、鴉座を樽のように抱えて、窓から飛び降りる。
うわあああという闇鳥の悲鳴はこの際聞こえなかったことにして、陽炎は蟹座に首元の刃を退けるよう頼もうとした。
だが、蟹座は既に指を元の指に戻していて――……やけに穏やかだが、寂しげな笑みを浮かべていた。
此処に他に誰か居たのならば、「嗚呼、お前でもそんな表情出来るんだな」と揶揄出来るくらい憂いが眼に見える表情で。
陽炎は、彼を何がそうさせるのかが判らず、でも、何かそういう顔をするのは多分己が原因なのだろう、とぼんやりと思った。
「蟹座?」
「陽炎――、お前、心に誰が浮かんだ? 星座が主人が替わると忘れる仕組みを、思い出したのだろ」
「……――蟹座」
「その中に、オレは、居なかったんだろ――?」
――お前は、忘れないじゃないか、そう笑って誤魔化すことも出来たが、陽炎は気遣ってまで己の心に整理をつけさせようとしている蟹座に、礼儀を。
礼儀のつもりで、こくりと、微かに頷いた。慎重に。それでも、まだ不確定な気持ちを決めつけるのが怖いことを告げておく。
「この気持ちは、ただの長年の情かもしれない」
「そうだな、お前は、一番最初に鴉と出会い、そこから星を、痛み虫を集め出したからな――……それなら、オレが一番最初だったら、先ほどオレが脳裏に浮かんでいたか?」
「……――判らない、じゃ、もうダメだよな。ちゃんと、お前の気持ちも考えるって言ったからな。……――お前が、嫌っても平気とはいかないけど、まぁ慣れると思う。だけど、――……あいつが、銃を俺に向けるほど嫌うようになったら、って思うと怖い。これは、そういうこと?」
「……――そういうことかどうかは判らんが、一番可能性が高いのは奴になった、ということだ、柘榴以外ではな。……オレはな、陽炎」
蟹座はゆっくりと陽炎に手を伸ばし、その頬をなぞろうとする。
だが陽炎は、己の気持ちが蟹座には向かないことを知るなり、それを許さない。
八方美人をすると後が大変なのを、彼は知っている。
思いを否定してはいけない、だが、これは否定ではない。受け入れて、断っている。
だから、蟹座は暴走しないだろうと、陽炎には何処か確信めいたものがあった。
事実、蟹座は昔のような嫉妬心丸出しのような目つきはせず、諦めに似た色を浮かべている。
「――陽炎、可能性がないと、もう触れてはいけないのか?」
「……それが誠意ってもんじゃない? 真剣に、お前を考えた末での」
「……――それなら、前に果物と交わした約束、一晩お前を自由にしていいという願いを果たさせてはくれないのか?」
「珍しく弱気だな、あいつとの約束にすがるなんて。いいよ、何か失う者が無い限りは、何かするよ。――……切り刻めばいい、すっとするかもしんねぇよ」
「お前の腕で眠り、一晩を過ごしたい。何も、しない――腕だけ、貸せ」
「腕は貸してやる。だけど、あの時少しは好き勝手に扱ってたんだから、二時間だけな。俺は、柘榴と違って甘くない」
「ああ。お前がオレに対して甘かったら――きっと、こんなこと考えなかっただろう」
蟹座は自嘲して、陽炎を腕に抱き、そのままソファーに腰掛け、寝息を立てようとする。
何処か憑きものがとれたような顔だったので、陽炎は思わず苦笑して己から相手の頬に触れてみた。
「何を、考えてる?」
「――これから先、どうやって忠実に戻ろうかと。お前の、役に立ちたいとは思わんが、せめてお前の思いを遂げさせたい。黒玉の仕組みを抜きで――もし、相手が鴉の場合だが」
「……それなら簡単だよ。捨てて、それから今度は俺からアタックすればいいんだ。黒玉を捨てて、柘榴が持てば――……お前もあいつも俺とは関係なくなるよ。決めた」
陽炎が頬から手を離して、苦笑を浮かべる。蟹座は何処か穏やかな顔で徐々に眠気を取り戻す。
眠気はするのに、目が何故か休もうとはしない。眠ろうとはしない。
せめて、この一時だけは己だけで一杯の彼の夜空のような目を、ついつい眺めてしまう。目を開けるたびに。瞬く度に。
(この空が欲しかった)
(この空の全て、視界に入らない部分も全て手にしたかった――)
(オレに出来ぬなら、空が許したお前らのうちどっちかが、この空を手にしろ)
(この空が、赤く染まるか、黒く染まるか――それはそれで、楽しみになったのは、何故だろうな)
(昔だったら、きっと――……鴉、果物。お前らを殺していたのに、何故応援したくなるのだろうな)
蟹座は、くっと喉奥で笑い、陽炎の幸せを願う故にだとは気づかない。
まだ歪んだフリをして、揶揄るような言葉を陽炎へ投げかけた。
「ついに、したか。捨てる覚悟を――」
「柘榴に代替わりしてもらうようで、申し訳ないんだけどな」
「陽炎、はっきり言って良いか?」
陽炎が笑みを殺していたら、蟹座も笑みを殺して、陽炎を腕に抱きしめて、その腕の中に名残を感じる。
「少し、悔しい。お前も、こういう誰かを思うのならプラネタリウムの仕組みは、やはり抜いて思い合った方がいいと思う……。多分、オレは覚えているだろうから、相談役になってやるから。どちらでも。この誓約、決して忘れないでいてやろう――」
「んー。そう、だよな。俺だけ、無条件に最初から好印象だったっていうのは狡い――、仕組みを弄らせてまで思われるほどの思いなら、俺もそれに答えなきゃならんと思うんだ。なぁ、蟹座、相談があるんだけどさぁ……」
「プラネタリウムの主人達は、いつもこう思っていたのか。依存すると、こうなってしまうのか――」
何か己に励ましの言葉をかけようとする鴉座に、笑いかけて何でもないよ、と陽炎は何かを言われる前に告げた。
(何も、何も言わないでくれよ)
慰めの言葉も、励ましの言葉も、今は彼の言葉は全て嘘に捉えてしまいそうで。
否、嘘でない。嘘じゃなく、泡のように消えてしまう言葉。儚い言葉のように聞こえそうだから、それが物凄く嫌だったのだ。
陽炎はもやもやとする嫌な気分を晴らすように、次の考え事をそのままに、射手座へ視線をやる。
射手座はため息をつきながら、気怠そうに己を見ていた。
「何故、自害しろと言ったり、憎めと言ったりしたんだ?」
「手前共は馬鹿だから。馬鹿は馬鹿なりに頭を使いあった。尼と相談して、お互い、これが御屋形様の為だと思ったので御座る。そなた様が死んでしまえば、あの悪鬼は何も出来ず悔しがり、妖術の腕をこれ以上あげることは出来ぬ。憎め、に、変わったのは――手前がそなた様を御屋形様と認めたからに御座る」
「……――よく判らない。尼? 悪鬼? 認めた?」
射手座の言葉は難しくてよく判らない。というか、言い回しが回りくどい。
首を傾げていると、意味を解した蟹座が陽炎に翻訳してみせる。
時折射手座を見やり、意味が間違ってたらすぐに言えと視線で訴えて。
「弓は、昔から主人には忠実だ。誰でも彼でも忠実だ。それは好きな星座が昔から居るからだ。片恋だがな、そいつは――自分を作り出した奴に身も心も捧げる尼僧のような、牡羊座が好きなんだよ。だから、牡羊座もいるみたいだから、牡羊座と相談しあってお前を自害させる決意をした。悪鬼は――多分、厚化粧だろう、黒雪だ」
「……牡羊座って、雄って字ついてるのに、女性なんだな」
「羊は或る意味あってる気はするけどな。昔はほわほわとしてる毛玉みたいな髪型だった。憎め、とあいつが言うのは、あいつの能力に関係がある。あいつは、お前が心から憎んだ奴の心臓を確実に体の内側で、壊すからだ。命中率百パーセント。暗殺要員だな」
「……――成る程。俺の、今の憎しみじゃ足りないのか? ええと、何て呼べば……って、え、忠実? 忠実なの、こいつ?! 嗚呼ッ! 漸く、男での忠実が出来た……!!」
陽炎が密かに感激した素振りを見せるが、蟹座と射手座はため息をつく。
鴉座はきょとんとし、先ほどの主人が気になるのか思い返す。彼の様子を。
陽炎は、無理をしているのは誰が見るにもあからさまで――。
「弓、鴉。オレはこいつと少し、話がある。弓は鴉が盗み聞きせんよう、見張っていろ。お前、どうせプラネタリウムに帰らず何処かで隠れていたのだろ? なら、そこへそいつを連れて行け」
「……蟹座? 何を考えて――…ちょっと、抜け駆けはなしって話でしょう?」
「勝手に勘違いでも何でもしてろ。弓、いいな?」
「……――御屋形様が命じれば頷こう」
射手座がそう言うと同時に蟹座は陽炎へ視線を向ける。
陽炎は蟹座が何故そんなことを言い出すのかが判らず、首を傾げて、怪訝そうな顔をするが、己ののど元に刃の指を突きつけられて脅されれば、命じるしかなく、射手座に二人だけにしてくれと頼む。
射手座は陽炎がそう言うが早く、鴉座を樽のように抱えて、窓から飛び降りる。
うわあああという闇鳥の悲鳴はこの際聞こえなかったことにして、陽炎は蟹座に首元の刃を退けるよう頼もうとした。
だが、蟹座は既に指を元の指に戻していて――……やけに穏やかだが、寂しげな笑みを浮かべていた。
此処に他に誰か居たのならば、「嗚呼、お前でもそんな表情出来るんだな」と揶揄出来るくらい憂いが眼に見える表情で。
陽炎は、彼を何がそうさせるのかが判らず、でも、何かそういう顔をするのは多分己が原因なのだろう、とぼんやりと思った。
「蟹座?」
「陽炎――、お前、心に誰が浮かんだ? 星座が主人が替わると忘れる仕組みを、思い出したのだろ」
「……――蟹座」
「その中に、オレは、居なかったんだろ――?」
――お前は、忘れないじゃないか、そう笑って誤魔化すことも出来たが、陽炎は気遣ってまで己の心に整理をつけさせようとしている蟹座に、礼儀を。
礼儀のつもりで、こくりと、微かに頷いた。慎重に。それでも、まだ不確定な気持ちを決めつけるのが怖いことを告げておく。
「この気持ちは、ただの長年の情かもしれない」
「そうだな、お前は、一番最初に鴉と出会い、そこから星を、痛み虫を集め出したからな――……それなら、オレが一番最初だったら、先ほどオレが脳裏に浮かんでいたか?」
「……――判らない、じゃ、もうダメだよな。ちゃんと、お前の気持ちも考えるって言ったからな。……――お前が、嫌っても平気とはいかないけど、まぁ慣れると思う。だけど、――……あいつが、銃を俺に向けるほど嫌うようになったら、って思うと怖い。これは、そういうこと?」
「……――そういうことかどうかは判らんが、一番可能性が高いのは奴になった、ということだ、柘榴以外ではな。……オレはな、陽炎」
蟹座はゆっくりと陽炎に手を伸ばし、その頬をなぞろうとする。
だが陽炎は、己の気持ちが蟹座には向かないことを知るなり、それを許さない。
八方美人をすると後が大変なのを、彼は知っている。
思いを否定してはいけない、だが、これは否定ではない。受け入れて、断っている。
だから、蟹座は暴走しないだろうと、陽炎には何処か確信めいたものがあった。
事実、蟹座は昔のような嫉妬心丸出しのような目つきはせず、諦めに似た色を浮かべている。
「――陽炎、可能性がないと、もう触れてはいけないのか?」
「……それが誠意ってもんじゃない? 真剣に、お前を考えた末での」
「……――それなら、前に果物と交わした約束、一晩お前を自由にしていいという願いを果たさせてはくれないのか?」
「珍しく弱気だな、あいつとの約束にすがるなんて。いいよ、何か失う者が無い限りは、何かするよ。――……切り刻めばいい、すっとするかもしんねぇよ」
「お前の腕で眠り、一晩を過ごしたい。何も、しない――腕だけ、貸せ」
「腕は貸してやる。だけど、あの時少しは好き勝手に扱ってたんだから、二時間だけな。俺は、柘榴と違って甘くない」
「ああ。お前がオレに対して甘かったら――きっと、こんなこと考えなかっただろう」
蟹座は自嘲して、陽炎を腕に抱き、そのままソファーに腰掛け、寝息を立てようとする。
何処か憑きものがとれたような顔だったので、陽炎は思わず苦笑して己から相手の頬に触れてみた。
「何を、考えてる?」
「――これから先、どうやって忠実に戻ろうかと。お前の、役に立ちたいとは思わんが、せめてお前の思いを遂げさせたい。黒玉の仕組みを抜きで――もし、相手が鴉の場合だが」
「……それなら簡単だよ。捨てて、それから今度は俺からアタックすればいいんだ。黒玉を捨てて、柘榴が持てば――……お前もあいつも俺とは関係なくなるよ。決めた」
陽炎が頬から手を離して、苦笑を浮かべる。蟹座は何処か穏やかな顔で徐々に眠気を取り戻す。
眠気はするのに、目が何故か休もうとはしない。眠ろうとはしない。
せめて、この一時だけは己だけで一杯の彼の夜空のような目を、ついつい眺めてしまう。目を開けるたびに。瞬く度に。
(この空が欲しかった)
(この空の全て、視界に入らない部分も全て手にしたかった――)
(オレに出来ぬなら、空が許したお前らのうちどっちかが、この空を手にしろ)
(この空が、赤く染まるか、黒く染まるか――それはそれで、楽しみになったのは、何故だろうな)
(昔だったら、きっと――……鴉、果物。お前らを殺していたのに、何故応援したくなるのだろうな)
蟹座は、くっと喉奥で笑い、陽炎の幸せを願う故にだとは気づかない。
まだ歪んだフリをして、揶揄るような言葉を陽炎へ投げかけた。
「ついに、したか。捨てる覚悟を――」
「柘榴に代替わりしてもらうようで、申し訳ないんだけどな」
「陽炎、はっきり言って良いか?」
陽炎が笑みを殺していたら、蟹座も笑みを殺して、陽炎を腕に抱きしめて、その腕の中に名残を感じる。
「少し、悔しい。お前も、こういう誰かを思うのならプラネタリウムの仕組みは、やはり抜いて思い合った方がいいと思う……。多分、オレは覚えているだろうから、相談役になってやるから。どちらでも。この誓約、決して忘れないでいてやろう――」
「んー。そう、だよな。俺だけ、無条件に最初から好印象だったっていうのは狡い――、仕組みを弄らせてまで思われるほどの思いなら、俺もそれに答えなきゃならんと思うんだ。なぁ、蟹座、相談があるんだけどさぁ……」
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