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第二部――第四章 兄の賢さ、弟の弱さ
第三十二話 綺麗さが子供だというのなら
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「陽炎くーん、起きてー、あーそびーましょー」
「ちょ、ちょっとその方は今、痛み虫と戦って……」
「否、虫は得た。だけど熱が残っているだけだ。熱がある苦境の方が痛み虫は体内に入ってきてくれやすいから、悪いけど熱のまま痛み虫を与える。時間がないんだろう? 鋏っていうのはね、普通に使っているとただの便利な刃物だけど、……もし空に飛ばしてくるくるーって落ちて頭に刺さったらどうなっちゃうかな?」
「――言葉遊びは、貴方の癖なんですか?」
「ううん、ただの趣味。妖仔とは言葉遊びしたいだけ。今日は駄目?」
子供のように問いかけながら、陽炎を起こしていると、鴉座は駄目ときっぱりと言い放ち、陽炎が、呻きながら目を覚ましたのを見ると慌てて駆け寄り、黒雪の隣へ立つ。
陽炎はぼんやりとした視界、だが眼鏡をかけたまま寝たことを思い出したので、起きたばかりだから視界がぼんやりとしているのか、と自分自身で納得した。
それから、数秒経ってから視界に入る、紫の髪の男。それから心配そうに此方を見ている鴉座。
とりあえず鴉座には笑いかけて、痛み虫、手に入れたと報告してから、男に視線を向ける。
「誰……ええと、……嗚呼、うまく頭まわんねぇ……」
「それは君が今熱で魘されているから。時は満ちる前に、蟹の妖仔があそこの団体に集う人々を抹殺するっていう占い結果が出ちゃったからね、会いに来た。彼は彼が思っているより忍耐強くはない。彼はすぐにも、爆発してしまうだろうね。だから、妖術の痛み虫を与えに、来たよ」
「……あの変な手紙の著者か」
そう笑って馬鹿にする陽炎の顔には、柘榴と居るときぐらい安堵した表情を浮かべていたので、鴉座は何処までも人間には勝てないのか、と少し人間への嫉妬を思い出す。
それでもこの男よりも自分へ最初に言葉をかけてくれたのだから、自分もそれなりに思われているのかもしれない、としてはいけない期待をしてしまう。
その期待を押し隠して、鴉座は黙って異母兄弟のやりとりを見つめる。
こうして見ていると、何処か優しい物を持っていそうな雰囲気は結構似ているのかもしれない。主人への欲目がなかったら、黒雪の威圧感がなかったら持ってる空気は同じだと言っただろう。だが確実に何かが、違っていた。決定的な「何か」が違っていた。
「そう、あの手紙、面白かっただろう? 連載してもいいからね、その代わりに今は熱に魘されていても君は頑張りなさい。君が頑張らないと、誰も救われない――」
陽炎は、熱によって潤む瞳でも強い光を宿し、強く頷き、黒雪に支えられながら起きて、ベッドから抜け出して武器を装備する。
「鴉座、癒しの水、残りどれくらい?」
「百ミリリットルくらいでしょうか?」
「あと何個くれるんだ、痛み虫? ええと、何と呼べば……」
「七個。最後はオレが直接。おにーちゃん、お兄様、兄貴、兄弟と認めてくれる名称ならば何とでも。初めまして、義弟。オレは異母兄弟で、君の母国の第一王妃の息子の黒雪」
「……――兄弟?」
陽炎は眼鏡を掛け直してまじまじと黒雪を見やってから、疑わしいのか、じぃっと見つめていたが、それでも嗚呼と納得したような響きの呻き方をした。
「赤蜘蛛さんが困っていたよ、放浪癖で行方不明だって。あの人には俺は恩がある、だからあんまり困らせたくないから明日、会ってよ赤蜘蛛さんに。相当取り乱していた!」
「うん、オレ、次期国王だからそりゃ居なくなりゃ困るだろうね。でもね、旅というのは中々に楽しくて君にもこの感動を教えてあげたい。時間があれば、いつかね?」
「――……時間が無くてもするかもな。だって、蟹座がきれかけて居るんだろ? あいつきれて惨殺したら、ここから出て行かなきゃ。嗚呼、でも何だかすっきりした、兄弟だから助けてくれたわけ?」
陽炎はそれからプラネタリウムがしっかりといつも隠している場所にあることを確認してから、服の何処かに隠す。
黒雪は初めて目の前に出されたプラネタリウムにサングラスの奥で目が見開かれて興奮しかけていたが、すぐに落ち着いて、無くさないように、と一声かけて返事をする。
「いいや、ただの異母兄弟っていう事だけだったら、見殺しにしていた君たちの苦しみも、命も。だけどね、君がプラネタリウムという妖術を酷く大切に扱っていて、そこの鴉の妖仔以外の二人にも大変な目にあわされても、まだ捨ててないと聞いたから。それもプラネタリウムを持っていた理由が酷く――寂しい意味で人間的で、興味を持ったんだ」
――過去のことは何処から聞いたのか聞こうとしたが、赤蜘蛛のことを思いだし、陽炎は即座に、成る程、と呟いてから、苛立たしげに黒雪を睨み付けた。
熱の所為でその瞳は弱まっているが、眼光だけはやけに闇の中で、彼の目は夜色だというのに強くて、黒雪はその目に満足する。
「――あれこれ、人の噂嗅ぎ回ったのか、黒雪……兄さん」
陽炎が少し言いにくそうに語尾に兄とつけると、それを待っていたと言わんばかりに黒雪の纏っていた空気は一瞬でより暖かみを増して威圧感は少し減る。
顔も黒雪は少しだけ、綻ばせた。
「そう、第二王妃にも、赤蜘蛛にも何回も何回も聞いた。君のプラネタリウム騒動。知っての通り、妖術に詳しい身としては、非常に気になるわけ。妖術をオレ程愛している者は居ないと思っていたんだけどな、君には負けたと思ったね。陽炎君」
「――プラネタリウムは好きだけど、愛してるのかどうかなんて知らない。ただ今は皆を苦しませたくないし、あんな……酷い目。おかしい。あいつら、やばい」
陽炎がそう呟くと、黒雪はこくりと頷くが、苦笑を浮かべる。
その笑みが、また何か圧迫するものを鴉座は感じるのだが、陽炎には通じないようでけろりとしていた。熱の所為なのか、それとも意図的に黒雪が与えてないだけか。
「陽炎君、君は二十過ぎているのなら、現実は見てきてるだろ? 楽をして金を手に入れたい、あるいは何か神秘的な者に縋りたい、それから――楽しい思いだけをしていたい。そのためにならば、誰でも蹴落としてやる。そういう思いは、別に悪じゃないよ。誰にだってあることで、良い意味で人間的だ」
「良い意味? 水瓶座が真っ青になるまで水を与えたり、金を得るために女性陣に身売りをさせかけたり、信頼を得るために大勢の痛み虫を奪うことが?!」
「それが本来のプラネタリウムの使い方の一つでもある。陽炎君、君は現実を見なさい。キレイゴトだけじゃ生きていけない国ばかりで、純粋さは良いところだけど、純粋な目だけで世界を見るのは止めなさい」
その言葉は冷たいのに、何処か暖かくて、黒雪は陽炎を諭すように喋りかける。
冷たい言葉で冷たい響きならば突き放せたのに、黒雪というこの義兄は調子を狂わせる。
優しい態度で、そして相手のためになる言葉をかけているのが、判ってしまうから、文句は言えず、ただ苛つきだけが溜まる。
鴉座は苛つく陽炎を見て黒雪に何か言葉をかけようと思ったが、その前に黒雪が黒仔の一人を陽炎へ向けた。
それから左の手のひらで受け止めなさい、と優しく指示した。
「君がいつまでも、お堅い・純粋・脆いままでは、妖仔達が可哀想だ――君は子供だね。褐色の仔の方が、よっぽど大人だ。蟹の仔の使い方や扱い方を理解している」
「……――子供だっていいさ、あれが大人だっていうなら。大人になったって、ちゃんとした大人になれる奴がこの世界に……どれ程いる?」
陽炎は黒仔が体力を吸い取る効果の風を浴びせてくるので、手のひらを翳して、風を此方が吸収しようと踏ん張る。ただでさえ、熱により体力がない。
だけど柘榴はそういう中で頑張ってきた、自分を幾度も励ましてくれた、こんなことで負けていたら永遠に助けられない。陽炎は膝を折るものかと、黒仔を睨み付けながら、体を震えさせて、手を翳す。
「苦渋を味わいたくないなんていわない。もう、言わない。それでも、大事な人には苦渋を味わって欲しくねぇよ。 お堅い? 自分に優しくしてくれた奴が、目の前で倒れてるのを、黙って耐えるのが嫌なことがお堅いのか?!」
「ちょ、ちょっとその方は今、痛み虫と戦って……」
「否、虫は得た。だけど熱が残っているだけだ。熱がある苦境の方が痛み虫は体内に入ってきてくれやすいから、悪いけど熱のまま痛み虫を与える。時間がないんだろう? 鋏っていうのはね、普通に使っているとただの便利な刃物だけど、……もし空に飛ばしてくるくるーって落ちて頭に刺さったらどうなっちゃうかな?」
「――言葉遊びは、貴方の癖なんですか?」
「ううん、ただの趣味。妖仔とは言葉遊びしたいだけ。今日は駄目?」
子供のように問いかけながら、陽炎を起こしていると、鴉座は駄目ときっぱりと言い放ち、陽炎が、呻きながら目を覚ましたのを見ると慌てて駆け寄り、黒雪の隣へ立つ。
陽炎はぼんやりとした視界、だが眼鏡をかけたまま寝たことを思い出したので、起きたばかりだから視界がぼんやりとしているのか、と自分自身で納得した。
それから、数秒経ってから視界に入る、紫の髪の男。それから心配そうに此方を見ている鴉座。
とりあえず鴉座には笑いかけて、痛み虫、手に入れたと報告してから、男に視線を向ける。
「誰……ええと、……嗚呼、うまく頭まわんねぇ……」
「それは君が今熱で魘されているから。時は満ちる前に、蟹の妖仔があそこの団体に集う人々を抹殺するっていう占い結果が出ちゃったからね、会いに来た。彼は彼が思っているより忍耐強くはない。彼はすぐにも、爆発してしまうだろうね。だから、妖術の痛み虫を与えに、来たよ」
「……あの変な手紙の著者か」
そう笑って馬鹿にする陽炎の顔には、柘榴と居るときぐらい安堵した表情を浮かべていたので、鴉座は何処までも人間には勝てないのか、と少し人間への嫉妬を思い出す。
それでもこの男よりも自分へ最初に言葉をかけてくれたのだから、自分もそれなりに思われているのかもしれない、としてはいけない期待をしてしまう。
その期待を押し隠して、鴉座は黙って異母兄弟のやりとりを見つめる。
こうして見ていると、何処か優しい物を持っていそうな雰囲気は結構似ているのかもしれない。主人への欲目がなかったら、黒雪の威圧感がなかったら持ってる空気は同じだと言っただろう。だが確実に何かが、違っていた。決定的な「何か」が違っていた。
「そう、あの手紙、面白かっただろう? 連載してもいいからね、その代わりに今は熱に魘されていても君は頑張りなさい。君が頑張らないと、誰も救われない――」
陽炎は、熱によって潤む瞳でも強い光を宿し、強く頷き、黒雪に支えられながら起きて、ベッドから抜け出して武器を装備する。
「鴉座、癒しの水、残りどれくらい?」
「百ミリリットルくらいでしょうか?」
「あと何個くれるんだ、痛み虫? ええと、何と呼べば……」
「七個。最後はオレが直接。おにーちゃん、お兄様、兄貴、兄弟と認めてくれる名称ならば何とでも。初めまして、義弟。オレは異母兄弟で、君の母国の第一王妃の息子の黒雪」
「……――兄弟?」
陽炎は眼鏡を掛け直してまじまじと黒雪を見やってから、疑わしいのか、じぃっと見つめていたが、それでも嗚呼と納得したような響きの呻き方をした。
「赤蜘蛛さんが困っていたよ、放浪癖で行方不明だって。あの人には俺は恩がある、だからあんまり困らせたくないから明日、会ってよ赤蜘蛛さんに。相当取り乱していた!」
「うん、オレ、次期国王だからそりゃ居なくなりゃ困るだろうね。でもね、旅というのは中々に楽しくて君にもこの感動を教えてあげたい。時間があれば、いつかね?」
「――……時間が無くてもするかもな。だって、蟹座がきれかけて居るんだろ? あいつきれて惨殺したら、ここから出て行かなきゃ。嗚呼、でも何だかすっきりした、兄弟だから助けてくれたわけ?」
陽炎はそれからプラネタリウムがしっかりといつも隠している場所にあることを確認してから、服の何処かに隠す。
黒雪は初めて目の前に出されたプラネタリウムにサングラスの奥で目が見開かれて興奮しかけていたが、すぐに落ち着いて、無くさないように、と一声かけて返事をする。
「いいや、ただの異母兄弟っていう事だけだったら、見殺しにしていた君たちの苦しみも、命も。だけどね、君がプラネタリウムという妖術を酷く大切に扱っていて、そこの鴉の妖仔以外の二人にも大変な目にあわされても、まだ捨ててないと聞いたから。それもプラネタリウムを持っていた理由が酷く――寂しい意味で人間的で、興味を持ったんだ」
――過去のことは何処から聞いたのか聞こうとしたが、赤蜘蛛のことを思いだし、陽炎は即座に、成る程、と呟いてから、苛立たしげに黒雪を睨み付けた。
熱の所為でその瞳は弱まっているが、眼光だけはやけに闇の中で、彼の目は夜色だというのに強くて、黒雪はその目に満足する。
「――あれこれ、人の噂嗅ぎ回ったのか、黒雪……兄さん」
陽炎が少し言いにくそうに語尾に兄とつけると、それを待っていたと言わんばかりに黒雪の纏っていた空気は一瞬でより暖かみを増して威圧感は少し減る。
顔も黒雪は少しだけ、綻ばせた。
「そう、第二王妃にも、赤蜘蛛にも何回も何回も聞いた。君のプラネタリウム騒動。知っての通り、妖術に詳しい身としては、非常に気になるわけ。妖術をオレ程愛している者は居ないと思っていたんだけどな、君には負けたと思ったね。陽炎君」
「――プラネタリウムは好きだけど、愛してるのかどうかなんて知らない。ただ今は皆を苦しませたくないし、あんな……酷い目。おかしい。あいつら、やばい」
陽炎がそう呟くと、黒雪はこくりと頷くが、苦笑を浮かべる。
その笑みが、また何か圧迫するものを鴉座は感じるのだが、陽炎には通じないようでけろりとしていた。熱の所為なのか、それとも意図的に黒雪が与えてないだけか。
「陽炎君、君は二十過ぎているのなら、現実は見てきてるだろ? 楽をして金を手に入れたい、あるいは何か神秘的な者に縋りたい、それから――楽しい思いだけをしていたい。そのためにならば、誰でも蹴落としてやる。そういう思いは、別に悪じゃないよ。誰にだってあることで、良い意味で人間的だ」
「良い意味? 水瓶座が真っ青になるまで水を与えたり、金を得るために女性陣に身売りをさせかけたり、信頼を得るために大勢の痛み虫を奪うことが?!」
「それが本来のプラネタリウムの使い方の一つでもある。陽炎君、君は現実を見なさい。キレイゴトだけじゃ生きていけない国ばかりで、純粋さは良いところだけど、純粋な目だけで世界を見るのは止めなさい」
その言葉は冷たいのに、何処か暖かくて、黒雪は陽炎を諭すように喋りかける。
冷たい言葉で冷たい響きならば突き放せたのに、黒雪というこの義兄は調子を狂わせる。
優しい態度で、そして相手のためになる言葉をかけているのが、判ってしまうから、文句は言えず、ただ苛つきだけが溜まる。
鴉座は苛つく陽炎を見て黒雪に何か言葉をかけようと思ったが、その前に黒雪が黒仔の一人を陽炎へ向けた。
それから左の手のひらで受け止めなさい、と優しく指示した。
「君がいつまでも、お堅い・純粋・脆いままでは、妖仔達が可哀想だ――君は子供だね。褐色の仔の方が、よっぽど大人だ。蟹の仔の使い方や扱い方を理解している」
「……――子供だっていいさ、あれが大人だっていうなら。大人になったって、ちゃんとした大人になれる奴がこの世界に……どれ程いる?」
陽炎は黒仔が体力を吸い取る効果の風を浴びせてくるので、手のひらを翳して、風を此方が吸収しようと踏ん張る。ただでさえ、熱により体力がない。
だけど柘榴はそういう中で頑張ってきた、自分を幾度も励ましてくれた、こんなことで負けていたら永遠に助けられない。陽炎は膝を折るものかと、黒仔を睨み付けながら、体を震えさせて、手を翳す。
「苦渋を味わいたくないなんていわない。もう、言わない。それでも、大事な人には苦渋を味わって欲しくねぇよ。 お堅い? 自分に優しくしてくれた奴が、目の前で倒れてるのを、黙って耐えるのが嫌なことがお堅いのか?!」
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