【BL】星座に愛された秘蔵の捨てられた王子様は、求愛されやすいらしい

かぎのえみずる

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第二部――第二章 復活の黒き片翼

第二十一話 恥を忍んで現れました我が君

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 己の体を覆うような、シルエットが目の前にあって日差しを隠す。
 それは優しく声をかけてきて、陽炎は懐かしく思うと同時に過去の事件による自然な拒否反応により体が固まり鳥肌が立つ。

 心では嬉しいはずなのだ、それなのに体は彼の存在を拒否している。
 なので、名を呼ぼうとするだけでも、呼吸が上手く出来なくて、口からぜぇぜぇと息が乱れながら漏れる。
 それに、彼は苦笑して、持っていた紙袋で陽炎の口にあてながら、ゆっくりと呼吸をさせて、過呼吸から助けた。
 
 過呼吸から逃れて、陽炎は落ち着きながら、改めて相手を見やる。
 昼間に現れたくっきりとした星。それはかつて己が願ってプラネタリウムを集めていた理由みたいで。
 
「貴方は相変わらず、八方美人だ。だから、そこにつけこまれるのですよ」

 闇は苦笑を浮かべて、それから眼鏡を強く握りしめているままの手を緩くさせて、かけてくれた。
 嗚呼、眼鏡をかければ、幻かと思うほど朧気だった姿は、はっきりとして。
 
「鴉座……?」
「はい、恥を忘れて現れてしまいました」


 鴉座は以前と変わらぬ笑みを浮かべたが、その笑みには嘘くささが無くて、陽炎のためだけに浮かべられた笑みだと、否定をしないと決めた自分には判った。
 陽炎は、絶句したまま、鴉座を見つめていたが、鴉座は己から視線を外し、女性の去っていった方角を睨み付ける。
 その目は、自分と陽炎を敵視する者への怒りに満ちた眼で、その眼のまま口の端をつり上げる。

「貴方は愚かだ。痛み虫を失う怖さを教えなければ良かった。報いを与えれば良かった。あんなことを言われて腹が立ちません? 私は大いにむかつきますね。事情を聞くのと見るのとでは、大違いです」
「事情を聞く? ……っていうか、え、封印……」
「……果物との約束です。貴方が私を必要とし、尚かつ私がどうしても許せない状況下にあったとき、現れて良いと封印を解かれました。勿論、貴方の星座を作るお手伝いを致します、私を抑制出来る黄道十二宮を調べましょう」


 ――柘榴は、闇に囚われない自分を信じていると言った。
 それを思い出し、陽炎はそれは鴉座の封印を解くことを意味していて、蟹座への交渉はともかく、鳳凰座がその中に入っていることの理由を悟った。
 鴉座を封印から解き放つ為に、鳳凰座を説得したのだろう。そして、鷲座が激高していたのも、多分鴉座を封印から解除したいと告げたからなのだろう。あと多分、陽炎が売られたこと。
 
「……――じゃあ、俺がお前を呼んだのを聞いて、来たってわけ?」

 陽炎はふつふつとくる怒りがあったが、今は力がない。
 会いたくないような、でも会いたくて会いたくて力強い存在が目の前にいるから。安堵感が心の中に満たされたからだ。
 それを見抜いてるように、鴉座はにこりと微笑み、頷いた。

「愛しの我が君が、切なげに私を呼ぶ声は己の中の悪魔と戦うのに大変でした」
「馬鹿。その悪魔は封印しとけっ。……今は、平気、なのか?」

 陽炎は少し躊躇いがちに聞く。その平気、というのは狂った愛属性から、正常な方に戻ったかどうか、の意味だったのだが、鴉座は首を振って、穏やかな顔をするだけ。

「自分自身でも判りません。ただ判るのは、私は貴方以外の人間が酷く嫌いだということは、今回のことで知りました。果物や劉桜の振る舞いは判ります、私という悪から引きはがすため、それは貴方への良心からです。でも、今回ばかりは――どの人間も、敵のようですしね」

 何より、と言葉を付け足す鴉座は、穏やかさを消し去り、冷たい顔をして、陽炎から視線をそらし、街の方を見やる。

「何より、我が愛しの君が私という存在で、トラウマが起きていることを利用して口説こうとしている不逞の輩があの中に居ますしね。人の不幸を利用する外道は、私だけで十分です」

 それは胡蝶のことだろうか。ずっとずっと見られていたのだろうか。それはそれで気恥ずかしい。頼りない己の姿をずっと見ていられたようで。
 はぁ、とため息をついて、陽炎は苦笑を浮かべた後、鴉座にしゃがむように指で招く。
 鴉座は冷たかった顔から、陽炎専門の安堵させる笑みに戻して何ですか、としゃがむ。
 陽炎は、にっと笑い、鴉座の頬を抓ってやる。

「い、いたっ!!」
「ばーか、お帰り」

 陽炎は、昔のようにとはいかないが、無邪気に笑い、鴉座の頬を手放して祝ってやった。
 その言葉に、鴉座は一瞬で満たされる暖かみを感じ、ふと泣きそうになるが、今は泣いている場合ではないし、己が泣けばきっとこの主は困るだけだろう。
 鴉座は、目を閉じて許しを乞うような笑みを浮かべて、名を呼ばれたときと同じ言葉を吐く。
 
「恥を忘れて、現れてしまいました」
「一生恥じてればいい、そうすりゃ少しは遠慮するだろ?」
「いいえ、我が君への思いは遠慮するつもりは一切ありません。なので、昔の最後の言葉をお忘れください。謝罪しますから。さて、それで? 手紙とやらを見なくていいのですか? 手助けが、その中にあるのでしょう?」


 それを言われ、陽炎は慌てて配達物の中からラブレターに見せかけた封筒を見つけ、文章を解読する。今回は、歴史を連ねたのと動物の生態と老後の暇つぶし方法について書かれたような文章だった。
 前回より解読しにくいということは、きっとより重要なことが書かれているのだろう。
 
“すぐに判るけれど、残念なお知らせがあります。あの褐色の仔は、今日からもう熱に魘されて喋れなくなります。彼にはもう構わないで。彼に構えば構うほど、呪いが彼を蝕む。これから君に妖術で出来た子を送り込みます。それを全て指定した部分で傷み虫を作りなさい。その痛み虫を作る姿がきっと、彼を呪いに輪をかける”
 

「……柘榴と会っちゃ駄目だって」
「そのようですね。今日、赤蜘蛛が来るのでしょう? 彼らの世話は赤蜘蛛に任せましょう。貴方は今回の事柄を何とかすることだけに集中していればいいのです」

 鴉座の言葉に頷いて、手紙の解読を続ける。
 
“妖術で出来た子は、君の屋敷、それから街へ送り込みます。指定した時間、指定した場所へ来なさい。妖術の痛み虫は持ってないでしょう? 妖術によって星が一つ出来るだけの仔を送ります。頻繁に指定すると怪しまれるから、一日一回送り込みます。パピヨンに悟られないように――一番、気づかれてはまずい相手だから”
 
「パピヨン……胡蝶か」

 それは妖術使いだから、とすぐに納得がいき、陽炎は解読を進める。
 
“まずは鴉座をパピヨンにプラネタリウムの星座だとばれないために、この呪文を唱えて、鴉座の額に触ること。新しく星座が生まれたらその子にも。そうすれば、気配を誤魔化せます。プラネタリウムにかけても、いいかもね。パピヨンにばれにくくなる”
 
 そこに書かれている呪文は陽炎には読めなかったが、鴉座には読めたらしくて、鴉座は眉をひそめる。
 
「……――この手紙主は、何者なんでしょうね。これは、王宮に仕える者レベルの妖術……否、それ以上かもしれない。普通でしたらこんな単語で簡単にその妖術は思いつかない」
「どういうこと?」
「本来は長ったらしくて回りくどい数式を、一番簡略化して判りやすい数式で貴方に教えてるのです、妖術を」
「……簡略化、とか出来るのか?」
「……妖術を完璧に心得ている者ならば、可能でしょうね。果物の呪い進行を気づかれない程度に治める錠剤を作った腕と良い、ただのそこらの妖術使いじゃない。そんな奴が何故味方に? いきなり? 罠――……にしては、向こうは本気で偽物を本物として受け止めましたしね。何が狙いか、読めない――」


 訝しげに手紙を見つめる鴉座に、ふぅんと陽炎は呟いて、それから鴉座に呪文を教えて貰い、呪文を唱えて額を触ってみる。プラネタリウムにも同じ事をした。
 鴉座は一瞬淡く光ったと思えば、その後は全然変わりないように見えたが、鴉座曰く見る人が見たら判る星座のオーラが消えているらしい。
 その効力に鴉座は益々、訝しみ、手紙主の力量を知る。
 
“さて、呪文は言ったかな? それじゃあ最初の指定場所、指定時間。場所は地下水路のB区域の地図で見ると上から二番目の曲がり角。時間は、昼の二時。ぴったりじゃなくてもいい。痛み虫は肘、右でも左でも良い。肘で作りなさい。君の周りで自由に動けるナイトはもう鴉座以外居ないんだから、鴉座には例え嫌でも側に居て貰うこと。パピヨンに会うときも、誰に会うときも。風呂とトイレ以外。覗きに注意! 寝るときは、鴉座に見守ってて貰いなさい。襲われないようにね!”
 
「誰がそんな行為、今の事態にするか!」

 鴉座は手紙に向かって罵る。手紙主は罵られることを知ってるかのように、揶揄している部分だけ丸文字で書かれていた。
 陽炎は、「今? 今じゃなかったらするのか?」と視線だけで訴えると、鴉座は大犬座のように微笑んで誤魔化した。
 
“さてさて、これで判ったかな。君が一人じゃないって事が。何でも一人で抱えるのはやめなさい。抱えすぎると、夜空に太陽が昇って星座をかき消してしまう”
 
「……太陽? 太陽って、プラネタリウムに太陽があるのか?」
「……――不吉なんです、あれの太陽は。太陽は、星座全てを消してしまいます。朝にして夜空を終わらせますから」
「……ッそりゃまずい」
「でも普通の人は、太陽のことまで知らないはず……――妖術使いでも本当に上級レベルなんでしょうね。それも、――詳しすぎる、あの不吉について」

 鴉座がそう呟き、畏怖している様子を見やりつつ、陽炎は真剣に頷いて、最後の解読をする。
 
“プラネタリウムについて手助け出来るのはそれくらいです。後は単独行動して、何とかしてみようと思います。赤蜘蛛にはこの手紙は内緒にしておくように。但し、家のこととか何か大勢人が必要になるときは、彼を頼りなさい。今度からは指定日時場所、虫を貰わなきゃいけない箇所だけを解読する手紙を送ります、ごめんね、ラブレターじゃなくて! ただ、これだけは信じて欲しい。君に誰よりも強く生きて欲しいと願う人間の一人だと。それでは、健闘を祈ってます。いずれ、時が満ちたらお会いしましょう――”
 
「……時が、満ちたら――?」
「つまりはこの方も、貴方同様何かしでかそうと企んでるみたいですね」


 鴉座はにこりと微笑んで、手紙を奪い、己の懐へしまう。
 例え今は味方であり、助けてくれる者でも相手は大嫌いな人間で、ラブレターと明記してあるこの手紙を陽炎に持たせるのは嫌だからだ。
 陽炎は、手紙を取られると、不服そうな眼で鴉座を睨み付ける。
 鴉座は、すました顔で言いましたでしょう? と陽炎に言葉を。
 
「貴方への思いを、もう遠慮するつもりはない、と。ラブレターと書かれている以上、敵です私には」
「……――揶揄してるだけだって」
「揶揄でも、私が嫉妬深いのはご存じでしょう? さぁ、赤蜘蛛が此方に来たら、事情を詳しく説明してから、指定された場所へ向かいましょう。その方は、多分黄道十二宮らしき者を作ろうとしている……と思います。貴方が私によるトラウマを知っているようですし、それを知った上でも側に居させようと言うことは、抑えるまでの我慢と宣言しているようなものですから」
「……――なんかさ、本当さ」

 陽炎は、すらすらと手紙の意図を読み取る鴉座を少し見上げて、情けない笑みを浮かべる。

「俺って一人じゃ何も出来ないんだな。流される人生だなぁー」
「……それについて善し悪しを言うつもりは御座いません。……本当に流れるような、環境ですしね、今は。大きな川に飲まれてるような。――ただ私は、貴方にとって利益となる行動だけをするように、心がけましょう。それに甘えてください」


 鴉座は主人が少し落ち込んでいるのだと気づくと、微笑んだまま陽炎の頭を優しく撫でて、それから大丈夫、と言葉を付け足した。
 陽炎は、苦笑を浮かべて、それからまだ鴉座に触れられると体が震えることに気づき、ごめんと呟く。
 鴉座は首を振り、気にした様子もなく、屋敷の中へとエスコートした。
 だが陽炎の言葉が引っかかった。
 
(流される人生だなぁー)
(……――本当に、何か逆らえない何かに流れて居るみたいだ。見えない力が、あるみたいで――。これ以上最悪の出来事なんて、来なければいい)
 
 主人に気づかれぬよう、手紙を入れた箇所を抑えると何かがかさりと、鳴ったので手紙を潰してしまったかと、取り出してみると、それは青いメッセージカードに変わっていた。
 白い文字で綺麗な字とは裏腹に、書かれてる言語は汚い言葉だ。
 
“誰が騙されている――? 皆の狙いはプラネタリウム。一人は力、一人は存在、一人は月と太陽。ホーリーゴーストは少し借りていくが誰にも言うな、焼き鳥になれねぇ役立たずへ”
 
 ……――鴉座は眉をひそめて、そのカードを再び懐へ入れるが、その後で取り出す頃には既にカードは元の手紙に戻ってる。
 
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