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第一部――第四章 朝焼けに戸惑う夜の皇子
第二十三話 勇ましき小さな犬
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「柘榴、いっちまったなぁ……」
「いいじゃないですか。嗚呼、それとも僕と一緒にいるの嫌ですか? 僕が……ブサ男だから。だから、あの人も僕の持つ水が汚れてると思って、飲ませたくないんだ」
ネガティブになる水瓶座を陽炎はため息をついて、先ほど柘榴がしてくれたように髪の毛をわしゃわしゃと撫でてやる。
それは少し元気になることだと知ったからだ。
「水瓶座、お前はもうちょっと前向きになろうぜ? な? お前の持つ水、俺は好きだよ。美味しいからな」
「じゃあ飲んでくれる?」
「んー、ほら、美味しい飲み物って、こう縁起良いときに飲みたいじゃん?」
そうですか、と水瓶座は微笑んで安堵する。
よかった、水へ警戒されてない。心から安堵する。
ふと陽炎は夢を思い出す、大犬座の言葉。人間だってそう怖いものじゃない。
そう、何が狙いかなんて判ってしまえば、さほど怖くない。ような、気がする。
「水瓶座、人間ってもっと怖い生き物かと思ってたよ――」
陽炎は何となく、水瓶座へぼやいた。
だが水瓶座はそのぼやきこそが警戒心が緩んだ証であり、依存が少し抜けてる証拠だと悟り、泣きそうな顔をする。
その泣きそうな顔を見ることもなく、陽炎はただ水瓶座の頭をあやすように撫でて改めて人について考え出す。
夜、――陽炎は今日こそは起きていようと思っていたが、睡魔に負けて寝てしまった。
それを確認するなり鴉座と水瓶座と大犬座が現れる。
「あれ、蟹座は?」
「嗚呼、朝から晩まで鳳凰ちゃんに追っかけられて疲れてる見たいよ」
「それで、大犬が来て邪魔しにきたわけ?」
水瓶座の言葉に、子供には似つかわしくない邪笑を浮かべて大犬座は頷く。
そんな大犬座にくすくすと鴉座は笑い、勇ましい小さき姫だと賞賛した。
「勇ましき小さな姫は、陽炎様が欲しくはないのですか?」
「何、同じ愛属性だからって勧誘するつもり? 残念ね、あたしは貴方達みたいに非道じゃないから、真っ当な暖かい愛でもって陽炎ちゃんを包み込むの」
鴉座の誘惑に心動かないかといわれたら嘘ではないが、それでも自分だけでもしっかりしないと愛属性の名が折れると大犬座は意志を示し、ふん、と鼻で笑う。
それに鴉座は手を合わせて目を伏せながらも、残念ですねぇと言葉を返した。
「非道とは手厳しい。否定は出来ませんけれども」
「非道じゃないの。あの赤蜘蛛ってやつ、嘘ついてる風にも、頭がおかしいようにも見えなかった。それに陽炎ちゃんには本当に、どっかの国王の妾腹って言う過去がある。折角、故郷へ帰ってお母さんやお父さんに会える機会を、貴方は踏みつぶしたわ」
「ええ、踏みつぶしました。その機会とやらの上で、タップダンスをしましたよ」
こうやってね、と鴉座は得意げに少しだけやけに似合うタップを見せつけて、からかってみせる。それが大犬座を苛つかせて声を荒げさせる行為だと、鴉座は知ってて挑発してみせた。
挑発にのった大犬座は血が頭に上り、カッとする。
「――何で、陽炎ちゃんの人生を貴方が奪う権利があるの? あたしたちは、ただの道具! 分をわきまえなさいよ!」
大犬座は今が夜中であることを無視して大声で、その名の犬のように吠えた。
吠えられても鴉座はにやつくだけ。にやついて、しぃーっと人差し指を立てて静かにさせようとするだけ。己が五月蠅くさせたというのに。
「我が愛しき小さな姫、仮に陽炎様が母国へ行ったとしましょう。そこではどんな扱いが待ってるでしょうか? 父君、母君が今更彼を捜す理由は? 城に仕える者たちは陽炎様の陰口を目の前でひそひそとやって、彼を傷つけるのではないでしょうか?」
そこを言われると大犬座は弱いのか、うっとつまる。
つまった大犬座を見て、水瓶座はくすくすと笑った。
笑い声に反応して大犬座は水瓶座を見上げるが、水瓶座は麗しい冷笑を浮かべてまた提案をもちかける。
「陽炎様をより傷つけるのは、君も願いではないでしょう? ねぇ、そこは協定を結ばない? 赤蜘蛛に関わらせないっていう」
「――ッふざけないで。貴方達と一緒にするなって言ったはず。あたしは、例えそうなったとしても、その道を選んだのなら陽炎ちゃんの選んだ道ならしょうがないし、陽炎ちゃんが傷ついたときはあたしの体で慰める!」
「子供も産めない体で?」
「どっかの人間に乗り移っちゃえばいいのよ、ばれないように!!」
「君も中々、黒い性格してるじゃないか。偽善者」
黒い性格と言われてそれは逆だ、と大犬座は思ったが言葉にはせず、片眉をつり上げた。
「黒くないわ、あたしは貴方達と違って少し人外より、人間寄りなだけ! 幸い、今関わろうとしてきてる人間は柘榴ちゃんと劉桜ちゃん。……二人とも、陽炎ちゃんにとってはプラスの人間だわ」
「……柘榴。そうだね、大犬の狙い通りに動くね彼は。依存が少し抜けている……」
依存が抜けていると聞いて、鴉座は片眉をぴくりと跳ねさせる。
それから、ふぅんと呟いて、何かを考え出す。
その仕草を見て、大犬座は鴉座が何かを企んでいるのだと気づく。
「……絶対、絶対邪魔してやるんだから」
大犬座の言葉に、鴉座はやれやれと大げさにため息をついてから、大犬座にとって不利になる現実を思い出させる。それは少しだけ、相手をするのが面倒になったから。
「小さき我が君、貴方の彼の人への愛は貴方の体のように小さい。先に私と水瓶座、それに蟹座が現れてしまいましたらどうしましょうね?」
「……ッ!」
「嗚呼、貴方の愛が少ないと言ってるわけでは御座いませんよ? 貴方の陽炎様への思いは知っておりますから。ただ、体と力が比例してしまってるのが哀れなところ、ですね」
鴉座が「体が大きくてごめんなさい」と微笑むと、大犬座は二人を睨み付けて、このホモ変態衆ーと叫んで消えた。
その消える瞬間に泣かせてしまったのは、少し鴉座としてはやってしまったなぁと苦笑してしまうところ。
誰かを泣かせるのは彼の狙いではないからだ。例え敵対していても、主人を思う彼女の姿は可愛らしい。
ただ、本命が同じでかわいさ余って憎さ百倍、なだけだが。
「いいじゃないですか。嗚呼、それとも僕と一緒にいるの嫌ですか? 僕が……ブサ男だから。だから、あの人も僕の持つ水が汚れてると思って、飲ませたくないんだ」
ネガティブになる水瓶座を陽炎はため息をついて、先ほど柘榴がしてくれたように髪の毛をわしゃわしゃと撫でてやる。
それは少し元気になることだと知ったからだ。
「水瓶座、お前はもうちょっと前向きになろうぜ? な? お前の持つ水、俺は好きだよ。美味しいからな」
「じゃあ飲んでくれる?」
「んー、ほら、美味しい飲み物って、こう縁起良いときに飲みたいじゃん?」
そうですか、と水瓶座は微笑んで安堵する。
よかった、水へ警戒されてない。心から安堵する。
ふと陽炎は夢を思い出す、大犬座の言葉。人間だってそう怖いものじゃない。
そう、何が狙いかなんて判ってしまえば、さほど怖くない。ような、気がする。
「水瓶座、人間ってもっと怖い生き物かと思ってたよ――」
陽炎は何となく、水瓶座へぼやいた。
だが水瓶座はそのぼやきこそが警戒心が緩んだ証であり、依存が少し抜けてる証拠だと悟り、泣きそうな顔をする。
その泣きそうな顔を見ることもなく、陽炎はただ水瓶座の頭をあやすように撫でて改めて人について考え出す。
夜、――陽炎は今日こそは起きていようと思っていたが、睡魔に負けて寝てしまった。
それを確認するなり鴉座と水瓶座と大犬座が現れる。
「あれ、蟹座は?」
「嗚呼、朝から晩まで鳳凰ちゃんに追っかけられて疲れてる見たいよ」
「それで、大犬が来て邪魔しにきたわけ?」
水瓶座の言葉に、子供には似つかわしくない邪笑を浮かべて大犬座は頷く。
そんな大犬座にくすくすと鴉座は笑い、勇ましい小さき姫だと賞賛した。
「勇ましき小さな姫は、陽炎様が欲しくはないのですか?」
「何、同じ愛属性だからって勧誘するつもり? 残念ね、あたしは貴方達みたいに非道じゃないから、真っ当な暖かい愛でもって陽炎ちゃんを包み込むの」
鴉座の誘惑に心動かないかといわれたら嘘ではないが、それでも自分だけでもしっかりしないと愛属性の名が折れると大犬座は意志を示し、ふん、と鼻で笑う。
それに鴉座は手を合わせて目を伏せながらも、残念ですねぇと言葉を返した。
「非道とは手厳しい。否定は出来ませんけれども」
「非道じゃないの。あの赤蜘蛛ってやつ、嘘ついてる風にも、頭がおかしいようにも見えなかった。それに陽炎ちゃんには本当に、どっかの国王の妾腹って言う過去がある。折角、故郷へ帰ってお母さんやお父さんに会える機会を、貴方は踏みつぶしたわ」
「ええ、踏みつぶしました。その機会とやらの上で、タップダンスをしましたよ」
こうやってね、と鴉座は得意げに少しだけやけに似合うタップを見せつけて、からかってみせる。それが大犬座を苛つかせて声を荒げさせる行為だと、鴉座は知ってて挑発してみせた。
挑発にのった大犬座は血が頭に上り、カッとする。
「――何で、陽炎ちゃんの人生を貴方が奪う権利があるの? あたしたちは、ただの道具! 分をわきまえなさいよ!」
大犬座は今が夜中であることを無視して大声で、その名の犬のように吠えた。
吠えられても鴉座はにやつくだけ。にやついて、しぃーっと人差し指を立てて静かにさせようとするだけ。己が五月蠅くさせたというのに。
「我が愛しき小さな姫、仮に陽炎様が母国へ行ったとしましょう。そこではどんな扱いが待ってるでしょうか? 父君、母君が今更彼を捜す理由は? 城に仕える者たちは陽炎様の陰口を目の前でひそひそとやって、彼を傷つけるのではないでしょうか?」
そこを言われると大犬座は弱いのか、うっとつまる。
つまった大犬座を見て、水瓶座はくすくすと笑った。
笑い声に反応して大犬座は水瓶座を見上げるが、水瓶座は麗しい冷笑を浮かべてまた提案をもちかける。
「陽炎様をより傷つけるのは、君も願いではないでしょう? ねぇ、そこは協定を結ばない? 赤蜘蛛に関わらせないっていう」
「――ッふざけないで。貴方達と一緒にするなって言ったはず。あたしは、例えそうなったとしても、その道を選んだのなら陽炎ちゃんの選んだ道ならしょうがないし、陽炎ちゃんが傷ついたときはあたしの体で慰める!」
「子供も産めない体で?」
「どっかの人間に乗り移っちゃえばいいのよ、ばれないように!!」
「君も中々、黒い性格してるじゃないか。偽善者」
黒い性格と言われてそれは逆だ、と大犬座は思ったが言葉にはせず、片眉をつり上げた。
「黒くないわ、あたしは貴方達と違って少し人外より、人間寄りなだけ! 幸い、今関わろうとしてきてる人間は柘榴ちゃんと劉桜ちゃん。……二人とも、陽炎ちゃんにとってはプラスの人間だわ」
「……柘榴。そうだね、大犬の狙い通りに動くね彼は。依存が少し抜けている……」
依存が抜けていると聞いて、鴉座は片眉をぴくりと跳ねさせる。
それから、ふぅんと呟いて、何かを考え出す。
その仕草を見て、大犬座は鴉座が何かを企んでいるのだと気づく。
「……絶対、絶対邪魔してやるんだから」
大犬座の言葉に、鴉座はやれやれと大げさにため息をついてから、大犬座にとって不利になる現実を思い出させる。それは少しだけ、相手をするのが面倒になったから。
「小さき我が君、貴方の彼の人への愛は貴方の体のように小さい。先に私と水瓶座、それに蟹座が現れてしまいましたらどうしましょうね?」
「……ッ!」
「嗚呼、貴方の愛が少ないと言ってるわけでは御座いませんよ? 貴方の陽炎様への思いは知っておりますから。ただ、体と力が比例してしまってるのが哀れなところ、ですね」
鴉座が「体が大きくてごめんなさい」と微笑むと、大犬座は二人を睨み付けて、このホモ変態衆ーと叫んで消えた。
その消える瞬間に泣かせてしまったのは、少し鴉座としてはやってしまったなぁと苦笑してしまうところ。
誰かを泣かせるのは彼の狙いではないからだ。例え敵対していても、主人を思う彼女の姿は可愛らしい。
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