遊郭輪廻～体が火照り続けて快楽地獄 止まらない調教～

第二話 若旦那からの愛撫

　胸元を刺激されながら腹を撫で摩られ、脇腹を撫でられる。首根や鎖骨に齧り付く姿は、何処か愛らしくも見えるのに、目が合えば完全に獣だ。
　獣に犯されている服従している感覚が、背筋にぞくぞくと屹立を硬くした。
「きりい、もっと、もっとなめて……」
「そこだけじゃないだろう、欲しいのは。そんなことまで忘れたのか坊や」
　斬は内腿を摩り、際どいところにまで触れていく。
　久遠の股間ぎりぎりまでに撫でれば、久遠は仰け反る。

　斬は身をずらし、着物に埋もれた下半身に顔を寄せて、後孔に舌を尖らせた。

　じゅくじゅくと内壁の浅い箇所を、皺の一本一本丁寧に舐めていく斬。久遠は恥ずかしくなって羞恥に頭が混乱していく。

「きりい、そんなとこやだ、やめて、むねがいい」
「駄目だ、お前の言うことは聞いてやらないよ。僕が主人だ」

　斬はローションをポケットから取り出すと、内壁に使われ。中が解れていく。

　解れていく感覚に身をくねらせれば、斬は内腿に齧り付いた。痕が紅く映える。

　ゆっくりと指は左右に押し広げられ、やがて三本かき混ぜられる。しこりを刺激されれば、身に電流が走る。

「ああっ、ん、やああ！　はぁっ……♡」

「中の感度もしっかりとあるか。じゃあこっちの奉仕の仕方は覚えているか、久遠」

　斬に問われて乗ってやるのも不本意だったけれど、雄槍を見せつけられるように着物からぐいと出てくれば喉が鳴る。
　ああ、それが欲しくて堪らない。喉が渇く。ひりひりとした喉の餓えを満たせるのは、この肉棒だけじゃないかと、久遠は目を細めうっとりと身を起こせば肉棒に顔を寄せる。下腹部から指は引き抜かれ、身は自由だ。自由故に自分の意思で求めるのだ。

「覚悟しろよ……」


　悔しさを口に斬にのし掛かれば、ゆっくりと焦らすように斬の上で雄を擦りつけてやり。

　後孔に宛がうと、ゆっくりと身を沈めていく。

「あっ、……こんな、深い……」
「お前から腰振ってるんだよ、雌犬」
「言うなばあか、あっあっ、大きくしないで♡」

　久遠は仰け反りながら、あと少し腰を落としていけばどれほど気持ちいいのかと畏れる。

　あと少しが踏み出せない。
　今でさえ気持ちいいのだからいいではないかと、浅いところを好んで律動させるように腰を振っていく。

　斬の雄が中で擦れていくのが堪らない、けれど、けれど。あとすこし。あとすこし。

　じ、と斬を見つめても冷たい眼差しが返ってくる。裏腹に肉欲は膨らむ。また中で硬くなった。

「うっ……ぁ、あ、……きりの、ばか……」

「しっかり腰をおとしてみろ、お前の欲しい物を与えられる。お前が望めばすぐだ」
「んっ……ほし、い。……ちょー、だい♡」

　久遠は一気に身体から力を抜いて、深く雄を咥え込むと脳天に快楽が刻み込まれ、最奥に到達しただけで達してしまい。ぴゅくりと蜜を放った。
　蜜が斬にかかっても、斬は冷たい顔つきのままだ。
「あっ、あっ、もっと、もっとちょうだい、きもちいいよお、これがいいよお……！」
「普段からこれくらい素直なら可愛いのにな」
　斬は腰を下から衝き上げれば、久遠は声無くまた達した。

「待って、まって、いってるう、いってう、か、あ」
「これくらいで？　いつももっと男を手玉にとってるだろお前」
「だあめ、らめ、いま、だめ。まって、まってえ♡」
　久遠の制止に聞く耳を持たない斬。斬は腰をしっかり両手で固定すれば、下から中をかき混ぜ、衝き上げていく。ぱんっぱんっぱんっと重めのストロークで衝き上げられる感覚に久遠はちかちかとしていき、また白濁を射精し、斬にもたれかかるように意識を飛ばした。

「……もうへばったのか。となると、お得意さんは後回しだな」

　斬は意識のない久遠の中に白濁をたっぷりと注ぎ込んだ。
　米神にキスをすれば、その瞬間だけは柔らかな眼差しだったが、久遠には知る術もない。