セフレとセフレによる俺の取り合い〜えちえち双子3P対イチャラブ風躾けえっち〜

第二話 ストーカー気質の子ウサギ

　俺の可愛らしい強面の先輩。
　奴元先輩。

　初めて奴元先輩を見たときは、怖そうな人だなと思ったけれど、どこか目の中によどんだ何かを感じて。
　ああこの人は世捨て人だと思った。

　奴元先輩は中学で荒れて、高校で独りぼっちになっていったと若い頃の青さを、たまに語ってくれた。
　だが今の時代SNSというものがあってな、その頃の詳細は割と分かりやすい物だった。
　どれもが似てない双子によって恋路も友達も邪魔されている。

　どこかしらで結ばれそうな恋路は、双子のどちらかがけしかけ、他の人に向けて恋を仕掛けさせ。
　どこかしらで親友になれそうな友達は、目の前に美味しい罠を仕掛けて自爆を待つという。

　とんでもない双子だなと感じる。

　そんな双子だから俺の仕掛けている、奴元先輩への盗聴器は見透かされているんだろう。
　携帯から傍聴できるアプリ形式の盗聴器。
　最近電池減るの早いんだーなんて言いながらアプリ整理しない、可哀想な先輩。

　えっちが一段落終わったのだと気づくと、俺も自宅で自慰を終える。
　ああ、貴方の声が一番悦ぶんだ体が。
　貴方のその肉棒を咥えられたらどれほど幸せだろう。
　貴方を抱いたり抱かれたりするのってどれほど幸せなのだろう。
　夢の中でくらい幸せに浸らせて欲しい。
　そういう浅ましい行為しかできないと分かっているから、双子は傍聴を許しているんだろう。

「忌々しい奴らだ。サキュバスみたいな奴ら」

　一人きりの自慰のむなしさは、賢者タイムの証拠。
　今頃奴元先輩も賢者タイムか、それとも幸せなのかな。

　ぴこんと通知が響く。
　ああ、この前連絡をとった奴元先輩の元ストーカーから連絡が来た。
　写真を全部あげるし、ムービーもあげるし、コレクションもくれるらしい。
　捨てる予定だったから助かると。
　元ストーカーはこれから、金持ちの男と結婚する。俺の紹介して斡旋した人だ。
　彼には精々、2，3年遊んでから手放してやれと話してある。
　それくらいの対価はあげないとな、コレクションの代金代わりだ。

「わあ、奴元先輩が描いていた絵ももらえるんだ？　意外だな、やっちゃんは油彩画頑張ってたんだな」

　そういえば、昔、「親に夢を折られた」と笑っていたな。
　大丈夫。貴方の絵は大事に俺が管理しててあげる、これまでの幼い頃から学生時代の全部。
　コレクションしていたストーカーの先輩に感謝だ、俺は先輩に恵まれている。

「媚薬呑んだ後の反応、可愛かったなあ……」

　ふふ、と笑みがこぼれる。

　いつか。
　貴方をこの貴方のドールと、貴方の写真と、貴方のパネルで囲まれた部屋に呼んだら。
　貴方はどんな顔をするんだろうか。

　泣くのなら泣けば良い。
　それはきっと。


　そそる。