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第三十話 婚約破棄? 上等ですだからどうか貴方はお幸せに(終)
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「本当に挙式をあげてもいいのかね」
「前に話したでしょう? これは必要なことなの。妾のためにも、貴方のためにも」
数ヶ月後、妾とアシュは結婚式を迎える前日だった。
明日には多くのお客様の前でお披露目。お父様は既に泣いて感激している。
ガニメデ様は「君がそれで幸せになるのって君の感想ですよね??」とか変なことを言っていた。
止めたいのは判るけれど、妾が待っている人じゃないの。
妾は式の前日にアシュに手を振って邸宅を抜け出し、サリスの店に向かう。
サリスは大酒を食らっていて、やけくそになっている状態だった。
「あら、お酒臭い」
「おやおやあ? お嬢の幻覚がいるう」
「そうよお、貴方のイデアローズよ」
「違います、明日にはこーくすのものです、偽りでも」
「……そうねえ」
勇気を出して欲しかったけれど。それはサリスには無理な話なのかしらね。
その程度だったのかしらね、と寂しさを覚えながら、妾はサリスの隣に座る。
サリスはこんなときでも妾を過保護に気遣い、大量の膝掛けを寄越して、ホットミルクを与えた。
「お嬢。おれはねえ、スラムの出身なんですよ」
「あらそうなの」
「お嬢はあ、覚えてないだろうけど、おれ、お嬢に恵んで貰ったんですよお」
「そうなの?」
「そうなんですう。俺があと少しで死にそうだったときに、お嬢が高級品の薬と暖かい毛布と、その先のためのお金をくれたんです」
「……そうなの」
「記憶に残らないのは寂しい。その程度だったんです。でも、でも今は違う。やっと、やっと記憶に残る商売人になれた。あとすこし。あと少しなんです」
「なあに、あと少しって」
「お嬢、明日。明日から、俺は貴族になれる。爵位を、貰ったんです、買ったんです。国から」
「あらすごい」
「お嬢――やっと、やっとです。貴方を迎えに行ける権利が、できた」
「……そうね、でも、来ないのでしょう?」
「だって、俺。お嬢から聞いてないですもの。お嬢は、俺のこと、お好きですか」
べろべろに酔っ払って、告白を強請るなんて。
最上級にかっこ悪いけれど、最高の可愛さがあると感じる妾はもうだめね。
笑ってサリスに膝掛けをかけてあげる。
「素面の時に聞く勇気があるならきなさい。真面目に教えてあげる」
「……そうですねえ、だめですよねえ、お嬢には。おれなんて」
「サリス、貴方きっと。白い格好似合うわ。明日アシュの主役を奪う勢いで、白い服で着なさい」
「? はは、そうですね。おれは、招待客だから。最後の嫌がらせです」
それは、妾にとっても貴方への意趣返しなのだけれどね。
*
次の日、ウェディングドレスはマーメイドドレスのものを選んで着て待っていた。
オズは感動しきっていて、ソレイユは最後まで嫌がらせに白いドレスを着てきている。
相変わらずで笑ってしまう。
司祭様の前で。大勢の前で、バージンロードを歩き。
アシュがアイコンタクトをする。アイコンタクトで堪らなく妾は嬉しくなった。
(ええ、そうね。妾たちはきっとずっとずっとお友達。仲良しのままよ。貴方に出会えて好かったアシュ)
(そうじゃなきゃ、サリスの思いに立ち向かう勇気なんて出なかった)
(もう、妾は恋に怯える小娘にもどれないの、あの人を愛したって気付いたの)
後ろを振り返れば。扉にはサリスがいた。――白い燕尾服のサリス。
「この結婚式、もの申す!!!!」
サリスが大声で言うもんだから、妾とアシュは大笑いしていて。
サリスの思いを知ってる者はわくわくし、知らない者は大混乱していた。
「お嬢はこれから俺と結婚し、コークス卿には残念ながら式を乗っ取らせて貰う!
この結婚式はコークス卿とお嬢のものじゃない。俺と、ローズの結婚式だ!」
全員が驚きと好機に満ちた目でアシュへ視線を向ければ。アシュはよよよと泣くふりをしてから、妾に告げた。
「こんなことになるとは。彼が言うからにはそうなんだろう、悲しいが婚約破棄だ、イデアローズ。私は君をずっと思い続けるよ。もう結婚もしないだろう」
そういう体裁にしておけば、こんな式の壊され方をしたらあとは同情されるだけで。もう式をさせようなんてひとでてこないものね?
そんな楽しげにわくわくした顔を瞬時に浮かべるなんて、演技した意味がないじゃない。
アシュはその場からさささと呆気なく退いて、ルルの隣をわくわくと陣取る。
サリスはつかつかと大股で歩いてきて、司祭様の前できっと真っ赤な顔で妾を睨み付けた。
「イデアローズ! 好きだ、大好きだ、あんたが好きだ! 結婚してくれ!」
「……うん。妾も、妾も大好きよ、サリス。貴方が妾の旦那様よ」
返答がちゃんと返ってくると想像していなかったからか、サリスはぶわっと大泣きして、妾を抱きしめた。
大泣きするサリスを前に、司祭様に合図をする。
「結婚式の相手を変えて、宣誓の儀式お願いできませんか」
「……尽くしてきてくれた貴方だからいいでしょう。イデアローズ、サリス・アーロックを婿と認めますか?」
「はい」
「サリス・アーロック。イデアローズ・シュルクスを妻として認めますか?」
「はいもちろん! 一生です!」
「これだけ愛し合っているなら、宜しい。二人は夫婦となります」
妾とサリスはキスを。ちゃんとしたキスを初めて式でして、微笑みあう。
婚約破棄した瞬間に結婚するのが早すぎるって?
だってずっと計画していたことだもの。
アシュは大義名分、妾は旦那様を手に入れたんだからいいじゃない?
何が幸せかなんて当人次第。
だから、アシュ。貴方はその大騒ぎの中でこっそりキスしているルルと。
「お幸せにね」
終
「前に話したでしょう? これは必要なことなの。妾のためにも、貴方のためにも」
数ヶ月後、妾とアシュは結婚式を迎える前日だった。
明日には多くのお客様の前でお披露目。お父様は既に泣いて感激している。
ガニメデ様は「君がそれで幸せになるのって君の感想ですよね??」とか変なことを言っていた。
止めたいのは判るけれど、妾が待っている人じゃないの。
妾は式の前日にアシュに手を振って邸宅を抜け出し、サリスの店に向かう。
サリスは大酒を食らっていて、やけくそになっている状態だった。
「あら、お酒臭い」
「おやおやあ? お嬢の幻覚がいるう」
「そうよお、貴方のイデアローズよ」
「違います、明日にはこーくすのものです、偽りでも」
「……そうねえ」
勇気を出して欲しかったけれど。それはサリスには無理な話なのかしらね。
その程度だったのかしらね、と寂しさを覚えながら、妾はサリスの隣に座る。
サリスはこんなときでも妾を過保護に気遣い、大量の膝掛けを寄越して、ホットミルクを与えた。
「お嬢。おれはねえ、スラムの出身なんですよ」
「あらそうなの」
「お嬢はあ、覚えてないだろうけど、おれ、お嬢に恵んで貰ったんですよお」
「そうなの?」
「そうなんですう。俺があと少しで死にそうだったときに、お嬢が高級品の薬と暖かい毛布と、その先のためのお金をくれたんです」
「……そうなの」
「記憶に残らないのは寂しい。その程度だったんです。でも、でも今は違う。やっと、やっと記憶に残る商売人になれた。あとすこし。あと少しなんです」
「なあに、あと少しって」
「お嬢、明日。明日から、俺は貴族になれる。爵位を、貰ったんです、買ったんです。国から」
「あらすごい」
「お嬢――やっと、やっとです。貴方を迎えに行ける権利が、できた」
「……そうね、でも、来ないのでしょう?」
「だって、俺。お嬢から聞いてないですもの。お嬢は、俺のこと、お好きですか」
べろべろに酔っ払って、告白を強請るなんて。
最上級にかっこ悪いけれど、最高の可愛さがあると感じる妾はもうだめね。
笑ってサリスに膝掛けをかけてあげる。
「素面の時に聞く勇気があるならきなさい。真面目に教えてあげる」
「……そうですねえ、だめですよねえ、お嬢には。おれなんて」
「サリス、貴方きっと。白い格好似合うわ。明日アシュの主役を奪う勢いで、白い服で着なさい」
「? はは、そうですね。おれは、招待客だから。最後の嫌がらせです」
それは、妾にとっても貴方への意趣返しなのだけれどね。
*
次の日、ウェディングドレスはマーメイドドレスのものを選んで着て待っていた。
オズは感動しきっていて、ソレイユは最後まで嫌がらせに白いドレスを着てきている。
相変わらずで笑ってしまう。
司祭様の前で。大勢の前で、バージンロードを歩き。
アシュがアイコンタクトをする。アイコンタクトで堪らなく妾は嬉しくなった。
(ええ、そうね。妾たちはきっとずっとずっとお友達。仲良しのままよ。貴方に出会えて好かったアシュ)
(そうじゃなきゃ、サリスの思いに立ち向かう勇気なんて出なかった)
(もう、妾は恋に怯える小娘にもどれないの、あの人を愛したって気付いたの)
後ろを振り返れば。扉にはサリスがいた。――白い燕尾服のサリス。
「この結婚式、もの申す!!!!」
サリスが大声で言うもんだから、妾とアシュは大笑いしていて。
サリスの思いを知ってる者はわくわくし、知らない者は大混乱していた。
「お嬢はこれから俺と結婚し、コークス卿には残念ながら式を乗っ取らせて貰う!
この結婚式はコークス卿とお嬢のものじゃない。俺と、ローズの結婚式だ!」
全員が驚きと好機に満ちた目でアシュへ視線を向ければ。アシュはよよよと泣くふりをしてから、妾に告げた。
「こんなことになるとは。彼が言うからにはそうなんだろう、悲しいが婚約破棄だ、イデアローズ。私は君をずっと思い続けるよ。もう結婚もしないだろう」
そういう体裁にしておけば、こんな式の壊され方をしたらあとは同情されるだけで。もう式をさせようなんてひとでてこないものね?
そんな楽しげにわくわくした顔を瞬時に浮かべるなんて、演技した意味がないじゃない。
アシュはその場からさささと呆気なく退いて、ルルの隣をわくわくと陣取る。
サリスはつかつかと大股で歩いてきて、司祭様の前できっと真っ赤な顔で妾を睨み付けた。
「イデアローズ! 好きだ、大好きだ、あんたが好きだ! 結婚してくれ!」
「……うん。妾も、妾も大好きよ、サリス。貴方が妾の旦那様よ」
返答がちゃんと返ってくると想像していなかったからか、サリスはぶわっと大泣きして、妾を抱きしめた。
大泣きするサリスを前に、司祭様に合図をする。
「結婚式の相手を変えて、宣誓の儀式お願いできませんか」
「……尽くしてきてくれた貴方だからいいでしょう。イデアローズ、サリス・アーロックを婿と認めますか?」
「はい」
「サリス・アーロック。イデアローズ・シュルクスを妻として認めますか?」
「はいもちろん! 一生です!」
「これだけ愛し合っているなら、宜しい。二人は夫婦となります」
妾とサリスはキスを。ちゃんとしたキスを初めて式でして、微笑みあう。
婚約破棄した瞬間に結婚するのが早すぎるって?
だってずっと計画していたことだもの。
アシュは大義名分、妾は旦那様を手に入れたんだからいいじゃない?
何が幸せかなんて当人次第。
だから、アシュ。貴方はその大騒ぎの中でこっそりキスしているルルと。
「お幸せにね」
終
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