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【番外】ギルヴィア・ジルガニッレの朝から晩まで
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ギルヴィア・ジルガニッレの朝は早い。彼女は毎日、朝日の光で目を覚ます。というのも、睡眠時間を削らねば追いつかない程の業務に日々追われているのだ。しかしそんな生活も、三十年以上続けていればさすがに慣れた。
しかしそんな彼女でも、ゆったりした時間はある程度欲した。仕事に侵されない、思考をゆっくり目覚めさせる時間。それは、朝食だった。
「おはよう、ギルヴィア」
「んー」
しばらく前に晴れて弟の妻になったジェリアが、控えめなノックと共に寝室の扉を開いた。最近はもう、体裁を気にしていたジルガニッレの古株達も何も言わなくなってきている。当主であるギルヴィアの決定だったのだから、そもそもが時間の問題ではあったが。
南部に滞在していたクロイアが「ジェリアさんのおりょうりは美味しいです!」と言っていたので試しに作らせたところ、確かに美味だった。それからは、使用人を削って彼女に朝食を用意させている。
「今日のは何」
「青果実のコンポートと、ミステロン牧場のチーズで作ったスフレよ。焼き立て」
「最高、スフレ好き」
口に出したものの、ジェリアは恐らく把握しているはずだった。彼女はいつも、相手の反応をきちんと見て行動する。本当に気の利いた女だ。自分とは真逆であり、エリオードが惹かれたのもとてもよく分かる。
スフレにスプーンを刺すと、ふわりとした感触。口に運ぶと、顔が綻ぶ。
「あんた本当に店出しなよ……本当美味しい……」
「そ、そんな恐れ多い……」
まあそもそも、エリオードが許すわけがないだろう。彼は、ジェリアのあらゆるものを自分で独り占めしようとする。朝食の件ですら、提案した時「俺と寝る時間が減る」「ジェリアの食事は俺の特権」と反対されたのだ。結局ジェリアが説き伏せていたが。
食事を終えると、ジェリアがギルヴィアの着替えや髪の支度などを手伝いだす。普段はかなり時間をかけて自分で行っていたが、それを見兼ねたジェリアが手を出し始めた形だ。
「あ、そうそう。今日夜遅くなるからもし用あれば明日に回せってエリオードに言っておいて」
「分かったわ。何かあるの?」
「うん、黒たわしと会食」
「……前から思っていたけれど、モシェロイ神父はその呼び方なにも思っていないの?」
会食、と聞いたからか気持ち張り切って整えてくれたらしい。手の込んだ仕様に少し浮かれていると、ジェリアは時計を見て出て行った。彼女は毎日眠るエリオードを起こし、大体寝起きで甘え癖を発揮する彼にせがまれ一回は行為に耽っている。本人達はまさかギルヴィアに気付かれているとは思っていないだろうが。
ギルヴィアは月に五日間、教会に出向く事になっている。足が不自由だという事で相談役になり大概は自邸で仕事をこなしているのだが、さすがに現場をまったく見ないわけにはいかない。車椅子を駆使し、敷地を出た。こういう時、敷地のそばに教会があって良かったと思う。
教会に入ると、古株のエクソシスト達が緊張した面持ちで挨拶をしてくる。昔の苛烈だったギルヴィアに、未だに彼らは慣れていないのだ。
しかし中には、例外もいる。
「あ、ギルヴィアさん!」
「あーラチカじゃん、久々。あの時以来か」
ラチカはぱたぱたと駆け寄ってくる。彼女は、元よりエリオードと同期であったりと関わりが多いせいかそこまで緊張しないようだった。師匠であるモシェロイに対してもこの爛漫さで接している程である。
「うん、もう半年くらいかな? 早いね」
「あれ、シャイネは?」
「今回旦那と来たんだけど、ついさっき何か喧嘩しだして裏口で殴り合いしてる……」
「何それ超面白いじゃん」
そうは言ってもとくに彼らとは直接の関わりが無いので、言うだけだ。早速仕事に取り掛かる。まずはすでに上げられているエクソシスト達の報告日誌に目を通し、問題点があればピックアップしておく。そして、一つずつ考えて解決していく。相談役になり頭脳労働が増えたが、堂々と偉ぶれるので案外悪くはなかった。
ただ、それでも。若かりし頃のように現場を駆け巡りたいという願望がまったく沸かないわけではない。どうせ歳を取った今は全盛期と同じとまではいかないだろうが……やはり、考えてしまう。
扉が開いた。そこには、黒髪長身の男前が立っていた。彼を見て、ラチカが「あれ、シャイネは」と問う。
「裏の血痕とか片付けてる。あーくそ、これ多分骨二本はいかれたな」
「何でその状態で普通に歩けるの……」
男はギルヴィアを見ると、「どうも」とだけ声を掛けてきた。見れば見る程、端正な顔をした男である。
「久し振り。ああそうだ、車椅子大いに役立ったよ」
「車椅子……ああ、仕込み武器か。構わねえよ、こいつが要望出してきたのを俺は組み込んだだけだ」
男……ギャムシアがラチカの頭をわしゃわしゃと撫でる。この二人が夫婦になってそれなりの年月が経つが、ギルヴィアがギャムシアに会った事は数回しかない。
「てかどうしたの、隣国の国主サマがわざわざ」
「兄さんに会いに来たの。次の建国記念祭の打ち合わせ」
「あー、ロドハルトの。もうそんな時期か」
適当に会話をこなすと、ギャムシアはラチカを連れ立って部屋から出て行った。ギルヴィアは再び、業務に向き直る。
……周囲の人間がどんどん結婚していく。喜ばしい事だし、別に羨ましくも悔しくもない。理由はただひとつ、「恋を知らない」からだ。
かつてエリオードがフォニカと結婚した時、エリオードは何も感じていない様子だった。そんな彼を見て、やはり似ているとすら思っていたのに。彼をジェリアが変えたのか、ジェリアと出会って彼が本性を表せたのか……それは分からない。ただ、もし後者であれば。
「おい」
ハッとして顔を上げる。モシェロイが居た。
「もう時間だ、行くぞ」
「……分かった」
相当考え込んでいたのか。ギルヴィアは椅子から車椅子に乗り換える。モシェロイは後ろに立ち、車椅子を押し始めた。
「いつもの店だ、いいな」
「うん」
教会を出て、暫く進むと馴染みのレストランが出てきた。モシェロイとギルヴィアの顔を見た瞬間、従業員がすぐさま奥へと誘導する。二人はもう、数十年に渡る常連だった。
最奥の、扉まで誂えられた個室。着席すると、すぐにいつもの食前酒を持ち運ばれた。
「さて。誕生日、おめでとう」
「ありがと」
グラスを合わせて、口に含む。甘酸っぱい、ずっと愛してきた芳香。
「これであんたの歳に追いついた」
「あと半月で終わるがな。しかし、お前は一生言わないつもりか」
「私の秘密を知るのはあんただけでいいってこと」
ギルヴィアの本当の誕生日は、モシェロイだけが知っている。というよりは、自身が父の愛人の娘だと知った日に本来の誕生日を知り、狼狽したあまり彼女がモシェロイにぶちまけた……というのが正しい。
「しかしもう、お前の出自を知る存在はジルガニッレにはいないだろう」
「ああ、カスチェカが最後だった。でもまあ、あのジジイが死んだのも二年前だ」
「……エリオードには一生黙っているつもりか」
「今更知ったところで、だろ」
モシェロイは「そうだな」と呟き、前菜に手を付けた。
そうだ、この男は……言わば、自分の秘密の生きた保管庫だ。親族にすら知らせていない事を、戦友である彼は沢山知っている。彼が居なくなれば……本当の意味で、きっと。
「どうした、ぼうっとして」
「何も無い」
だからこそ、守ってきた。エクソシストを引退する事もなく、彼を補助出来るよう相談役になった。
モシェロイは強い。彼が育てた弟子達も。それでも、ずっと怖い。その恐怖すら結局自己愛に繋がるが、仕方ない。結局そうやって回っている。
数十年間という長い間、彼はずっとギルヴィアと居る。周囲から「結婚はしないのか」と言われたが、互いに否定してきた。
モシェロイの気持ちは分からない。しかし自分は、純血と言えなくても……綱渡りのような心地で生き場所にしてきたジルガニッレから離れるのが怖かった。理由とすれば、それだけだ。
「あ、この肉美味い」
「どれどれ」
……どうか、ずっと。傍に。
しかしそんな彼女でも、ゆったりした時間はある程度欲した。仕事に侵されない、思考をゆっくり目覚めさせる時間。それは、朝食だった。
「おはよう、ギルヴィア」
「んー」
しばらく前に晴れて弟の妻になったジェリアが、控えめなノックと共に寝室の扉を開いた。最近はもう、体裁を気にしていたジルガニッレの古株達も何も言わなくなってきている。当主であるギルヴィアの決定だったのだから、そもそもが時間の問題ではあったが。
南部に滞在していたクロイアが「ジェリアさんのおりょうりは美味しいです!」と言っていたので試しに作らせたところ、確かに美味だった。それからは、使用人を削って彼女に朝食を用意させている。
「今日のは何」
「青果実のコンポートと、ミステロン牧場のチーズで作ったスフレよ。焼き立て」
「最高、スフレ好き」
口に出したものの、ジェリアは恐らく把握しているはずだった。彼女はいつも、相手の反応をきちんと見て行動する。本当に気の利いた女だ。自分とは真逆であり、エリオードが惹かれたのもとてもよく分かる。
スフレにスプーンを刺すと、ふわりとした感触。口に運ぶと、顔が綻ぶ。
「あんた本当に店出しなよ……本当美味しい……」
「そ、そんな恐れ多い……」
まあそもそも、エリオードが許すわけがないだろう。彼は、ジェリアのあらゆるものを自分で独り占めしようとする。朝食の件ですら、提案した時「俺と寝る時間が減る」「ジェリアの食事は俺の特権」と反対されたのだ。結局ジェリアが説き伏せていたが。
食事を終えると、ジェリアがギルヴィアの着替えや髪の支度などを手伝いだす。普段はかなり時間をかけて自分で行っていたが、それを見兼ねたジェリアが手を出し始めた形だ。
「あ、そうそう。今日夜遅くなるからもし用あれば明日に回せってエリオードに言っておいて」
「分かったわ。何かあるの?」
「うん、黒たわしと会食」
「……前から思っていたけれど、モシェロイ神父はその呼び方なにも思っていないの?」
会食、と聞いたからか気持ち張り切って整えてくれたらしい。手の込んだ仕様に少し浮かれていると、ジェリアは時計を見て出て行った。彼女は毎日眠るエリオードを起こし、大体寝起きで甘え癖を発揮する彼にせがまれ一回は行為に耽っている。本人達はまさかギルヴィアに気付かれているとは思っていないだろうが。
ギルヴィアは月に五日間、教会に出向く事になっている。足が不自由だという事で相談役になり大概は自邸で仕事をこなしているのだが、さすがに現場をまったく見ないわけにはいかない。車椅子を駆使し、敷地を出た。こういう時、敷地のそばに教会があって良かったと思う。
教会に入ると、古株のエクソシスト達が緊張した面持ちで挨拶をしてくる。昔の苛烈だったギルヴィアに、未だに彼らは慣れていないのだ。
しかし中には、例外もいる。
「あ、ギルヴィアさん!」
「あーラチカじゃん、久々。あの時以来か」
ラチカはぱたぱたと駆け寄ってくる。彼女は、元よりエリオードと同期であったりと関わりが多いせいかそこまで緊張しないようだった。師匠であるモシェロイに対してもこの爛漫さで接している程である。
「うん、もう半年くらいかな? 早いね」
「あれ、シャイネは?」
「今回旦那と来たんだけど、ついさっき何か喧嘩しだして裏口で殴り合いしてる……」
「何それ超面白いじゃん」
そうは言ってもとくに彼らとは直接の関わりが無いので、言うだけだ。早速仕事に取り掛かる。まずはすでに上げられているエクソシスト達の報告日誌に目を通し、問題点があればピックアップしておく。そして、一つずつ考えて解決していく。相談役になり頭脳労働が増えたが、堂々と偉ぶれるので案外悪くはなかった。
ただ、それでも。若かりし頃のように現場を駆け巡りたいという願望がまったく沸かないわけではない。どうせ歳を取った今は全盛期と同じとまではいかないだろうが……やはり、考えてしまう。
扉が開いた。そこには、黒髪長身の男前が立っていた。彼を見て、ラチカが「あれ、シャイネは」と問う。
「裏の血痕とか片付けてる。あーくそ、これ多分骨二本はいかれたな」
「何でその状態で普通に歩けるの……」
男はギルヴィアを見ると、「どうも」とだけ声を掛けてきた。見れば見る程、端正な顔をした男である。
「久し振り。ああそうだ、車椅子大いに役立ったよ」
「車椅子……ああ、仕込み武器か。構わねえよ、こいつが要望出してきたのを俺は組み込んだだけだ」
男……ギャムシアがラチカの頭をわしゃわしゃと撫でる。この二人が夫婦になってそれなりの年月が経つが、ギルヴィアがギャムシアに会った事は数回しかない。
「てかどうしたの、隣国の国主サマがわざわざ」
「兄さんに会いに来たの。次の建国記念祭の打ち合わせ」
「あー、ロドハルトの。もうそんな時期か」
適当に会話をこなすと、ギャムシアはラチカを連れ立って部屋から出て行った。ギルヴィアは再び、業務に向き直る。
……周囲の人間がどんどん結婚していく。喜ばしい事だし、別に羨ましくも悔しくもない。理由はただひとつ、「恋を知らない」からだ。
かつてエリオードがフォニカと結婚した時、エリオードは何も感じていない様子だった。そんな彼を見て、やはり似ているとすら思っていたのに。彼をジェリアが変えたのか、ジェリアと出会って彼が本性を表せたのか……それは分からない。ただ、もし後者であれば。
「おい」
ハッとして顔を上げる。モシェロイが居た。
「もう時間だ、行くぞ」
「……分かった」
相当考え込んでいたのか。ギルヴィアは椅子から車椅子に乗り換える。モシェロイは後ろに立ち、車椅子を押し始めた。
「いつもの店だ、いいな」
「うん」
教会を出て、暫く進むと馴染みのレストランが出てきた。モシェロイとギルヴィアの顔を見た瞬間、従業員がすぐさま奥へと誘導する。二人はもう、数十年に渡る常連だった。
最奥の、扉まで誂えられた個室。着席すると、すぐにいつもの食前酒を持ち運ばれた。
「さて。誕生日、おめでとう」
「ありがと」
グラスを合わせて、口に含む。甘酸っぱい、ずっと愛してきた芳香。
「これであんたの歳に追いついた」
「あと半月で終わるがな。しかし、お前は一生言わないつもりか」
「私の秘密を知るのはあんただけでいいってこと」
ギルヴィアの本当の誕生日は、モシェロイだけが知っている。というよりは、自身が父の愛人の娘だと知った日に本来の誕生日を知り、狼狽したあまり彼女がモシェロイにぶちまけた……というのが正しい。
「しかしもう、お前の出自を知る存在はジルガニッレにはいないだろう」
「ああ、カスチェカが最後だった。でもまあ、あのジジイが死んだのも二年前だ」
「……エリオードには一生黙っているつもりか」
「今更知ったところで、だろ」
モシェロイは「そうだな」と呟き、前菜に手を付けた。
そうだ、この男は……言わば、自分の秘密の生きた保管庫だ。親族にすら知らせていない事を、戦友である彼は沢山知っている。彼が居なくなれば……本当の意味で、きっと。
「どうした、ぼうっとして」
「何も無い」
だからこそ、守ってきた。エクソシストを引退する事もなく、彼を補助出来るよう相談役になった。
モシェロイは強い。彼が育てた弟子達も。それでも、ずっと怖い。その恐怖すら結局自己愛に繋がるが、仕方ない。結局そうやって回っている。
数十年間という長い間、彼はずっとギルヴィアと居る。周囲から「結婚はしないのか」と言われたが、互いに否定してきた。
モシェロイの気持ちは分からない。しかし自分は、純血と言えなくても……綱渡りのような心地で生き場所にしてきたジルガニッレから離れるのが怖かった。理由とすれば、それだけだ。
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