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38.嫉妬の形が醜悪過ぎて、苛々してしまうね。
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夕方に差し掛かった頃、ジェリアは目を覚ました。エリオードは、ジェリアを抱きしめたまま眠っているようだった。
……彼には、本当に迷惑を掛けてしまったように思う。彼がいなければ、自分はどうなってしまっていたのだろう。
身をよじると、エリオードは薄目を開けた。はっとして「ごめんなさい」と謝ると、彼は首を振った。
「いや、うっかり寝てしまってた。むしろ助かるよ」
「……エリオード、本当にごめんなさい。その、取り乱したりして……」
ジェリアの言葉に、エリオードは微笑んだ。そのまま、再び抱きしめてくる。
「大丈夫、そもそもエクソシストの管轄でもある。むしろジェリアがいてくれてよかった、クロイアもきっとそう思ってる」
「そういえば、クロイアは……」
「こっちに来ていないなら、たぶん姉貴といる。あいつが帰ってきてる事は、今回完全に秘密だ」
……心配ではある。この眠っていた数時間、何も事態はきっと進んでいない。
どうすればいいのか。ラルネスが噛んでいるとなれば……自分は、どうすればいいのだろう。
「しかし……よく寝れた」
「最近寝てなかったの?」
「ああ、あの件で忙しかったからな」
エリオードは完全に覚醒したのか、身を起こした。そのまま、ジェリアを押し倒す形でのしかかられる。どさり、と柔らかな音がジェリアを包んだ。
「……え」
突然のことに、さすがに戸惑う。エリオードを見ると、彼は一切笑っていなかった。その目に、ぞっとする。
「なあ、ジェリア」
声は、熱かった。何もかも、焦がしてしまいそうな。
「愛してるんだ、ジェリア。それは変わらない。ずっと、これからもずっと」
「エ、エリオード」
「だから……これは、ちょっと堪えたな」
エリオードの手が、ジェリアの下腹部……子宮に、触れる。一瞬何の事かと思ったが、すぐに気付く。全身の血の気が引いていくのを感じた。再び青ざめるジェリアに、エリオードは慌てたように口を開く。
「大丈夫だ、分かってる。きっとあいつに同情呼び込みで誘われたんだろ。ジェリアは俺すら拒めなかったんだ、あいつからなら……尚、難しいっていうのは分かるさ」
間違ってはいない。ただ、怖かったのは……エリオードに、知られる事そのものだ。一体、どう思われるか。
きっと、怒っている。表面は、ジェリアを怖がらせないように繕っていても。エリオードはそういう男だ。
「あいつの事は俺もよく知ってる、都市部で知らない奴はいない」
エリオードの言葉の意味が分からず、彼を見る。エリオードは口を滑らせた、とでも言わんばかりの顔だった。しかし、観念したかのように口を開く。
「……好色家なんだよ。それも、悪質の。うちの教会の子も手を出された上に、先日に至っては同僚にまで手を出されかけた」
「そ……そんな」
あの、ラルネスが。そんな片鱗は、今まで一切見せなかった。
ラルネスに処女を破らせたのは、当時の無知からだった。ラルネスに、『処女は最も近しい男に捧げるべき』と言われ……鵜呑みにした。彼はすでに童貞でないことは、経験のないジェリアでも分かった。
あまりにも、痛かった。処女を相手にしてのは初めてだったというラルネスは狼狽え、それ以降は……一切、ジェリアには手を出してこなかったのに。
「ジェリアが誰かに取られるのは、勿論嫌だ。でも、あいつが……あいつが、気まぐれに手を出してジェリアが好き勝手にされるのは、もっと嫌だ」
「す、好き勝手って……」
「そうだろ、あいつはだって……お前に恋をしていて欲しているとか、そんなんじゃないはずだ。それは俺でも分かるし、ジェリアも分かってるだろ」
頷く。確かに、それはありえないはずだ。ミネグブと恋をしていた時の彼を見ているからこそ、分かる。普段と微笑みは変わらなくても、その奥の熱は第三者として見ていてもよく分かった。
「だからこそ、尚更許せない」
エリオードの手が、ジェリアの肩を掴む。そのまま、口づけられた。熱く、どろりとした灼熱。こんな時なのに、子宮が疼く。そこを、手でなぞられた。
「……大丈夫だ、全部追い出してやるから」
吐息の隙間に落とされた言葉に、泣きそうになる。
知られればきっと、見放されると思った。もしくは、殺されてしまうかもとすら。実際こうやって優しくされてしまっては、どうすればいいか分からなくなる。
エリオードはジェリアの衣服をするりと脱がした。夕日に照らされる裸体を、歯噛みしながら見つめてくる。
「……どんな風に、された」
その囁きは努めて優しさを繕ってはいたが、痛いほどの怒りを帯びていた。それでも、目を逸らせなかった。とらえられて、離してもらえない。
震えるジェリアを抱きしめながら、エリオードは「教えて」と尚も囁く。ほんの少しだけ優しくなっていた。
「……よつ、んばいにされて……そのまま、終わったわ……」
「どこを触られたんだ」
「ど、どこも……本当に、それだけだった」
ジェリアの言葉に、エリオードは眉を寄せる。そのまま、手を膨らみへと滑らせた。指の細かな感触が、ジェリアを跳ねさせる。
「そんなわけないだろ、こんなに魅力的なのに。男ならそんな勿体ないことするわけない」
「ほ、本当なのっ……」
泣きそうになる。そんなジェリアに、エリオードはそっとため息を浴びせた。
「……勿体ない。ジェリアはここを触ると一気に濡れるのにな」
そう囁くよりも先に、先端を指で押される。その突然の快感に身を跳ねさせると、エリオードはようやく笑った。
「ほら、可愛い。そうか、あいつはこんな可愛いジェリアを見れてないんだな」
「い、言わないでっ……」
「勿体ないなあ、本当に」
などと言いつつ、実際見られていたらエリオードはどうなっていたのだろう。そう考えると、少し怖かった。
両手で膨らみを鷲掴みされ、そのまま舌先で膨らみを嘗め回される。舌が滑り込むたび、ジェリアは何度も身をよじらせた。
「あっ、あんっ、だめっ……きもち、いい……」
「まだ乳首舐めてないのに? 今舐めたらイッちゃうんじゃないか」
「だ、だめっ」
彼の唇が、先端に触れた。それだけで、弱っていた脳に電撃が走る。そのままエリオードは膨らみだしたそれを優しくくわえた。ちゅる、ちゅるっと小さな音を立てながら吸いあげられ……快感に、目元が揺らぐ。
「あぅう、あん、あっ……」
「美味しいよ、ジェリア。美味しい」
ちゅっ、と一際強く吸われた。大きな声をあげ、ジェリアは……達した。そんな彼女をにやにやと眺めながら、エリオードはもう一度膨らみをぷるんっと揺らした。
「俺なら、ジェリアの事もちゃんと気持ちよくしてやれる。な、そうだろ」
「そ、そうっ……」
「いい子」
軽く口づけられ、唾液を流し込まれる。とても、熱い。それでも、冷え切ったような自分の体にはとても心地よかった。
子宮の上を、じかに撫でられる。こそばゆさに身をよじるも、エリオードはそれを許さない。
「……前に流し込んだ俺の精子が、負けるわけなんてないけど。念のために、な?」
その囁きは、まるで猛毒のようにジェリアの脳を侵した。ぞくぞく、と
背筋に悪寒に似た何かが走る。それはもはや、期待だった。
下着を剥がされる。糸が、伝った。それは恐らく……ジェリアの体液だけではない。歯を食いしばるジェリアに、エリオードはそっと「大丈夫」と囁いた。
「俺が全部掻きだしてやるから」
ぐ、とエリオードのそそり立った肉棒があてがわれる。いつの間に脱いでいたのか、など思案する暇など与えられなかった。一気に……押し込まれる。
「ひ、ぐっ」
しゃくりあげるかのような嬌声。ジェリアの体液だけでなく、ラルネスの体液のせいでも滑りはよかった。づるり、と中へ入り込んできた肉棒をジェリアの肉壁がぴったりと包み込む。
エリオードはジェリアを起こすと、胡座の上にジェリアを座らせるようにして抱きしめた。そのまま、突き上げてくる。衝撃が視界を焼いていく。
「あっ、あっあっあっ!」
「っ、これ、奥くるだろ?」
「くる、くるっ……」
「四つん這いで好き放題されるより、こっちの方が……いいな?」
「うん、うんっ」
まるで譫言だった。けれど、変えようのない本心だった。
子宮の入り口すらこじ開けられそうな程だった。エリオードの亀頭が一気に膨らんだのが分かる。そのせいで、「ああんっ」と強い声を上げながら一瞬で達した。エリオードもまた、歯を食いしばる。
「っ、締め付けすごっ……ジェリア、ジェリアっ」
「や、あっ、だめ、イッた、イッたのっ」
「うん、うん。いっぱいイこうな」
顔を嘗め回されるかという勢いで、激しく口付けられる。頭がとにかくくらくらする中、エリオードの腰の動きが重くなりだした。中を擦りあげられる度、白目を剥いてしまいそうになる。快感のせいで、おかしくなりそうだった。
……このまま、何もかも忘れられればいいのに。
「愛してる、ジェリアっ」
「あ、ああっ、あっ!」
「離さない、絶対に離さないからっ……っ、出るっ」
強く、抱きしめられる。そのまま、エリオードは息を飲んだ。子宮の奥に、一気に射精されていくのを感じる。どくり、どくり、と熱が流れ込んでくる。
ぐったりと倒れ込んでくるジェリアを、エリオードは愛おしげに抱きしめた。
「……これで、妊娠するとすれば俺の子どもだな」
エリオードはきっと、ラルネスに種が無い事を知らない。それでもきっと、やる事は変わらないだろう。エリオードは……そしてジェリアは、そう望んでいるのだから。
……彼には、本当に迷惑を掛けてしまったように思う。彼がいなければ、自分はどうなってしまっていたのだろう。
身をよじると、エリオードは薄目を開けた。はっとして「ごめんなさい」と謝ると、彼は首を振った。
「いや、うっかり寝てしまってた。むしろ助かるよ」
「……エリオード、本当にごめんなさい。その、取り乱したりして……」
ジェリアの言葉に、エリオードは微笑んだ。そのまま、再び抱きしめてくる。
「大丈夫、そもそもエクソシストの管轄でもある。むしろジェリアがいてくれてよかった、クロイアもきっとそう思ってる」
「そういえば、クロイアは……」
「こっちに来ていないなら、たぶん姉貴といる。あいつが帰ってきてる事は、今回完全に秘密だ」
……心配ではある。この眠っていた数時間、何も事態はきっと進んでいない。
どうすればいいのか。ラルネスが噛んでいるとなれば……自分は、どうすればいいのだろう。
「しかし……よく寝れた」
「最近寝てなかったの?」
「ああ、あの件で忙しかったからな」
エリオードは完全に覚醒したのか、身を起こした。そのまま、ジェリアを押し倒す形でのしかかられる。どさり、と柔らかな音がジェリアを包んだ。
「……え」
突然のことに、さすがに戸惑う。エリオードを見ると、彼は一切笑っていなかった。その目に、ぞっとする。
「なあ、ジェリア」
声は、熱かった。何もかも、焦がしてしまいそうな。
「愛してるんだ、ジェリア。それは変わらない。ずっと、これからもずっと」
「エ、エリオード」
「だから……これは、ちょっと堪えたな」
エリオードの手が、ジェリアの下腹部……子宮に、触れる。一瞬何の事かと思ったが、すぐに気付く。全身の血の気が引いていくのを感じた。再び青ざめるジェリアに、エリオードは慌てたように口を開く。
「大丈夫だ、分かってる。きっとあいつに同情呼び込みで誘われたんだろ。ジェリアは俺すら拒めなかったんだ、あいつからなら……尚、難しいっていうのは分かるさ」
間違ってはいない。ただ、怖かったのは……エリオードに、知られる事そのものだ。一体、どう思われるか。
きっと、怒っている。表面は、ジェリアを怖がらせないように繕っていても。エリオードはそういう男だ。
「あいつの事は俺もよく知ってる、都市部で知らない奴はいない」
エリオードの言葉の意味が分からず、彼を見る。エリオードは口を滑らせた、とでも言わんばかりの顔だった。しかし、観念したかのように口を開く。
「……好色家なんだよ。それも、悪質の。うちの教会の子も手を出された上に、先日に至っては同僚にまで手を出されかけた」
「そ……そんな」
あの、ラルネスが。そんな片鱗は、今まで一切見せなかった。
ラルネスに処女を破らせたのは、当時の無知からだった。ラルネスに、『処女は最も近しい男に捧げるべき』と言われ……鵜呑みにした。彼はすでに童貞でないことは、経験のないジェリアでも分かった。
あまりにも、痛かった。処女を相手にしてのは初めてだったというラルネスは狼狽え、それ以降は……一切、ジェリアには手を出してこなかったのに。
「ジェリアが誰かに取られるのは、勿論嫌だ。でも、あいつが……あいつが、気まぐれに手を出してジェリアが好き勝手にされるのは、もっと嫌だ」
「す、好き勝手って……」
「そうだろ、あいつはだって……お前に恋をしていて欲しているとか、そんなんじゃないはずだ。それは俺でも分かるし、ジェリアも分かってるだろ」
頷く。確かに、それはありえないはずだ。ミネグブと恋をしていた時の彼を見ているからこそ、分かる。普段と微笑みは変わらなくても、その奥の熱は第三者として見ていてもよく分かった。
「だからこそ、尚更許せない」
エリオードの手が、ジェリアの肩を掴む。そのまま、口づけられた。熱く、どろりとした灼熱。こんな時なのに、子宮が疼く。そこを、手でなぞられた。
「……大丈夫だ、全部追い出してやるから」
吐息の隙間に落とされた言葉に、泣きそうになる。
知られればきっと、見放されると思った。もしくは、殺されてしまうかもとすら。実際こうやって優しくされてしまっては、どうすればいいか分からなくなる。
エリオードはジェリアの衣服をするりと脱がした。夕日に照らされる裸体を、歯噛みしながら見つめてくる。
「……どんな風に、された」
その囁きは努めて優しさを繕ってはいたが、痛いほどの怒りを帯びていた。それでも、目を逸らせなかった。とらえられて、離してもらえない。
震えるジェリアを抱きしめながら、エリオードは「教えて」と尚も囁く。ほんの少しだけ優しくなっていた。
「……よつ、んばいにされて……そのまま、終わったわ……」
「どこを触られたんだ」
「ど、どこも……本当に、それだけだった」
ジェリアの言葉に、エリオードは眉を寄せる。そのまま、手を膨らみへと滑らせた。指の細かな感触が、ジェリアを跳ねさせる。
「そんなわけないだろ、こんなに魅力的なのに。男ならそんな勿体ないことするわけない」
「ほ、本当なのっ……」
泣きそうになる。そんなジェリアに、エリオードはそっとため息を浴びせた。
「……勿体ない。ジェリアはここを触ると一気に濡れるのにな」
そう囁くよりも先に、先端を指で押される。その突然の快感に身を跳ねさせると、エリオードはようやく笑った。
「ほら、可愛い。そうか、あいつはこんな可愛いジェリアを見れてないんだな」
「い、言わないでっ……」
「勿体ないなあ、本当に」
などと言いつつ、実際見られていたらエリオードはどうなっていたのだろう。そう考えると、少し怖かった。
両手で膨らみを鷲掴みされ、そのまま舌先で膨らみを嘗め回される。舌が滑り込むたび、ジェリアは何度も身をよじらせた。
「あっ、あんっ、だめっ……きもち、いい……」
「まだ乳首舐めてないのに? 今舐めたらイッちゃうんじゃないか」
「だ、だめっ」
彼の唇が、先端に触れた。それだけで、弱っていた脳に電撃が走る。そのままエリオードは膨らみだしたそれを優しくくわえた。ちゅる、ちゅるっと小さな音を立てながら吸いあげられ……快感に、目元が揺らぐ。
「あぅう、あん、あっ……」
「美味しいよ、ジェリア。美味しい」
ちゅっ、と一際強く吸われた。大きな声をあげ、ジェリアは……達した。そんな彼女をにやにやと眺めながら、エリオードはもう一度膨らみをぷるんっと揺らした。
「俺なら、ジェリアの事もちゃんと気持ちよくしてやれる。な、そうだろ」
「そ、そうっ……」
「いい子」
軽く口づけられ、唾液を流し込まれる。とても、熱い。それでも、冷え切ったような自分の体にはとても心地よかった。
子宮の上を、じかに撫でられる。こそばゆさに身をよじるも、エリオードはそれを許さない。
「……前に流し込んだ俺の精子が、負けるわけなんてないけど。念のために、な?」
その囁きは、まるで猛毒のようにジェリアの脳を侵した。ぞくぞく、と
背筋に悪寒に似た何かが走る。それはもはや、期待だった。
下着を剥がされる。糸が、伝った。それは恐らく……ジェリアの体液だけではない。歯を食いしばるジェリアに、エリオードはそっと「大丈夫」と囁いた。
「俺が全部掻きだしてやるから」
ぐ、とエリオードのそそり立った肉棒があてがわれる。いつの間に脱いでいたのか、など思案する暇など与えられなかった。一気に……押し込まれる。
「ひ、ぐっ」
しゃくりあげるかのような嬌声。ジェリアの体液だけでなく、ラルネスの体液のせいでも滑りはよかった。づるり、と中へ入り込んできた肉棒をジェリアの肉壁がぴったりと包み込む。
エリオードはジェリアを起こすと、胡座の上にジェリアを座らせるようにして抱きしめた。そのまま、突き上げてくる。衝撃が視界を焼いていく。
「あっ、あっあっあっ!」
「っ、これ、奥くるだろ?」
「くる、くるっ……」
「四つん這いで好き放題されるより、こっちの方が……いいな?」
「うん、うんっ」
まるで譫言だった。けれど、変えようのない本心だった。
子宮の入り口すらこじ開けられそうな程だった。エリオードの亀頭が一気に膨らんだのが分かる。そのせいで、「ああんっ」と強い声を上げながら一瞬で達した。エリオードもまた、歯を食いしばる。
「っ、締め付けすごっ……ジェリア、ジェリアっ」
「や、あっ、だめ、イッた、イッたのっ」
「うん、うん。いっぱいイこうな」
顔を嘗め回されるかという勢いで、激しく口付けられる。頭がとにかくくらくらする中、エリオードの腰の動きが重くなりだした。中を擦りあげられる度、白目を剥いてしまいそうになる。快感のせいで、おかしくなりそうだった。
……このまま、何もかも忘れられればいいのに。
「愛してる、ジェリアっ」
「あ、ああっ、あっ!」
「離さない、絶対に離さないからっ……っ、出るっ」
強く、抱きしめられる。そのまま、エリオードは息を飲んだ。子宮の奥に、一気に射精されていくのを感じる。どくり、どくり、と熱が流れ込んでくる。
ぐったりと倒れ込んでくるジェリアを、エリオードは愛おしげに抱きしめた。
「……これで、妊娠するとすれば俺の子どもだな」
エリオードはきっと、ラルネスに種が無い事を知らない。それでもきっと、やる事は変わらないだろう。エリオードは……そしてジェリアは、そう望んでいるのだから。
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