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4.僕の与り知らない恋の話。
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「器用なものね」
薪を十本程集めエリオードに渡すと、彼は手持ちにしていたナイフで早速薪を加工しだした。一本の薪をあっという間に三本の矢へと早変わりさせる。
エリオードはナイフを小刻みに動かしながら笑った。
「武器の管理は自分たちでやってんだ。最初の修行の時、あらゆる武器を使わされる。その中で使いやすいのを自分で選ぶんだ」
話していて思ったが、彼は元気を取り戻すと笑顔が増えた。男らしく整った顔立ちにしては子どものような笑い方で、そこに魅力がにじみ出ているように見えた。胸の奥が、とくりと鳴る。ラルネスのような、どこか人を喰ったようにも見える微笑みとは違う。
そうだ、恐らくラルネス以外に同年代の異性がいないから不思議に感じるだけだ。そうに決まっている。
「亡霊を仕留めるのに必要なのは、俊敏さだ。ネクロマンサーが派手に活動していた頃は対人武術も修得必須だった。今はそこまで厳しかないらしいけど」
「エクソシスト、私もなるかどうか試されたわ」
「ああ、地下聖泉に漬け込まれたか」
「ええ。あの儀式に、貴方は適応出来たのね」
歳を聞くと、同じ歳だった。そこから一気に親近感が沸いたというのもある。それはどうやらエリオードも同じだったらしい。
彼は矢を作り終えると、別のナイフで自らの腕を切りつけた。あふれ出した血を矢の先端に塗りつける。
「折角増血剤まで使ってもらったのにな」
皮肉めいて言う彼に、苦笑しか返せなかった。矢に塗りたくり終えると器用に止血をして、肩を回した。
「亡霊が活動的になるのは日が沈んでからだ。結界を出ればすぐに俺を検知して寄ってくるだろう」
「一人で大丈夫?」
ジェリアの問いに、エリオードは笑った。
「むしろ君まで巻き込めないさ、次こそは絶対にうまくやれるから、待っていてくれ」
「分かったわ。ところで、その亡霊を倒したら……その、都市部に帰るのよね」
エリオードは「そうだなあ」と呟く。
「さっきお袋さんが南部教会経由で中央教会に鳩を飛ばしてくれたから助かったけど、実はここで一泊した事あっちには伝えてなくてさ。さすがに終わり次第出ないと」
「……夜遅くなるだろうし、もう一泊は? ほら、夜中の馬車危ないし」
ジェリアの少し切羽詰まった感じの言葉にエリオードは一瞬きょとんとすると、吹き出した。それにどこか気恥ずかしくあって、ジェリアは顔を伏せる。
「ごめんなさい、何だか必死だったわ私」
「いやいや、嬉しいよ。それだけ、俺たちは仲良くなれたわけだ」
出会ってまだ一日だというのに、確かにそんな気はする。彼はジェリアの人見知りな心にずかずかと入り込むような真似はせず、しかし突き放す真似もしなかった。それが、心地よかったのかもしれない。
エリオードはジェリアを見た。その視線に、どきりとする。
「さっきはああ言ったけど、ひとつ頼みがある。俺は結界のすぐ側で亡霊を誘うから、万が一俺が合図したら結界内へ引きずってくれ。この足じゃ少し不安でな」
「分かったわ」
「あまり人数が多すぎると、もし亡霊の狙いが逸れた時がまずい。だからジェリアにだけ頼みたいんだが、大丈夫か」
「ええ。お父様もお母様も今日はお友達の祝い事だとかで夜出かけるから、どちらにせよね」
エリオードは安心したように笑った。
そこから夕方までは、ずっと取り留めの無い話をした。主に、ジェリアが聞き出した都市部の話がほとんどだった。
「まあこっちは姉貴が一族を仕切ってるから、俺は悠々自適にやってるってわけさ」
「そう」
……悠々自適、か。血筋もよく、人受けもよく。女遊びもそれなりにしていそうな気もする。そう考えると、どこかずきりとした。
外を見ると、赤かった夕焼けが終わろうとしていた。エリオードが「行くか」と呟き、ジェリアは立ち上がった。用意しておいた松葉杖を差しだすと、エリオードは簡単に扱いだした。慣れているのだろうか。
墓地へと出る。目を凝らすと、うっすらとした膜が壁として墓地を覆っているのが確認出来る。敷地の隅々に結界石を埋め込む事で為されている結界だ。
結界の前で立ち止まる。二人で目を見合わせ、エリオードは一歩結界の向こうへと足を踏み出した。すぐさま、弓を構える。
「っ来たな」
一瞬だった。弦を引き絞り、一本目を放つ。真っ直ぐ、空を切り裂いた矢が亡霊を捉えたかはジェリアには見えなかった。しかし舌打ちしたエリオードの様子からして、駄目だったらしい。
「大丈夫?」
「ああ」
凛とした声。先ほどまでと違う様子に、どきりとする。完全に仕事人の風情だった。
「大丈夫だ、まだ遠い」
二本目。また、空を裂く。何となく空気が揺れたのが分かった。エリオードの口も、ほんの少し上がる。
「よし、尾はいったな」
三本目を引き絞る。そして、放った。ヒュン、と鋭い音。それを聞き届けた瞬間……エリオードの目が、揺れた。それを見て、反射的にジェリアの手が延びる。
「エリオード!」
「うおっ」
彼の背を掴み、強く引っ張る。不意打ちだったのか、彼の重心は向こう側だった。結界の内側へ彼の体を引き込んで、勢い余って体制を崩す。その上にのしかかるように、エリオードも転げた。
痛みに顔をしかめるジェリアに、エリオードは笑う。
「悪い、本当に助かった」
「亡霊は……」
ジェリアの声を聞き、エリオードは「大丈夫だ」と返す。
「三本目で仕留められた。さっき焦ったのは、残滓が風で向かってきてたんだ。あれはあれでギリギリ危ない」
「そ、そうなのね。よかった……」
身を起こそうとしたが、彼が今のしかかっている状態な以上うまく動けない。一向に降りようとしないエリオードを訝しげに見ると、エリオードは意地悪く笑った。
「はは、ジェリアの体……柔らかいな」
急に羞恥心が沸いて、彼を押しのけようとする。しかし、かなわなかった。むしろエリオードは熱っぽい目でジェリアを見つめている。
「昨日から思ってた。……ジェリア」
「な、に」
「可愛い」
エリオードの手が、ジェリアの頬に触れる。その柔らかな手つきに心臓の奥がぞくりとして身が跳ねる。そんなジェリアに、遠慮なくエリオードは口づけた。
「んっ!?」
唐突な行為に驚き、身をよじらせる。しかし舌で唇をこじ開けられ、からめ取られる。ぬちゅ、ぬちゃ、とぬめった音が響く。顔が熱くなってきて、身動きが取れなくなる。抵抗らしい抵抗も、出来なくなってきた。
やっと離れた唇から、唾液の糸が垂れる。舌で絡め取りながら、エリオードは呟いた。
「っは、ごめん。ここまで、する気なかったのに」
「エリオード……」
再び口づけられる。今度は、素直に受け入れてしまった。心臓がうるさいまま、エリオードの愛撫を受け入れる。
「……帰るのは明日の早朝にする。だから、今夜は一緒にいさせてほしい」
熱っぽいとろけた声に、従わざるを得なかった。
エリオードを支えるようにして客室に戻ると、彼はそっと簡易寝台にジェリアを引き込んだ。そして再び、口づける。もうここまできたという気持ちからなのか、彼の遠慮はもう見えなかった。両親はもうすでに出かけていたというのが、今となってはとても有り難かった。
先ほどの仕事人の姿とは打って変わって、彼の顔はとろけていた。顔をジェリアの首筋に移し、長い黒髪にまで滴る程の唾液を塗りつけるように舐め回す。
「んっ、んっ……」
ジェリアの声も、甘くとろけだしていた。処女ではないにせよ、こんな快感は初めてだった。
エリオードの舌はせわしなく動き続け、ひたすらに熱く荒い息を繰り返している。どうやら、相当興奮しているらしかった。
「ジェリア、ジェリア。俺の目、見て」
視線が、ぶつかる。エリオードは揺れる前髪の奥の赤い目を潤ませながら、笑った。
「はは、ジェリア。綺麗だ。愛してる」
「あっ」
エリオードの指が、ジェリアのブラウスの下にもぐりこむ。やがて、たわわな膨らみに触れた。ふにゅ、と肉に指が沈む。
「ん、んっ」
「すご、大きいな……なあ、見てもいい?」
「や、恥ずかしっ」
エリオードは話を聞かず、ブラウスのボタンを勢いよく外し始めた。暑くなってきたのもあって、中に何も着ていなかったせいであっという間にあらわになる。閉じこめられていた胸が、勢いよく揺れて飛び出した。それを見て、エリオードはにんまり笑む。
「はは、やらしい体してるな」
「み、見ないで……」
「何でだよ。俺たちもう恋人なんだから、全部見せて」
恋人。その言葉に、一瞬揺れた。その隙をつくかのように、彼の唇がジェリアの胸元の先端に触れた。その瞬間、電撃が走ったかのような……快感。
「ひゃうっ!」
「あー、甘……っ」
舌を伸ばしてきて、ねちゃねちゃと乳輪をなぶりつづけてくる。すると、中心部が膨らんできた。その感触すら、熱っぽく伝わってくる。
エリオードは両手でジェリアの胸肉を揺らしながら、舌を止めずに旋回させ続けた。まるで味わっているかのように、執拗に。
「勃ってきた……っ」
「あっあっ、駄目、そこ敏感っ」
「いいよ、いっぱい感じて」
指で空いた突起をぴんぴん弾きながら、ひたすらもう片方を吸ってくる。そんなエリオードの下半身は、凶悪な程に膨らんでいた。
薪を十本程集めエリオードに渡すと、彼は手持ちにしていたナイフで早速薪を加工しだした。一本の薪をあっという間に三本の矢へと早変わりさせる。
エリオードはナイフを小刻みに動かしながら笑った。
「武器の管理は自分たちでやってんだ。最初の修行の時、あらゆる武器を使わされる。その中で使いやすいのを自分で選ぶんだ」
話していて思ったが、彼は元気を取り戻すと笑顔が増えた。男らしく整った顔立ちにしては子どものような笑い方で、そこに魅力がにじみ出ているように見えた。胸の奥が、とくりと鳴る。ラルネスのような、どこか人を喰ったようにも見える微笑みとは違う。
そうだ、恐らくラルネス以外に同年代の異性がいないから不思議に感じるだけだ。そうに決まっている。
「亡霊を仕留めるのに必要なのは、俊敏さだ。ネクロマンサーが派手に活動していた頃は対人武術も修得必須だった。今はそこまで厳しかないらしいけど」
「エクソシスト、私もなるかどうか試されたわ」
「ああ、地下聖泉に漬け込まれたか」
「ええ。あの儀式に、貴方は適応出来たのね」
歳を聞くと、同じ歳だった。そこから一気に親近感が沸いたというのもある。それはどうやらエリオードも同じだったらしい。
彼は矢を作り終えると、別のナイフで自らの腕を切りつけた。あふれ出した血を矢の先端に塗りつける。
「折角増血剤まで使ってもらったのにな」
皮肉めいて言う彼に、苦笑しか返せなかった。矢に塗りたくり終えると器用に止血をして、肩を回した。
「亡霊が活動的になるのは日が沈んでからだ。結界を出ればすぐに俺を検知して寄ってくるだろう」
「一人で大丈夫?」
ジェリアの問いに、エリオードは笑った。
「むしろ君まで巻き込めないさ、次こそは絶対にうまくやれるから、待っていてくれ」
「分かったわ。ところで、その亡霊を倒したら……その、都市部に帰るのよね」
エリオードは「そうだなあ」と呟く。
「さっきお袋さんが南部教会経由で中央教会に鳩を飛ばしてくれたから助かったけど、実はここで一泊した事あっちには伝えてなくてさ。さすがに終わり次第出ないと」
「……夜遅くなるだろうし、もう一泊は? ほら、夜中の馬車危ないし」
ジェリアの少し切羽詰まった感じの言葉にエリオードは一瞬きょとんとすると、吹き出した。それにどこか気恥ずかしくあって、ジェリアは顔を伏せる。
「ごめんなさい、何だか必死だったわ私」
「いやいや、嬉しいよ。それだけ、俺たちは仲良くなれたわけだ」
出会ってまだ一日だというのに、確かにそんな気はする。彼はジェリアの人見知りな心にずかずかと入り込むような真似はせず、しかし突き放す真似もしなかった。それが、心地よかったのかもしれない。
エリオードはジェリアを見た。その視線に、どきりとする。
「さっきはああ言ったけど、ひとつ頼みがある。俺は結界のすぐ側で亡霊を誘うから、万が一俺が合図したら結界内へ引きずってくれ。この足じゃ少し不安でな」
「分かったわ」
「あまり人数が多すぎると、もし亡霊の狙いが逸れた時がまずい。だからジェリアにだけ頼みたいんだが、大丈夫か」
「ええ。お父様もお母様も今日はお友達の祝い事だとかで夜出かけるから、どちらにせよね」
エリオードは安心したように笑った。
そこから夕方までは、ずっと取り留めの無い話をした。主に、ジェリアが聞き出した都市部の話がほとんどだった。
「まあこっちは姉貴が一族を仕切ってるから、俺は悠々自適にやってるってわけさ」
「そう」
……悠々自適、か。血筋もよく、人受けもよく。女遊びもそれなりにしていそうな気もする。そう考えると、どこかずきりとした。
外を見ると、赤かった夕焼けが終わろうとしていた。エリオードが「行くか」と呟き、ジェリアは立ち上がった。用意しておいた松葉杖を差しだすと、エリオードは簡単に扱いだした。慣れているのだろうか。
墓地へと出る。目を凝らすと、うっすらとした膜が壁として墓地を覆っているのが確認出来る。敷地の隅々に結界石を埋め込む事で為されている結界だ。
結界の前で立ち止まる。二人で目を見合わせ、エリオードは一歩結界の向こうへと足を踏み出した。すぐさま、弓を構える。
「っ来たな」
一瞬だった。弦を引き絞り、一本目を放つ。真っ直ぐ、空を切り裂いた矢が亡霊を捉えたかはジェリアには見えなかった。しかし舌打ちしたエリオードの様子からして、駄目だったらしい。
「大丈夫?」
「ああ」
凛とした声。先ほどまでと違う様子に、どきりとする。完全に仕事人の風情だった。
「大丈夫だ、まだ遠い」
二本目。また、空を裂く。何となく空気が揺れたのが分かった。エリオードの口も、ほんの少し上がる。
「よし、尾はいったな」
三本目を引き絞る。そして、放った。ヒュン、と鋭い音。それを聞き届けた瞬間……エリオードの目が、揺れた。それを見て、反射的にジェリアの手が延びる。
「エリオード!」
「うおっ」
彼の背を掴み、強く引っ張る。不意打ちだったのか、彼の重心は向こう側だった。結界の内側へ彼の体を引き込んで、勢い余って体制を崩す。その上にのしかかるように、エリオードも転げた。
痛みに顔をしかめるジェリアに、エリオードは笑う。
「悪い、本当に助かった」
「亡霊は……」
ジェリアの声を聞き、エリオードは「大丈夫だ」と返す。
「三本目で仕留められた。さっき焦ったのは、残滓が風で向かってきてたんだ。あれはあれでギリギリ危ない」
「そ、そうなのね。よかった……」
身を起こそうとしたが、彼が今のしかかっている状態な以上うまく動けない。一向に降りようとしないエリオードを訝しげに見ると、エリオードは意地悪く笑った。
「はは、ジェリアの体……柔らかいな」
急に羞恥心が沸いて、彼を押しのけようとする。しかし、かなわなかった。むしろエリオードは熱っぽい目でジェリアを見つめている。
「昨日から思ってた。……ジェリア」
「な、に」
「可愛い」
エリオードの手が、ジェリアの頬に触れる。その柔らかな手つきに心臓の奥がぞくりとして身が跳ねる。そんなジェリアに、遠慮なくエリオードは口づけた。
「んっ!?」
唐突な行為に驚き、身をよじらせる。しかし舌で唇をこじ開けられ、からめ取られる。ぬちゅ、ぬちゃ、とぬめった音が響く。顔が熱くなってきて、身動きが取れなくなる。抵抗らしい抵抗も、出来なくなってきた。
やっと離れた唇から、唾液の糸が垂れる。舌で絡め取りながら、エリオードは呟いた。
「っは、ごめん。ここまで、する気なかったのに」
「エリオード……」
再び口づけられる。今度は、素直に受け入れてしまった。心臓がうるさいまま、エリオードの愛撫を受け入れる。
「……帰るのは明日の早朝にする。だから、今夜は一緒にいさせてほしい」
熱っぽいとろけた声に、従わざるを得なかった。
エリオードを支えるようにして客室に戻ると、彼はそっと簡易寝台にジェリアを引き込んだ。そして再び、口づける。もうここまできたという気持ちからなのか、彼の遠慮はもう見えなかった。両親はもうすでに出かけていたというのが、今となってはとても有り難かった。
先ほどの仕事人の姿とは打って変わって、彼の顔はとろけていた。顔をジェリアの首筋に移し、長い黒髪にまで滴る程の唾液を塗りつけるように舐め回す。
「んっ、んっ……」
ジェリアの声も、甘くとろけだしていた。処女ではないにせよ、こんな快感は初めてだった。
エリオードの舌はせわしなく動き続け、ひたすらに熱く荒い息を繰り返している。どうやら、相当興奮しているらしかった。
「ジェリア、ジェリア。俺の目、見て」
視線が、ぶつかる。エリオードは揺れる前髪の奥の赤い目を潤ませながら、笑った。
「はは、ジェリア。綺麗だ。愛してる」
「あっ」
エリオードの指が、ジェリアのブラウスの下にもぐりこむ。やがて、たわわな膨らみに触れた。ふにゅ、と肉に指が沈む。
「ん、んっ」
「すご、大きいな……なあ、見てもいい?」
「や、恥ずかしっ」
エリオードは話を聞かず、ブラウスのボタンを勢いよく外し始めた。暑くなってきたのもあって、中に何も着ていなかったせいであっという間にあらわになる。閉じこめられていた胸が、勢いよく揺れて飛び出した。それを見て、エリオードはにんまり笑む。
「はは、やらしい体してるな」
「み、見ないで……」
「何でだよ。俺たちもう恋人なんだから、全部見せて」
恋人。その言葉に、一瞬揺れた。その隙をつくかのように、彼の唇がジェリアの胸元の先端に触れた。その瞬間、電撃が走ったかのような……快感。
「ひゃうっ!」
「あー、甘……っ」
舌を伸ばしてきて、ねちゃねちゃと乳輪をなぶりつづけてくる。すると、中心部が膨らんできた。その感触すら、熱っぽく伝わってくる。
エリオードは両手でジェリアの胸肉を揺らしながら、舌を止めずに旋回させ続けた。まるで味わっているかのように、執拗に。
「勃ってきた……っ」
「あっあっ、駄目、そこ敏感っ」
「いいよ、いっぱい感じて」
指で空いた突起をぴんぴん弾きながら、ひたすらもう片方を吸ってくる。そんなエリオードの下半身は、凶悪な程に膨らんでいた。
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