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39.あーあー、はいっちゃった。
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旅行から帰路につき、光希と燈は二人の住むマンションに戻ってきた。その道中、ずっと燈は気が気でなかった。
……いつ、光希は自分を抱くのだろう。
結局旅行最後の夜、光希は燈の部屋には来なかった。それ自体は燈も海遊びで疲れていたのもあり、すぐに寝付いたので気にはならなかったのだが。
「痛……」
荷物を下ろす時、光希はわずかにそう言った。何だか気になって「どうしたんですか」と声をかけると、光希は服越しに自分の肩を撫でさすった。
「日焼けだね。結局サーフィンの後ウェットスーツ脱いで遊んじゃったしな」
「大丈夫ですか」
「もともと俺と湊はこうなりやすいんだよ。燈は痛くない?日焼け止め効いてた?」
「ほとんど大丈夫です、よく見ないと分からないくらいで」
それを聞くと、光希はほんの少しだけ目を細めた。そして。
「じゃあ、見せてもらおうかな」
「え」
意味を探るより先に、燈の体が浮いた。緊張で硬直する燈を、光希は抱き上げたまま運び出す。
向かった先は、光希の部屋だった。光希に頼まれて留守中に掃除する時以外は立ち入らないようにしている空間が、今日は。
そっと、ベッドに下ろされる。そのまま、光希が覆い被さってきた。
「あの、光希さんっ……」
「ん、なに?」
光希の目は、柔らかいままだった。それは、いつもと変わらない。
だからこそ……息を呑む。そんな燈に「嫌になったらいつでも言って」と囁いて、光希は燈に口付けた。
「んっ……」
店で、葉月や客にするものとは違う。どこか胸の奥がひっくり返りそうな、何か……とにかく、いつもと違う。もはや、痛みに似た何かが胸の奥で渦巻いている。
その正体が分からないまま、舌を交わす。その絡まりが甘く、熱い。
「燈」
彼の声は、ほんの少しだけ上擦っているように聞こえた。優しい、しかし力のこもった手が燈の服に触れる。そのまま、手を潜らせるまでもなく……めくりあげた。
「光希さんっ……その、せめて電気消してくださいっ」
「なんで?燈は俺のものでしょ」
初めての、所有物の扱いだった。その言葉に、脳の奥がぐらりと揺れる。
そうだ、自分は……この男のものだ。何もかも。
されるがまま服を脱がされ、裸体をさらされる。救出されたあの時も裸を見られたのに、今は葉月や客にすら感じない羞恥心が湧いてくる。
「綺麗だよ、燈」
そう囁きながら、自身もすべてを脱ぎ捨てた光希は手を絡めてきた。恐る恐る握り返すと、彼の顔は首元に埋もれた。
「ん、あっ!」
「まだ触れただけ」
光希のそそり立ったそれが、燈の割れ目にぬち、と触れた。粘った水音を立てながら、何度も触れてくる。
葉月がいつも、していることだ。彼はいつだって、このまま射精する。その時の記憶が、一瞬だけ蘇った。
どうして、今自分に触れているのは……光希なのに。あんなに、焦がれた相手なのに。
「何か考えてる?」
そう言われてハッとした、瞬間だった。
「あああああっ!?」
豚小屋の時ですら、本番行為は多くなかった。店が悪質で判明次第の罰則金が凄まじかったのと、本番行為どころではないアブノーマルプレイの方が人気だったからというのが大きい。
だから……男の肉棒を受け入れたのは、かなり久々だった。それも、相手は。
「っ、燈……!」
光希は挿入したまま、肉棒をびくっ、と震わせた。
……いつ、光希は自分を抱くのだろう。
結局旅行最後の夜、光希は燈の部屋には来なかった。それ自体は燈も海遊びで疲れていたのもあり、すぐに寝付いたので気にはならなかったのだが。
「痛……」
荷物を下ろす時、光希はわずかにそう言った。何だか気になって「どうしたんですか」と声をかけると、光希は服越しに自分の肩を撫でさすった。
「日焼けだね。結局サーフィンの後ウェットスーツ脱いで遊んじゃったしな」
「大丈夫ですか」
「もともと俺と湊はこうなりやすいんだよ。燈は痛くない?日焼け止め効いてた?」
「ほとんど大丈夫です、よく見ないと分からないくらいで」
それを聞くと、光希はほんの少しだけ目を細めた。そして。
「じゃあ、見せてもらおうかな」
「え」
意味を探るより先に、燈の体が浮いた。緊張で硬直する燈を、光希は抱き上げたまま運び出す。
向かった先は、光希の部屋だった。光希に頼まれて留守中に掃除する時以外は立ち入らないようにしている空間が、今日は。
そっと、ベッドに下ろされる。そのまま、光希が覆い被さってきた。
「あの、光希さんっ……」
「ん、なに?」
光希の目は、柔らかいままだった。それは、いつもと変わらない。
だからこそ……息を呑む。そんな燈に「嫌になったらいつでも言って」と囁いて、光希は燈に口付けた。
「んっ……」
店で、葉月や客にするものとは違う。どこか胸の奥がひっくり返りそうな、何か……とにかく、いつもと違う。もはや、痛みに似た何かが胸の奥で渦巻いている。
その正体が分からないまま、舌を交わす。その絡まりが甘く、熱い。
「燈」
彼の声は、ほんの少しだけ上擦っているように聞こえた。優しい、しかし力のこもった手が燈の服に触れる。そのまま、手を潜らせるまでもなく……めくりあげた。
「光希さんっ……その、せめて電気消してくださいっ」
「なんで?燈は俺のものでしょ」
初めての、所有物の扱いだった。その言葉に、脳の奥がぐらりと揺れる。
そうだ、自分は……この男のものだ。何もかも。
されるがまま服を脱がされ、裸体をさらされる。救出されたあの時も裸を見られたのに、今は葉月や客にすら感じない羞恥心が湧いてくる。
「綺麗だよ、燈」
そう囁きながら、自身もすべてを脱ぎ捨てた光希は手を絡めてきた。恐る恐る握り返すと、彼の顔は首元に埋もれた。
「ん、あっ!」
「まだ触れただけ」
光希のそそり立ったそれが、燈の割れ目にぬち、と触れた。粘った水音を立てながら、何度も触れてくる。
葉月がいつも、していることだ。彼はいつだって、このまま射精する。その時の記憶が、一瞬だけ蘇った。
どうして、今自分に触れているのは……光希なのに。あんなに、焦がれた相手なのに。
「何か考えてる?」
そう言われてハッとした、瞬間だった。
「あああああっ!?」
豚小屋の時ですら、本番行為は多くなかった。店が悪質で判明次第の罰則金が凄まじかったのと、本番行為どころではないアブノーマルプレイの方が人気だったからというのが大きい。
だから……男の肉棒を受け入れたのは、かなり久々だった。それも、相手は。
「っ、燈……!」
光希は挿入したまま、肉棒をびくっ、と震わせた。
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