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39.案外全員勘悪いね、うちのグループ。
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「では、本日のゲストは久々の『SIX RED』の皆さんですー!」
とある歌番組にて、『SIX RED』はゲスト出演していた。女子アナウンサーは主にNaokiに話を振り、その目はどこか熱っぽいものを感じた。ひじりはそれを見ながら、かつて玲雅に向けていた目があれに近しかったのか……などと考えてしまったりしていた。
パフォーマンスを終え、スタジオの中のパフォーマンス用の座席に座る。入れ替わりで、共演の『IC Guys』がスタンバイに入った。今回は別に、玲雅はキャスティングに噛んでいるわけではないらしかった。
「あのアナウンサー、絶対Naokiくん狙ってるよね」
『IC Guys』のスタンバイを見守る中で、Izumiが耳打ちしてくる。ひじりも頷いた。そこに、Souも乗っかってくる。
「多分Hijiriの影響あると思うよ。あんな大々的に表に出したから、メンバー狙ってもイケるって思われたんじゃない?」
「でもそれ言ったらIzumiちゃんもそうじゃん」
「私の時はあまり歓迎ムードじゃなかったからじゃない?」
ひそひそ話す3人に、前列に座っていたTakaが振り返って耳打ちしてきた。
「おい、もう始まるぞ。というか雪斗くんのビジュマジで今回やばくね?やばくね?」
「あんた本当にガチになってきてるじゃん……」
そうこう言っている内に、キューが発される。急いで姿勢を正した。
照明が落ちる。そして、華やかなレーザー。スタジオを一気に揺らす音。出だしから分かる、これは前回出した新曲だ。
音の激しさとは裏腹に、やはり玲雅の歌声は甘い。『IC Guys』は全員が作詞作曲を行うため、ボーカルの玲雅はとくに誰にでも乗りこなす必要がある。しかし彼は、毎回その情熱で喰っていく。
その激しさ、熱さ。いつも、ひじりの胸を打ってならない。
「何か……知り合ってから改めて聞くと、やっぱすげえな」
Reoの呆然とした呟きに、Takaは「だろ」と得意げに返す。ひじりはただ、見入っていた。
彼には、表情はない。ただ、熱を込めて、吐き出すその必死さが映っているだけだ。
……ああ、何てかっこいいんだろう。
曲が、止んだ。盛大な拍手が包む。しかし、曲の尺からして恐らく次の曲があるはずだ。その予想通り、玲雅はカメラに目線を向けた。
「……続いては、新曲です」
さっきとは打って変わって、柔らかなドラムの音。バラードの始まり方だ。
さっきよりも静かな歌い出し。そのメロディには、聞き覚えがあった。しかし、今回は……完成している。
「……玲雅様」
彼の目は、カメラに向いていた。分かっている、パフォーマンスなのだから。彼は、ファンに向けて歌っている。ファンだけでなく、あらゆる人に歌を届けようとしている。
そうだ、それで……当たり前なのだ。なのに、なんで胸が痛いのだろう。
すべての収録を終えた。『SIX RED』は馴れ合いを苦手にする性格のメンバーが多いせいか、打算のない打ち上げにはだいたい参加しない。行くとすればReoくらいだ。
「ひじり」
控室に入ろうとしていたひじりを、玲雅が呼び止めた。
「今日、行かないの?打ち上げ。Reoくんは来るって言ってたけど」
「あ……さ、先帰ってますね」
「……分かった、気をつけてね。俺もすぐ帰るようにはするし」
意外と玲雅は付き合いがいい。『IC Guys』というグループとしての付き合いがいい、というべきだろうか。実際他のメンバーも打ち上げには参加するようだった。
ひじりは身支度を終えると、Reo以外のメンバーと合流した。Naokiがげんなりした顔をこちらに向けてくる。
「早く出るぞ」
「どしたのNaokiくん、ご機嫌ななめ?」
「さっきあの女子アナさんに捕まってたんだよ。俺が助けたけど、結構あの人しつこかったね」
Souの言葉に、Naokiは力無く「俺ああいうタイプの女苦手」と返した。しかし、メンバーは知っている。Naokiのファンには、そういう女が多いことに。
「そういやHijiri、打ち上げ行かないの?ReoがHijiriくると思って探してたよ、『IC Guys』来るからって」
「あー……うん、家の事やらなきゃだし」
「そっか、もう一緒に住んでるもんね」
そう呟いて、Souは何かを考え込む素振りを見せた。そして、口を開く。
「そういえば、あの女子アナさんも行くみたいだよ。打ち上げ」
「え?そりゃそうでしょ、自分の番組だし」
「いいの?Hijiri」
「なにが?」
Souの言いたい事が分かったのか、Izumiもこちらを向いてきた。そして、何度も頷く。
「あんたはそれどころじゃなかっただろうけど、私には分かったよ。あの女子アナ、玲雅くんの事も狙ってるぽい」
「え」
「Izumiも思った?うん、俺も思った」
「え、え」
「だよね?目線の掛け方、Naokiくんの時と同じだったもんね」
「えっえっ」
「……やばいんじゃない?」
二人の目線をじかに浴び、脳内がぐるぐると回り出す。しかし、何とか絞り出した。
「……でも、し、仕事だし。打ち上げも、あの人たちからしたら営業もかかってるし」
「それにかこつけてくるような狼がいるって話してんの」
「でも、あの人Naokiくん狙いなんじゃ」
「いーや私には分かる。あの女1グループに一人目星つけてる」
「そ、そんな性悪扱いは失礼なんじゃ……」
そう言いつつNaokiを見ると、彼はしつこい程に頷いていた。
「いや、そうだ。そうに違いない。俺はあの手の女の考えてる事はよくわかる、だから苦手なんだよ」
「Naokiくん過去に何かあったの……?」
「とにかく!どうすんの、酒の席でうまいことされてたら!あんたの推しが、女子アナの毒牙にかけられたら!」
Izumiのその言葉で、はっとする。そして、想像する。一瞬にして、血の気がひいた。
「無理無理無理無理無理無理無理無理!」
「Reo!今どの辺!?」
『あー?今タクシー待ってるけど。地下駐車場』
「Hijiri向かうから回収してあげて」
とある歌番組にて、『SIX RED』はゲスト出演していた。女子アナウンサーは主にNaokiに話を振り、その目はどこか熱っぽいものを感じた。ひじりはそれを見ながら、かつて玲雅に向けていた目があれに近しかったのか……などと考えてしまったりしていた。
パフォーマンスを終え、スタジオの中のパフォーマンス用の座席に座る。入れ替わりで、共演の『IC Guys』がスタンバイに入った。今回は別に、玲雅はキャスティングに噛んでいるわけではないらしかった。
「あのアナウンサー、絶対Naokiくん狙ってるよね」
『IC Guys』のスタンバイを見守る中で、Izumiが耳打ちしてくる。ひじりも頷いた。そこに、Souも乗っかってくる。
「多分Hijiriの影響あると思うよ。あんな大々的に表に出したから、メンバー狙ってもイケるって思われたんじゃない?」
「でもそれ言ったらIzumiちゃんもそうじゃん」
「私の時はあまり歓迎ムードじゃなかったからじゃない?」
ひそひそ話す3人に、前列に座っていたTakaが振り返って耳打ちしてきた。
「おい、もう始まるぞ。というか雪斗くんのビジュマジで今回やばくね?やばくね?」
「あんた本当にガチになってきてるじゃん……」
そうこう言っている内に、キューが発される。急いで姿勢を正した。
照明が落ちる。そして、華やかなレーザー。スタジオを一気に揺らす音。出だしから分かる、これは前回出した新曲だ。
音の激しさとは裏腹に、やはり玲雅の歌声は甘い。『IC Guys』は全員が作詞作曲を行うため、ボーカルの玲雅はとくに誰にでも乗りこなす必要がある。しかし彼は、毎回その情熱で喰っていく。
その激しさ、熱さ。いつも、ひじりの胸を打ってならない。
「何か……知り合ってから改めて聞くと、やっぱすげえな」
Reoの呆然とした呟きに、Takaは「だろ」と得意げに返す。ひじりはただ、見入っていた。
彼には、表情はない。ただ、熱を込めて、吐き出すその必死さが映っているだけだ。
……ああ、何てかっこいいんだろう。
曲が、止んだ。盛大な拍手が包む。しかし、曲の尺からして恐らく次の曲があるはずだ。その予想通り、玲雅はカメラに目線を向けた。
「……続いては、新曲です」
さっきとは打って変わって、柔らかなドラムの音。バラードの始まり方だ。
さっきよりも静かな歌い出し。そのメロディには、聞き覚えがあった。しかし、今回は……完成している。
「……玲雅様」
彼の目は、カメラに向いていた。分かっている、パフォーマンスなのだから。彼は、ファンに向けて歌っている。ファンだけでなく、あらゆる人に歌を届けようとしている。
そうだ、それで……当たり前なのだ。なのに、なんで胸が痛いのだろう。
すべての収録を終えた。『SIX RED』は馴れ合いを苦手にする性格のメンバーが多いせいか、打算のない打ち上げにはだいたい参加しない。行くとすればReoくらいだ。
「ひじり」
控室に入ろうとしていたひじりを、玲雅が呼び止めた。
「今日、行かないの?打ち上げ。Reoくんは来るって言ってたけど」
「あ……さ、先帰ってますね」
「……分かった、気をつけてね。俺もすぐ帰るようにはするし」
意外と玲雅は付き合いがいい。『IC Guys』というグループとしての付き合いがいい、というべきだろうか。実際他のメンバーも打ち上げには参加するようだった。
ひじりは身支度を終えると、Reo以外のメンバーと合流した。Naokiがげんなりした顔をこちらに向けてくる。
「早く出るぞ」
「どしたのNaokiくん、ご機嫌ななめ?」
「さっきあの女子アナさんに捕まってたんだよ。俺が助けたけど、結構あの人しつこかったね」
Souの言葉に、Naokiは力無く「俺ああいうタイプの女苦手」と返した。しかし、メンバーは知っている。Naokiのファンには、そういう女が多いことに。
「そういやHijiri、打ち上げ行かないの?ReoがHijiriくると思って探してたよ、『IC Guys』来るからって」
「あー……うん、家の事やらなきゃだし」
「そっか、もう一緒に住んでるもんね」
そう呟いて、Souは何かを考え込む素振りを見せた。そして、口を開く。
「そういえば、あの女子アナさんも行くみたいだよ。打ち上げ」
「え?そりゃそうでしょ、自分の番組だし」
「いいの?Hijiri」
「なにが?」
Souの言いたい事が分かったのか、Izumiもこちらを向いてきた。そして、何度も頷く。
「あんたはそれどころじゃなかっただろうけど、私には分かったよ。あの女子アナ、玲雅くんの事も狙ってるぽい」
「え」
「Izumiも思った?うん、俺も思った」
「え、え」
「だよね?目線の掛け方、Naokiくんの時と同じだったもんね」
「えっえっ」
「……やばいんじゃない?」
二人の目線をじかに浴び、脳内がぐるぐると回り出す。しかし、何とか絞り出した。
「……でも、し、仕事だし。打ち上げも、あの人たちからしたら営業もかかってるし」
「それにかこつけてくるような狼がいるって話してんの」
「でも、あの人Naokiくん狙いなんじゃ」
「いーや私には分かる。あの女1グループに一人目星つけてる」
「そ、そんな性悪扱いは失礼なんじゃ……」
そう言いつつNaokiを見ると、彼はしつこい程に頷いていた。
「いや、そうだ。そうに違いない。俺はあの手の女の考えてる事はよくわかる、だから苦手なんだよ」
「Naokiくん過去に何かあったの……?」
「とにかく!どうすんの、酒の席でうまいことされてたら!あんたの推しが、女子アナの毒牙にかけられたら!」
Izumiのその言葉で、はっとする。そして、想像する。一瞬にして、血の気がひいた。
「無理無理無理無理無理無理無理無理!」
「Reo!今どの辺!?」
『あー?今タクシー待ってるけど。地下駐車場』
「Hijiri向かうから回収してあげて」
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