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17.一方、その頃の彼らは。
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現在、『IC Guys』は全国ツアー中である。ひじりとTakaが参戦したのは、全体を通しての2日目だった。しかもあれは幸運な事に、ひじり達の住む街に会場があった。今日と最終日である明日は、日本において最北の会場でライブが行われる事になっていた。
「お土産また渡したいから、いつ会える?」
玲雅はシャワーを浴びてすぐ、ひじりに電話をかけていた。先程までひじりは仕事であり、終わるタイミングを見計らっていた。
『そ、そんなお気をつかわずにっ……』
彼女の反応は、未だに変わらない。数年単位で自分に憧れていたらしいから、付き合って1ヶ月も経たないくらいで変えさせるのは難しいのかもしれない。それが嬉しいながらも、どこか距離を感じてしまう自分がいた。
体が冷えてきたので、ひとまずガウンを羽織る。今回のホテルは、全員一人部屋だ。
「明日雪斗が小樽に行きたいって言ってて、タクヤとついていく予定なんだよ。そこで何か見てくるね」
『い、いいんですかっ……というか「IC Guys」で北海道旅行って……やばい……やば過ぎる……それファンクラブサイトに特別動画であがったりしませんか……』
声を震わせながら喜ぶひじりを、最初はいまいち理解出来なかった。でもやがて、それが自分を……自分達を愛してくれているからこその反応だと分かってきた。
かつての、ひじりとの出会いたての時なら単純に嬉しさで済んだ。今も、嬉しくないわけではない。ただ、どこか欲が生まれる音がした。
「……確かにいいかもね。他のファンも喜ぶかな」
『ぜっ!絶対喜びます!何なら有料でやってもいいと思います!』
この調子である。
さすがに玲雅にも、ファンを名乗る者の生態の知識はある程度あった。一つは、本当にバンドを想ってくれるファン。もう一つは、メンバー個人に恋愛感情めいたものを向けてくるファン。ひじりは完全に前者だった。だからこそ、ある意味玲雅からしたら厄介だった事もあるのだが。
「ひじり」
『はい?』
「愛してるって言って」
『ふぁ!!?』
毎日玲雅は、電話で要求していた。そして毎回この反応である。
「なに、今外?言いづらい?」
『い、家ですっ!家ですけど、そのっ、あ、あああ……あい、してます……』
どうせまた、顔を真っ赤にしているのだろう。それを想像して、少し愉快になる。
「俺も。愛してる」
『あああああああああああ!!』
耳をつんざくほどの大声。さすがに耳を大切にする職業としての本能が働いて、電話を離した。しかしすぐに戻せば、荒い息が聞こえてくる。それに何故か、疼いた。
「そのエロい声だめだって。またしたくなる」
『ほあああああああああああ!!!』
さすがに、前回は情けない自分を晒した自覚はある。
本当は、自分がひじりをリードしたかった。しかし、完全に逆に回られた。それも、原因は完全に自分の経験不足によるものだから仕方のではあるが。
思い出して、また疼く。同時に……彼女にとっての初めてが自分でなかった、という苛立ちも顔を出してくる。
「声大事にね。明日歌番組収録あるんでしょ」
『は、はい……がんばります……』
「じゃ、そろそろ寝るよ。おやすみ」
『おやすみなさい……』
電話を切る。時計はすでに0時を回っていた。溜息を吐いて、スマートフォンを見詰める。
こんなに感情を掻き回されるのは、初めてだ。その理由も、分かっている。
彼女に出会うまで、自分の歌とメンバーにしか興味が無かった。でも、彼女を見て知ってしまった。
自分をトレースでもしたかのような、自分を追う姿。スキルは玲雅に遠く及ばないが、それでも……玲雅を喰らう程の、熱があった。
最初はHijiriとの共演のためだけの情報収集のつもりだった。でも、気付けばHijiriのコンテンツをすべて漁っていた。それだけ、夢中になっていた。彼女を、知りたかった。
そして彼女と触れ合った時、世界は溶けた。その明るさも、広さも、知らなかったころを思い出すと窮屈になるくらいにまで玲雅を魅了した。
こんな自分を、メンバーは歓迎してくれた。とくにタクヤは、「ついにこれで人間の仲間入りだな」なんて笑っていた。今まで何だと思われていたのだろう。
……自分のこの、恋は。いつか自分を自分でなくしてしまいそうな予感すらする。それでも、その熱はあまりにも強い快楽で。
急に、扉がノックされた。我に帰り、スコープを覗く。タクヤだった。扉を開くと、酒瓶を持った彼が無邪気に笑った。
「飲もうぜ!」
「いいけど。雪斗は?」
「もう潰しちゃった!」
そう笑いながら、玲雅の部屋にずかずか入り込んでくる。タクヤはたまに、こういう時がある。勿論、嫌ではない。
「って事は、さっきまで飲んでた?何で呼ばなかったの」
「いやノックしても無視し続けたの玲雅だって。Hijiriちゃんと電話?」
「うん」
メンバーの事は、あまりにも大切だ。雪斗も、タクヤも。二人には恩義も愛情も強く感じている。二人がいなければ、自分は……もっと、ひどい事になっていたと断言出来る。とくに雪斗は、すべてのきっかけだった。
タクヤは備え付けのグラスに酒を注ぎ出した。
「いやー明日で終わりかあ、早かったなあ。つーか毎日電話してんの?Hijiriちゃんと」
「うん。声聞かないと眠れない」
「……Hijiriちゃんも重症だと思ってたけど、まさかこっちもか」
注がれた酒に口をつける。元々、自分とタクヤは酒豪だ。二人で飲み続けると永遠に終わらなくなる。
ひじりは、強いと聞いた。でもこれは、あくまで情報でしかない。実際目の当たりにした時は……というのを思い返して、急に苛立ってきた。あの薬を仕込んだスタッフは、もうとっくに解雇したが。
「今度『SIX RED』とも飲み会やろうぜ。前みたいに交流会って体でさ。ほら、Izumiさんとかうまくいけば旦那さん連れてきてくれるかもよ」
「業界交流会って意味だと名案かもね」
そう言いつつ、玲雅は酒を足した。全然酔いが来ない。
「とか言いつつあなた顔怖いですけど。何想像してんのさ」
「……もしひじりが酔ってお前みたいに甘え癖発揮したら色々どうしようかって。メンバーの人とかに」
「えっもうやきもちの幅そこまでいってんの!?初恋こわっ!!」
実は、来ていた。最初のころは何も無かったのに、最近になって急に。
改めて『SIX RED』のコンテンツを見返すと。男女混合アイドルグループともあってか、距離はかなり近い。なんとなくビジネス感は感じるものの、棘は刺さっていた。
「いやーでもあそこあまり仲良くないらしいよ?飲み会とかコンサートの最終日の打ち上げとかしか行かないらしいし」
「……誰から聞いたの」
「え?Hijiriちゃ……ま、待て!俺そんな目であの子見てねーから!大丈夫だから!顔こわっ!!」
だいぶ表情に出るようになってきているらしい。頬をむにむに押さえていると、「まあ俺らしか分からないと思うけど」とフォローしてきた。
「な、何せ一回打診してみたら?玲雅はあっちのリーダーとも連絡先交換してるでしょ」
「俺が他の人と連絡してるって知って、ひじり妬いたりしないかな……それで逃げられたりしたら」
「あの子そういう子じゃねーじゃん。お前IQどんどん下がってない?大丈夫?」
むしろ、妬いてほしいくらいなのに。これでは、余裕が無いのは自分だけになる。それは、寂しい。
「やるとしたら来月以降?ゆっきが2日だけ駄目って言ってたっけ?」
「かな。何の仕事だっけ」
「確か……」
「お土産また渡したいから、いつ会える?」
玲雅はシャワーを浴びてすぐ、ひじりに電話をかけていた。先程までひじりは仕事であり、終わるタイミングを見計らっていた。
『そ、そんなお気をつかわずにっ……』
彼女の反応は、未だに変わらない。数年単位で自分に憧れていたらしいから、付き合って1ヶ月も経たないくらいで変えさせるのは難しいのかもしれない。それが嬉しいながらも、どこか距離を感じてしまう自分がいた。
体が冷えてきたので、ひとまずガウンを羽織る。今回のホテルは、全員一人部屋だ。
「明日雪斗が小樽に行きたいって言ってて、タクヤとついていく予定なんだよ。そこで何か見てくるね」
『い、いいんですかっ……というか「IC Guys」で北海道旅行って……やばい……やば過ぎる……それファンクラブサイトに特別動画であがったりしませんか……』
声を震わせながら喜ぶひじりを、最初はいまいち理解出来なかった。でもやがて、それが自分を……自分達を愛してくれているからこその反応だと分かってきた。
かつての、ひじりとの出会いたての時なら単純に嬉しさで済んだ。今も、嬉しくないわけではない。ただ、どこか欲が生まれる音がした。
「……確かにいいかもね。他のファンも喜ぶかな」
『ぜっ!絶対喜びます!何なら有料でやってもいいと思います!』
この調子である。
さすがに玲雅にも、ファンを名乗る者の生態の知識はある程度あった。一つは、本当にバンドを想ってくれるファン。もう一つは、メンバー個人に恋愛感情めいたものを向けてくるファン。ひじりは完全に前者だった。だからこそ、ある意味玲雅からしたら厄介だった事もあるのだが。
「ひじり」
『はい?』
「愛してるって言って」
『ふぁ!!?』
毎日玲雅は、電話で要求していた。そして毎回この反応である。
「なに、今外?言いづらい?」
『い、家ですっ!家ですけど、そのっ、あ、あああ……あい、してます……』
どうせまた、顔を真っ赤にしているのだろう。それを想像して、少し愉快になる。
「俺も。愛してる」
『あああああああああああ!!』
耳をつんざくほどの大声。さすがに耳を大切にする職業としての本能が働いて、電話を離した。しかしすぐに戻せば、荒い息が聞こえてくる。それに何故か、疼いた。
「そのエロい声だめだって。またしたくなる」
『ほあああああああああああ!!!』
さすがに、前回は情けない自分を晒した自覚はある。
本当は、自分がひじりをリードしたかった。しかし、完全に逆に回られた。それも、原因は完全に自分の経験不足によるものだから仕方のではあるが。
思い出して、また疼く。同時に……彼女にとっての初めてが自分でなかった、という苛立ちも顔を出してくる。
「声大事にね。明日歌番組収録あるんでしょ」
『は、はい……がんばります……』
「じゃ、そろそろ寝るよ。おやすみ」
『おやすみなさい……』
電話を切る。時計はすでに0時を回っていた。溜息を吐いて、スマートフォンを見詰める。
こんなに感情を掻き回されるのは、初めてだ。その理由も、分かっている。
彼女に出会うまで、自分の歌とメンバーにしか興味が無かった。でも、彼女を見て知ってしまった。
自分をトレースでもしたかのような、自分を追う姿。スキルは玲雅に遠く及ばないが、それでも……玲雅を喰らう程の、熱があった。
最初はHijiriとの共演のためだけの情報収集のつもりだった。でも、気付けばHijiriのコンテンツをすべて漁っていた。それだけ、夢中になっていた。彼女を、知りたかった。
そして彼女と触れ合った時、世界は溶けた。その明るさも、広さも、知らなかったころを思い出すと窮屈になるくらいにまで玲雅を魅了した。
こんな自分を、メンバーは歓迎してくれた。とくにタクヤは、「ついにこれで人間の仲間入りだな」なんて笑っていた。今まで何だと思われていたのだろう。
……自分のこの、恋は。いつか自分を自分でなくしてしまいそうな予感すらする。それでも、その熱はあまりにも強い快楽で。
急に、扉がノックされた。我に帰り、スコープを覗く。タクヤだった。扉を開くと、酒瓶を持った彼が無邪気に笑った。
「飲もうぜ!」
「いいけど。雪斗は?」
「もう潰しちゃった!」
そう笑いながら、玲雅の部屋にずかずか入り込んでくる。タクヤはたまに、こういう時がある。勿論、嫌ではない。
「って事は、さっきまで飲んでた?何で呼ばなかったの」
「いやノックしても無視し続けたの玲雅だって。Hijiriちゃんと電話?」
「うん」
メンバーの事は、あまりにも大切だ。雪斗も、タクヤも。二人には恩義も愛情も強く感じている。二人がいなければ、自分は……もっと、ひどい事になっていたと断言出来る。とくに雪斗は、すべてのきっかけだった。
タクヤは備え付けのグラスに酒を注ぎ出した。
「いやー明日で終わりかあ、早かったなあ。つーか毎日電話してんの?Hijiriちゃんと」
「うん。声聞かないと眠れない」
「……Hijiriちゃんも重症だと思ってたけど、まさかこっちもか」
注がれた酒に口をつける。元々、自分とタクヤは酒豪だ。二人で飲み続けると永遠に終わらなくなる。
ひじりは、強いと聞いた。でもこれは、あくまで情報でしかない。実際目の当たりにした時は……というのを思い返して、急に苛立ってきた。あの薬を仕込んだスタッフは、もうとっくに解雇したが。
「今度『SIX RED』とも飲み会やろうぜ。前みたいに交流会って体でさ。ほら、Izumiさんとかうまくいけば旦那さん連れてきてくれるかもよ」
「業界交流会って意味だと名案かもね」
そう言いつつ、玲雅は酒を足した。全然酔いが来ない。
「とか言いつつあなた顔怖いですけど。何想像してんのさ」
「……もしひじりが酔ってお前みたいに甘え癖発揮したら色々どうしようかって。メンバーの人とかに」
「えっもうやきもちの幅そこまでいってんの!?初恋こわっ!!」
実は、来ていた。最初のころは何も無かったのに、最近になって急に。
改めて『SIX RED』のコンテンツを見返すと。男女混合アイドルグループともあってか、距離はかなり近い。なんとなくビジネス感は感じるものの、棘は刺さっていた。
「いやーでもあそこあまり仲良くないらしいよ?飲み会とかコンサートの最終日の打ち上げとかしか行かないらしいし」
「……誰から聞いたの」
「え?Hijiriちゃ……ま、待て!俺そんな目であの子見てねーから!大丈夫だから!顔こわっ!!」
だいぶ表情に出るようになってきているらしい。頬をむにむに押さえていると、「まあ俺らしか分からないと思うけど」とフォローしてきた。
「な、何せ一回打診してみたら?玲雅はあっちのリーダーとも連絡先交換してるでしょ」
「俺が他の人と連絡してるって知って、ひじり妬いたりしないかな……それで逃げられたりしたら」
「あの子そういう子じゃねーじゃん。お前IQどんどん下がってない?大丈夫?」
むしろ、妬いてほしいくらいなのに。これでは、余裕が無いのは自分だけになる。それは、寂しい。
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