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2.何だかんだ、二人とも仲良いよね。
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「って、ほぼカットされてるじゃん!」
「当たり前だばーかばーか」
今日は『SIX RED』メンバー揃っての歌番組ゲストだ。新曲発表のタイミングという事もあり、全員気合いが入っている。そして、先日タクヤと森山と3人で出演した『夜中のまどろみ』の先行ネット配信日でもあった。
視聴を終えてひじりはスマートフォンを投げると、隣に座って視聴していたTakaに勢いよく掴みかかる。
「なんで!?私あんな頑張って語ったのに!」
「だーかーらー!お前は何でいつもよそのバンド宣伝して帰ってくんだよ!うちの宣伝しろよ!この番組も最後でちょろっと新曲の名前出しただけじゃねーか!つーかメインボーカルの俺の気持ちにもなれや!」
「そう言いつつあんたも私の布教で『IC Guys」にハマッたくせに!」
「いや雪斗くんのギターはあれまじですごいんだって!あと顔がいい!整形だけど!」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ二人のもとに、Izumiがスカートをひらめかせてやってきた。30に入ったのもあって、彼女の衣装はひじりのものよりも上品めに作られている。
彼女は二人の前に立つと、慌てて声をかけた。
「二人とも!もうリハだよ!喧嘩してる場合じゃないよ!」
「あれ、皆は?」
「もう行ってる!」
それを聞き、二人は慌てて立ち上がった。
アイドルグループ、『SIX RED』。当時のとある番組企画で、スカウトされた総勢100人の素人がオーディションを受けさせられ合格したメンバーによって結成された。
最初こそは面白半分で「すぐ消えるだろう」と揶揄されていたが、たまたま全員が得意分野を持ち活躍を始めた事で少しずつ人気が固まった。今となっては、国民全員が「名前くらいは知ってる」グループにまで到達している。
「すみません、連れてきましたー!」
Izumiの声に「待ってた!」「遅いぞー」などの声がとんでくる。Takaとともにあちこちに頭を下げていると、一人のスタッフがひじりの肩を叩いた。
「待ってたよHijiriちゃん!ちょっと上来て!サスの位置ちょっとしっくりこなくてさ」
「えええ!?私自分の立ち位置見なきゃなんですけど!?」
「大丈夫、トルソー用意してるから。むしろ君の感覚で俯瞰で見てほしい!」
いつもこうだ。ひじりは渋々スタッフについていった。
ひじりは、正直歌とダンスは他のメンバーと比べてもレベルが低い。それに関しては、突出した分野を持つメンバーがいる分仕方なくはあるのだが。
しかし、トーク力と演出に関してはメンバー随一だ。そのためバラエティや裏方の補助で呼ばれる事が非常に多い。かつてはそんな彼女を揶揄する声も多かったが、メンバー達やマネージャーの提案でむしろ開き直ってからは「そういうキャラ」にまで登った。
「1サスと2サス、近過ぎます。もうちょい離せます?」
実際今、こうやって業界人に技術の売り込みとしては成功している。おかげで裏方として呼ばれたイベントすらもある。だから、今となっては悪い気はしていない。しかもその様子をドキュメンタリーにした時は一定の再生数も獲得して自分の名売りにも繋がった。
ただ、一度『IC Guys』も出る音楽番組の演出も手伝ってくれと言われた時はさすがにメンバーによって辞退させられた。その後に自分達の出番が控えていたので、「そんなんこいつにさせたら緊張と感動で出演どころじゃなくなる」という意見だった。まさしくそうだとは思った。
実際、彼ら全員との共演は何度も経験がある。しかし絡む事はないし、見かけるだけで内心呼吸困難すんぜんまで陥っていた。だから大体の場合、メンバーを盾にして隠れていたのだ。
それもあり、大体のファンはひじりが『IC Guys』のファンだと知っている。本来ならバッシングになってもおかしくはないが、ひじりが芸能人という接点で不必要に近付かないため安心されているのも事実だった。
「Taka!Souくん!あんたら近過ぎ!ホモか!」
「うるせー小姑!!」
「そのツッコミもどうかと思う」
他のメンバーも作曲だったり、ドラマやよそへのサポートダンサーだったり……沢山活動の場がある。むしろこうやって揃っての仕事の方が、案外少ない気もする。そういえばどこかの記事で、「『SIX RED』は才能ある者たちの集合場所」と言われた事もあった。
リハーサルを終えると、慌ただしく本番が始まった。そして、それもつつがなく終了した。やっと収録が終わり、全員でそれぞれ着替えて一つの楽屋に集合する。
「もう帰りたい……酒飲みたい……」
「このアル中……私も……」
「Izumiちゃん暴れるから飲んじゃだめだよ……」
全員でぐったりしていると、チーフマネージャーが入ってきた。一応、全員姿勢を正す。彼女はタブレットを操作して、全員に向き直った。
「すみません、すぐ終わりますので。一応ちょっと仕事の案件固まってきたので、今ここで言っちゃおうと思って」
しばしば、こういう事がある。どうせ後でまたメッセージで回すのに、律儀な事だ。しかし仕事の後はまだ集中力を引っ張っているので、確かに効率はいい。
「まず、Naokiさん。明後日情報番組の北海道ロケ。で、Reoくんは……」
他のメンバーの仕事を聞いていると、眠気で意識がとびそうだった。しかしそれは全員同じらしく、全員隣に座るメンバーをつついて起こしている。元々が寄せ集めなせいでそこまでチームワークに自信が無いグループなのだが、こういうところは妙に連携していたりする。
「……で、HijiriちゃんとTakaくん。二人で『ギジデート』ゲスト。これは再来週ね」
「……は!?」
まず声を上げたのは、Takaだった。それに驚いて、ひじりも覚醒する。そして理解すると、彼女もまた「へえ!?」と声を上げた。
『ギジデート』とは、主に若年齢の女性向けの番組だ。男女二人のゲストが擬似デートを行い、更にゲストの親しい人物がスタジオで二人に指示をする……という形式である。『SIX RED』では、まだ誰も出たことが無い番組だった。
「Hijiriちゃんがデート側。Takaくんがスタジオ側ね」
「よ、よかった~!俺とこいつでデートだったら多分俺こいつに風穴空けてる!」
「そっくりそのまま返すわ……って、デート!?私が!?相手は!?」
今までドラマに出演した事もあるし、そういった意味での疑似恋愛が出来る程度には経験も度胸もあるつもりだ。しかし、この番組の趣旨は「リアルな芸能人同士のデート」だ。そうなると、さすがに気になる。
チーフマネージャーは、首を振った。
「これはロケ当日にならなきゃ分からないけど、相手がたがHijiriちゃんを指名しました」
「あー、今回指名パターンなんだ。時々あの番組が企画でやるの、片方が指名してもう片方が何も知らないってやつ」
「詳しいなIzumi」
Naokiの言葉に、Izumiは何度も頷く。
「めちゃくちゃあの番組好きだから。いいなあ、私もHijiriに裏から恥ずかしい指示出したい」
「そうか!それが出来るのか!」
一気に顔が明るくなるTakaを一発小突くと、ひじりは頷いた。
「分かった、頑張る!おまかせあれ!」
緊張半分楽しみ半分、といった心情だった。しかしこれがひじりの人生そのものを変える仕事だということを、本人はまだ知らない。
「当たり前だばーかばーか」
今日は『SIX RED』メンバー揃っての歌番組ゲストだ。新曲発表のタイミングという事もあり、全員気合いが入っている。そして、先日タクヤと森山と3人で出演した『夜中のまどろみ』の先行ネット配信日でもあった。
視聴を終えてひじりはスマートフォンを投げると、隣に座って視聴していたTakaに勢いよく掴みかかる。
「なんで!?私あんな頑張って語ったのに!」
「だーかーらー!お前は何でいつもよそのバンド宣伝して帰ってくんだよ!うちの宣伝しろよ!この番組も最後でちょろっと新曲の名前出しただけじゃねーか!つーかメインボーカルの俺の気持ちにもなれや!」
「そう言いつつあんたも私の布教で『IC Guys」にハマッたくせに!」
「いや雪斗くんのギターはあれまじですごいんだって!あと顔がいい!整形だけど!」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ二人のもとに、Izumiがスカートをひらめかせてやってきた。30に入ったのもあって、彼女の衣装はひじりのものよりも上品めに作られている。
彼女は二人の前に立つと、慌てて声をかけた。
「二人とも!もうリハだよ!喧嘩してる場合じゃないよ!」
「あれ、皆は?」
「もう行ってる!」
それを聞き、二人は慌てて立ち上がった。
アイドルグループ、『SIX RED』。当時のとある番組企画で、スカウトされた総勢100人の素人がオーディションを受けさせられ合格したメンバーによって結成された。
最初こそは面白半分で「すぐ消えるだろう」と揶揄されていたが、たまたま全員が得意分野を持ち活躍を始めた事で少しずつ人気が固まった。今となっては、国民全員が「名前くらいは知ってる」グループにまで到達している。
「すみません、連れてきましたー!」
Izumiの声に「待ってた!」「遅いぞー」などの声がとんでくる。Takaとともにあちこちに頭を下げていると、一人のスタッフがひじりの肩を叩いた。
「待ってたよHijiriちゃん!ちょっと上来て!サスの位置ちょっとしっくりこなくてさ」
「えええ!?私自分の立ち位置見なきゃなんですけど!?」
「大丈夫、トルソー用意してるから。むしろ君の感覚で俯瞰で見てほしい!」
いつもこうだ。ひじりは渋々スタッフについていった。
ひじりは、正直歌とダンスは他のメンバーと比べてもレベルが低い。それに関しては、突出した分野を持つメンバーがいる分仕方なくはあるのだが。
しかし、トーク力と演出に関してはメンバー随一だ。そのためバラエティや裏方の補助で呼ばれる事が非常に多い。かつてはそんな彼女を揶揄する声も多かったが、メンバー達やマネージャーの提案でむしろ開き直ってからは「そういうキャラ」にまで登った。
「1サスと2サス、近過ぎます。もうちょい離せます?」
実際今、こうやって業界人に技術の売り込みとしては成功している。おかげで裏方として呼ばれたイベントすらもある。だから、今となっては悪い気はしていない。しかもその様子をドキュメンタリーにした時は一定の再生数も獲得して自分の名売りにも繋がった。
ただ、一度『IC Guys』も出る音楽番組の演出も手伝ってくれと言われた時はさすがにメンバーによって辞退させられた。その後に自分達の出番が控えていたので、「そんなんこいつにさせたら緊張と感動で出演どころじゃなくなる」という意見だった。まさしくそうだとは思った。
実際、彼ら全員との共演は何度も経験がある。しかし絡む事はないし、見かけるだけで内心呼吸困難すんぜんまで陥っていた。だから大体の場合、メンバーを盾にして隠れていたのだ。
それもあり、大体のファンはひじりが『IC Guys』のファンだと知っている。本来ならバッシングになってもおかしくはないが、ひじりが芸能人という接点で不必要に近付かないため安心されているのも事実だった。
「Taka!Souくん!あんたら近過ぎ!ホモか!」
「うるせー小姑!!」
「そのツッコミもどうかと思う」
他のメンバーも作曲だったり、ドラマやよそへのサポートダンサーだったり……沢山活動の場がある。むしろこうやって揃っての仕事の方が、案外少ない気もする。そういえばどこかの記事で、「『SIX RED』は才能ある者たちの集合場所」と言われた事もあった。
リハーサルを終えると、慌ただしく本番が始まった。そして、それもつつがなく終了した。やっと収録が終わり、全員でそれぞれ着替えて一つの楽屋に集合する。
「もう帰りたい……酒飲みたい……」
「このアル中……私も……」
「Izumiちゃん暴れるから飲んじゃだめだよ……」
全員でぐったりしていると、チーフマネージャーが入ってきた。一応、全員姿勢を正す。彼女はタブレットを操作して、全員に向き直った。
「すみません、すぐ終わりますので。一応ちょっと仕事の案件固まってきたので、今ここで言っちゃおうと思って」
しばしば、こういう事がある。どうせ後でまたメッセージで回すのに、律儀な事だ。しかし仕事の後はまだ集中力を引っ張っているので、確かに効率はいい。
「まず、Naokiさん。明後日情報番組の北海道ロケ。で、Reoくんは……」
他のメンバーの仕事を聞いていると、眠気で意識がとびそうだった。しかしそれは全員同じらしく、全員隣に座るメンバーをつついて起こしている。元々が寄せ集めなせいでそこまでチームワークに自信が無いグループなのだが、こういうところは妙に連携していたりする。
「……で、HijiriちゃんとTakaくん。二人で『ギジデート』ゲスト。これは再来週ね」
「……は!?」
まず声を上げたのは、Takaだった。それに驚いて、ひじりも覚醒する。そして理解すると、彼女もまた「へえ!?」と声を上げた。
『ギジデート』とは、主に若年齢の女性向けの番組だ。男女二人のゲストが擬似デートを行い、更にゲストの親しい人物がスタジオで二人に指示をする……という形式である。『SIX RED』では、まだ誰も出たことが無い番組だった。
「Hijiriちゃんがデート側。Takaくんがスタジオ側ね」
「よ、よかった~!俺とこいつでデートだったら多分俺こいつに風穴空けてる!」
「そっくりそのまま返すわ……って、デート!?私が!?相手は!?」
今までドラマに出演した事もあるし、そういった意味での疑似恋愛が出来る程度には経験も度胸もあるつもりだ。しかし、この番組の趣旨は「リアルな芸能人同士のデート」だ。そうなると、さすがに気になる。
チーフマネージャーは、首を振った。
「これはロケ当日にならなきゃ分からないけど、相手がたがHijiriちゃんを指名しました」
「あー、今回指名パターンなんだ。時々あの番組が企画でやるの、片方が指名してもう片方が何も知らないってやつ」
「詳しいなIzumi」
Naokiの言葉に、Izumiは何度も頷く。
「めちゃくちゃあの番組好きだから。いいなあ、私もHijiriに裏から恥ずかしい指示出したい」
「そうか!それが出来るのか!」
一気に顔が明るくなるTakaを一発小突くと、ひじりは頷いた。
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