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1.本当、少し目を離すとすぐこれだよ。
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「じゃ、スタンバイお願いします!」
野太い男性の声。きっかり3回のカウントで、赤ランプが点灯した。瞬間、派手な音楽が鳴り響く。同時に、メインで作動しているカメラが真ん中に立つスーツ姿の男性へ寄っていった。彼は爽やかな笑顔で、声を張り上げた。
「こんばんは、司会の森山篤です。今夜も素敵なゲストをお招きしておりますので、早速入っていただきましょう!まずはこの方、現在人気急上昇中バンド『IC Guys』メンバーの村元タクヤさんです~!」
「どうもこんばんは~!」
笑顔の眩しい、いかにも明るい少年といった風貌の男が中央に駆け寄っていく。どう見ても高校生にしか見えないのに、彼はもう成人をいくつも超えているのだから驚きである。
森山は、彼と反対側を向いた。その視線を受け、背筋を伸ばす。
「そして、お次は、アイドルグループ『SIX RED』の人気を盤石にしたと言われるサブリーダーHijiriさんです~!」
Hijiri、の名を飲み込むように……鳥川ひじりは、一つだけ頷いた。これは、癖だ。自分がひじりからHijiriに切り替えるための魔法に近しい。
ひじりは一歩ずつ、前に踏み出す。そして、寄ってくるカメラに向かって笑顔をさらした。
「こんばんは!今日も元気です!」
「いや見りゃ分かるんだよ」
この森山というアナウンサーは、この気軽なタメ口でタレントとしての立ち位置を確立したやり手でもある。その手段は一部の視聴者から「でしゃばり」と食らうらしいが、それ以上にひじりからすればやりやすい部類の人間という評価だった。
深夜放送の、緩やかなトーク番組。実際テーマはラジオに近いが、テレビ放送だ。出来る限りしゃんとしようと、内心気を引き締める。
森山を中心に、3人で一つのテーブルに向かってソファに腰かける。
「お二方とも、それぞれ人気の音楽グループの中枢メンバーですが……」
「いやいや中枢ったってうち3人しかいねーんすよ!」
タクヤはそう言ってけらけら笑う。笑えばより少年感が増す、と数度共演を果たしているひじりは思っていた。
「ああ、そうだった。しかも全員が全員濃いもんねえ。ちなみにHijiriさんの『SIX RED』は……」
「うちは6人ですよ。むっさい男4人と可愛い可愛い女の子2人」
「いやHijiriちゃんさあ、それ男メンバーキレてこないの?『俺たちも可愛いわ!』って」
「そんなん言い出したら腕力でごめんなさいさせるので……」
「『SIX RED』こええ~うちが解散しても入りたくねえ~!」
その言葉に、ひじりは目を見開いた。そして、テーブルを大きな音を立てて叩く。
「『IC Guys』は!解散しません!!そんな!!心臓に悪いこと!!言うな!!」
「ああああごめんごめん!うちは一生音楽やりますうううう!!」
「あ、そうそう。Hijiriさんですが……」
ステージ外で、若手のADが急いでカンペを書き上げた。それを、森山がさりげない目線で拾う。
「『IC Guys』のファン歴が……えっと、4年?」
「はい!!ファンクラブ会員番号7番です!」
「一桁!?あ、そっかファンクラブ結成して4年?」
森山の言葉に、タクヤは満足そうに何度も頷く。
「そうなんすよ~。いやー熱心なファンってありがたいっすね~」
「というかそんな憧れのバンドの人に怒鳴れる胆力どうなってるの君」
森山の言葉に、タクヤの方が「多分慣れちゃったんでしょうねえ」と人ごとのように返した。そこで、ひじりは何も言わず立ち上がる。
「あ、ここで布教入っていいですか?」
ひじりはステージ外に目くばせすると、早速同じ若手ADがホワイトボードを押してきた。それを、ひじりの脇に置いていく。
「えっとですね、これが『IC Guys』について全部書いたボードです。視聴者の皆さん、大丈夫です!本来2時間かかるところを30分で理解出来るようにまとめてきたので!」
「自分とこじゃなくてよそのグループ解説するアイドル、俺初めて見たよ」
「って俺の枠小さくない!?」
タクヤの声を黙殺して、ひじりは小道具の眼鏡を装着した。そして、指示棒でボード上の「『IC Guys』とは?」という文字を指す。他にもボードには、何枚もの写真が貼られていた。
「では解説いきます!ちなみに私は字がへっったくそなので、字だけメンバーのNaokiリーダーに書いてもらいました!めちゃくちゃ文句言われました!」
「だろうよ!え、ていうかNaokiくんそのためだけに裏方に入ってたってこと?ゲストじゃないのに?かわいそ……」
タクヤの言葉を無視して、何度も指示棒で文字を叩く。その落ち着きの無さのせいで、文字は薄れていた。
「まずバンドについて!同じ高校に通っていた3人で結成し、地道に地元のライブハウスで活動。何故か毎回ベースだけサポートメンバーでライブをするのが特徴。で、今をときめく音楽プロデューサーのMASAHIROさんの目に留まりメジャーデビュー!最初は動画サイトメインで活動されてたんですよね?」
「そうそう、それをあの人が見つけてくれたんだよね。お陰様で今はこうやってテレビに出させてもらえて……」
しみじみ言うタクヤを、ひじりは指示棒で囲うようにぐるぐる回した。きちんとカメラに強調できるように、だ。
「ちなみにタクヤくんがリーダーですよ」
「えっそうなの!?初めて知った!」
森山の驚いた声に、タクヤはにへにへ笑う。そして、ホワイトボードを指差した。
「リーダーっつーかどっちかってーと結成のきっかけっすよ。俺が二人に声かけたんす、高校の先輩二人に」
「はいでは!メンバー紹介いきます!まずは村元タクヤさん!『IC Guys』の最年少愛されリーダー、ドラムを担当されています!なんか流鏑馬の大会に出て賞獲られてるんですよね?」
「めっちゃ詳しいじゃん!そこ知ってる人なかなかいないよ!?」
「てか流鏑馬ってどこでやる機会あったの?」
指示棒は、改めてボードを叩いた。そこには、ギターを見つめながら弾く柔和な雰囲気の男性が写っている。
「次!有野雪斗さん!私と同い年のギター担当!身長180センチ細身の抜群なスタイルでモデルさんもされています!お顔が美しい!客席に向かって微笑んだ時なんて失神したお嬢さんもいらっしゃいました!」
「兵器じゃん」
「うちのリーサルウェポン。まあ整形だけどね」
そこまで言って、ひじりは一度だけすっとボードから目を逸らして深呼吸した。そんなひじりに「どうしたの」と森山が尋ねると、ひじりは照れ臭そうに笑った。
「えっと、最後のメンバーなんですが。森山さん指示棒変わってください。直視できないんです。好きすぎて」
「どういうこと!?自分で写真用意したんじゃないの!?」
「これもNaokiくんが貼ってくれました。めっちゃ文句言われました」
「Naokiくん可哀想だな!」
そう言いながらも、森山は指示棒を受け取った。そして、カンッと小さな音を立ててボードを叩く。すると、ひじりの目の色が変わった。
「はい!こちら!三田玲雅様!日本が生んだ奇跡のボーカル!まさかの私と同い年!うちのメインボーカルなんて到底及ばない美声!歌の上手さ!声はもはやとろけ過ぎて高級ホテルのキャラメルマキアート!あんな声で囁かれたら待つのは尊死のみ!そしてこの切長の涼しげな目!薄いけれど色気のある唇!身長176.5センチで足の大きさ27センチ!バラエティに出てもそのクールなお姿を崩さない姿勢が意外にお茶の間で受けてしまい最近よく出るようになって古参としては嬉しいやら寂しいやら!でも新しい一面を出せば出す程また新たな魅力になってしまうすごいお人!はあ、はあ!」
「あ、終わった?」
森山から指示棒を受け取ると、ひじりは「すみません取り乱しました」と頭を下げた。
「本当だめなんです私。玲雅様の事になるとクールキャラが消え去っちゃうんです」
「元から別にクールでも何でも無かったけどね。ていうか、Hijiriちゃん確かに玲雅贔屓だなとは思ってたけどここまでだったんだ……何かきっかけとかあったの?」
タクヤの言葉に、ひじりは何度も頷く。
「えっとですね、元々私グループで演出担当なんで結構色々な舞台やライブの映像を見るんですよ。それこそ洋楽とか、歌ってみたも演出方面で今すごい人いるじゃないですか。そしたら、たまたま日本人が歌った洋楽みたいなので玲雅様がヒットしまして」
「あー、あったね!玲雅のソロ企画だったやつだ。まだインディーズの駆け出しの時」
あの時の衝撃は、一生忘れない。
何も無い真っ白な背景。そこに、真剣にマイクに向かう玲雅の眼差し。そして、熱をもって響く歌声。あの時、すべてを持っていかれた。それはまさに、夢のようだった。
「そこから玲雅様が『IC Guys』の一員だって知って、色々調べまくってそしたらバンドにもはまった感じですね。ベースだけ毎回違うのもなんで!?って思って」
「あれねー、元々のベースが抜けてそこからもういいやって新メンバーを集めなかったの。毎回リズム隊変わるの面白いなって思ったのもあって。あと単純にみんな他の楽器が出来ない、雪斗だけピアノできるけど」
「あーーー新情報にオタクは弱い!」
「というかHijiriさんの布教活動のせいでだいぶ時間押してるから、さくっとコーナーいっていいですか」
「あああすみません!でもこれで『IC Guys』について皆様知っていただけたら……!」
「それ俺の台詞なんだよね~」
ホワイトボードが引かれ、キューを仕切り直される。ひじりはホワイトボードに貼られた玲雅の写真を横目だけで見ると、また深呼吸した。
野太い男性の声。きっかり3回のカウントで、赤ランプが点灯した。瞬間、派手な音楽が鳴り響く。同時に、メインで作動しているカメラが真ん中に立つスーツ姿の男性へ寄っていった。彼は爽やかな笑顔で、声を張り上げた。
「こんばんは、司会の森山篤です。今夜も素敵なゲストをお招きしておりますので、早速入っていただきましょう!まずはこの方、現在人気急上昇中バンド『IC Guys』メンバーの村元タクヤさんです~!」
「どうもこんばんは~!」
笑顔の眩しい、いかにも明るい少年といった風貌の男が中央に駆け寄っていく。どう見ても高校生にしか見えないのに、彼はもう成人をいくつも超えているのだから驚きである。
森山は、彼と反対側を向いた。その視線を受け、背筋を伸ばす。
「そして、お次は、アイドルグループ『SIX RED』の人気を盤石にしたと言われるサブリーダーHijiriさんです~!」
Hijiri、の名を飲み込むように……鳥川ひじりは、一つだけ頷いた。これは、癖だ。自分がひじりからHijiriに切り替えるための魔法に近しい。
ひじりは一歩ずつ、前に踏み出す。そして、寄ってくるカメラに向かって笑顔をさらした。
「こんばんは!今日も元気です!」
「いや見りゃ分かるんだよ」
この森山というアナウンサーは、この気軽なタメ口でタレントとしての立ち位置を確立したやり手でもある。その手段は一部の視聴者から「でしゃばり」と食らうらしいが、それ以上にひじりからすればやりやすい部類の人間という評価だった。
深夜放送の、緩やかなトーク番組。実際テーマはラジオに近いが、テレビ放送だ。出来る限りしゃんとしようと、内心気を引き締める。
森山を中心に、3人で一つのテーブルに向かってソファに腰かける。
「お二方とも、それぞれ人気の音楽グループの中枢メンバーですが……」
「いやいや中枢ったってうち3人しかいねーんすよ!」
タクヤはそう言ってけらけら笑う。笑えばより少年感が増す、と数度共演を果たしているひじりは思っていた。
「ああ、そうだった。しかも全員が全員濃いもんねえ。ちなみにHijiriさんの『SIX RED』は……」
「うちは6人ですよ。むっさい男4人と可愛い可愛い女の子2人」
「いやHijiriちゃんさあ、それ男メンバーキレてこないの?『俺たちも可愛いわ!』って」
「そんなん言い出したら腕力でごめんなさいさせるので……」
「『SIX RED』こええ~うちが解散しても入りたくねえ~!」
その言葉に、ひじりは目を見開いた。そして、テーブルを大きな音を立てて叩く。
「『IC Guys』は!解散しません!!そんな!!心臓に悪いこと!!言うな!!」
「ああああごめんごめん!うちは一生音楽やりますうううう!!」
「あ、そうそう。Hijiriさんですが……」
ステージ外で、若手のADが急いでカンペを書き上げた。それを、森山がさりげない目線で拾う。
「『IC Guys』のファン歴が……えっと、4年?」
「はい!!ファンクラブ会員番号7番です!」
「一桁!?あ、そっかファンクラブ結成して4年?」
森山の言葉に、タクヤは満足そうに何度も頷く。
「そうなんすよ~。いやー熱心なファンってありがたいっすね~」
「というかそんな憧れのバンドの人に怒鳴れる胆力どうなってるの君」
森山の言葉に、タクヤの方が「多分慣れちゃったんでしょうねえ」と人ごとのように返した。そこで、ひじりは何も言わず立ち上がる。
「あ、ここで布教入っていいですか?」
ひじりはステージ外に目くばせすると、早速同じ若手ADがホワイトボードを押してきた。それを、ひじりの脇に置いていく。
「えっとですね、これが『IC Guys』について全部書いたボードです。視聴者の皆さん、大丈夫です!本来2時間かかるところを30分で理解出来るようにまとめてきたので!」
「自分とこじゃなくてよそのグループ解説するアイドル、俺初めて見たよ」
「って俺の枠小さくない!?」
タクヤの声を黙殺して、ひじりは小道具の眼鏡を装着した。そして、指示棒でボード上の「『IC Guys』とは?」という文字を指す。他にもボードには、何枚もの写真が貼られていた。
「では解説いきます!ちなみに私は字がへっったくそなので、字だけメンバーのNaokiリーダーに書いてもらいました!めちゃくちゃ文句言われました!」
「だろうよ!え、ていうかNaokiくんそのためだけに裏方に入ってたってこと?ゲストじゃないのに?かわいそ……」
タクヤの言葉を無視して、何度も指示棒で文字を叩く。その落ち着きの無さのせいで、文字は薄れていた。
「まずバンドについて!同じ高校に通っていた3人で結成し、地道に地元のライブハウスで活動。何故か毎回ベースだけサポートメンバーでライブをするのが特徴。で、今をときめく音楽プロデューサーのMASAHIROさんの目に留まりメジャーデビュー!最初は動画サイトメインで活動されてたんですよね?」
「そうそう、それをあの人が見つけてくれたんだよね。お陰様で今はこうやってテレビに出させてもらえて……」
しみじみ言うタクヤを、ひじりは指示棒で囲うようにぐるぐる回した。きちんとカメラに強調できるように、だ。
「ちなみにタクヤくんがリーダーですよ」
「えっそうなの!?初めて知った!」
森山の驚いた声に、タクヤはにへにへ笑う。そして、ホワイトボードを指差した。
「リーダーっつーかどっちかってーと結成のきっかけっすよ。俺が二人に声かけたんす、高校の先輩二人に」
「はいでは!メンバー紹介いきます!まずは村元タクヤさん!『IC Guys』の最年少愛されリーダー、ドラムを担当されています!なんか流鏑馬の大会に出て賞獲られてるんですよね?」
「めっちゃ詳しいじゃん!そこ知ってる人なかなかいないよ!?」
「てか流鏑馬ってどこでやる機会あったの?」
指示棒は、改めてボードを叩いた。そこには、ギターを見つめながら弾く柔和な雰囲気の男性が写っている。
「次!有野雪斗さん!私と同い年のギター担当!身長180センチ細身の抜群なスタイルでモデルさんもされています!お顔が美しい!客席に向かって微笑んだ時なんて失神したお嬢さんもいらっしゃいました!」
「兵器じゃん」
「うちのリーサルウェポン。まあ整形だけどね」
そこまで言って、ひじりは一度だけすっとボードから目を逸らして深呼吸した。そんなひじりに「どうしたの」と森山が尋ねると、ひじりは照れ臭そうに笑った。
「えっと、最後のメンバーなんですが。森山さん指示棒変わってください。直視できないんです。好きすぎて」
「どういうこと!?自分で写真用意したんじゃないの!?」
「これもNaokiくんが貼ってくれました。めっちゃ文句言われました」
「Naokiくん可哀想だな!」
そう言いながらも、森山は指示棒を受け取った。そして、カンッと小さな音を立ててボードを叩く。すると、ひじりの目の色が変わった。
「はい!こちら!三田玲雅様!日本が生んだ奇跡のボーカル!まさかの私と同い年!うちのメインボーカルなんて到底及ばない美声!歌の上手さ!声はもはやとろけ過ぎて高級ホテルのキャラメルマキアート!あんな声で囁かれたら待つのは尊死のみ!そしてこの切長の涼しげな目!薄いけれど色気のある唇!身長176.5センチで足の大きさ27センチ!バラエティに出てもそのクールなお姿を崩さない姿勢が意外にお茶の間で受けてしまい最近よく出るようになって古参としては嬉しいやら寂しいやら!でも新しい一面を出せば出す程また新たな魅力になってしまうすごいお人!はあ、はあ!」
「あ、終わった?」
森山から指示棒を受け取ると、ひじりは「すみません取り乱しました」と頭を下げた。
「本当だめなんです私。玲雅様の事になるとクールキャラが消え去っちゃうんです」
「元から別にクールでも何でも無かったけどね。ていうか、Hijiriちゃん確かに玲雅贔屓だなとは思ってたけどここまでだったんだ……何かきっかけとかあったの?」
タクヤの言葉に、ひじりは何度も頷く。
「えっとですね、元々私グループで演出担当なんで結構色々な舞台やライブの映像を見るんですよ。それこそ洋楽とか、歌ってみたも演出方面で今すごい人いるじゃないですか。そしたら、たまたま日本人が歌った洋楽みたいなので玲雅様がヒットしまして」
「あー、あったね!玲雅のソロ企画だったやつだ。まだインディーズの駆け出しの時」
あの時の衝撃は、一生忘れない。
何も無い真っ白な背景。そこに、真剣にマイクに向かう玲雅の眼差し。そして、熱をもって響く歌声。あの時、すべてを持っていかれた。それはまさに、夢のようだった。
「そこから玲雅様が『IC Guys』の一員だって知って、色々調べまくってそしたらバンドにもはまった感じですね。ベースだけ毎回違うのもなんで!?って思って」
「あれねー、元々のベースが抜けてそこからもういいやって新メンバーを集めなかったの。毎回リズム隊変わるの面白いなって思ったのもあって。あと単純にみんな他の楽器が出来ない、雪斗だけピアノできるけど」
「あーーー新情報にオタクは弱い!」
「というかHijiriさんの布教活動のせいでだいぶ時間押してるから、さくっとコーナーいっていいですか」
「あああすみません!でもこれで『IC Guys』について皆様知っていただけたら……!」
「それ俺の台詞なんだよね~」
ホワイトボードが引かれ、キューを仕切り直される。ひじりはホワイトボードに貼られた玲雅の写真を横目だけで見ると、また深呼吸した。
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