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48.抜け道さえ見つければこちらのもの。
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あれから再三に渡り会議が開かれた。ギャムシアから執事長の本性を明かされ、狼狽した使用人が殆どだった。それだけうまく溶け込んでいた、という事なのだろう。その上で、ギャムシアはある決断を下した。
他にディグレオの「身内」がいるかどうか調べる、と。勿論使用人達にはその旨を伝えずに、現在少人数ずつで尋問を開始している。
「怪しい人物が出て来次第、俺が投入されます。最悪拷問もあり得るでしょう」
シャイネは食後の紅茶を淹れながら、ラチカに言った。現在、シャイネは待機という名目でラチカの離れに居る。
ギャムシアは仕事としてはシャイネを信用しているようで、会議中もずっとギャムシアの補佐をさせられていた。今となっては剣術の師匠と弟子でもあるわけで、恐らくそこからも少しずつ信頼関係が出来ていっているのかもしれない。それは良い事なのだろうが、先程の痴態の件からも素直には喜べずにいた。
そもそも待機とはいえ、ギャムシアがシャイネにラチカと二人きりになるのを許すとは思わなかった。完全にラチカの気持ちを手に入れたから余裕が出来ている、と思っているのか。それとも、いざとなればシャイネをどうにか出来ると思っているのか。
「もし早ければポシャロは明日には教会に到着致します。そこからスムーズに事が運んだとして、モシェロイ神父がロドハルトに到着するとすればその当日中……問題はモシェロイ神父がポシャロを信用するかどうかですが」
「それは多分大丈夫、私がポシャロの話した事あるし」
問題は、ポシャロが道中襲われないかどうかだ。現在、ロドハルトには未だ襲撃は来ていない。ディグレオの調子を整えている最中なのか、何せ何かしらの作戦を練っている事だろう。用心は必要だ。
「ポシャロはレヂェマシュトルです。それも人間より何十倍と勘が鋭い。ネクロマンサー数人程度なら十分太刀打ちできます」
「まあエヴァイアンに入れさえすれば、エクソシスト多いし何とかはなるよね」
シャイネは頷き、カップに蒸らしきった紅茶を注いだ。早速口に含む。
ラチカはラチカで、先程結界の楔用に血を抜き取ったばかりだ。その後はひたすら食事をし、血を造っている最中である。それを口実にロドハルト産の魚をとにかく要求したところギャムシアは少し呆れていた。
「しかし今来られるとちょっとまずいかもなぁ、私いまそんなに動けない……だるい……」
「お嬢様はお休みになってください。亡霊を出させる前に俺がネクロマンサーを叩けばどうにかなります」
そうは言っても、やはり現実的に考えると難易度が高い。とにかくこの短時間で乗り込まれないように祈るしかないだろう。
サガリオットは現在、ラチカが即席で用意した結界の中にいる。恐らくディグレオはサガリオットの覚醒を早めようとしてくるはずだという予測からの対処である。もし異変があれば、ラチカがすぐに気付くようになっている。そしてギャムシアは、その傍にいるようにしていた。
「しかし、あのギャムシア様があそこまで気にされるとは。サガリオット様というのは、一体どのようなお方だったのでしょうか」
シャイネの疑問ももっともである。ラチカ自身、それどころではないというのもあったが政治に幼い頃は一切興味が無かった。だからこそ、アスパロロクという国の事は全然知らない。コーマスなら何か分かるのだろうか。そもそも、両親とは仲が良かったらしいしそちらに聞くのが早いか。
そういえばここ最近、全然両親と会っていない。また顔を見せに行くか。
「お嬢様、こちらお下げ致します」
「ありがとう」
シャイネの手が伸びてくる。彼は食器を手に取ると、ラチカに背を向けた。
モシェロイへの手紙には楔の材料を持ってくるように依頼している。それが届くまで、正直ラチカには休む事しか出来ない。ギャムシアが言うには「エクソシストの腕がいるから」という事で強制的に休まされてはいるが……どうも、落ち着かない。
ソファに寝そべってみる。そんなラチカを見、シャイネは呆れたように口を開いた。
「お嬢様、そんな体勢では逆流致しますよ」
「そこまで私の弁は軟弱じゃないし」
溜息を吐きながら、シャイネはこちらへ向かってくる。そのまま、どさり、と音を立てて覆いかぶさってきた。その行為に驚き彼を見るも、彼は普段と変わらない顔のまま口を開く。
「……やはり、目の当たりにするとむず痒いものがありますね」
先程の事だろう。思い出すだけで顔が熱くなるが、ただラチカには「ごめんなさい」と謝るしか出来ない。
「仕方ありません、まあロドハルトへ嫁いだところで一妻多夫制度はなくとも不貞の罪は無いと聞きました」
「え、ちょ、そなの? 私初耳なんだけど」
「お嬢様、嫁がれる先の事は入念に調べる事をお勧め致します」
つまり、ギャムシアと結ばれたあとシャイネとどうこうなっても法的には罰せられない。そういう事なのだろう。あくまで夫婦にはなれないだけで。しかし勿論ギャムシアが個人的に許すわけなどないはずだ。
「んっ……」
甘く、柔らかい口づけ。ラチカの口内をくちゅくちゅと弄びながら、シャイネは手を膨らみに伸ばしてくる。
「や、ぁあ……」
「さっきあれだけギャムシア様に苛まれたのに、またですか? 本当にお嬢様は、男を惑わせる天才ですね」
「い、言わないでそんなの……」
それでもシャイネの手は器用にラチカの服の中に滑り込み、膨らみの先端に触れた。先程の行為のせいで敏感なままの突起を指の腹で優しく摩りながら、シャイネは熱い吐息を漏らした。
「……本当に、独り占めしたい……」
ぼそりと落とされた言葉に、胸の奥がきゅっと詰まる。それでもシャイネは気にしていないのか、それとも自らの言葉に気付いていないのか。膨らみをただ、じっとりと揉み続ける。その感触だけで再び内部がぬかるんできて、次第にラチカの吐息も甘くなりだした。そんなラチカの頬や唇に何度も唇を落としながら、シャイネは囁く。
「俺が従者である限り、貴女は俺だけのお嬢様ですから……ね?」
「シャ、シャイネ……」
「それだけは、ギャムシア様にも決して譲りませんよ」
「や、ぁっ」
シャイネの両手が、服を一気にずらす。そして現れた膨らみに、舌を這わせられた。ぬるく柔らかい感触に、体が脈打つ。
「やっ……気持ちいい……だめ、シャイネぇ……」
「ですよね? お嬢様は、こうやって俺に舐められるのがお好きなんですよね? 俺がいいんですよね?」
昂ったように譫言を繰り返しながら、シャイネの舌はじっくりとラチカの膨らみを嘗め回す。先端に触れた途端、甘い電撃がラチカに落ちた。
「や、だっ。シャイネ、だめっ……気持ちいいっ……」
「ええ、気持ちいいですね……はあ……気持ちいい……柔らかい……」
片方の膨らみを絞るように掴みながら、ぷっくりと膨れあがった先端をくりくりと舌で虐め回す。その刺激に腰が跳ねるも、シャイネの脚で押さえつけられていた。動けないラチカに尚、シャイネは微笑みかける。
「ああ、足りないですよね? もう片方もっ……」
「みゃぁあああっ」
反対側も吸い上げられ、もう頭の中が蕩け切っていた。シャイネの舌を伝ってくる唾液が、膨らみの奥へと滑っていき谷間に水たまりを造っていくのがわかる。とにかくシャイネの口戯が、快感でしかない。
結局ギャムシアを裏切っていると思うものの、そんなラチカの気持ちを汲む事なくシャイネは怒張した肉棒をさらけ出した。
「すみません、こっちで……いいですか」
答えを聞くより先に、ラチカの谷間を寄せ上げる。みちっ、と境目が分からなくなる程ぴったりと寄せられそシャイネの肉棒が入り口をぐちぐちと突き始める。新しいぬかるみに、どきりとする。
「はぁ……寄せてるだけなのに、きついですね……いやらしい……本当にいやらしい体ですね……」
その圧を楽しむようにしながら、シャイネの先端は突き進んできた。溜まり込んだ唾液とシャイネ自身の先走り汁のせいでかなり滑る。それでもラチカの圧力が勝るのか、シャイネは苦しそうに顔を歪める。しかしどこか、恍惚としていた。
「すごいっ……お嬢様、お嬢様っ……好きです……お嬢様っ……」
飛沫を上げながら、シャイネはひたすら腰を動かし続ける。その度に膨らみの内側を刺激され、押さえつけられる手により先端をつまみあげられてしまい声が漏れてしまう。そんなラチカを眺めながら、シャイネは幸せそうに顔を蕩かせた。
「いつか、絶対にお嬢様を……取り戻し、ますからっ……それまでは、従者として……お嬢様を、愛させて頂きますねっ……」
そのままシャイネの突きの速度が上がっていく。摩擦熱で、膨らみの内が熱い。それでもシャイネの先走りは一切止まらない。
「あ、あうっ……ああ、あっ」
心臓が圧迫されるせいで、声が獣じみてくる。それでもシャイネには気にならないらしく、ひたすらラチカの膨らみの感触を味わい続けていた。
胸の内部でも分かる、硬直。シャイネの眉根が寄り、切なそうにラチカを見つめてくる。何となく察して、口を開く。シャイネは一瞬迷う素振りを見せたものの、すぐにラチカの胸元を開放した。そのまま、ラチカの口に自身を突っ込む。
どく、どく、と。粘った液体が胃の中に直送されるのが分かる。すべて出し切ると、シャイネは深い溜息を吐いた。
「……すみません、また……口の中に……」
ごくり、と飲み切る。少し苦みが強いものの、大丈夫だ。まずくは、ない。
シャイネは再びすり寄ってくると、ラチカの頬に再び口づけた。その表情は、ほんのりと赤いものの素直に微笑んでいる。
「ずっと、お嬢様のシャイネでいますから。愛しています」
強く抱きしめられる。そのまま服も正され、また口づけられた。このまま二回目か、と思った矢先。
「おいクソガキ、お前の出番……」
ぎょっとした。しかしシャイネは平然としている。そして勿論ギャムシアは。
「●△※□◆□○!!!!」
「うわあああああ!!」
背中に仕込んでいたのだろう仕込み刀を抜刀し、シャイネに斬りかかろうとする。それをまた抱きしめて止めながら、ラチカは心底先程まで酷い乱れ方をしていなくてよかったと安堵した。
他にディグレオの「身内」がいるかどうか調べる、と。勿論使用人達にはその旨を伝えずに、現在少人数ずつで尋問を開始している。
「怪しい人物が出て来次第、俺が投入されます。最悪拷問もあり得るでしょう」
シャイネは食後の紅茶を淹れながら、ラチカに言った。現在、シャイネは待機という名目でラチカの離れに居る。
ギャムシアは仕事としてはシャイネを信用しているようで、会議中もずっとギャムシアの補佐をさせられていた。今となっては剣術の師匠と弟子でもあるわけで、恐らくそこからも少しずつ信頼関係が出来ていっているのかもしれない。それは良い事なのだろうが、先程の痴態の件からも素直には喜べずにいた。
そもそも待機とはいえ、ギャムシアがシャイネにラチカと二人きりになるのを許すとは思わなかった。完全にラチカの気持ちを手に入れたから余裕が出来ている、と思っているのか。それとも、いざとなればシャイネをどうにか出来ると思っているのか。
「もし早ければポシャロは明日には教会に到着致します。そこからスムーズに事が運んだとして、モシェロイ神父がロドハルトに到着するとすればその当日中……問題はモシェロイ神父がポシャロを信用するかどうかですが」
「それは多分大丈夫、私がポシャロの話した事あるし」
問題は、ポシャロが道中襲われないかどうかだ。現在、ロドハルトには未だ襲撃は来ていない。ディグレオの調子を整えている最中なのか、何せ何かしらの作戦を練っている事だろう。用心は必要だ。
「ポシャロはレヂェマシュトルです。それも人間より何十倍と勘が鋭い。ネクロマンサー数人程度なら十分太刀打ちできます」
「まあエヴァイアンに入れさえすれば、エクソシスト多いし何とかはなるよね」
シャイネは頷き、カップに蒸らしきった紅茶を注いだ。早速口に含む。
ラチカはラチカで、先程結界の楔用に血を抜き取ったばかりだ。その後はひたすら食事をし、血を造っている最中である。それを口実にロドハルト産の魚をとにかく要求したところギャムシアは少し呆れていた。
「しかし今来られるとちょっとまずいかもなぁ、私いまそんなに動けない……だるい……」
「お嬢様はお休みになってください。亡霊を出させる前に俺がネクロマンサーを叩けばどうにかなります」
そうは言っても、やはり現実的に考えると難易度が高い。とにかくこの短時間で乗り込まれないように祈るしかないだろう。
サガリオットは現在、ラチカが即席で用意した結界の中にいる。恐らくディグレオはサガリオットの覚醒を早めようとしてくるはずだという予測からの対処である。もし異変があれば、ラチカがすぐに気付くようになっている。そしてギャムシアは、その傍にいるようにしていた。
「しかし、あのギャムシア様があそこまで気にされるとは。サガリオット様というのは、一体どのようなお方だったのでしょうか」
シャイネの疑問ももっともである。ラチカ自身、それどころではないというのもあったが政治に幼い頃は一切興味が無かった。だからこそ、アスパロロクという国の事は全然知らない。コーマスなら何か分かるのだろうか。そもそも、両親とは仲が良かったらしいしそちらに聞くのが早いか。
そういえばここ最近、全然両親と会っていない。また顔を見せに行くか。
「お嬢様、こちらお下げ致します」
「ありがとう」
シャイネの手が伸びてくる。彼は食器を手に取ると、ラチカに背を向けた。
モシェロイへの手紙には楔の材料を持ってくるように依頼している。それが届くまで、正直ラチカには休む事しか出来ない。ギャムシアが言うには「エクソシストの腕がいるから」という事で強制的に休まされてはいるが……どうも、落ち着かない。
ソファに寝そべってみる。そんなラチカを見、シャイネは呆れたように口を開いた。
「お嬢様、そんな体勢では逆流致しますよ」
「そこまで私の弁は軟弱じゃないし」
溜息を吐きながら、シャイネはこちらへ向かってくる。そのまま、どさり、と音を立てて覆いかぶさってきた。その行為に驚き彼を見るも、彼は普段と変わらない顔のまま口を開く。
「……やはり、目の当たりにするとむず痒いものがありますね」
先程の事だろう。思い出すだけで顔が熱くなるが、ただラチカには「ごめんなさい」と謝るしか出来ない。
「仕方ありません、まあロドハルトへ嫁いだところで一妻多夫制度はなくとも不貞の罪は無いと聞きました」
「え、ちょ、そなの? 私初耳なんだけど」
「お嬢様、嫁がれる先の事は入念に調べる事をお勧め致します」
つまり、ギャムシアと結ばれたあとシャイネとどうこうなっても法的には罰せられない。そういう事なのだろう。あくまで夫婦にはなれないだけで。しかし勿論ギャムシアが個人的に許すわけなどないはずだ。
「んっ……」
甘く、柔らかい口づけ。ラチカの口内をくちゅくちゅと弄びながら、シャイネは手を膨らみに伸ばしてくる。
「や、ぁあ……」
「さっきあれだけギャムシア様に苛まれたのに、またですか? 本当にお嬢様は、男を惑わせる天才ですね」
「い、言わないでそんなの……」
それでもシャイネの手は器用にラチカの服の中に滑り込み、膨らみの先端に触れた。先程の行為のせいで敏感なままの突起を指の腹で優しく摩りながら、シャイネは熱い吐息を漏らした。
「……本当に、独り占めしたい……」
ぼそりと落とされた言葉に、胸の奥がきゅっと詰まる。それでもシャイネは気にしていないのか、それとも自らの言葉に気付いていないのか。膨らみをただ、じっとりと揉み続ける。その感触だけで再び内部がぬかるんできて、次第にラチカの吐息も甘くなりだした。そんなラチカの頬や唇に何度も唇を落としながら、シャイネは囁く。
「俺が従者である限り、貴女は俺だけのお嬢様ですから……ね?」
「シャ、シャイネ……」
「それだけは、ギャムシア様にも決して譲りませんよ」
「や、ぁっ」
シャイネの両手が、服を一気にずらす。そして現れた膨らみに、舌を這わせられた。ぬるく柔らかい感触に、体が脈打つ。
「やっ……気持ちいい……だめ、シャイネぇ……」
「ですよね? お嬢様は、こうやって俺に舐められるのがお好きなんですよね? 俺がいいんですよね?」
昂ったように譫言を繰り返しながら、シャイネの舌はじっくりとラチカの膨らみを嘗め回す。先端に触れた途端、甘い電撃がラチカに落ちた。
「や、だっ。シャイネ、だめっ……気持ちいいっ……」
「ええ、気持ちいいですね……はあ……気持ちいい……柔らかい……」
片方の膨らみを絞るように掴みながら、ぷっくりと膨れあがった先端をくりくりと舌で虐め回す。その刺激に腰が跳ねるも、シャイネの脚で押さえつけられていた。動けないラチカに尚、シャイネは微笑みかける。
「ああ、足りないですよね? もう片方もっ……」
「みゃぁあああっ」
反対側も吸い上げられ、もう頭の中が蕩け切っていた。シャイネの舌を伝ってくる唾液が、膨らみの奥へと滑っていき谷間に水たまりを造っていくのがわかる。とにかくシャイネの口戯が、快感でしかない。
結局ギャムシアを裏切っていると思うものの、そんなラチカの気持ちを汲む事なくシャイネは怒張した肉棒をさらけ出した。
「すみません、こっちで……いいですか」
答えを聞くより先に、ラチカの谷間を寄せ上げる。みちっ、と境目が分からなくなる程ぴったりと寄せられそシャイネの肉棒が入り口をぐちぐちと突き始める。新しいぬかるみに、どきりとする。
「はぁ……寄せてるだけなのに、きついですね……いやらしい……本当にいやらしい体ですね……」
その圧を楽しむようにしながら、シャイネの先端は突き進んできた。溜まり込んだ唾液とシャイネ自身の先走り汁のせいでかなり滑る。それでもラチカの圧力が勝るのか、シャイネは苦しそうに顔を歪める。しかしどこか、恍惚としていた。
「すごいっ……お嬢様、お嬢様っ……好きです……お嬢様っ……」
飛沫を上げながら、シャイネはひたすら腰を動かし続ける。その度に膨らみの内側を刺激され、押さえつけられる手により先端をつまみあげられてしまい声が漏れてしまう。そんなラチカを眺めながら、シャイネは幸せそうに顔を蕩かせた。
「いつか、絶対にお嬢様を……取り戻し、ますからっ……それまでは、従者として……お嬢様を、愛させて頂きますねっ……」
そのままシャイネの突きの速度が上がっていく。摩擦熱で、膨らみの内が熱い。それでもシャイネの先走りは一切止まらない。
「あ、あうっ……ああ、あっ」
心臓が圧迫されるせいで、声が獣じみてくる。それでもシャイネには気にならないらしく、ひたすらラチカの膨らみの感触を味わい続けていた。
胸の内部でも分かる、硬直。シャイネの眉根が寄り、切なそうにラチカを見つめてくる。何となく察して、口を開く。シャイネは一瞬迷う素振りを見せたものの、すぐにラチカの胸元を開放した。そのまま、ラチカの口に自身を突っ込む。
どく、どく、と。粘った液体が胃の中に直送されるのが分かる。すべて出し切ると、シャイネは深い溜息を吐いた。
「……すみません、また……口の中に……」
ごくり、と飲み切る。少し苦みが強いものの、大丈夫だ。まずくは、ない。
シャイネは再びすり寄ってくると、ラチカの頬に再び口づけた。その表情は、ほんのりと赤いものの素直に微笑んでいる。
「ずっと、お嬢様のシャイネでいますから。愛しています」
強く抱きしめられる。そのまま服も正され、また口づけられた。このまま二回目か、と思った矢先。
「おいクソガキ、お前の出番……」
ぎょっとした。しかしシャイネは平然としている。そして勿論ギャムシアは。
「●△※□◆□○!!!!」
「うわあああああ!!」
背中に仕込んでいたのだろう仕込み刀を抜刀し、シャイネに斬りかかろうとする。それをまた抱きしめて止めながら、ラチカは心底先程まで酷い乱れ方をしていなくてよかったと安堵した。
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