43 / 50
中年だけど、まだ大猫時代。
すこーし痩せたBig Cats
しおりを挟む英語でbig catとは大型ネコ科動物の意味で通常トラやライオンをさす。
しかし我が家の猫を見ると皆必ずビッグキャット!と叫ぶ。トラよりは少し小さいと思うけれど、普通サイズの猫よりはかなり大きいのだ。
大型ネコ科動物は大好きなのでどれだけ大きくなってもいいのだが、太りすぎは健康に悪いので、心配だった。
いつも行く病院でワクチンの予約があったので、また検査をしてもらうことになった。
大好きな獣医のファット先生。先生が太っているわけではなく(いや先生もかなり太目なのだが)猫を連れて行ったときにあまりにも重いチャチャに「ファーット」と言ったことから、ここで私が勝手にファット先生と呼んでいる。
かなりがさつな先生なのだが猫たちはいつも安心している。野生の小型ヤマネコのようなチャチャがシャーをしないなんて名医に違いないと以前も書いた。
この日のメインはワクチンだ。
猫のワクチンは種類によって1年に1回と3年に1回があり、旅行に行くときに預けるPetSmartのホテルは1年以内のワクチン接種の書類がなければ預かってもらえない。
ワクチン料金は2匹分で今回は230ドルだった。
前も書いたけれど、ワクチンの内容と内訳をもう少し詳しく書くと
〇ネコ白血病 30ドルFeline Leukemia Booster 30
〇狂犬病 28ドル)Rabies Feline 3ye 28
〇ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス、汎白血球減少症の三種混合25ドルFVRC PC Booster 25(Feline Viral Rhinotracheitis, Calicivirus, Panleukopenia)
そしてワクチン前の健康診断 46ドルPhysical Exam for vaccination 46
もらってきた書類を見るとにゃんこたちの正式名称は
Domestic short Hair (国内の短毛種)と書いてあった。
コタローの名前の欄はKOTAになっていた。この先生はコタローの発音ができずにいつも(コーティアロゥ)と呼んでいたのだが、ついにあきらめたらしい。
最初にチャチャの体重をはかった。先生も助手も必ずオーマイガ!!といって笑う。アメリカ人から見ても大きいらしい。あの狂暴なでっかいチャチャをひょいっと抱っこして奥に連れて行った先生はやはり只者ではないと思う。チャチャが大暴れしないのは、この先生とペットホテルのきれいなお姉さんだけなのだ。これでホテルもここに決めたのだった。
なんと、少し痩せたチャチャ。9キロから8.5キロに。先生と助手から拍手された。
そしてコタローも 8.5キロキロから8.25キロになっていた。
ワクチン前の健康診断(46ドル)は、体重をはかり、歯を見てお腹を触ってお尻に体温計を突っ込む。だ。
前回チャチャのお尻に突っ込んだ体温計をそのままコタローに使って驚いたのだが、今回もチャチャのお尻の後は消毒なしだった。さすがに夫が「消毒しなくていいんですか?」と聞いたのだが「兄弟で一緒に暮らしてる場合は消毒しないわ」だそうだ。
ちと、ずぼらな先生だけど、2匹ともシャーしない。こねくり回されているのに。なんかすんごい。いろいろな意味で。
コタローのほうはおとなしいので大体問題なしに終わる。ただし、私たちが触っていると大音響でゴロゴロが始まる。なんて能天気な猫なんだとずっと思っていたのだが、ゴロゴロは緊張した時にも発するのだそうだ。コタローは怖がりなので、つい喉を鳴らしたのかと思うと、天然だよねーと言って悪かった。
どちらも注射さえ問題なく終わった。さすがのファット先生だ。よく見ていると先に毛皮を思いっきり引っ張っていた。驚いてる間にちゃっちゃと3か所打っていた。
フーもシャーもなしであっという間に終わらせたファット先生はやはり只者ではないのだった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる