アメリカで猫と暮らす 大騒ぎだけどHappy life!

真白タミイ

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災害

トルネードがオハイオを襲う その2

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 2018年夏。ワクチン注射をしにいつもの獣医に行ってきた。診察が終わった直後にウーウーと大きなサイレンが鳴り始めた。

(トルネード警報)と(大雨洪水警報)だ。

早く帰りたい。注射も終わっていたので急いで会計のために受付に行く。

空がどんどん真っ暗になっていく。なのに受付の人がずっと話をする。アメリカではレジや受付の人がおしゃべりということがよくある。この人はいつも手を動かさずに口が動くタイプだ。

 「ねえ覚えてる2年前だっけ?トルネード来たわよねー!このすぐ横通ってすごかったわよね、あ、車舞い上がって落ちた人ね、ケガだけだったのよ!すごいラッキーよね?ラッキーじゃないか?あはは~」と延々話してる。このエッセイにも書いた数年前にあった竜巻の話だ。家からも近いこの獣医のギリギリそばを通って隣の建物を破壊していった。

診察終わった先生まで出てきて「え?洪水も来るの?私ボート持ってるから平気よ。がっはっは」って。先生、そういう問題ではないと思う。

お支払いをして家に帰る途中で雨がバラバラ降ってきた。いかん!竜巻が来る前は大粒の雨が降りだし、雷が鳴り始める。黒い雲がどんどん空を覆っていく。お天気だったのにあっという間に真っ暗になり、ゴウゴウと風も吹き始める。

 きたきたきた~!!早く早く!!

危機一髪家にたどり着き、キャリーを運び入れ、すぐテレビをつけた。地下室へ避難しようとすると、この地区の竜巻警報は解除になった。

ほっと一安心したのもつかのま、今度はものすごく強い雨と共にピカーンドッカーンと雷があちこちに落ち始めた。

今度は雷~?と思った瞬間、ストロボを1000個まとめて焚いたような強烈な光と共にすさまじい爆音が同時にした。

ドカーンというよりもドン!バリ!とかバキ!に近い。鼓膜が中から破裂するかと思った。

そしてすぐに焦げた匂いがと漂ってきた。

家、もしくは限りなく近くに雷が直撃した。

多少のことには動じないけれど、さすがに腰が抜けそうになった。

2階に逃げてきたチャチャをひっつかんで
「地下室に行くよ!コタローも連れてきて」と叫ぶ。しかし、よく考えたら雷なので地下に行かなくてもいい。

もっと言えば、もう落ちた後だし遅すぎた。

竜巻に備えて地下室を作ったけれど、雷が落ちるとは想定外だった。天災は忘れたころにやってくるというけれど、忘れられないくらい頻繁に嵐と大雨、雷と竜巻が来る。ついでに言えば11月から大雪も降る。

つねにペットと一緒の避難を考えておかないといけないと強く思った。

そしてチャチャもコタローも、もう少し体重を落とさないといけない。病気が心配なだけではなく、いざという時に私が2匹抱えて走れないからだ!

病院へ行くのも夫と一緒に行く。8キロ超えのキャリーを両手で運ぶのは大変なのだ。

犬も飼いたいなーと常に思っているけれど、大型犬はどうすればいいのか?おんぶして避難するんだろうか?と思っていたら洪水のニュースで飼い主さんが本当にそうしていた。 

ペットは家族。災害時には一緒に避難したい。常にどうするかを考えてはいた。

しかし雷が家に落ちるとは、さすがに考えていなかった。これからはあらゆる災害を考えて訓練しようと思った。







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