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大猫時代
無垢な天使 イノセントエンジェル
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コタロウとチャチャが好きすぎてつらい。いっそ嫌いになってしまいたいくらいだ。
いつか来る別れのことなど考えただけでつっぷして号泣しそうだ。
ペットを飼っている皆さんはお分かりいただけるかと思う。100年生きるというゾウガメ(真偽の程はあきらかではない)以外のペットは飼い主よりも先に旅立つと思う。最後まで大切に一緒に暮らし、そして看取る。というのが大事なことだとわかっている。
わかっているけれど、書いているだけで考えただけで辛くなってしまうのだ。
あんなに小さかった猫達が山猫のようになり、もう7歳になった。(注2017年)猫の7歳はもうシニアだという。
シニア!!そんなジジ臭い響き!いやだ!認めたくない!
「まだ赤ちゃんだよね!ほら!じゃらしで遊ぶもんね」と夫に訴える。
「あかちゃ…ではないんじゃない?でもシニアではないよね」
「ね!こんなにかわいいイノセントエンジェルだもんねえ」
いつもシャーされる夫は 「え?イノセント?I don't think soと小さい声で言ってる。
さて、そのイノセントエンジェルのチャチャさんは私と一緒に寝る。枕を半分こにして。顔の真横にどーんと背中を向けて寝そべる。
温かい背中に顔を押しつけると、大音響のゴロゴロがはじまり、幸せな気持ちで眠りにつくことが出来る。
そのまま朝を迎えると、今度はかわいい肉球でとんとんと触って起こしてくれる。というかご飯の催促だけど。起きないと、前も書いたけれど次は熱烈キッスだ。フガーフガーと鼻息荒く近づいてきて、もしゃもしゃの毛と髭が顔にあたりぶっちゅう~。
いつもはここで「ワハハ!くすぐったい~起きるよお」と起きるのだが、今日は意地悪をしてみた。
そのまま目を閉じたふりをして薄目を開けてじっとしてみた。
「おや?」という顔のチャチャ。
もう一回チュウ~。
「あれ?ママ?」 次はどうするのかドキドキしていると、ナント自分の鼻を私の鼻の中につっこんだ。
笑いそうになり起きようとすると、次は頬をペロペロ舐めだした。
「か、かわいい」胸が一杯になった。
猫のベロはザラザラしてて痛いのだけど、子猫を舐めるみたいにペロペロ舐めてくれている。
「チャチャごめんね、起きてたよ。ご飯食べようね」と言うと嬉しそうにベッドからドスンと降りた。
階段のそばで待っていたコタロウも一緒に一階に降りて猫缶を開けながら、ふと昔聞いたことを思い出した。
「猫ってねえ、飼い主が死んじゃうと……食べちゃうんだって」
「うそ~ん、あ、でも猫はあるかも」
「ニュースでやってたもん、階段から落ちて意識不明になった飼い主のほっぺを少し食べちゃったらしいよ、それで気がついて病院行ったんだって」
「ええ~そうなんだあ~!」
そこでふと気がついた。
今朝、チャチャは、味見してたのかも、と。
「お腹すいたよ、ママ動かないなら、食べよっかな」と思っていたのかもしれない。
やめてー。やっぱりあんまりイノセントではないのかもしれない。
いつか来る別れのことなど考えただけでつっぷして号泣しそうだ。
ペットを飼っている皆さんはお分かりいただけるかと思う。100年生きるというゾウガメ(真偽の程はあきらかではない)以外のペットは飼い主よりも先に旅立つと思う。最後まで大切に一緒に暮らし、そして看取る。というのが大事なことだとわかっている。
わかっているけれど、書いているだけで考えただけで辛くなってしまうのだ。
あんなに小さかった猫達が山猫のようになり、もう7歳になった。(注2017年)猫の7歳はもうシニアだという。
シニア!!そんなジジ臭い響き!いやだ!認めたくない!
「まだ赤ちゃんだよね!ほら!じゃらしで遊ぶもんね」と夫に訴える。
「あかちゃ…ではないんじゃない?でもシニアではないよね」
「ね!こんなにかわいいイノセントエンジェルだもんねえ」
いつもシャーされる夫は 「え?イノセント?I don't think soと小さい声で言ってる。
さて、そのイノセントエンジェルのチャチャさんは私と一緒に寝る。枕を半分こにして。顔の真横にどーんと背中を向けて寝そべる。
温かい背中に顔を押しつけると、大音響のゴロゴロがはじまり、幸せな気持ちで眠りにつくことが出来る。
そのまま朝を迎えると、今度はかわいい肉球でとんとんと触って起こしてくれる。というかご飯の催促だけど。起きないと、前も書いたけれど次は熱烈キッスだ。フガーフガーと鼻息荒く近づいてきて、もしゃもしゃの毛と髭が顔にあたりぶっちゅう~。
いつもはここで「ワハハ!くすぐったい~起きるよお」と起きるのだが、今日は意地悪をしてみた。
そのまま目を閉じたふりをして薄目を開けてじっとしてみた。
「おや?」という顔のチャチャ。
もう一回チュウ~。
「あれ?ママ?」 次はどうするのかドキドキしていると、ナント自分の鼻を私の鼻の中につっこんだ。
笑いそうになり起きようとすると、次は頬をペロペロ舐めだした。
「か、かわいい」胸が一杯になった。
猫のベロはザラザラしてて痛いのだけど、子猫を舐めるみたいにペロペロ舐めてくれている。
「チャチャごめんね、起きてたよ。ご飯食べようね」と言うと嬉しそうにベッドからドスンと降りた。
階段のそばで待っていたコタロウも一緒に一階に降りて猫缶を開けながら、ふと昔聞いたことを思い出した。
「猫ってねえ、飼い主が死んじゃうと……食べちゃうんだって」
「うそ~ん、あ、でも猫はあるかも」
「ニュースでやってたもん、階段から落ちて意識不明になった飼い主のほっぺを少し食べちゃったらしいよ、それで気がついて病院行ったんだって」
「ええ~そうなんだあ~!」
そこでふと気がついた。
今朝、チャチャは、味見してたのかも、と。
「お腹すいたよ、ママ動かないなら、食べよっかな」と思っていたのかもしれない。
やめてー。やっぱりあんまりイノセントではないのかもしれない。
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