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第一章 転生したら『悪役』でした~五年前~
☆ 爽快な目覚めが………
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長兄シュディスに促されるまま、眠りに落ちた翌朝。疲れ果てて眠った割には爽快な気分で目が覚めた。
もしかして、シュディスが──さすがに『お兄様』と呼ぶのは本人を前にした時だけだ──言っていた“とっておき”が入ったお茶を飲んだおかげだろうか。
背伸びをしつつ起き上がると、ベッドの脇のテーブルに水差しが置かれているのに気がついた。なんだか喉が渇いていたので、ありがたく飲ませてもらう。ハーブを染み込ませてあるその水は、寝起きの頭をすっきりとさせてくれた。
そして私はアイテムボックスに仕舞い込んだ着替えを取り出し、着替える前に身に付けていた服をアイテムボックスへ放り込んだ。町にでも着いたあとにまとめて洗濯すればいい。
アイテムボックスの中に入れておけば時間が経過しないので、劣化や腐敗することもないからだ。スキル様々である。
着替え終わり、『そういえばここは何処だろう?』と思っていると、軽くノックの音がして、部屋の扉が開いた。扉のほうに身体を向けた私は、直後ぴしっと固まった。なんかシュディスの時も似たような反応したな………言わずもがな、入ってきた人物が『見覚えのある顔』だったからだ。
「おや? もうお目覚めでしたか。これは失礼致しました」
そう言って礼儀正しく腰を折った挨拶をしてくれたこの人───彼も攻略対象である。名前はたしか、『キリア・テンガライト』。得意属性は水と土。赤茶色の髪と、深い翠色の瞳が特徴的な青年だ。
長兄シュディスの懐刀にして、幼馴染みであり、歳はシュディスより2つほど年上。
実は彼、亜人の国である『ブレスティオン』の王弟子息。とある事情からイスペライアへと留学している、という設定らしい。
それ以上の情報は分からないんだよね。王弟子息ってことは歴とした王族なわけだし……なんだってこの国でシュディスの側近なんてやってるんだろう?
……くそう。かえすがえすも、乙女ゲーム版の話を聞いておかなかったかつての自分が恨めしくなる……………
まあ、私の後悔はともかく。突如固まった私を彼──キリアは、体調が悪いのだと思ったようだ。「よもやあの連中……食事すら抜いていたのか……? 殿下にもご報告しなければ………」と呟きながら表情を険しいものにしていた。彼の思考回路が危険な方向に変わっていきそうなことを察した私は、慌てて訳を──といっても前世の話は出来ないけど──話した。
「だ、だいじょーびゅです! その、いきにゃり人が、入って来た、きゃら、驚いちゃだけで……っ」
所々つっかえながら、なんとかそれだけ口にした。キリアは私のその言葉にはっとすると、顔を俯かせ、指で眉間の皺を揉み解していた。
というか……『あの連中』って、この城の侍女たちのことだよね? この分だと、『食事抜きにはされなかったけど手抜きはされてました』とは言わないほうがよさそうだ。
別に彼女らを庇いたいわけではないけれど、シュディスにこれ以上私のことで手を煩わせたくはなかった。どうせこの城から姿を消すのだ。これまでどう扱われていたかなんて、今さら訴えようとは思わなかったのもある。
『ワガママ王女』となるはずの厄介者の『セシリア』がいなくなることで、シュディスたちの悩みのタネもだいぶ減ってくれるはずだ。
私がそんなことを考えている間に、気持ちの切り替えが出来たのか、彼がこちらを見た時には先程のような険しさは微塵もなく、穏やかに微笑んでいた。
「申し訳ありません。『まだお休みになっているのでは』と思い、軽くノックをするだけにしたのですが。貴女の返答を待ってから開けるべきでしたね」
どうやら私の説明を信じてくれたらしい。私がホッとしたのも束の間、彼は何やら不穏なセリフを口にした。
「では、殿下をお待たせする訳にはいきませんから、手早く済ませてしまいましょうか」
ん? 手早く済ませる───?
そう思って首を捻っていた私に、彼は一言「失礼」と短く声をかけ、近寄っててきた。
私がそれに反応するよりも早く、ふわっと横抱きにされていた。いわゆる“お姫様抱っこ”である。
「んにゃっ!?」
舌っ足らずな喋り方とは関係なしに、変な声が出た。ちょっと待とうか!? なに!? 何故にこうなった!?
横抱きにされたあと、何故かキリアが私の服のボタンを瞬時に外し、素肌を露にしてきたのだ。『せっかく着替えたのにー!』という見当違いな言葉が脳裏を掠めるくらいには、私の頭はいい塩梅に混乱していた。
そして今彼が見ているのは私の背中。もう一度言おう、何故にこうなった!?
「ちょ……!? にゃにするんです………っ!?」
混乱を極める私にキリアは「ご心配なく。まだ幼い貴女様を汚すことは致しません」とか言ってきたのだけど。私の疑問に対する答えになってないよね!? つか、『汚す』ってなに!? そして然り気無く『まだ』って言ったよ!? 今からなにされんの、私!?
そんな心の内が顔に出ていたのだろう、キリアはふっと微笑んでこう答えた。
「大丈夫ですよ。少しヨクなるだけですからね」
おかしいな。少しも大丈夫に聞こえない。むしろ『よくなる』の意味が何かヤバイものに聞こえたような気がするんだけど。正しい意味に変換されなかったのかなと思っていたのだけど、私はキリアにその意味を尋ねることはできなかった。
「ひにゃっ!?」
ちゅっと音がして、次いでぬるっとした感触を背中に感じた。それが、キリアの唇と舌だと気がつくのにたいして時間はかからなかった。なにせ、次の瞬間それをまざまざと感じさせられたからだ。
ぴちゃ、ぴちゃ、と音が響き始めた。そんなに大きな音ではないはずなのに、嫌に耳に響く。
「ぁ……あア………っ!?」
自分のものとは思えない、艶めいた声が出てきて、『さっきから変な声がぁあ!!』とパニック状態だった。その間にもキリアの舌は何かをなぞるように、つー、と絶えず動いている。
なんで? なんでキリアはこんなことすんの? 私の背中って、城の連中が『醜い証』って言っているアザがあるだけなのに。
まさか、アザをなぞってるの? なんで………!?
この時の私は彼から与えられる刺激に戸惑い、思わず目を閉じていたため、気がつかなかった。彼が愛撫するかのように、舌に魔力を込めてアザをなぞっていたことに。
そして、アザがその行為に歓喜するかのように鮮やかな翠の光を放っていたことに。
「……っやぁ……、ひぅ、……っん………!」
「………ん」
アザをなぞり終えたのか、キリアが私の背中から唇を離す。ぞわぞわする感覚に過剰に反応してしまい、私はぐったりとしていた。そんな私を器用に抱えたまま、キリアは着崩れた服を元通りに直してくれた。着せ直してくれたのは有り難かったけど、感謝はしなかった。だって、服を脱がせたのもこの人だしね……!
「さあ、終わりましたよ」
「……う……ん………?」
「(彼女のために必要なこととはいえ……つい本気になりそうになったな………)」
「……あの?」
「あぁ、申し訳ありません。ただの独り言ですのでお気になさらず。では、私はお二人の朝食をお持ちしますので、もうしばらくこの部屋でお待ちくださいね」
私をそっとベッドに下ろすと、キリアは部屋を出て行った。出ていく直前、なんかぽそっと呟いていたような………
というか。『私を呼びに来たんじゃなかったの?』そんなことをぼんやりと考えながら、こてんとベッドに横たわった。爽快な目覚めだったはずなのに、起きて早々疲労困憊した。
背中のアザが熱を持ったように熱い………彼に舐められていた感覚が残っているような気がする。
思い返してみれば、あの感覚は“快感”だった……と思う。前世じゃそういう経験もなかったからな………淡白なほうだったから、自分でいじることもほぼなかったし。
この身体が感度がいいだけなのか、キリアがテクニシャンだったのかは分からないけど。
なんの意味があったんだろう……? さっきの行為は。
私の思い違いならいいんだけど。この出来事、『本来ならヒロインの身に起きるイベント』な気がしてならないんだよね………
扉の向こう側でシュディスとキリアが「お前、ロリコンの気があったのか」「そんなわけないだろう! 成人した後ならいざ知らず、今手を出す気はない」「……あの子は渡さないよ………?」「誰を選ぶのかは彼女自身だろう?」なんていう互いを牽制するやり取りがあったのを私は知らなかった。
もしかして、シュディスが──さすがに『お兄様』と呼ぶのは本人を前にした時だけだ──言っていた“とっておき”が入ったお茶を飲んだおかげだろうか。
背伸びをしつつ起き上がると、ベッドの脇のテーブルに水差しが置かれているのに気がついた。なんだか喉が渇いていたので、ありがたく飲ませてもらう。ハーブを染み込ませてあるその水は、寝起きの頭をすっきりとさせてくれた。
そして私はアイテムボックスに仕舞い込んだ着替えを取り出し、着替える前に身に付けていた服をアイテムボックスへ放り込んだ。町にでも着いたあとにまとめて洗濯すればいい。
アイテムボックスの中に入れておけば時間が経過しないので、劣化や腐敗することもないからだ。スキル様々である。
着替え終わり、『そういえばここは何処だろう?』と思っていると、軽くノックの音がして、部屋の扉が開いた。扉のほうに身体を向けた私は、直後ぴしっと固まった。なんかシュディスの時も似たような反応したな………言わずもがな、入ってきた人物が『見覚えのある顔』だったからだ。
「おや? もうお目覚めでしたか。これは失礼致しました」
そう言って礼儀正しく腰を折った挨拶をしてくれたこの人───彼も攻略対象である。名前はたしか、『キリア・テンガライト』。得意属性は水と土。赤茶色の髪と、深い翠色の瞳が特徴的な青年だ。
長兄シュディスの懐刀にして、幼馴染みであり、歳はシュディスより2つほど年上。
実は彼、亜人の国である『ブレスティオン』の王弟子息。とある事情からイスペライアへと留学している、という設定らしい。
それ以上の情報は分からないんだよね。王弟子息ってことは歴とした王族なわけだし……なんだってこの国でシュディスの側近なんてやってるんだろう?
……くそう。かえすがえすも、乙女ゲーム版の話を聞いておかなかったかつての自分が恨めしくなる……………
まあ、私の後悔はともかく。突如固まった私を彼──キリアは、体調が悪いのだと思ったようだ。「よもやあの連中……食事すら抜いていたのか……? 殿下にもご報告しなければ………」と呟きながら表情を険しいものにしていた。彼の思考回路が危険な方向に変わっていきそうなことを察した私は、慌てて訳を──といっても前世の話は出来ないけど──話した。
「だ、だいじょーびゅです! その、いきにゃり人が、入って来た、きゃら、驚いちゃだけで……っ」
所々つっかえながら、なんとかそれだけ口にした。キリアは私のその言葉にはっとすると、顔を俯かせ、指で眉間の皺を揉み解していた。
というか……『あの連中』って、この城の侍女たちのことだよね? この分だと、『食事抜きにはされなかったけど手抜きはされてました』とは言わないほうがよさそうだ。
別に彼女らを庇いたいわけではないけれど、シュディスにこれ以上私のことで手を煩わせたくはなかった。どうせこの城から姿を消すのだ。これまでどう扱われていたかなんて、今さら訴えようとは思わなかったのもある。
『ワガママ王女』となるはずの厄介者の『セシリア』がいなくなることで、シュディスたちの悩みのタネもだいぶ減ってくれるはずだ。
私がそんなことを考えている間に、気持ちの切り替えが出来たのか、彼がこちらを見た時には先程のような険しさは微塵もなく、穏やかに微笑んでいた。
「申し訳ありません。『まだお休みになっているのでは』と思い、軽くノックをするだけにしたのですが。貴女の返答を待ってから開けるべきでしたね」
どうやら私の説明を信じてくれたらしい。私がホッとしたのも束の間、彼は何やら不穏なセリフを口にした。
「では、殿下をお待たせする訳にはいきませんから、手早く済ませてしまいましょうか」
ん? 手早く済ませる───?
そう思って首を捻っていた私に、彼は一言「失礼」と短く声をかけ、近寄っててきた。
私がそれに反応するよりも早く、ふわっと横抱きにされていた。いわゆる“お姫様抱っこ”である。
「んにゃっ!?」
舌っ足らずな喋り方とは関係なしに、変な声が出た。ちょっと待とうか!? なに!? 何故にこうなった!?
横抱きにされたあと、何故かキリアが私の服のボタンを瞬時に外し、素肌を露にしてきたのだ。『せっかく着替えたのにー!』という見当違いな言葉が脳裏を掠めるくらいには、私の頭はいい塩梅に混乱していた。
そして今彼が見ているのは私の背中。もう一度言おう、何故にこうなった!?
「ちょ……!? にゃにするんです………っ!?」
混乱を極める私にキリアは「ご心配なく。まだ幼い貴女様を汚すことは致しません」とか言ってきたのだけど。私の疑問に対する答えになってないよね!? つか、『汚す』ってなに!? そして然り気無く『まだ』って言ったよ!? 今からなにされんの、私!?
そんな心の内が顔に出ていたのだろう、キリアはふっと微笑んでこう答えた。
「大丈夫ですよ。少しヨクなるだけですからね」
おかしいな。少しも大丈夫に聞こえない。むしろ『よくなる』の意味が何かヤバイものに聞こえたような気がするんだけど。正しい意味に変換されなかったのかなと思っていたのだけど、私はキリアにその意味を尋ねることはできなかった。
「ひにゃっ!?」
ちゅっと音がして、次いでぬるっとした感触を背中に感じた。それが、キリアの唇と舌だと気がつくのにたいして時間はかからなかった。なにせ、次の瞬間それをまざまざと感じさせられたからだ。
ぴちゃ、ぴちゃ、と音が響き始めた。そんなに大きな音ではないはずなのに、嫌に耳に響く。
「ぁ……あア………っ!?」
自分のものとは思えない、艶めいた声が出てきて、『さっきから変な声がぁあ!!』とパニック状態だった。その間にもキリアの舌は何かをなぞるように、つー、と絶えず動いている。
なんで? なんでキリアはこんなことすんの? 私の背中って、城の連中が『醜い証』って言っているアザがあるだけなのに。
まさか、アザをなぞってるの? なんで………!?
この時の私は彼から与えられる刺激に戸惑い、思わず目を閉じていたため、気がつかなかった。彼が愛撫するかのように、舌に魔力を込めてアザをなぞっていたことに。
そして、アザがその行為に歓喜するかのように鮮やかな翠の光を放っていたことに。
「……っやぁ……、ひぅ、……っん………!」
「………ん」
アザをなぞり終えたのか、キリアが私の背中から唇を離す。ぞわぞわする感覚に過剰に反応してしまい、私はぐったりとしていた。そんな私を器用に抱えたまま、キリアは着崩れた服を元通りに直してくれた。着せ直してくれたのは有り難かったけど、感謝はしなかった。だって、服を脱がせたのもこの人だしね……!
「さあ、終わりましたよ」
「……う……ん………?」
「(彼女のために必要なこととはいえ……つい本気になりそうになったな………)」
「……あの?」
「あぁ、申し訳ありません。ただの独り言ですのでお気になさらず。では、私はお二人の朝食をお持ちしますので、もうしばらくこの部屋でお待ちくださいね」
私をそっとベッドに下ろすと、キリアは部屋を出て行った。出ていく直前、なんかぽそっと呟いていたような………
というか。『私を呼びに来たんじゃなかったの?』そんなことをぼんやりと考えながら、こてんとベッドに横たわった。爽快な目覚めだったはずなのに、起きて早々疲労困憊した。
背中のアザが熱を持ったように熱い………彼に舐められていた感覚が残っているような気がする。
思い返してみれば、あの感覚は“快感”だった……と思う。前世じゃそういう経験もなかったからな………淡白なほうだったから、自分でいじることもほぼなかったし。
この身体が感度がいいだけなのか、キリアがテクニシャンだったのかは分からないけど。
なんの意味があったんだろう……? さっきの行為は。
私の思い違いならいいんだけど。この出来事、『本来ならヒロインの身に起きるイベント』な気がしてならないんだよね………
扉の向こう側でシュディスとキリアが「お前、ロリコンの気があったのか」「そんなわけないだろう! 成人した後ならいざ知らず、今手を出す気はない」「……あの子は渡さないよ………?」「誰を選ぶのかは彼女自身だろう?」なんていう互いを牽制するやり取りがあったのを私は知らなかった。
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