僕はキメラ

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いもおとさいど

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中学受験に合格してすぐに
おじい様に呼び出された。
書斎に入ると

おじさんも来ていた。
真面目な話のようだ いつもの遊び人の雰囲気が消えている。

弟の事ばかり可愛がってる、変なおじさんだと、ずっと思っていたが

私に婚約者ができてから 、もう一つの顔を見せるようになった、 冷たいαの顔だ。
何処からか、情報を集めては、おじいさまに報告している。
秘書の仕事をしているのだろうか?

愛する番いに、会えたのは 2人のおかげだ

婚約者の家は Ωの人権保護の活動をしていることで有名な
海雲家の長男。
 Ωのお姉さんも医者として活躍している。
私も自分にできることを見つたい!

少しでもなにか出来ればと焦っている私に
おじさんが私資料を渡して来た

ペロリとページをめくり資料を見つめる。

私の今度入学する学校は 有力者の子供のが多い 。

おじいさまが話し始めた

「高等部は 海雲の系列の物達が 生徒会を取り仕切り、番いまたは
婚約者も決まり落ち着きを見せている 」

頷く 今の生徒会の方達は 私の婚約者の後輩で 
生徒会の方とは事前に顔合わせも済ませ、良好な関係を築いている。

たぶん問題は中等部だろう
「中等部の3年は凡庸だな 
2年の楠家と佐々木が辻はかなり優秀だ 
蓮水家はすでに番いを得ているが それ以外は番いも婚約者も決めていない

今は有力者の家のΩが、競い合い、幾つかの派閥ができている 。

困ったことに、相手を引き摺り下ろして、上に立とうする物たちが、一番の勢力になっている。

資料を見て暗記しろ 、
優香、 お前はその者たちを抑え
派閥のトップに立つ必要がある 。
海雲家からもお前の下につく者たちが入学してるだろう?」

「ええ、すでに顔合わせは済ませてます」

「番がそばにいない状態でまとめるのは 大変だろう、
私の方でも、数人入学させた、 癖があるが優秀なやつらだからそいつらも使え 」

「ありがとうございます 助かります」
今まで学校にも行ったことがない私にとって、とてもありがたい協力だ。

おじいさまが 静かに微笑んでくれた。
優しさだけで、ここまでしてくれたのだろうか?
海雲家と五十嵐家のつながることのメリットは大きい
今回の一件で、さらに繫がりが強くなるだろう。
私のやらなくてはいけないことが、さらに強いプレッシャーとしてののしかかる。


空気が和らいだ
難しい話は終わったのか?
雑談を求められてる雰囲気だ、、


「そういえばお兄様には?だれかつけたのですか?」
「基本は何もつけてない、、、」おじいさまに苦虫を潰した顔をされた
「え?でも、、」
「下手につけれんのだ、 隼人の身体のことは極秘だからな、思考が幼くなったり、 突然聡くなるのも困りものだ、したにつくものが混乱する 
本能で自分の能力に制限をかけているのだろう、まぁ、 必要となれば自分でみつけるだろう」

そこで初めておじさまが話した

「透の方はしっかり鍛えて、隼人の代わりに動いてもらわないとね、あちらも馬鹿な奴らが動いてるし
隼人を守りたいなら、隼人の代わりにそこら辺は受け継いでもらわないとな!」笑みが怖い

本来お兄様が受け継ぐものってなんだったの?本家は他の人に譲ったのに、、、

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