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第2話 寮
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聖徒プリマリーノ学園。
それはこの国の18-24歳までの全国民が入学することが義務付けられている学園だ。身分を問わないことが特徴でありたとえ忌み子であっても入学は絶対となっている。
現宰相がこの法律を取り決めたらしい。
「殿下、着きました。先にカロンに部屋の準備をさせております。」
ザレビアが馬車の外から声をかけてくる。
本日は学園の寮の入寮日、本来王族は王宮からでも学園に通うことができるが世間を学ぶため寮に入ることにしたのだ。
「殿下。お待ちしておりました」
寮の自分の部屋に着くとそこには専属執事であるカロンがたっていた
「お部屋の準備は整えておきました。私は僭越ながらお隣の部屋を使用させていただきます。それでは私はこれで失礼します。」
とカロンは腰を曲げながら伝えてくる
「殿下、紹介したいものがいるのですが」
「ああわかった。どいつだ?」
と訪ねるとザレビアは廊下に向かって声をかける
「フリーレ。入ってこい」
すると髪の長い女が部屋に入ってくる。
フリーレ家とは4大公爵家の一つに数えられる名家だ。しかしあの家に私と同い年の令嬢がいた記憶は無い。
「みんなのかわいいアイドル。シオンくんです!第1騎士団に仮だけど所属してます!よろしくです!」
声から発言からも察するに男らしい。フリーレ家の令息というと話は聞いたことは無い
「フリーレ。敬語を使え」
ザレビアが釘をさす
「僕ほぼフリーレ家から絶交されてるんでフリーレって呼ぶのやめてくださいよ~シオンくんって呼んでください。ね?殿下」
とこちらに同意を求めてくる
「っああ?そうだな?」
「殿下!?」
ビックリしたようにザレビアが声を上げる
「てかそれよりも、本題!僕がこれから学園生活で殿下の護衛をします!」
「え?」
「学園内ですと私が護衛をするには制限がかかりますし、ご学友にも迷惑がかかります。そのため有能な護衛をと思ったのですが変更した方がよろしそうですね。」
どうやらこれからシオンくん?とやらが私の護衛になるようだ
「えー変更しちゃうのー?僕ゆーしゅーなのに…ね!殿下はどう思うの?」
「ああそのシオンくんとやらで良いのでは無いか?護衛に選ばれたあたり実力はあるのだろう」
するとザレビアは1歩後ろに下がる
「しょうがないですね。それでは学園内での護衛はシオン・フォン・フリーレにも力を貸していただくことにしましょう。」
「じゃあよろしくね!殿下」
「ああ」
そう私が頷くとシオンは跪いた。そして紡ぐ
「女神、カルーナ様の元にこの私シオン・フォン・フリーレは剣、そして忠誠、そして命をプリマ王国第1王子ザッカルト・ジグルト・プリマに捧げることを約束しよう。」
「そしてこの私プリマ王国第1王子ザッカルト・ジグルト・プリマはかのものの剣、そして忠誠、そして命を預かる代償として祝福を与えよう」
それはこの国の18-24歳までの全国民が入学することが義務付けられている学園だ。身分を問わないことが特徴でありたとえ忌み子であっても入学は絶対となっている。
現宰相がこの法律を取り決めたらしい。
「殿下、着きました。先にカロンに部屋の準備をさせております。」
ザレビアが馬車の外から声をかけてくる。
本日は学園の寮の入寮日、本来王族は王宮からでも学園に通うことができるが世間を学ぶため寮に入ることにしたのだ。
「殿下。お待ちしておりました」
寮の自分の部屋に着くとそこには専属執事であるカロンがたっていた
「お部屋の準備は整えておきました。私は僭越ながらお隣の部屋を使用させていただきます。それでは私はこれで失礼します。」
とカロンは腰を曲げながら伝えてくる
「殿下、紹介したいものがいるのですが」
「ああわかった。どいつだ?」
と訪ねるとザレビアは廊下に向かって声をかける
「フリーレ。入ってこい」
すると髪の長い女が部屋に入ってくる。
フリーレ家とは4大公爵家の一つに数えられる名家だ。しかしあの家に私と同い年の令嬢がいた記憶は無い。
「みんなのかわいいアイドル。シオンくんです!第1騎士団に仮だけど所属してます!よろしくです!」
声から発言からも察するに男らしい。フリーレ家の令息というと話は聞いたことは無い
「フリーレ。敬語を使え」
ザレビアが釘をさす
「僕ほぼフリーレ家から絶交されてるんでフリーレって呼ぶのやめてくださいよ~シオンくんって呼んでください。ね?殿下」
とこちらに同意を求めてくる
「っああ?そうだな?」
「殿下!?」
ビックリしたようにザレビアが声を上げる
「てかそれよりも、本題!僕がこれから学園生活で殿下の護衛をします!」
「え?」
「学園内ですと私が護衛をするには制限がかかりますし、ご学友にも迷惑がかかります。そのため有能な護衛をと思ったのですが変更した方がよろしそうですね。」
どうやらこれからシオンくん?とやらが私の護衛になるようだ
「えー変更しちゃうのー?僕ゆーしゅーなのに…ね!殿下はどう思うの?」
「ああそのシオンくんとやらで良いのでは無いか?護衛に選ばれたあたり実力はあるのだろう」
するとザレビアは1歩後ろに下がる
「しょうがないですね。それでは学園内での護衛はシオン・フォン・フリーレにも力を貸していただくことにしましょう。」
「じゃあよろしくね!殿下」
「ああ」
そう私が頷くとシオンは跪いた。そして紡ぐ
「女神、カルーナ様の元にこの私シオン・フォン・フリーレは剣、そして忠誠、そして命をプリマ王国第1王子ザッカルト・ジグルト・プリマに捧げることを約束しよう。」
「そしてこの私プリマ王国第1王子ザッカルト・ジグルト・プリマはかのものの剣、そして忠誠、そして命を預かる代償として祝福を与えよう」
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