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第191話 剣の付与魔法 後編

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バウルトリア達が相談している間に、イールスは鍛冶師にいくつかの構想した、魔導具の事を話して、準備をして貰える様に頼んでいる
「イールス、面白い事をするのだな! いくらでも作ってやるぞ!! 誰にも文句言わさん」
ヴェルゼンスが笑いながら言う
「お願いします。 馬車の中で暖かい飲み物を飲めそうです」
イールスが笑顔で言うと、魔法の鞄から魔晶石と魔石を出して並べている
「ん? 大きくないか? 気にしていたら何も作れないな! 試作品は任せておけ!!」
ヴェルゼンスが笑いながら言うと、鍛冶師達が手に持って青ざめている
(4層域よりも大きい…まさか…この人ならあり得るが…報告した方が良いのか? 報告して何か言われても面倒だが…責任は全部ヴェルゼンス様に取って貰おう)

鞘に入った剣を持って部屋に戻る
「イールス、魔法のランプは国王陛下に買い取って貰いますが…少しは自重してくださいね」
メデルが苦笑いしながら言う
「準備に忙しいので明日は迷宮で鍛練してきます」
イールスが笑顔で言う
「準備に忙しそうだが…無理して魔法のランプを作らなくて良いぞ」
バウルトリアが考えながら言う
「え? 鍛冶師さん達が後150個外装作り終わったそうです」
イールスが驚いて説明する
「はーーーー鍛冶師が!! 何故だ」
バウルトリアが慌てて叫ぶ
「200個分いつでも持ってこいと言ってました」
イールスが説明していると、メデルとセーレンが頭を抱えている
(鍛冶師何しているのよ!! 忙しそうにしていたのは、全部作っていたからですか!! バウルトリア師よりイールスの事を理解してなくて良いのにーーーーーー! こんな時に有能さを見せるなーーーーー)
「これは…本当に国庫を確認しなくては…」
バウルトリアが苦笑いしていると、職員が金貨の袋を持って待っている

イールスが帰ろうとすると、職員が慌ててメデルに耳打ちする
「イールス!! 魔法のランプの買取価格持ち帰りなさい」
メデルが慌てて叫ぶと、職員が金貨の袋をイールスに手渡している
「結構重たいです…何に使おうかな?」
イールスが笑顔で袋を見ている
「次に来るときまでに、この魔法のランプの分を用意しておきますね」
メデルが笑顔で魔法のランプを見ている
「メデル簡単に言うな…この量はすぐに無理だぞ…はぁ…」
バウルトリアが頭を押さえている

イールスが屋敷に戻ると、アーセリオドールが玄関まで出てくる
「イールス隊が到着したぞ!ついてこい」
アーセリオドールが笑顔で言うと、訓練場の方に歩いていき、イールスとリシリアが慌てて追いかけていく

訓練場に入ると、アーセリオドールの姿を見た兵士達が並んでいる
「急遽合流先が変更になるが、全力でイールスを守るように」
アーセリオドールが兵士達を見て言うと、兵士達が驚いたようにしている
(イールスを守る? アリーオ様では無く? どうしてだ?)
「お初にお目に掛かります。未熟者の半人前のイールスです。急遽出征が決まり、急遽準備を始めた所になります。ご迷惑を御掛けしますが、よろしくお願いします」
イールスが丁寧に挨拶をしていると、兵士達がどよめいている
「不安に思うかも知れないが…説明よりも全員でイールス様と戦えば解る!! 準備せよ」
護衛が笑顔で言うと、兵士達が驚いている

護衛が訓練用の剣をイールスに渡す
「説明も面倒でしょうから、取り敢えずぶちのめして下さい、後でどのぐらい鍛練するか話しておきます」
護衛が笑顔で言うと、アーセリオドールが笑っている
「説明が面倒だね…半人前の未熟者だから、全力で勝てるように頑張ってきます」
イールスが笑顔で言うと、訓練用の剣を受け取り、兵士達の方に歩いていく

「準備出来たら、イールス様の本気を見れるように、全員で掛かれ!! 手加減なんかしたら、余計痛い目を見るぞ」
護衛が笑顔で大声を上げると、兵士達が驚いて顔を見合わせている
「イールス様、お久し振りです。どのぐらい腕を上げたか見させて貰います」
2人の兵士が剣を構えている
「グラーゼスト隊の…」
イールスが剣を構えると、2人が一斉にイールス目掛けて剣を振り、イールスは剣をかわしながら踏み込み凪払い、1人目の腹に剣が当たり、弾き飛ばして立っている兵士に当たり倒れるのを見てすぐにもう1人を弾き飛ばしている
「この程度ですか? 半人前の未熟者の剣も避けられないのですか?」
イールスが笑顔で兵士達を見ている
「え! はっはっは速い!!」
兵士達が驚いて叫び、慌てて剣を構えている

「掛かってこないのですか? それならこちらから行きます」
イールスが剣を構えたままの兵士達を見て言うと、闘気をまとい、一気に間合いを詰めて剣を次々と振り、兵士達が次々と弾き飛ばしている

兵士達が全員で地面に転がる
「半人前の未熟者よりも弱いのですか?」
イールスが笑顔で兵士達を見ている
「解ったか? この方がイールス様だ! この人の護衛なのだから一騎討ち出来るぐらいの実力を付けるように」
護衛が笑顔で言うと、兵士達が苦笑いしている
「イールス様、最低限何を身に付けますか?」
護衛がイールスを見ている
「全員闘気をまとえる様にしておいて下さい!! 誰でもそのぐらい出来ます」
イールスが笑顔で言うと、兵士達が驚いたように目を見開いている
「畏まりました。この後教えておきます」
護衛が笑顔で言うと、アーセリオドールとイールスとリシリアが屋敷に戻っていく。兵士達は唖然とイールスを見送っている
(は? 闘気をまとう? 何十年かかるのか? さらっと言って良いことなのか? あの人もさらっと聞くのか? この人達は頭おかしいのか?)

「これで少しは解ったか? イールス様は達人クラスだが…未だに弱いと思っている! 注意だが、余計な事を言っても弱いと思っているから何も言わない様に!! 全員闘気の鍛練をすぐに始めるように!! イールス様に最低限付いていけないと護衛になれないぞ!! イールス様なら1人で数百のゴブリンを殲滅しても誰も驚かない様に!! 解ったか!!」
護衛が笑顔で説明していると、兵士達が硬直している。護衛達が別れて兵士達に闘気の鍛練方法を教え始め、兵士達が真剣に真似ている
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