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第178話 迷宮進撃 中編
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5層域に向かい外に出ると、高台の上に出て下には荒野と奥に見える森が広がっている
「岩がゴロゴロ…」
リシリアが荒野を見ながら呟く
「モンスターは何処だろう?」
イールスが周囲を見ている
「サソリと地中にサンドロームがいると思います…100年前の資料に書いてあります。森には…」
護衛がイールスの横まで来て言う
「え! 調べていたのですか」
「いつ5層に行くと言いそうだったので荒野の情報を教えて貰いました」
護衛がイールスを見て説明をしている
「注意して進もう…無理ならすぐに撤退するよ」
イールスが笑顔で言うと、荒野の方に歩いていく
「あ! あれがサソリですか?」
リシアが指を指して言うと、人と同じぐらいの大きさのサソリが動いている
「大きい!! ちょっと太刀打ち出来ないかも…先に魔法を試した方が良いかな? 」
イールスが考えながら呟き、魔法の詠唱を始めている。バロンがイールスを見ている
(太刀打ち出来ない? 冗談なのか? 慎重なのは良いが…殲滅してからまた何か言うのか?)
「魔力の源よ、爆炎となりて、我が敵を吹き飛ばせ!ファイヤーボール」
イールスが魔法を放つと、大きな炎の玉が飛んでいき、サソリに当たり、大爆発して爆風と熱風が吹き荒れて、サソリが黒い霧になって消えていく
「凄いです!!兄様」
リシリアが嬉しそうにイールスを見ている
「リシリア、的にして魔法の練習をするよ」
イールスが笑顔で言うと、次の魔法を放つ準備をしている
イールスとリシリアが次々と魔法を放っていると、時々イールスがリシリアに思い付いた事を伝えている。バロン達が次々と吹き飛ばされるサソリを見て苦笑いしている
(あははは…もう笑うしか出来ない…ファイヤーボールと言っているが…ファイヤーボールじゃないだろう…この威力極大魔法と言われても納得するぞ…この場所はイールス様の魔法練習場と名付けるか? )
周囲にモンスターの気配が無くなると、バロン達がドロップアイテムを拾い集め、戻ってくる
「イールス様、魔石とサソリの毒袋と魔結晶と魔清水です」
バロンが集めたアイテムをイールスに見せて言うと、イールスが興味深く観察している
「魔清水は…サソリからか?」
イールスが考えながら呟く
「おそらくサンドロームだと思いますが…半分地面に埋もれていました」
「え? サンドロームいたの? 倒した気がしないけど」
「は? 何度か見かけましたが…容赦無く全部吹き飛ばしていましたが…自覚が無かったのですか?」
バロンが驚いて叫ぶ
「動くものを取り敢えず吹き飛ばしていたから…サンドロームも弱かったのかな? ポーション作りに役にたちそうで良かった!! セーレン様が言われた通り、ポーションの材料もドロップして良かった」
イールスが笑顔で言う
「は? まさか…ポーションの材料が欲しかったのですか?」
「そうです。 材料が無くて作れなかったので…これで練習が出来ます」
イールスが笑顔で言うと、バロンが頭を抱え始める。護衛達がバロンを不憫そうに見ている
(イールス様…ポーション作りしたいから5層に来たと言うのですか? 名誉や栄誉の為ならまだ理解も出来るが…アイテムが欲しくこんな所まで潜る方がおかしいと気付かないのか? それもこんな殲滅を2人でする方がおかしいと思わないのか…少しは理解したつもりだったが…何故ポーションを沢山作りたいのか? イールス様に合わせる事だけ考えた方が良いのか? 護衛達も何を考えている…平然と警戒をしているだけでなく、イールス様に常識を覚えてモラウ様にして欲しい………)
荒野歩き続け、森に近づくと、森にホーンラビットがいるのが見えてくる
「掃除屋よりも小さいですか?」
クリオが森を見ながら言う
「用心しないと…クリオ油断はしたら」
リシアが周囲を見ながら呟くと、数匹のホーンラビットが走り始め、近付いてくる
イールスが闘気を纏い、近付いたホーンラビットを次々と両断して、黒い霧になって消えていく
「この程度なのか? 弱い個体ばかりなら良いけど…」
イールスが周囲を見ながら角を拾っている
「兄様、毛皮の手触りが良いです」
リシリアが毛皮を触りながら笑みを浮かべていると、リシアも毛皮を拾い、手触りを確認している
「これを集めたら何か作ってくれるかな?
バロン集めて殲滅するよ 」
イールスが笑顔で言う
「カルス様…殲滅と簡単に言わないで欲しい…」
バロンが苦笑いしていると、森からホーンラビットやコボルトが一斉にイールスの方に走り始める
「あの数!! カルスさん」
クリオが剣を構えながら叫ぶと、護衛達が剣を構えている
「数多い!! ホーンラビット意外近付くな!!」
イールスが睨みながら叫び、リシリアが魔法の詠唱を始めている
近付くコボルトとホーンラビットを全員で次々と斬り、黒い霧に変えていると、イールスは近付く大きなコボルトを見付ける
「大きなコボルト!!」
イールスが声を上げ、闘気を纏い近付く大きなコボルトも一気に速度をあげてイールスに接近して、腕を振る
イールスは大きなコボルトの腕を避けながら、剣を振り抜き、大きなコボルトの胴を両断して、大きなコボルトが地面に倒れながら断末魔をあげている
「怖いです」
リシリアが怯えたように呟く
「数が多い!! どれだけいるんだ!!」
イールスが大声で叫びながら次々と剣を振っている。護衛達が周囲を見ながら、異変に気が付く
「カルス、大変です!! 木が動いています!! 森で無く…モンスターです」
護衛がイールスを見て叫び、バロン達が周囲を見て驚いたようにしている
「え! まさか!! 森じゃなかったの? モンスターの大群にワザワザ近付いたの? 未熟者の半人前の所為で窮地に!!」
イールスが周囲を見て叫ぶ
調子に乗りすぎたのか? 早く撤退しないと…こんなミスをおかすなんて…リシリアだけでも先に撤退させるか? コボルトも多いのは中に沢山いるからなのか…どうしたら?
「岩がゴロゴロ…」
リシリアが荒野を見ながら呟く
「モンスターは何処だろう?」
イールスが周囲を見ている
「サソリと地中にサンドロームがいると思います…100年前の資料に書いてあります。森には…」
護衛がイールスの横まで来て言う
「え! 調べていたのですか」
「いつ5層に行くと言いそうだったので荒野の情報を教えて貰いました」
護衛がイールスを見て説明をしている
「注意して進もう…無理ならすぐに撤退するよ」
イールスが笑顔で言うと、荒野の方に歩いていく
「あ! あれがサソリですか?」
リシアが指を指して言うと、人と同じぐらいの大きさのサソリが動いている
「大きい!! ちょっと太刀打ち出来ないかも…先に魔法を試した方が良いかな? 」
イールスが考えながら呟き、魔法の詠唱を始めている。バロンがイールスを見ている
(太刀打ち出来ない? 冗談なのか? 慎重なのは良いが…殲滅してからまた何か言うのか?)
「魔力の源よ、爆炎となりて、我が敵を吹き飛ばせ!ファイヤーボール」
イールスが魔法を放つと、大きな炎の玉が飛んでいき、サソリに当たり、大爆発して爆風と熱風が吹き荒れて、サソリが黒い霧になって消えていく
「凄いです!!兄様」
リシリアが嬉しそうにイールスを見ている
「リシリア、的にして魔法の練習をするよ」
イールスが笑顔で言うと、次の魔法を放つ準備をしている
イールスとリシリアが次々と魔法を放っていると、時々イールスがリシリアに思い付いた事を伝えている。バロン達が次々と吹き飛ばされるサソリを見て苦笑いしている
(あははは…もう笑うしか出来ない…ファイヤーボールと言っているが…ファイヤーボールじゃないだろう…この威力極大魔法と言われても納得するぞ…この場所はイールス様の魔法練習場と名付けるか? )
周囲にモンスターの気配が無くなると、バロン達がドロップアイテムを拾い集め、戻ってくる
「イールス様、魔石とサソリの毒袋と魔結晶と魔清水です」
バロンが集めたアイテムをイールスに見せて言うと、イールスが興味深く観察している
「魔清水は…サソリからか?」
イールスが考えながら呟く
「おそらくサンドロームだと思いますが…半分地面に埋もれていました」
「え? サンドロームいたの? 倒した気がしないけど」
「は? 何度か見かけましたが…容赦無く全部吹き飛ばしていましたが…自覚が無かったのですか?」
バロンが驚いて叫ぶ
「動くものを取り敢えず吹き飛ばしていたから…サンドロームも弱かったのかな? ポーション作りに役にたちそうで良かった!! セーレン様が言われた通り、ポーションの材料もドロップして良かった」
イールスが笑顔で言う
「は? まさか…ポーションの材料が欲しかったのですか?」
「そうです。 材料が無くて作れなかったので…これで練習が出来ます」
イールスが笑顔で言うと、バロンが頭を抱え始める。護衛達がバロンを不憫そうに見ている
(イールス様…ポーション作りしたいから5層に来たと言うのですか? 名誉や栄誉の為ならまだ理解も出来るが…アイテムが欲しくこんな所まで潜る方がおかしいと気付かないのか? それもこんな殲滅を2人でする方がおかしいと思わないのか…少しは理解したつもりだったが…何故ポーションを沢山作りたいのか? イールス様に合わせる事だけ考えた方が良いのか? 護衛達も何を考えている…平然と警戒をしているだけでなく、イールス様に常識を覚えてモラウ様にして欲しい………)
荒野歩き続け、森に近づくと、森にホーンラビットがいるのが見えてくる
「掃除屋よりも小さいですか?」
クリオが森を見ながら言う
「用心しないと…クリオ油断はしたら」
リシアが周囲を見ながら呟くと、数匹のホーンラビットが走り始め、近付いてくる
イールスが闘気を纏い、近付いたホーンラビットを次々と両断して、黒い霧になって消えていく
「この程度なのか? 弱い個体ばかりなら良いけど…」
イールスが周囲を見ながら角を拾っている
「兄様、毛皮の手触りが良いです」
リシリアが毛皮を触りながら笑みを浮かべていると、リシアも毛皮を拾い、手触りを確認している
「これを集めたら何か作ってくれるかな?
バロン集めて殲滅するよ 」
イールスが笑顔で言う
「カルス様…殲滅と簡単に言わないで欲しい…」
バロンが苦笑いしていると、森からホーンラビットやコボルトが一斉にイールスの方に走り始める
「あの数!! カルスさん」
クリオが剣を構えながら叫ぶと、護衛達が剣を構えている
「数多い!! ホーンラビット意外近付くな!!」
イールスが睨みながら叫び、リシリアが魔法の詠唱を始めている
近付くコボルトとホーンラビットを全員で次々と斬り、黒い霧に変えていると、イールスは近付く大きなコボルトを見付ける
「大きなコボルト!!」
イールスが声を上げ、闘気を纏い近付く大きなコボルトも一気に速度をあげてイールスに接近して、腕を振る
イールスは大きなコボルトの腕を避けながら、剣を振り抜き、大きなコボルトの胴を両断して、大きなコボルトが地面に倒れながら断末魔をあげている
「怖いです」
リシリアが怯えたように呟く
「数が多い!! どれだけいるんだ!!」
イールスが大声で叫びながら次々と剣を振っている。護衛達が周囲を見ながら、異変に気が付く
「カルス、大変です!! 木が動いています!! 森で無く…モンスターです」
護衛がイールスを見て叫び、バロン達が周囲を見て驚いたようにしている
「え! まさか!! 森じゃなかったの? モンスターの大群にワザワザ近付いたの? 未熟者の半人前の所為で窮地に!!」
イールスが周囲を見て叫ぶ
調子に乗りすぎたのか? 早く撤退しないと…こんなミスをおかすなんて…リシリアだけでも先に撤退させるか? コボルトも多いのは中に沢山いるからなのか…どうしたら?
応援ありがとうございます!
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