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第27話 アーメリアとパーティー

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馬車に乗り、パーティーをする屋敷に到着する
「招待状を確認させて頂きます」
執事がイールスを見ている
「ご招待ありがとうございます。こちらが招待状です」
イールスが招待状を差し出すと、執事が確認して、笑顔になり、イールスを見ている
「イールス様、ロイホール様ご案内します」
執事が笑顔で言い、侍女の案内で中庭の会場に案内され、主催の元まで案内してくれる

「お初にお目に掛かります。イールスと申します。お見知りおきして貰えたら、大変光栄に思います」
丁寧に挨拶をする
「貴公がイールスか・・・なるほど良い男だな!! レスベールバウム子爵だ」
「あの子が、どうしても呼びたいと言うだけの事は有りますね・・・娘を貰う気は有りますか?」
女性が満面の笑顔で言うと、男が睨んでいる

え? 貰う? そこまで仲良く無いのですが…

「大変申し訳ありませんが、私等下賤な身、恐れ多く思います。御冗談を言われては、困ります」
慌てて言うと、女性が残念そうにしていると、ロイホールが驚きのあまりキョロキョロしている
(今のって…結婚しろと言うこと? 簡単に…)

「良い男だ!! 今日は楽しんでいくと良い」
子爵が笑いながら言い、女性が残念そうに見ている
「残念です…娘が恋する相手だけは…エリーゼマリーナ様のお気に入りだけは、有りますね…ふふふ」
女性が微笑みながらイールスをじっくり見ている

イールス達は、少女の元に案内される

「本日は御招待有りがたく思います。 更に綺麗になられる事を祈っております。こちらはささやかな祝いの品です」
「イールス様、ありがとうございます。 来訪感謝します。 エリーゼ様に頼んで正解でした」
少女が嬉しそうに満面の笑顔で言うと、少し話してから、ロイホールが挨拶をしている

周囲を見てから、1人で飲み物を飲んでいる人が多い場所に、飲み物を受け取りに向かう
「あ!! イールス様!!」
リーシアノリアが、イールスを見て、驚いて声を上げる
「リーシアノリア様、覚えて頂いて感謝します。本日はお一人ですか?」
「はい! ごごご…御一緒させて貰えますか?」
リーシアノリアが、真っ赤になりながら言う
「それでしたら、ロイホール様と仲良くして貰えますか?」
ロイホールを見ながら言うと、ロイホールが慌てて挨拶をしている
「はい! イールス様」
リーシアノリアが満面の笑顔で言うと、話し始め、周囲の少女達が、羨ましそうに見ている

イールスが視線に振り向き、少女と目が合う
「え! あ…えー…」
少女が驚いて戸惑っている
「はじめまして、イールスと申します。お見知りおき下さい」
丁寧に挨拶をすると、少女が驚いている
「あ…よろしくお願いします…」
「もし良ければ、お話ししますか?」
「え!! あ! はい!! よろしくお願いします。あ!!レイストレアです」
少女が慌てて言うと、周囲の少女達がイールスを羨ましそうに見ている
「もし良ければ、話の輪に入りませんか?」
イールスが周囲の少女達に言うと、少女達が集まってくる。イールスに次々と質問をしていると、ロイホールとリーシアノリアが驚いてキョロキョロしている

「イールス様、こんなに女性を集めて」
エリーゼマリーナがやって来きて、少女達を見ている
(何しているのですか!!ライバルを増やさないで下さい!!もう!!)
「エリーゼマリーナ様、本日もお元気そうで安心しました」
「イールス様は、大変元気そうで…人気者ですね…」
エリーゼマリーナが睨みながら言う
(イールス様、何でこちらへ来ないのですか?それも、こんなに声を掛けるなんて!!許しませんよ…)

「1人で飲み物を持ってましたので、少し話していました。 エリーゼマリーナ様もこちらへどうぞ」
「はい…イールス様、もしかして…ふふふ、エリーゼマリーナです。どうぞよろしくお願いします」
エリーゼマリーナが微笑みながら言うと、少女達が慌てて挨拶をして、少女達は、嬉しくて笑顔でエリーゼマリーナを見ている
「エリーゼマリーナ様、お久し振りです」
リーシアノリアが緊張して挨拶をする
「リーシアノリア様、お久し振りですね…お一人でこちらに居たのですか?」
「はい! イールス様に会えて、本当に嬉しかったです」
リーシアノリアが満面の笑顔で言う
「嬉しさ伝わってますわ! イールス様の優しさ解りましたか? パーティーですので、沢山の人とお話しを楽しんでくださいね」
エリーゼマリーナが笑顔で言う
「はい! 今日は本当に楽しいです」
リーシアノリアが笑顔で言うと、イールスが少女達と話しながら、少女達に話を振り、少女達同士話し始め、イールスが微笑みながら聞いている

「少し挨拶回りしてきますので、ゆっくり歓談を楽しんでいてくださいね」
イールスが微笑みながら言う
「はい!!!! イールス様」
少女達が笑顔で言うと、イールスとロイホールがエリーゼマリーナと一緒に歩いていく

エリーゼマリーナと仲良しの令嬢達が集まる
「イールス様は優しすぎます。 わざわざ1人で飲み物を飲むしか出来ない、少女達に話し掛け会話の糸口を作るなんて…」
エリーゼマリーナが真剣に言うと、令嬢達が興味津々に聞いている
「寂しそうにしてましたので、挨拶をしただけです」
「そうですか? どう見てもお人好しです…あちら側に、ご家族が監視してますが、少女達をもう安心して見ていますね」
エリーゼマリーナが、別の方を見て言うと、大人の女性達が少女達を気にして話している
「そうですか? 自分もいつも監視されていますけど」
イールスが真剣に言う
「イールス様のご家族が!! どちらに?」
令嬢達が辺りを見渡している
「今日は来ていませんけど…」
「え! 残念です…見付けられれば、家柄が解りますのに…」
令嬢達が残念そうに言うと、エリーゼマリーナが笑いだして、令嬢達がエリーゼマリーナを見ている
「イールス様は冒険者になられると、家柄を言いませんが…家柄でイールス様は変わりませんわ」
「エリーゼマリーナ様、ありがとうございます」
笑顔で言うと、令嬢達が羨ましそうに見ている

「レスベールバウム子爵の奥様から、何か言われましたか?」

エリーゼマリーナ様内容を知っているのですか? まさか試された?

「社交辞令程度です」
「社交辞令ですか? そう言う事にしておきますね…パーティーの招待状を、どうしてもお渡しして欲しいと、頼まれましたので…事情は知っています。来年からは、王立学院で一緒なので、簡単に誘えると言うのに」
エリーゼマリーナが言うと、令嬢達が顔を見合わせてから、イールスを見つめている
(抜け駆け!! 許しませんわ!!)
「パーティーばかりだと、鍛練が進まなくなります」
「イールス様は、本当にお強いのですから、お茶会にも参加してくださいね」
エリーゼマリーナが微笑みながら言うと、令嬢達が次々とパーティーに誘う話を始める
ロイホールとリーシアノリアは圧倒されて、キョロキョロしている

パーティーが終わると、次々と帰っていっている
「イールス様、先程はありがとうございました」
レイストレアがやってくる
「レイストレア様、名前を覚えて頂き本当に嬉しく思います」
頭を下げながら言うと、レイストレアの後ろに1人の男が見ている
「あ! イールス様ご紹介します。クレストファー御兄様です」
「お初にお目に掛かります。イールスと申します。お見知りおきお願い申し上げます」
「王国騎士クレストファーだ! 妹に友達を作れなく困っていたが、本日は本当に感謝するぞ」
クレストファーが微笑みながら言うと、レイストレアを連れて帰っていく

馬車に乗り込むと、アーセリオドールとアーメリアが待っている
「お待たせして、申し訳ございません」
「有意義な時間だった、アーメリアも喜んでいたぞ」
「帰ったらメサリアに報告しておきますね、レスベールバウム子爵令嬢から申し入れが有ったと聞きましたよ」
アーメリアが笑顔で言う
「社交辞令です。本気にしないで下さい」
慌てて言うと、アーセリオドールが頭を抱えている

「王国騎士クレストファー様とレイストレア様は、お知り合いですか?」
慌てて話題を変える
「クレストファー!! 次期騎士団長候補だ!! レイストレア様は、歳の離れた妹だ」
アーセリオドールが真剣に言う
「次は騎士団の重鎮なのですね…イールス様の御友人は多くて良いですね…ロイホール様もリーシアノリア様と仲良くして良いですね」
アーメリアが微笑みながら言う
「リーシアノリア様は、イールス御兄様の事しか見ていません」
ロイホールが真顔で説明を始めると、アーメリアが笑っている
(イールスは、噂に違わず素晴らしいですね)
「イールスの争奪戦ですね…メサリア様が喜びますね」
アーメリアが笑っていると、アーセリオドールが苦笑いしている
(イールス、パーティーで何人の令嬢から好意を持たれているのだ!! 家の事を言ったら、何十人から申し入れがあるのか… パーティー招待は、ほぼ申し入れ目的か?)
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