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第26話 アーメリア来訪

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王立学院入学まで、迷宮探索や勉強をしながら過ごしているある日
「イールス様、アーセリオドール様がお呼びです」
侍女が呼びにくると、イールスは、応接室に向かう

応接室に入ると、アーセリオドールと女性が待っている
「アーセリオドール様、お待たせして申し訳ありません。 お客様、御来訪歓迎いたします」
イールスが丁寧に挨拶をする
「イールス様、お会いできるのを楽しみにしてましたわ! アーメリア・レセールバウスです」
女性が立ち上がり笑顔で言う

「名前を覚えて頂いて、本当に感謝致します。 アーメリア様と、お初にお目に掛かると思いますが、今後共お見知りおきして頂けたら嬉しく思います」
頭を下げながら言う
「イールス、紹介しようとしたが・・・」
アーセリオドールがアーメリアを見ている
「パーティーでは、結構有名ですわ! 挨拶したい人は、沢山いますわ・・・エリーゼマリーナちゃんと親しい人しか、パーティーで近付けず、エリーゼマリーナ様との婚約もするのではと、噂も有名ですわ」
アーメリアが満面の笑顔で言う
「仲良くして頂いている、お友達です。婚約など恐れ多い事でございます」
「家柄など言わないので、パーティーの招待状も送れずに、困っていると聞きましたわ」
「そんなに有名なのか?」
アーセリオドールが驚いている
「相当ですわ!! まさか弟になるなんて、思いませんでしたわ」
アーメリアが満面の笑顔で言う
「え? 弟ですか?」
驚いて呟き、アーセリオドールを見る
「まだ紹介してなかったな・・・今年中に結婚する。アーメリアだ」
「アーセリオドール様、おめでとうございます。アーメリア様、今後共、仲良くして貰えれば嬉しく存じ上げます。 」
頭を深々と下げて言うと、メサリアが入ってくる

「イールス、座りなさい」
メサリアがアーメリアと挨拶をかわすと、イールスを見て言う
「はい! メサリア様、失礼します」
アーメリアは、イールスが座るのを見ている
「はぁ・・・アーメリア様、未だに御姉様と呼んで貰えませんの!! イールスに言ってくださいですわ」
メサリアが真剣に言うと、アーセリオドールが苦笑いしている

「御姉様なんて、下賤な身のなので恐れ多い事です。」
「これですわ!! 何を言っても無駄なのですわ」
「その通りだな・・・何を言っても、絶対に曲げない・・・頑固者だな・・・イールスの実力で冒険者になると、曲げないしな・・・」
アーセリオドールが真剣に言う

「え!! イールス様本当に冒険者に? 何故ですか? その気なら、直ぐに養子縁組も出来るのに?」
アーメリアが驚いている
「そうですの!! シンシリアがリーシアノリアをどう? ってイールスに言ったのですわ!! それ以外にもアリシア様やクレーシア様やフレシカ様やエリーゼマリーナ様も一言で決まる状態なのに・・・本当に勿体無いですわ」
メサリアが満面の笑顔で言う
「え!! ルーゼント伯爵家の令嬢シンシリア様が!リーシアノリアと言うと、シンシリアの妹ですが・・・この前、良い人を見付けたと言っていたのは、イールス様だったのですね・・・シンシリアもイールス様を調べてないのですね」
アーメリアが驚きながら言う

「イールスは、リーシアノリア様とあまり話さず、歳の近いロイホールと話させるように、仕向けてますわ!! 200点ですわ」
「今度良く観察しておきますね」
アーメリアが嬉しそうにイールスを見ている
「えーと、そんなに有名なのか?」
アーセリオドールが苦笑いしている
「アリーオなんて、気に入り過ぎて、弟として紹介したいと言ってますわ!! それに、エリーゼマリーナの婿にしたいと言ってますわ! わざわざ紹介する為に、エリーゼマリーナを連れてきたら、既に仲良くなっていて、大喜びですわ」
メサリアが笑顔で言うと、アーメリアが微笑んでいる
「それで・・・エリーゼマリーナ様と仲良く、周りの令嬢が集まるのですね・・・イールス様がパーティーしたら、凄い人が集まりそうですね」
アーメリアが微笑みなが言う
「ダメですの・・・家柄を言いませんの・・・だから、アリーオ経由で昨日、招待状が届きましたの」
招待状をイールスの前に置く
「行かないとダメでしょうか?」
「参加しなさいですわ!! エリーゼマリーナ様といつも一緒にいる、令嬢の誕生日ですわ・・・イールスが参加したら、貸しになりますわ」
メサリアが笑顔で言う
「メサリア様が言われるなら、参加します」
「明後日、ロイホールを連れて行ってきなさい」
メサリアが微笑みながら言うと、アーメリアがアーセリオドールを見ている
「アーセリオドール、一緒に見守りましょう」
アーメリアが微笑みながら言う
「イールスのパーティーでの姿の確認も、必要だろう」
アーセリオドールが考えてから言うと、アーメリアが嬉しそうに微笑んでいる
「アリーオに伝えておきますわ! 子爵家も喜ぶでしょう」
メサリアが笑顔で言う

アーメリア達としばらく談笑しながら、過ごしていると、ロイホールがやってくる
「遅くなりました」
ロイホールが、真剣に言って入ってくる
「ロイホール様、こちらは、アーメリア様です。アーセリオドール様の御婚約者様です」
イールスが立ち上がり、ロイホールに紹介すると、ロイホールが慌てて挨拶をする
「礼儀作法も良くなったな・・・少し安心できる」
アーセリオドールが、ロイホールを見ている
「この歳でこのぐらい出来たら、良いですよ」
アーメリアが微笑みながら言う
「見本がイールスだから仕方無いですね」
メサリアが微笑んでいる
「はい! イールス御兄様をいつも見ていますので、手本になってます」
ロイホールが真剣に言う
「後は、パーティーで話せるようになれば、安心ですわ」
メサリアが微笑みながら見ている
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