異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

第5話 アーセリオドールと食事

ヘルクドールとザイラネとシスラーザが食堂に入ってくる
「ヘルクドール様お久し振りです。お元気な姿を見てれ光栄に思います」
イールスが笑顔で頭を下げて言う
「イールス、立派になったな！ ウムウム」
ヘルクドールが満足そうに言うと、ザイラネが睨んでいる
「ザイラネ様、シスラーザ様、今日もお元気な姿を見てれ嬉しいです」
イールスが笑顔で言う。フレールがイールスを見ている。ザイラネは無視して
「アーセリオドールも元気そうですね、シスラーザ、アーセリオドールお兄様ですよ、挨拶をしなさい」
「アーセリオドールお兄様、シスラーザです」
シスラーザが笑顔で言う
「シスラーザも大きくなったね、まだまだ小さかったのに」
アーセリオドールが微笑みながら言うと、シスラーザは、ザイラネの後ろに隠れてしまう
（イールスには、挨拶無しか…これは、イールス居場所が無いのか？）

ビヨールとロイホールが入ってくる
「ビヨール様、ロイホール様こんにちは、今日も元気そうで良かったです」
イールスが笑顔で言う
「ちっ！！ 下等なお前なんか、視界に入るなよ」
ビヨールが睨んで言う
「ご飯が不味くなる、早く屋敷から出ていけ！」
ロイホールが、イールスを睨んで言う
「おい！ 腹へったから、早くご飯を持ってこい！」
ビヨールが大声で言うと、ヘルクドールが怒りに睨んでいる

「ビヨール！！ お父様ですよ！ 先に挨拶しなさい」
ザイラネが慌てて言うと、不安そうにヘルクドールを見る
「あ！お父様、帰って来ていたの？ お久し振りです」
ビヨールが慌てて言う
「お父様お久し振りです」
ロイホールが慌てて言う

「ロイホール、アーセリオドールお兄様にも挨拶をしなさい」
フレールが慌てて言うと、ロイホールがアーセリオドールを見て慌てている
「アーセリオドールお兄様、お久し振りです」
ロイホールが慌てて笑顔で言う
「アーセリオドール兄さんも来ていたのか、久しぶり」
ビヨールが少し慌てて言う
「ビヨール！ お前は何歳になった！！」
アーセリオドールが怒り気味に怒鳴る
「今年で１１歳です」
「しっかり、挨拶を出来ない様では、人には紹介は出来ない！！ しっかり学べ！！」
アーセリオドールが怒鳴る
「え！ 兄さん何故？」
ビヨールが怒鳴られた事に驚いている
「ザイラネ、躾はしっかりしろ！ １人では無いのだから、早くご飯を出せなんて、どんな教育をしている！！」
ヘルクドールが怒り怒鳴る
「え！ お父様…」
ビヨールがどうしたら良いか解らず、慌てていると、ロイホールが後退りしている
「ロイホールも礼儀作法もっと勉強しろ！！ 王都でのパーティーに連れていけないぞ！！ 言葉使いもしっかりしないと、人前には出せない！！」
アーセリオドールが睨みながら言う
「はい！ ごめんなさい」
ロイホールが慌てて言うと、ヘルクドールが不機嫌そうにしている

「うっわーーーー」
メイラールが、驚いて涙を流して泣き始めると、シスラーザが、ザイラネの後ろに隠れて震えている

あ！ まずい！！ この雰囲気本当にまずい！！

「アーセリオドール様、メイラール様とシスラーザ様が驚いてしまったみたいですので、少し声を押さえて欲しいです。ビヨール様とロイホール様は、叱って頂ける、お父様が近くにいないので、どうすれば良いのか解らないだけです。もし、明日時間が有るようなら、アーセリオドール様より、ビヨール様とロイホール様に色々教えて頂ければ、嬉しく思います。」
イールスが真剣に言って、頭を下げる。フレールとザイネラは、イールスを嫌そうに見ている。 ビヨールが、イールスを不満そうに睨んでいる

アーセリオドールが、メイラールとシスラーザを見てから、ヘルクドールを見る
（しまった…怒りに任せて…幼い妹達が怯えてしまった）

「アーセリオドール、楽しみにしていた食事だろう…今は、そのぐらいにするように！ フレール、ザイラネは、ビヨールとロイホールを、しっかり躾をしなさい」
ヘルクドールが真剣に言う
（イールスが止めなければ、収まらなかったか…もし止めれなくても、イールスに怒りが向くだけなら、ロイホールを守れると思ったのか？）

「お父様申し訳有りません。」
アーセリオドールが真剣に謝る
「ヘルクドール様、申し訳ございません。甘やかし過ぎたのかも知れません。今後この様な事にならないように、教育をします。」
フレールが真剣に言う
「フレール、頼んだぞ」
ヘルクドールが真剣に言う

良かった…危なかった…険悪な空気が収まった…
もし、ここで怒鳴り続けたら、ビヨールもロイホールもメイラールもシスラーザも恐れて、家族崩壊になりそうだけど、これからどうなるんだろう？