11 / 13
11Chance 『人質』
しおりを挟む
ブラジル、パラナ州マリンガにて…
「少し待て。」
ブレイドはスーツの男達に話しかけた。
「ゴールデンクラッカーの始末は、俺たち『Zoo』の仕事のはずだ。何故、お前ら『カラス』共がでしゃばってくる?」
「これがあのお方の意向です。」
「気に食わねぇな。それじゃまるで、俺達の腕が信用できねぇみたいな言い方だな?」
「その通りです。あのお方はガッカリなさってました…お前達の無能さに。」
次の瞬間、ブレイドは長岡が持っていた拳銃を奪い、スーツの男に銃口を向けた。
「…何のつもりですか。」
「依頼は破棄する。そのガキを離せ。」
長岡は何か言いたげな表情をしている。
「勘違いするなよ。俺は単純にコイツらが嫌いなんだ。それによ…人質を取るなんてやり方…三流以下だぜ!クズ野郎!」
「本気ですか?そんな事したって、人質は解放しませんよ?」
「本気か、だと?こっちのセリフだ。俺相手にザコ20人程度で勝てると思ってんのか?」
長岡もブレイドへの警戒を解き、スーツの男達の方を向いた。
「そやぞ!俺もおんねん!玉潰されたくなかったら早よペドロ返せ!!!」
「兄ちゃん!!!」
「心配すんなペドロ。今助けたるからな。」
「うん!!!」
スーツの男は大きなため息をついた。
「…どうしてこうも、自由に操れないのでしょうかね…人間という生き物は…」
次の瞬間、銃声が響いた。
スーツの男の持つ拳銃から微かに煙が上がり、その横でペドロは静かに地面に崩れ落ちた。
「まぁ良い。人質ならもう一人いますから…」
次の瞬間、長岡は見えない腕で、ペドロを撃った男を殴り飛ばした。
「ペドロ!!!」
長岡は地面に倒れているペドロに駆け寄った。
ペドロの周りには血溜まりができ始めている。
銃弾はペドロの頭部を貫通しており、すでに息絶えていた。
「そんな……」
スーツの男達は長岡に銃口を向けた。
次の瞬間、ブレイドはスーツの男達に向けてナイフを投げつけ、男達を一掃した。
「おい、ゴールデンクラッカー。早くココから離れた方がいい。」
長岡はただペドロの横でしゃがみ込みじっとしている。
ペドロを殺し、殴り飛ばされたスーツの男が立ち上がった。
「逃げる?ちがいますよ、ゴールデンクラッカー。貴方はコレから立ち向かわなければならない。言いましたよね?人質はもう一人いる、と…」
「お前まさか!」
「大方、我々の本拠地は、もう調べがついているのでしょう。人質を返して欲しくば、向かわれると良い。あのお方の元へ…」
スーツの男は拳銃を自身の頭部に向けた。
「私の任務は失敗した。もはやここまでです。」
次の瞬間、発砲音が鳴り響き、スーツの男は倒れた。
「自分の命を…こんなにも、あっさりと捨てられるのか…⁈」
「何やねん…コイツら…!」
長岡もペッテイングも呆気なく自殺した男に驚いている。
「…それが『カラス』だ。」
「からす…?」
「『Zoo』とは別の闇組織。何でも屋だ。依頼主の命令ならどんな事でもやる。例え、死ねという命令ですらな。」
長岡はペドロの遺体を抱えた。
「ペドロ…お前の姉さん、絶対助けたるからな…!」
サンパウロ、とあるビルにて…
太った男が豪華な椅子に座っている。
その男の前には、2人の『カラス』。そして、その『カラス』達に体を縛られているイザベラが居た。
「ほうほう。それで、ゴールデンクラッカーは?」
「もう時期来るかと。」
「なるほどぅ…」
太った男は立ち上がり、イザベラに顔を近づけた。
「この女は…暇つぶし、という訳でござるな。ふぅ~ん!満足でござる!」
「(助けて…大介さん…)」
夕方、病院にて…
治療を終えた長岡と植松は、ベットの上で話をしていた。
「裏ボスの名前はボルドビ。何でも屋組織『カラス』を雇って、サンパウロのビルで待ち伏せ中。」
長岡は無言でベットから降りた。
「行くんか?」
「あぁ。」
「…『カラス』だけやったら、多分、お前一人で行っても勝てる。けど、『Zoo』もおる可能性あるぞ。」
「それでも、俺は行く。」
「…お前、ホンマ僧侶枠やな。」
「どういう事やねんそれ。」
「そう言うと思って、助っ人、雇っといたぞ。」
その日の夜、サンパウロ、ボルドビの居るビルの前にて…
ビルの前には長岡とペッテイング、そして、ブレイドが居た。
「助っ人ってキミだったのか。」
「なんぼや?植松になんぼで雇われてん?」
「2億。」
長岡とペッテイングは目を丸くし、顔を見合わせている。
「さて、どうする。おそらくボルドビは最上階だが…先ずは侵入だな。」
「決まってる…ッ!!!」
次の瞬間、長岡は走り出した。
「ワンチャン正面突破やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
見えない腕を創造し、ビルの出入り口を破壊した。
「まぁ、それが一番の近道だね。」
「行くぞ。」
ペッテイングとブレイドは長岡を追いかけた。
長岡は『高痴漢技術』を駆使して、立ち向かってくる敵共を倒しながら、どんどん上の階へ登っていく。
数分後…
三人はあっという間に最上階までたどり着いた。
「うるぁぁぁあ!!!」
最上階の大きな扉の前に居た『カラス』共を見えない腕で一掃した。
「…見るからに、この扉の先だね。」
「あぁ。」
「行くぞ…」
扉を破壊し、部屋の中に入った。
ビルの最上階、大きな扉の先、広い部屋にて…
長岡達は部屋に入った。
その部屋は、一フロア丸々だだっ広い一つの部屋となっていた。
「誰か居る…」
その部屋の中心には一人の青年が立っていた。
「思ったより若いやんけ。」
ブレイドはその青年を見るなり、驚嘆した。
「な、何で奴がココに…⁈」
「どうした…?」
「…アイツはボルドビじゃない…」
「な、なんだって⁈」
「そんじゃ、ボルドビは…イザベラは何処やねん!!!」
その時、部屋の隅から声が聞こえてきた。
「大介さん…」
その声の主はイザベラだった。
「イザベラ!!!」
長岡はイザベラに近寄った。
イザベラの表情や、はだけた服を見て、長岡は何があったかを察した。
長岡はイザベラを抱きしめた。
「すまん…!俺が…もっと早よ来てれば…!ホンマ…すまん…!」
長岡は涙を流した。それにつられ、イザベラの目からも涙が零れ落ちた。
「ペドロは…?」
「…殺された…」
「…そう…ですか…」
「すまん…ホンマにすまん…!全部…俺のせいや…!」
「…ううん…大介さんのせいじゃない…助けに来てくれて…嬉しい…です…」
その時、部屋の中央にいた青年が動き始めた。
「来る…ッ!!!」
ブレイドは震えている。
今まで見たことないブレイドの様子にペッテイングも焦りを覚える。
「…奴は一体何者なんだ?」
「『Zoo』最年少にして最強の殺し屋…組織のNo.2、コードネーム…モカ…!」
「『Zoo』のNo.2…」
ブレイドは叫んだ。
「構えろ!ゴールデンクラッカー!」
長岡は涙を拭い、立ち上がった。
「ごめん、イザベラ…あと、もうちょいやから…もうちょいで、全部終わるから…」
「大介さん…死なないで…!」
「おう…!」
長岡とブレイドは構えをとった。
今、最後の戦いが始まろうとしている。
「少し待て。」
ブレイドはスーツの男達に話しかけた。
「ゴールデンクラッカーの始末は、俺たち『Zoo』の仕事のはずだ。何故、お前ら『カラス』共がでしゃばってくる?」
「これがあのお方の意向です。」
「気に食わねぇな。それじゃまるで、俺達の腕が信用できねぇみたいな言い方だな?」
「その通りです。あのお方はガッカリなさってました…お前達の無能さに。」
次の瞬間、ブレイドは長岡が持っていた拳銃を奪い、スーツの男に銃口を向けた。
「…何のつもりですか。」
「依頼は破棄する。そのガキを離せ。」
長岡は何か言いたげな表情をしている。
「勘違いするなよ。俺は単純にコイツらが嫌いなんだ。それによ…人質を取るなんてやり方…三流以下だぜ!クズ野郎!」
「本気ですか?そんな事したって、人質は解放しませんよ?」
「本気か、だと?こっちのセリフだ。俺相手にザコ20人程度で勝てると思ってんのか?」
長岡もブレイドへの警戒を解き、スーツの男達の方を向いた。
「そやぞ!俺もおんねん!玉潰されたくなかったら早よペドロ返せ!!!」
「兄ちゃん!!!」
「心配すんなペドロ。今助けたるからな。」
「うん!!!」
スーツの男は大きなため息をついた。
「…どうしてこうも、自由に操れないのでしょうかね…人間という生き物は…」
次の瞬間、銃声が響いた。
スーツの男の持つ拳銃から微かに煙が上がり、その横でペドロは静かに地面に崩れ落ちた。
「まぁ良い。人質ならもう一人いますから…」
次の瞬間、長岡は見えない腕で、ペドロを撃った男を殴り飛ばした。
「ペドロ!!!」
長岡は地面に倒れているペドロに駆け寄った。
ペドロの周りには血溜まりができ始めている。
銃弾はペドロの頭部を貫通しており、すでに息絶えていた。
「そんな……」
スーツの男達は長岡に銃口を向けた。
次の瞬間、ブレイドはスーツの男達に向けてナイフを投げつけ、男達を一掃した。
「おい、ゴールデンクラッカー。早くココから離れた方がいい。」
長岡はただペドロの横でしゃがみ込みじっとしている。
ペドロを殺し、殴り飛ばされたスーツの男が立ち上がった。
「逃げる?ちがいますよ、ゴールデンクラッカー。貴方はコレから立ち向かわなければならない。言いましたよね?人質はもう一人いる、と…」
「お前まさか!」
「大方、我々の本拠地は、もう調べがついているのでしょう。人質を返して欲しくば、向かわれると良い。あのお方の元へ…」
スーツの男は拳銃を自身の頭部に向けた。
「私の任務は失敗した。もはやここまでです。」
次の瞬間、発砲音が鳴り響き、スーツの男は倒れた。
「自分の命を…こんなにも、あっさりと捨てられるのか…⁈」
「何やねん…コイツら…!」
長岡もペッテイングも呆気なく自殺した男に驚いている。
「…それが『カラス』だ。」
「からす…?」
「『Zoo』とは別の闇組織。何でも屋だ。依頼主の命令ならどんな事でもやる。例え、死ねという命令ですらな。」
長岡はペドロの遺体を抱えた。
「ペドロ…お前の姉さん、絶対助けたるからな…!」
サンパウロ、とあるビルにて…
太った男が豪華な椅子に座っている。
その男の前には、2人の『カラス』。そして、その『カラス』達に体を縛られているイザベラが居た。
「ほうほう。それで、ゴールデンクラッカーは?」
「もう時期来るかと。」
「なるほどぅ…」
太った男は立ち上がり、イザベラに顔を近づけた。
「この女は…暇つぶし、という訳でござるな。ふぅ~ん!満足でござる!」
「(助けて…大介さん…)」
夕方、病院にて…
治療を終えた長岡と植松は、ベットの上で話をしていた。
「裏ボスの名前はボルドビ。何でも屋組織『カラス』を雇って、サンパウロのビルで待ち伏せ中。」
長岡は無言でベットから降りた。
「行くんか?」
「あぁ。」
「…『カラス』だけやったら、多分、お前一人で行っても勝てる。けど、『Zoo』もおる可能性あるぞ。」
「それでも、俺は行く。」
「…お前、ホンマ僧侶枠やな。」
「どういう事やねんそれ。」
「そう言うと思って、助っ人、雇っといたぞ。」
その日の夜、サンパウロ、ボルドビの居るビルの前にて…
ビルの前には長岡とペッテイング、そして、ブレイドが居た。
「助っ人ってキミだったのか。」
「なんぼや?植松になんぼで雇われてん?」
「2億。」
長岡とペッテイングは目を丸くし、顔を見合わせている。
「さて、どうする。おそらくボルドビは最上階だが…先ずは侵入だな。」
「決まってる…ッ!!!」
次の瞬間、長岡は走り出した。
「ワンチャン正面突破やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
見えない腕を創造し、ビルの出入り口を破壊した。
「まぁ、それが一番の近道だね。」
「行くぞ。」
ペッテイングとブレイドは長岡を追いかけた。
長岡は『高痴漢技術』を駆使して、立ち向かってくる敵共を倒しながら、どんどん上の階へ登っていく。
数分後…
三人はあっという間に最上階までたどり着いた。
「うるぁぁぁあ!!!」
最上階の大きな扉の前に居た『カラス』共を見えない腕で一掃した。
「…見るからに、この扉の先だね。」
「あぁ。」
「行くぞ…」
扉を破壊し、部屋の中に入った。
ビルの最上階、大きな扉の先、広い部屋にて…
長岡達は部屋に入った。
その部屋は、一フロア丸々だだっ広い一つの部屋となっていた。
「誰か居る…」
その部屋の中心には一人の青年が立っていた。
「思ったより若いやんけ。」
ブレイドはその青年を見るなり、驚嘆した。
「な、何で奴がココに…⁈」
「どうした…?」
「…アイツはボルドビじゃない…」
「な、なんだって⁈」
「そんじゃ、ボルドビは…イザベラは何処やねん!!!」
その時、部屋の隅から声が聞こえてきた。
「大介さん…」
その声の主はイザベラだった。
「イザベラ!!!」
長岡はイザベラに近寄った。
イザベラの表情や、はだけた服を見て、長岡は何があったかを察した。
長岡はイザベラを抱きしめた。
「すまん…!俺が…もっと早よ来てれば…!ホンマ…すまん…!」
長岡は涙を流した。それにつられ、イザベラの目からも涙が零れ落ちた。
「ペドロは…?」
「…殺された…」
「…そう…ですか…」
「すまん…ホンマにすまん…!全部…俺のせいや…!」
「…ううん…大介さんのせいじゃない…助けに来てくれて…嬉しい…です…」
その時、部屋の中央にいた青年が動き始めた。
「来る…ッ!!!」
ブレイドは震えている。
今まで見たことないブレイドの様子にペッテイングも焦りを覚える。
「…奴は一体何者なんだ?」
「『Zoo』最年少にして最強の殺し屋…組織のNo.2、コードネーム…モカ…!」
「『Zoo』のNo.2…」
ブレイドは叫んだ。
「構えろ!ゴールデンクラッカー!」
長岡は涙を拭い、立ち上がった。
「ごめん、イザベラ…あと、もうちょいやから…もうちょいで、全部終わるから…」
「大介さん…死なないで…!」
「おう…!」
長岡とブレイドは構えをとった。
今、最後の戦いが始まろうとしている。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる