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9Chance 『ワンチャンの摂理』
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協力者である植松の元についてから数日後…
長岡達はマリンガの街で、植松の調査結果を待っていた。
マリンガ、観光地にて…
ペドロとイザベラはアイスを食べている。
「この店のバニラアイス美味しいね!」
「ホント!でもチョコアイスはマズイわね。」
「それな。あ、植松さんの口癖移っちゃった…」
「うふふ…ペドロったら…」
すると、ペドロは幸せそうな表情を浮かべた。
「…楽しいね。姉さん。」
「えぇ。そうね。」
「俺、一生あのスラムで過ごすんだって、ずっとそう思ってた…だから、観光なんて…こうやって、姉さんとアイスが食べられるなんて、思いもしなかった。」
「大介さん達に感謝しなくちゃね。」
その時、ペドロは真剣な顔をした。
「俺、みんなを助けたい。」
「え…」
「兄ちゃんが俺を助けてくれたように、俺も、誰かを助けたい…」
「ペドロ…」
「すごいアバウトだけど、初めて、人生の目標ってやつが出来たよ。」
すると、イザベラはペドロに微笑みかけた。
「ペドロも大人になったわね。」
「まぁね!俺ももう15だからね!姉さんは?」
「え?」
「大介さんの事、好きなんだろ~?」
「い、いきなり何言ってるのよ!」
「あ!顔赤くなってる~!姉さんは子供だなぁ~!」
「もう!ペドロったら!」
植松の部屋にて…
長岡と植松はスマブラをしていた。
「んがッ!お、お前…『GO』ずるいぞ…こんなんゼロチャンやんけ…!」
「はは。」
植松win!長岡lose!
「うあぁんもう!下強からの上Bのあのコンボせこいわ…ワンチャン嫌われろ。」
「はは。」
「…」
「…」
「調べろよ!!!裏ボスの居場所!!!なに俺と一緒んなって遊んでんねん!!!」
「それな。」
植松は椅子に座ってパソコンをつけた。
「はぁ…(プリン使うんやめよかな…)」
「あ。分かった。」
「何がやねん。」
「裏ボス、サンパウロにおるわ。」
「唐突やな。」
「はい。行ってらっしゃい。」
「…お前とおるとRPGやってるみたいやわ。」
その時、上の階のバーが何やら騒がくなった。
「何や?どんちゃん騒ぎか?」
「おかしい。」
「は?」
「この部屋、完全防音。音なんか聞こえへんはず…」
植松が上の階の監視カメラをチェックしようとした次の瞬間、部屋の天井が崩れ落ちてきた。
地上にて…
長岡が『高痴漢技術』で瓦礫を退かし、植松と共に地上へ上がってきた。
「Switch壊れた…」
「気にするトコそこちゃうやろ。」
辺りには多くの死体が転がっていた。
その時、長岡は正面にいる3人の男達の存在に気づいた。
その中には、以前ペドロの家を破壊したコートの男も居た。
その時、ペッテイングが姿を現した。
「これはまずいね。」
「あぁ。一体でも厄介やのに…」
するとその時、植松が落ち着いた様子で言った。
「大丈夫や。もう応援呼んだから。」
「「え…?」」
その時、上空に3機の軍用ヘリが現れた。
「「えぇ⁈」」
長岡とペッテイングは驚いている。
その時、植松は通信機を取り出した。
「皆殺せ。」
すると次の瞬間、殺し屋達に向けて、3機の軍用ヘリから機関銃が放たれた。
「はは!ははは!はははははー!!!」
植松は狂った様に笑っている。
「彼…こんなヤバい奴だったのか…」
「コイツが一番の裏ボスやんけ…」
その時、殺し屋の一人、糸目の男が前に立ちはだかった。
他の2人の殺し屋はその糸目の男の背後に隠れた。
その糸目の男は無数の弾丸を弾き返した。
「効くか…!」
コードネーム:スキン
非常に分厚く弾力のある皮膚を持つ。彼の持つ皮膚は弾丸をも弾き返し、はるか上空から落下しても無傷でいられる程。また、ナイフなどの刃で傷つける事もできず、さらには火傷や凍傷になる事もなく、強酸や強塩基にも耐性がある。
次の瞬間、半ズボンの男がヘリに向かって跳躍し、3機のヘリを貫いた。
「いや、柔過ぎな。」
コードネーム:レッグス
下半身の筋肉が異常に発達しており、約250mの跳躍が可能。また、その脚力で繰り出される蹴りは、一撃でバズーカ砲並みの威力がある。常に笑っている。
3機のヘリは上空で爆発した。
「嘘やろ…⁈」
「は…はは…」
次の瞬間、コートの男がナイフを取り出し、長岡達に襲いかかった。
コードネーム:ブレイド
高い身体能力を持ち前に、最速でターゲットを始末する。また、彼の羽織っている長いコートには、多くの武器が隠されている。しかし、彼が秘めている力はこれだけでは無い。
「『高痴漢技術』!!!」
長岡は見えない腕を1本創造し、向かってくるブレイドを捕らえようとした。
しかし、ブレイドは見えない腕をかわしながら、どんどん近づいてくる。
「(ヤバい…植松おるから腕2本は出せへんし、どうする…⁈)」
見えない腕の2本同時使用は操作の精密性が下がる。その為、周りに人がいる時は巻き込みかねないのだ。
その時、ブレイドは突然、背後に大きく飛び退いた。
「なんや?」
長岡はブレイドの行動に疑問を持った。
「上だ!!!」
長岡はペッテイングの声により、上を見上げた。するとそこには、ヘリを破壊し終えたレッグスが、踵落としの体勢のまま落下してきていたのだ。
「いやっはぁぁ、死ねェェェェエ!!!」
長岡達は攻撃をかわした。
しかし、レッグスの踵落としはとてつもない破壊力で、長岡達はその風圧により吹き飛ばされた。
「…俺まで殺す気か。」
ブレイドが少し怒り気味でレッグスに言った。
「いや、ふふっ…言ったらバレるやん!」
地面は崩落し、完全に折れた下水道が見えた。
「くッ…!」
長岡は立ち上がった。
それを見て、スキンはレッグスとブレイドに言った。
「レッグス、ブレイド。お前らはゴールデンクラッカーを殺れ。俺は天パの方を殺る。」
「了解。」
すると次の瞬間、レッグスとブレイドが長岡に向かって走り出してきた。
「やとさ。どうするよ、植松。」
「はは。」
「そやな。やるだけやってみるか。」
「俺、邪魔か?」
「まぁな。」
「おけ。」
次の瞬間、植松は下水道の中へ入っていった。
「逃すか…!」
スキンは植松の後を追った。
「…コレで本気出せるわ。」
長岡は『高痴漢技術』で見えない腕を2本創造した。
「いや、ははっ、え…いやふふふっ、2対1やで!勝てる思ってんの?」
「あぁ。ワンチャンな。」
「ワンチャンもクソも無い。お前はココで死ぬ。」
「さぁどうかな…お前らに、ワンチャンの摂理ってもん教えたるわ!」
長岡達はマリンガの街で、植松の調査結果を待っていた。
マリンガ、観光地にて…
ペドロとイザベラはアイスを食べている。
「この店のバニラアイス美味しいね!」
「ホント!でもチョコアイスはマズイわね。」
「それな。あ、植松さんの口癖移っちゃった…」
「うふふ…ペドロったら…」
すると、ペドロは幸せそうな表情を浮かべた。
「…楽しいね。姉さん。」
「えぇ。そうね。」
「俺、一生あのスラムで過ごすんだって、ずっとそう思ってた…だから、観光なんて…こうやって、姉さんとアイスが食べられるなんて、思いもしなかった。」
「大介さん達に感謝しなくちゃね。」
その時、ペドロは真剣な顔をした。
「俺、みんなを助けたい。」
「え…」
「兄ちゃんが俺を助けてくれたように、俺も、誰かを助けたい…」
「ペドロ…」
「すごいアバウトだけど、初めて、人生の目標ってやつが出来たよ。」
すると、イザベラはペドロに微笑みかけた。
「ペドロも大人になったわね。」
「まぁね!俺ももう15だからね!姉さんは?」
「え?」
「大介さんの事、好きなんだろ~?」
「い、いきなり何言ってるのよ!」
「あ!顔赤くなってる~!姉さんは子供だなぁ~!」
「もう!ペドロったら!」
植松の部屋にて…
長岡と植松はスマブラをしていた。
「んがッ!お、お前…『GO』ずるいぞ…こんなんゼロチャンやんけ…!」
「はは。」
植松win!長岡lose!
「うあぁんもう!下強からの上Bのあのコンボせこいわ…ワンチャン嫌われろ。」
「はは。」
「…」
「…」
「調べろよ!!!裏ボスの居場所!!!なに俺と一緒んなって遊んでんねん!!!」
「それな。」
植松は椅子に座ってパソコンをつけた。
「はぁ…(プリン使うんやめよかな…)」
「あ。分かった。」
「何がやねん。」
「裏ボス、サンパウロにおるわ。」
「唐突やな。」
「はい。行ってらっしゃい。」
「…お前とおるとRPGやってるみたいやわ。」
その時、上の階のバーが何やら騒がくなった。
「何や?どんちゃん騒ぎか?」
「おかしい。」
「は?」
「この部屋、完全防音。音なんか聞こえへんはず…」
植松が上の階の監視カメラをチェックしようとした次の瞬間、部屋の天井が崩れ落ちてきた。
地上にて…
長岡が『高痴漢技術』で瓦礫を退かし、植松と共に地上へ上がってきた。
「Switch壊れた…」
「気にするトコそこちゃうやろ。」
辺りには多くの死体が転がっていた。
その時、長岡は正面にいる3人の男達の存在に気づいた。
その中には、以前ペドロの家を破壊したコートの男も居た。
その時、ペッテイングが姿を現した。
「これはまずいね。」
「あぁ。一体でも厄介やのに…」
するとその時、植松が落ち着いた様子で言った。
「大丈夫や。もう応援呼んだから。」
「「え…?」」
その時、上空に3機の軍用ヘリが現れた。
「「えぇ⁈」」
長岡とペッテイングは驚いている。
その時、植松は通信機を取り出した。
「皆殺せ。」
すると次の瞬間、殺し屋達に向けて、3機の軍用ヘリから機関銃が放たれた。
「はは!ははは!はははははー!!!」
植松は狂った様に笑っている。
「彼…こんなヤバい奴だったのか…」
「コイツが一番の裏ボスやんけ…」
その時、殺し屋の一人、糸目の男が前に立ちはだかった。
他の2人の殺し屋はその糸目の男の背後に隠れた。
その糸目の男は無数の弾丸を弾き返した。
「効くか…!」
コードネーム:スキン
非常に分厚く弾力のある皮膚を持つ。彼の持つ皮膚は弾丸をも弾き返し、はるか上空から落下しても無傷でいられる程。また、ナイフなどの刃で傷つける事もできず、さらには火傷や凍傷になる事もなく、強酸や強塩基にも耐性がある。
次の瞬間、半ズボンの男がヘリに向かって跳躍し、3機のヘリを貫いた。
「いや、柔過ぎな。」
コードネーム:レッグス
下半身の筋肉が異常に発達しており、約250mの跳躍が可能。また、その脚力で繰り出される蹴りは、一撃でバズーカ砲並みの威力がある。常に笑っている。
3機のヘリは上空で爆発した。
「嘘やろ…⁈」
「は…はは…」
次の瞬間、コートの男がナイフを取り出し、長岡達に襲いかかった。
コードネーム:ブレイド
高い身体能力を持ち前に、最速でターゲットを始末する。また、彼の羽織っている長いコートには、多くの武器が隠されている。しかし、彼が秘めている力はこれだけでは無い。
「『高痴漢技術』!!!」
長岡は見えない腕を1本創造し、向かってくるブレイドを捕らえようとした。
しかし、ブレイドは見えない腕をかわしながら、どんどん近づいてくる。
「(ヤバい…植松おるから腕2本は出せへんし、どうする…⁈)」
見えない腕の2本同時使用は操作の精密性が下がる。その為、周りに人がいる時は巻き込みかねないのだ。
その時、ブレイドは突然、背後に大きく飛び退いた。
「なんや?」
長岡はブレイドの行動に疑問を持った。
「上だ!!!」
長岡はペッテイングの声により、上を見上げた。するとそこには、ヘリを破壊し終えたレッグスが、踵落としの体勢のまま落下してきていたのだ。
「いやっはぁぁ、死ねェェェェエ!!!」
長岡達は攻撃をかわした。
しかし、レッグスの踵落としはとてつもない破壊力で、長岡達はその風圧により吹き飛ばされた。
「…俺まで殺す気か。」
ブレイドが少し怒り気味でレッグスに言った。
「いや、ふふっ…言ったらバレるやん!」
地面は崩落し、完全に折れた下水道が見えた。
「くッ…!」
長岡は立ち上がった。
それを見て、スキンはレッグスとブレイドに言った。
「レッグス、ブレイド。お前らはゴールデンクラッカーを殺れ。俺は天パの方を殺る。」
「了解。」
すると次の瞬間、レッグスとブレイドが長岡に向かって走り出してきた。
「やとさ。どうするよ、植松。」
「はは。」
「そやな。やるだけやってみるか。」
「俺、邪魔か?」
「まぁな。」
「おけ。」
次の瞬間、植松は下水道の中へ入っていった。
「逃すか…!」
スキンは植松の後を追った。
「…コレで本気出せるわ。」
長岡は『高痴漢技術』で見えない腕を2本創造した。
「いや、ははっ、え…いやふふふっ、2対1やで!勝てる思ってんの?」
「あぁ。ワンチャンな。」
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