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第2章『ガイ-過去編-』
第129障『時止』
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【4月2日、朝9時、フリージア王国よりさらに北、コールの村にて…】
芝見川の第二のタレント『魅廻』により、村人全員を収容していた民家が球状に消滅していた。その中に居たガイともょもとの姿も確認できない。
先程まで民家があった場所の前には、芝見川と魔物化した時和が立っている。
「はてさて。いささか生に執着し過ぎではないですか?障坂ガイ。」
芝見川は上を見上げ、そう話しかけた。上空に居たのは、もょもとを抱えて浮遊するガイの姿が。ガイは民家が消滅する寸前に『飛翼』で翼を創造し、民家から脱出していたのだ。
『飛翼』なら『現代のオーパーツ』とは違い、瞬時に翼を生成できる。さらに、飛空をメインとしたタレント故、精密性や機動力は高い。その為、意識が朦朧としていた状況ガイでも、かろうじて回避が間に合ったのだ。
「ハァ…‼︎ハァ…‼︎ハァ…‼︎」
間一髪で死を免れたガイ。しかし、今のガイは圧倒的に不利な立場にあった。相当なダメージを受けた上、芝見川の『リアムの無限戒』により、物理攻撃・防御・PSIの纏いを封じられている。それに残りPSIも少ない。
「(芝見川のタレント…おそらく、回転を伴う物が媒体…回転…いや、だったら何故、銃を使わないんだ…?もしかして、目押し…?)」
説明しよう!
芝見川の第二のタレント『魅廻』は回転する物体に引力を付加する能力である!
予め、PSIさえ与えていれば、回転体は芝見川の好きなタイミングで引力を発生できる。そして、引力の強さは回転体に付加されたPSIの量と角速度の大きさに比例。
このタレントは回転する物体なら何でもOKな訳で、それこそ、弾丸でも発動可能。しかし、芝見川はそれをしない。いや、できないのだ。引力発生時の『芝見川の好きなタイミング』とは即ち、芝見川が視認できる事が前提条件。弾丸だと速度が速過ぎて、タイミングを見失う。ガイが『目押し』と言ったのはそういう訳だ。
タイプ:付加型
ガイは『魅廻』をコピーできない。『模倣』はコピーする対象のタレントの詳細を詳しく知っていなければならないから。回転体が媒体だと理解できても、そこに引力を付加して周囲の物体全てを極小に凝縮している事など想像も付かない。
「(コピーは無理…まぁいい。奴のタレントはある程度理解できた。回転する物体にだけ気をつけておけば良いだけの事。それより問題はあの時和…)」
ガイが『現代のオーパーツ』で自身を治療していたその時、目の前に時和の姿が現れた。
「(また時を…‼︎)」
時和はタレントで時間を止め、空中にいるガイの目の前までやってきたのだ。時和はガイに向けて右腕陰茎を放っている。だが、ガイは『飛翼』の翼で瞬時にその拳を回避し、時和から離れた。
「なッ…⁈」
しかし、時和は再び時を止めて、ガイの背後に現れた。
「クソッ‼︎」
PSIを纏えない今のガイでは、魔物化した時和にダメージを与えられない。希望は『誤謬通信』による洗脳か、『青面石化談話』による石化。しかし、うっかり術中にハマるような相手では無い事はガイも重々承知。
「(考えろ…奴らを殺せる方法を…)」
次の瞬間、再びガイの目の前に時和の姿が現れた。
「えっ……」
ガイは思わず声が出た。時和のいきなりの出現に驚いたから、いや、コレは何度も経験している。今更驚かない。では何故、ガイは声が漏れたのか。
「おまっ…背中……」
空を舞うガイに腕を掴まれていたもょもとが、ガイの変化に気がついた。そう。ガイの翼が消えていたのだ。球状に。
どうやら、時間が止まっていた間に芝見川の『魅廻』でガイの翼を抉り取ったようだ。
「(やばいッ‼︎)」
『飛翼』は再度発動までにはインターバルが必要だ。『現代のオーパーツ』の翼も創造に時間がかかってしまう。
翼が無ければ空中では動けない。そして、目の前には右腕陰茎を振りかざす時和の姿が。
「昇天アクメじゃッヒョォォォォォォオ!!!!」
生身で魔物化した時和の一撃を喰らう。そうなれば、ガイは地上に着く前に死ぬ。宙で体を粉砕され、肉片が周囲に飛び散る。ガイの頭の中で、そのビジョンが浮かんだ。
「うわっ‼︎」
しかし、そうはならなかった。
「(もょもと…⁈)」
もょもとがガイの腕を引き、時和の攻撃から身を逸らしたのだ。もょもとが下から引っ張った事で、ガイの体はもょもとよりも下の位置に来た。
「邪魔ジャあアッ‼︎」
時和はもょもとに蹴りを放った。
「ぐあぁぁあッ‼︎」
時和の蹴りはもょもとの左脇腹に命中した。PSIを纏っているが故、多少のダメージは軽減できたが、左の肋骨は全て砕かれた。
「もょもと!!!」
蹴り落とされた事により、もょもとはガイよりも先に地面へ落下した。
「か…は……ッ‼︎」
もょもとは気を失った。一方、ガイの目の前には拳、いや、陰茎を振り上げた時和の姿が。今度こそ避けられない。
「今度こそ逝かセテやるゾえェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
放たれる陰茎。躱せないガイ。今度こそガイは時和に逝かせれてしまう。もょもとの助けは無駄だったのか。
「ふっ……」
瞬間、ガイは笑みをこぼした。それを時和は見逃さなかった。しかし、放たれた陰茎はもう止まらない。ガイの死は目の前。そのはずだった。
しかし、時和の攻撃は一向にガイに届かない。まるで、時間が止まったかのように。
「なるほどな。理解した。お前のタレント…!」
そう。ガイは時和のタレントをコピーし、時を止めたのだ。
説明しよう!
時和のタレントは『時止』!ある一定範囲内の時間を停止させる能力である!
射程は可視下のみ。範囲決定は射程内なら自由。停止時間は無制限だが、時間を止めている間はPSIを供給し続け無ければならない。
また、このタレントで停止させた範囲内には立ち入る事ができない。理由は簡単。その範囲内の全てが止まっているから。時間停止を受けた範囲は空間ごと静止していて、空気すら動く事ができない。故に、他の物体の立ち入りや、時間停止範囲内にある物体の取り出しも絶対不可。だから、時和は時間を止めている間にガイを攻撃しなかったのだ。
タイプ:支配型
ガイは翼を削られた事で『時止』の詳細を理解した。
ガイが認知できていないという事は、翼を削り取られたのは時間停止中の出来事。つまり、芝見川は時間停止させられていたガイの翼を攻撃できたのだ。しかし、時間停止範囲内は絶対不可侵。何故、芝見川はガイの翼を攻撃できたのか。
「(翼しか攻撃できなかった…か。)」
そう。もし、『魅廻』だけは絶対不可侵の対象外だとして、時間停止中にガイを攻撃できたのなら、何故にガイそのものへの攻撃をしなかったのか。翼ではなく頭を削れば、勝負は決まっていた。しかし、それをしなかったのは、翼しか攻撃できなかったから。
「(時間停止の範囲を、俺ともょもとの身体周辺にし、上手いこと翼を範囲内から出した。そして、時間停止範囲内から飛び出た翼部分を削り取った。)」
全てはガイの思考通り。この翼の一件で、ガイは『時止』の範囲条件と絶対不可侵条件を見抜いたのだ。そして、コレを思考する猶予を与えたもょもとの功績は大きい。
「見当が付けば後は試すだけ。まさか時間停止が無制限とは思わなかったけど。」
ガイは地上に着地し、芝見川に近づく。そんなガイに、芝見川はやや焦りの表情を見せ、ガイにハンドスピナーを投げつけた。
「ネグ……」
「『時止』!!!」
瞬間、芝見川を含めた周囲の時間が止まった。そして、ガイは芝見川が放ったハンドスピナーを手に取る。
「…ナふッ⁈」
芝見川とその周辺の時間が止まったと同時に、時和辺りの時間が動き出した。どうやら、同時に二つの範囲で時間は停止できないようだ。
「(コレ範囲指定結構むずいな。)」
ガイは空中から落下してくる時和に向けて、芝見川のハンドスピナーを投げた。
「解除ッ!!!」
ガイは『時止』を解除した。すると、芝見川の時間が再び動き始めた。
「…ロスッ‼︎」
芝見川は『魅廻』を発動した。
「やはっ…‼︎」
発動後に気づく。自身は時を止められていたと。そして、自身が放ったそれは、今、我が師の目の前にあると。
次の瞬間、『魅廻』が発動し、時和の上半身が削り取られた。
「お師匠…ッ‼︎」
芝見川はかつてない程の焦りを表情に出す。
「(やってしまった…‼︎タレントを逆に利用されてしまった…‼︎)」
後悔が募る芝見川を他所に、ガイは再度『時止』を使用する。
「ッ⁈」
『時止』を使用し、芝見川の目の前に瞬間的に現れた。その手には、いつもより数倍大きな骨刀が握られていた。
「(魔物化する前に殺すッ‼︎)」
ガイはその巨大骨刀を芝見川の首めがけて振り下ろした。
「ギィャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ガイは巨大骨刀の重量により、芝見川の首を切断した。
芝見川の第二のタレント『魅廻』により、村人全員を収容していた民家が球状に消滅していた。その中に居たガイともょもとの姿も確認できない。
先程まで民家があった場所の前には、芝見川と魔物化した時和が立っている。
「はてさて。いささか生に執着し過ぎではないですか?障坂ガイ。」
芝見川は上を見上げ、そう話しかけた。上空に居たのは、もょもとを抱えて浮遊するガイの姿が。ガイは民家が消滅する寸前に『飛翼』で翼を創造し、民家から脱出していたのだ。
『飛翼』なら『現代のオーパーツ』とは違い、瞬時に翼を生成できる。さらに、飛空をメインとしたタレント故、精密性や機動力は高い。その為、意識が朦朧としていた状況ガイでも、かろうじて回避が間に合ったのだ。
「ハァ…‼︎ハァ…‼︎ハァ…‼︎」
間一髪で死を免れたガイ。しかし、今のガイは圧倒的に不利な立場にあった。相当なダメージを受けた上、芝見川の『リアムの無限戒』により、物理攻撃・防御・PSIの纏いを封じられている。それに残りPSIも少ない。
「(芝見川のタレント…おそらく、回転を伴う物が媒体…回転…いや、だったら何故、銃を使わないんだ…?もしかして、目押し…?)」
説明しよう!
芝見川の第二のタレント『魅廻』は回転する物体に引力を付加する能力である!
予め、PSIさえ与えていれば、回転体は芝見川の好きなタイミングで引力を発生できる。そして、引力の強さは回転体に付加されたPSIの量と角速度の大きさに比例。
このタレントは回転する物体なら何でもOKな訳で、それこそ、弾丸でも発動可能。しかし、芝見川はそれをしない。いや、できないのだ。引力発生時の『芝見川の好きなタイミング』とは即ち、芝見川が視認できる事が前提条件。弾丸だと速度が速過ぎて、タイミングを見失う。ガイが『目押し』と言ったのはそういう訳だ。
タイプ:付加型
ガイは『魅廻』をコピーできない。『模倣』はコピーする対象のタレントの詳細を詳しく知っていなければならないから。回転体が媒体だと理解できても、そこに引力を付加して周囲の物体全てを極小に凝縮している事など想像も付かない。
「(コピーは無理…まぁいい。奴のタレントはある程度理解できた。回転する物体にだけ気をつけておけば良いだけの事。それより問題はあの時和…)」
ガイが『現代のオーパーツ』で自身を治療していたその時、目の前に時和の姿が現れた。
「(また時を…‼︎)」
時和はタレントで時間を止め、空中にいるガイの目の前までやってきたのだ。時和はガイに向けて右腕陰茎を放っている。だが、ガイは『飛翼』の翼で瞬時にその拳を回避し、時和から離れた。
「なッ…⁈」
しかし、時和は再び時を止めて、ガイの背後に現れた。
「クソッ‼︎」
PSIを纏えない今のガイでは、魔物化した時和にダメージを与えられない。希望は『誤謬通信』による洗脳か、『青面石化談話』による石化。しかし、うっかり術中にハマるような相手では無い事はガイも重々承知。
「(考えろ…奴らを殺せる方法を…)」
次の瞬間、再びガイの目の前に時和の姿が現れた。
「えっ……」
ガイは思わず声が出た。時和のいきなりの出現に驚いたから、いや、コレは何度も経験している。今更驚かない。では何故、ガイは声が漏れたのか。
「おまっ…背中……」
空を舞うガイに腕を掴まれていたもょもとが、ガイの変化に気がついた。そう。ガイの翼が消えていたのだ。球状に。
どうやら、時間が止まっていた間に芝見川の『魅廻』でガイの翼を抉り取ったようだ。
「(やばいッ‼︎)」
『飛翼』は再度発動までにはインターバルが必要だ。『現代のオーパーツ』の翼も創造に時間がかかってしまう。
翼が無ければ空中では動けない。そして、目の前には右腕陰茎を振りかざす時和の姿が。
「昇天アクメじゃッヒョォォォォォォオ!!!!」
生身で魔物化した時和の一撃を喰らう。そうなれば、ガイは地上に着く前に死ぬ。宙で体を粉砕され、肉片が周囲に飛び散る。ガイの頭の中で、そのビジョンが浮かんだ。
「うわっ‼︎」
しかし、そうはならなかった。
「(もょもと…⁈)」
もょもとがガイの腕を引き、時和の攻撃から身を逸らしたのだ。もょもとが下から引っ張った事で、ガイの体はもょもとよりも下の位置に来た。
「邪魔ジャあアッ‼︎」
時和はもょもとに蹴りを放った。
「ぐあぁぁあッ‼︎」
時和の蹴りはもょもとの左脇腹に命中した。PSIを纏っているが故、多少のダメージは軽減できたが、左の肋骨は全て砕かれた。
「もょもと!!!」
蹴り落とされた事により、もょもとはガイよりも先に地面へ落下した。
「か…は……ッ‼︎」
もょもとは気を失った。一方、ガイの目の前には拳、いや、陰茎を振り上げた時和の姿が。今度こそ避けられない。
「今度こそ逝かセテやるゾえェェェェェェェェェェエ!!!!!!」
放たれる陰茎。躱せないガイ。今度こそガイは時和に逝かせれてしまう。もょもとの助けは無駄だったのか。
「ふっ……」
瞬間、ガイは笑みをこぼした。それを時和は見逃さなかった。しかし、放たれた陰茎はもう止まらない。ガイの死は目の前。そのはずだった。
しかし、時和の攻撃は一向にガイに届かない。まるで、時間が止まったかのように。
「なるほどな。理解した。お前のタレント…!」
そう。ガイは時和のタレントをコピーし、時を止めたのだ。
説明しよう!
時和のタレントは『時止』!ある一定範囲内の時間を停止させる能力である!
射程は可視下のみ。範囲決定は射程内なら自由。停止時間は無制限だが、時間を止めている間はPSIを供給し続け無ければならない。
また、このタレントで停止させた範囲内には立ち入る事ができない。理由は簡単。その範囲内の全てが止まっているから。時間停止を受けた範囲は空間ごと静止していて、空気すら動く事ができない。故に、他の物体の立ち入りや、時間停止範囲内にある物体の取り出しも絶対不可。だから、時和は時間を止めている間にガイを攻撃しなかったのだ。
タイプ:支配型
ガイは翼を削られた事で『時止』の詳細を理解した。
ガイが認知できていないという事は、翼を削り取られたのは時間停止中の出来事。つまり、芝見川は時間停止させられていたガイの翼を攻撃できたのだ。しかし、時間停止範囲内は絶対不可侵。何故、芝見川はガイの翼を攻撃できたのか。
「(翼しか攻撃できなかった…か。)」
そう。もし、『魅廻』だけは絶対不可侵の対象外だとして、時間停止中にガイを攻撃できたのなら、何故にガイそのものへの攻撃をしなかったのか。翼ではなく頭を削れば、勝負は決まっていた。しかし、それをしなかったのは、翼しか攻撃できなかったから。
「(時間停止の範囲を、俺ともょもとの身体周辺にし、上手いこと翼を範囲内から出した。そして、時間停止範囲内から飛び出た翼部分を削り取った。)」
全てはガイの思考通り。この翼の一件で、ガイは『時止』の範囲条件と絶対不可侵条件を見抜いたのだ。そして、コレを思考する猶予を与えたもょもとの功績は大きい。
「見当が付けば後は試すだけ。まさか時間停止が無制限とは思わなかったけど。」
ガイは地上に着地し、芝見川に近づく。そんなガイに、芝見川はやや焦りの表情を見せ、ガイにハンドスピナーを投げつけた。
「ネグ……」
「『時止』!!!」
瞬間、芝見川を含めた周囲の時間が止まった。そして、ガイは芝見川が放ったハンドスピナーを手に取る。
「…ナふッ⁈」
芝見川とその周辺の時間が止まったと同時に、時和辺りの時間が動き出した。どうやら、同時に二つの範囲で時間は停止できないようだ。
「(コレ範囲指定結構むずいな。)」
ガイは空中から落下してくる時和に向けて、芝見川のハンドスピナーを投げた。
「解除ッ!!!」
ガイは『時止』を解除した。すると、芝見川の時間が再び動き始めた。
「…ロスッ‼︎」
芝見川は『魅廻』を発動した。
「やはっ…‼︎」
発動後に気づく。自身は時を止められていたと。そして、自身が放ったそれは、今、我が師の目の前にあると。
次の瞬間、『魅廻』が発動し、時和の上半身が削り取られた。
「お師匠…ッ‼︎」
芝見川はかつてない程の焦りを表情に出す。
「(やってしまった…‼︎タレントを逆に利用されてしまった…‼︎)」
後悔が募る芝見川を他所に、ガイは再度『時止』を使用する。
「ッ⁈」
『時止』を使用し、芝見川の目の前に瞬間的に現れた。その手には、いつもより数倍大きな骨刀が握られていた。
「(魔物化する前に殺すッ‼︎)」
ガイはその巨大骨刀を芝見川の首めがけて振り下ろした。
「ギィャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ガイは巨大骨刀の重量により、芝見川の首を切断した。
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