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第2章『ガイ-過去編-』
第57障『成金部屋』
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【12月13日、地下通路、金の扉の部屋にて…】
一面金ピカの部屋。中央には金ピカの椅子に座った、ガイと同い年くらいの少年。その前にガイと角野が居た。
「ようこそ。俺様の成金部屋へ。」
少年はまるで自分が世界の中心であるかのように、傲然たる態度でガイ達に話した。
「角野。まさかお前が裏切るとは。桜田が知ったら悲しむだろうな。」
「金田くん…」
少年の名は金田友一。中学一年生。桜田の仲間の一人である。好きな言葉は一攫千金。
その時、少年は角野に向けて手を差し出した。
「口止め料を払えば内緒にしてやらん事もない。ただし、ガイは元の場所に戻せ。俺まで疑われるからな。」
少年の言葉を聞いた角野は思考した。
「(秋が知ったらって事は、まだ秋は私の裏切りを知らない。この事は金田くん一人の行動。おそらくは、ガイが逃げた時用の刺客として、秋が金田くんを選んだんだ。地下通路の構造を考えるに、金田くん以上の適任者は居ない。)」
角野の思考は大方当たっていた。しかし、腑に落ちない点が一つある。
「(あれ…どうして、私はその事を知らなかったの…?)」
金田がガイの見張りとして選ばれたのなら、普通は仲間のメンバーにそれを伝えるはず。しかし、角野は今の今までそれを知らなかった。つまり、桜田から伝えられていなかったという訳だ。
「(もしかして、私の裏切りがバレてた…⁈だから秋は、私にこの事を伝えなかった…!)」
角野はそういう結論に至った。桜田はこの作戦以前に、角野の裏切りを見抜いていたと。
しかし、実際は違う。桜田は炙り出したかったのだ。真の裏切り者を。そして、それは角野ではない。
「(考えていても埒が明かない。先ずは金田くんを説得しなきゃ…)」
角野は金田に説得を始めた。
「聞いて金田くん!秋はガイを誘拐・拷問してたの!」
しかし、金田はそれがどうしたという顔をしている。
「だからぁ?」
「だからって…コレはれっきとした犯罪よ!このままじゃ、貴方も秋の協力者として警察に捕まる!それでいいの⁈」
角野は最もらしい正論で、金田をこちら側に引き込もうとしている。
しかし、金田の態度は変わらない。
「俺たちは国公認のハンディーキャッパーだ。タレント関連の事件はもみ消させる。この件についてもな。それに俺は、桜田の作戦の為に動いてるんじゃない。金の為だ。」
その時、金田は両手を広げた。
「角野!お前にはまだ詳しく説明してなかったな!俺のタレント『成金部屋』について!」
金田は自身のタレントについて語り始めた。
「『成金部屋』は金を稼ぐタレント!仮想空間を作り、その空間内で人間を働かせる事で、その労働分の給与が全て、現実世界の俺の預金通帳に加算される!」
そう。コレが金田の金を稼ぐタレント。支配型のタレントである。
「そして、空間内に入った労働者共はある基準金額を払い終えるまでココから出られない!」
「基準金額…?」
角野は首を傾げ、尋ねた。一体、何を基準にしての金額なのか。
金田は答えた。
「PSIだ。角野、お前の最大PSI容量は350。つまり、お前は350万円を俺の空間内で稼ぎ、支払わなければ、この空間からは出られない。別に今350万持ってるなら、労働空間に入ったと同時にそれを支払って出る事もできるが…まぁ、持ってる訳ないよな。」
その時、角野は再び質問した。
「労働って、具体的には何をすれば良いの…?」
「なぁに簡単だ。ただ俺の労働空間内に居るだけでいい。居るだけで時給10万だ。簡単なお仕事だろ。」
「危険は無いの…?」
「無い訳ないだろ。時給10万だぞ。」
角野の不安は的中した。居るだけで時給10万。そんな甘い話はなかった。
「労働場所はジャングルの奥地。しかも、お前達の命を狙う殺し屋付きだ。」
その時、金田は背後にある銀の扉を指差した。
「時は金なり!わかったらさっさと稼いで来い!ここから出たければな!」
「…」
角野は振り返った。すると、そこにはさっきまであったはずの金の扉が無くなっていた。
「(やっぱり、金田くんの言う通りにしないと出られないみたいね。)」
角野は金田の言う通り、ガイに肩を貸して銀の扉へと向かった。
【銀の扉の先、労働空間にて…】
銀の扉の先は金田の言った通り、蒸し暑い密林。気温は優に30度を超えていた。しかし、辺りは静寂そのもの。虫や動物など、生き物の気配は全くなかった。
角野は振り返った。しかし、そこにはもう、来た時の銀の扉は無くなっていた。
その時、辺りに放送のようなものが流れてきた。金田の声だ。
〈自分の右腕を見てみろ。〉
その放送通り、角野は自身の右腕を見た。そこには、『0/3,460,000』と刻まれていた。
〈左が現在の所持金、右が脱出の為の支払い義務金額だ。一時間毎に左に10万入る。それと、殺し屋を倒せば、たまに臨時収入も入るからな。ま、倒すか逃げるかはお前ら次第だ。〉
金田の声が響く中、ガイは辺りの草木を見た。どれも本物のように作られているが、本物ではない。それを顕著に表しているのが土壌だ。
土は生物と無生物の混合物だ。金属原子や酸素やケイ素、植物や動物の死骸、無数のバクテリアなどから成るあの土の感触は、人間並びに生物ならば忘れる訳もない。今、この密林の土は明らかに感触が違う。例えるなら、硬いスポンジの上に立っているような感触。
つまり、金田のタレントでは生物を創造する事はできない。
〈俺様はお前ら貧乏人共を応援してる。何せ、ココでお前らが稼いだ金は、現実世界の俺様の金になるからな。それに、お前らが死ぬか金を払うかしないと、俺様も成金部屋から出られないし。〉
その時、ガイが弱々しく呟いた。
「食料……」
そう。この部屋にガイと角野以外の生物は居ない。そして、角野の支払義務金額は約350万。稼ぎが時給のみならば、脱出まで35時間を要する。一日と半日、その間、生物の居ないこの密林で、どうやって腹を満たすのか。ガイの発言を聞いた角野はそれに気づき、金田に質問した。
「水や食料はどうすればいいの⁈」
角野の焦りの混じった質問に対して、金田は答える。
〈その空間の中心に拠点がある。お前から見て真西だ。そこで所持金を使えば、現実世界にあるものを転送できる。ちなみに、持ち物の換金も出来る。〉
つまり、先ずはその拠点とやらに向かう必要があると角野は理解した。
「拠点まではどれくらい?」
〈10kmだ。〉
それを聞いた角野は眉を顰めた。
「10km…」
10kmは徒歩で約二時間。しかし今、30度を超える蒸し暑いこの密林の中を、ガイに肩を貸して、殺し屋の目を掻い潜りながら向かわなければならない。おそらく、時間はさらに要する。
それでも行かねばならない。今、角野に出来るのはそれだけなのだから。
【成金部屋にて…】
ヘッドホンを付けた金田が、マイク片手に椅子に座っている。おそらく、そのヘッドホンとマイクで労働部屋にいるガイ達と会話をしているのであろう。そして、彼の前に置かれたテーブルには、労働場所の密林の様子が映し出されていた。
「はぁ。」
金田はマイクのスイッチを切り、テーブルの上に置いた。
「(この後が退屈だな。)」
このタレントを発動中、金田は文字通り何も出来ない。全労働者が義務金額を支払うまで、この椅子から動く事も、タレントの解除も出来ないのだ。
しかし、代わりに金田はこの空間内で死ぬ事はない。攻撃は一切受け付けないし、空腹や疲労で死ぬ事もない。
「(ま、コイツらが足掻く姿でも楽しむか。)」
彼の目的は一つ、金を得る事。ガイの刺客になったのは、桜田からの報酬金の為。そして、労働部屋のガイ達に協力するのも、支払義務金を得る為。金田は至って中立だった。
その時、金田の前に銀の扉が現れた。
「誰だ…⁈」
金田は驚嘆した。金の扉が現れたという事は、誰かが外からこの空間に入ってきたという事。そしてそれは、角野以外にガイに密会しようという者が居たという事。
「(桜田は言っていた。誰も地下には行くなと、俺以外にはそう言っていた。桜田の命令を無視した裏切り者が、角野以外にも…)」
すると、金の扉から一人の可憐な赤毛の少女が現れた。
一面金ピカの部屋。中央には金ピカの椅子に座った、ガイと同い年くらいの少年。その前にガイと角野が居た。
「ようこそ。俺様の成金部屋へ。」
少年はまるで自分が世界の中心であるかのように、傲然たる態度でガイ達に話した。
「角野。まさかお前が裏切るとは。桜田が知ったら悲しむだろうな。」
「金田くん…」
少年の名は金田友一。中学一年生。桜田の仲間の一人である。好きな言葉は一攫千金。
その時、少年は角野に向けて手を差し出した。
「口止め料を払えば内緒にしてやらん事もない。ただし、ガイは元の場所に戻せ。俺まで疑われるからな。」
少年の言葉を聞いた角野は思考した。
「(秋が知ったらって事は、まだ秋は私の裏切りを知らない。この事は金田くん一人の行動。おそらくは、ガイが逃げた時用の刺客として、秋が金田くんを選んだんだ。地下通路の構造を考えるに、金田くん以上の適任者は居ない。)」
角野の思考は大方当たっていた。しかし、腑に落ちない点が一つある。
「(あれ…どうして、私はその事を知らなかったの…?)」
金田がガイの見張りとして選ばれたのなら、普通は仲間のメンバーにそれを伝えるはず。しかし、角野は今の今までそれを知らなかった。つまり、桜田から伝えられていなかったという訳だ。
「(もしかして、私の裏切りがバレてた…⁈だから秋は、私にこの事を伝えなかった…!)」
角野はそういう結論に至った。桜田はこの作戦以前に、角野の裏切りを見抜いていたと。
しかし、実際は違う。桜田は炙り出したかったのだ。真の裏切り者を。そして、それは角野ではない。
「(考えていても埒が明かない。先ずは金田くんを説得しなきゃ…)」
角野は金田に説得を始めた。
「聞いて金田くん!秋はガイを誘拐・拷問してたの!」
しかし、金田はそれがどうしたという顔をしている。
「だからぁ?」
「だからって…コレはれっきとした犯罪よ!このままじゃ、貴方も秋の協力者として警察に捕まる!それでいいの⁈」
角野は最もらしい正論で、金田をこちら側に引き込もうとしている。
しかし、金田の態度は変わらない。
「俺たちは国公認のハンディーキャッパーだ。タレント関連の事件はもみ消させる。この件についてもな。それに俺は、桜田の作戦の為に動いてるんじゃない。金の為だ。」
その時、金田は両手を広げた。
「角野!お前にはまだ詳しく説明してなかったな!俺のタレント『成金部屋』について!」
金田は自身のタレントについて語り始めた。
「『成金部屋』は金を稼ぐタレント!仮想空間を作り、その空間内で人間を働かせる事で、その労働分の給与が全て、現実世界の俺の預金通帳に加算される!」
そう。コレが金田の金を稼ぐタレント。支配型のタレントである。
「そして、空間内に入った労働者共はある基準金額を払い終えるまでココから出られない!」
「基準金額…?」
角野は首を傾げ、尋ねた。一体、何を基準にしての金額なのか。
金田は答えた。
「PSIだ。角野、お前の最大PSI容量は350。つまり、お前は350万円を俺の空間内で稼ぎ、支払わなければ、この空間からは出られない。別に今350万持ってるなら、労働空間に入ったと同時にそれを支払って出る事もできるが…まぁ、持ってる訳ないよな。」
その時、角野は再び質問した。
「労働って、具体的には何をすれば良いの…?」
「なぁに簡単だ。ただ俺の労働空間内に居るだけでいい。居るだけで時給10万だ。簡単なお仕事だろ。」
「危険は無いの…?」
「無い訳ないだろ。時給10万だぞ。」
角野の不安は的中した。居るだけで時給10万。そんな甘い話はなかった。
「労働場所はジャングルの奥地。しかも、お前達の命を狙う殺し屋付きだ。」
その時、金田は背後にある銀の扉を指差した。
「時は金なり!わかったらさっさと稼いで来い!ここから出たければな!」
「…」
角野は振り返った。すると、そこにはさっきまであったはずの金の扉が無くなっていた。
「(やっぱり、金田くんの言う通りにしないと出られないみたいね。)」
角野は金田の言う通り、ガイに肩を貸して銀の扉へと向かった。
【銀の扉の先、労働空間にて…】
銀の扉の先は金田の言った通り、蒸し暑い密林。気温は優に30度を超えていた。しかし、辺りは静寂そのもの。虫や動物など、生き物の気配は全くなかった。
角野は振り返った。しかし、そこにはもう、来た時の銀の扉は無くなっていた。
その時、辺りに放送のようなものが流れてきた。金田の声だ。
〈自分の右腕を見てみろ。〉
その放送通り、角野は自身の右腕を見た。そこには、『0/3,460,000』と刻まれていた。
〈左が現在の所持金、右が脱出の為の支払い義務金額だ。一時間毎に左に10万入る。それと、殺し屋を倒せば、たまに臨時収入も入るからな。ま、倒すか逃げるかはお前ら次第だ。〉
金田の声が響く中、ガイは辺りの草木を見た。どれも本物のように作られているが、本物ではない。それを顕著に表しているのが土壌だ。
土は生物と無生物の混合物だ。金属原子や酸素やケイ素、植物や動物の死骸、無数のバクテリアなどから成るあの土の感触は、人間並びに生物ならば忘れる訳もない。今、この密林の土は明らかに感触が違う。例えるなら、硬いスポンジの上に立っているような感触。
つまり、金田のタレントでは生物を創造する事はできない。
〈俺様はお前ら貧乏人共を応援してる。何せ、ココでお前らが稼いだ金は、現実世界の俺様の金になるからな。それに、お前らが死ぬか金を払うかしないと、俺様も成金部屋から出られないし。〉
その時、ガイが弱々しく呟いた。
「食料……」
そう。この部屋にガイと角野以外の生物は居ない。そして、角野の支払義務金額は約350万。稼ぎが時給のみならば、脱出まで35時間を要する。一日と半日、その間、生物の居ないこの密林で、どうやって腹を満たすのか。ガイの発言を聞いた角野はそれに気づき、金田に質問した。
「水や食料はどうすればいいの⁈」
角野の焦りの混じった質問に対して、金田は答える。
〈その空間の中心に拠点がある。お前から見て真西だ。そこで所持金を使えば、現実世界にあるものを転送できる。ちなみに、持ち物の換金も出来る。〉
つまり、先ずはその拠点とやらに向かう必要があると角野は理解した。
「拠点まではどれくらい?」
〈10kmだ。〉
それを聞いた角野は眉を顰めた。
「10km…」
10kmは徒歩で約二時間。しかし今、30度を超える蒸し暑いこの密林の中を、ガイに肩を貸して、殺し屋の目を掻い潜りながら向かわなければならない。おそらく、時間はさらに要する。
それでも行かねばならない。今、角野に出来るのはそれだけなのだから。
【成金部屋にて…】
ヘッドホンを付けた金田が、マイク片手に椅子に座っている。おそらく、そのヘッドホンとマイクで労働部屋にいるガイ達と会話をしているのであろう。そして、彼の前に置かれたテーブルには、労働場所の密林の様子が映し出されていた。
「はぁ。」
金田はマイクのスイッチを切り、テーブルの上に置いた。
「(この後が退屈だな。)」
このタレントを発動中、金田は文字通り何も出来ない。全労働者が義務金額を支払うまで、この椅子から動く事も、タレントの解除も出来ないのだ。
しかし、代わりに金田はこの空間内で死ぬ事はない。攻撃は一切受け付けないし、空腹や疲労で死ぬ事もない。
「(ま、コイツらが足掻く姿でも楽しむか。)」
彼の目的は一つ、金を得る事。ガイの刺客になったのは、桜田からの報酬金の為。そして、労働部屋のガイ達に協力するのも、支払義務金を得る為。金田は至って中立だった。
その時、金田の前に銀の扉が現れた。
「誰だ…⁈」
金田は驚嘆した。金の扉が現れたという事は、誰かが外からこの空間に入ってきたという事。そしてそれは、角野以外にガイに密会しようという者が居たという事。
「(桜田は言っていた。誰も地下には行くなと、俺以外にはそう言っていた。桜田の命令を無視した裏切り者が、角野以外にも…)」
すると、金の扉から一人の可憐な赤毛の少女が現れた。
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