108 / 211
第2章『ガイ-過去編-』
第44障『性癖製造機』
しおりを挟む
【12月3日、夕方、佐藤家にて…】
二階へ上がる途中、武夫は武夫の母親に呼び止められた。
「あなた、誰…?」
ガイは母親の顔を見た。その表情は決して実の息子に見せるようなものではない。疑いと不安に満ちた表情だった。
そう。武夫の母は気づいたのだ。武夫の正体に。
それを察したガイは、隠し切るのは無理だと理解し、母親に尋ねた。
「どうして分かったんですか。」
「母親ですもの。分かるわ、そのくらい。」
中身が別人になっている。現実にはあり得ない事で、とても信じ難い。しかし、そんな事実すら受け入れられる。それ程までに、息子の変化を確証として認識できたのだ。コレが母親という存在。
ガイは全てを話さなければならないと思った。
「信じてもらえますか?」
「えぇ。」
その時、武夫の妹、のぞみが帰ってきた。
「ただいまー。」
のぞみは廊下で向かい合っている母親と武夫を見て、首を傾げた。
「二人とも、そんな所で何してるの?」
のぞみに気づいた母親はガイに言った。
「話はまた後にしましょう。」
【夜、佐藤家、リビングにて…】
のぞみが寝静まった後、ガイと武夫の母親はリビングの椅子に座って話をしていた。
ガイは自分の素性やハンディーキャッパーの件、こうなった経緯などを、わかる範囲、話せる範囲で話をした。
「それじゃあ、あなたのお父さんに頼めば、息子は帰って来るのね…?」
少しの間が空いた後、ガイは頷いた。
「はい。」
根拠のない返事。しかし、母親を安心させたいが為にそう答えてしまった。しかし、この嘘が後々、悪い方に転がる事をガイはまだ知らない。
「だから、俺は明日の朝、戸楽市に帰ります。」
ガイは立ち上がり、武夫の母親に頭を下げた。
「短い間でしたが、ありがとうございました。」
その時、頭を下げるガイに対して、武夫の母親は言った。
「ありがとう。」
その言葉を聞いたガイは少し驚いた表情で、顔を上げた。
「えっ…?」
何故、武夫の母は自分に礼を言ったのか、ガイにはわからなかった。
困惑するガイに、武夫の母親は話し始めた。
「息子の為に、色々とやってくれてたんでしょ。私達の事なんか無視して、家に帰る事もできたのに。」
武夫の母親の言う通り、ガイも当初は病院を抜け出して障坂邸に帰るつもりだった。勇輝少年と会うまでは。
そう。ガイは武夫の為にやったのではない。武夫の母親の為、彼女を悲しませない為、ガイは武夫の居場所を守ったのだ。
【翌日(12月4日)、朝、佐藤家、玄関にて…】
玄関には武夫と武夫の母親がいた。どうやら、ガイは今から障坂邸に帰るつもりだ。
その時、靴を履くガイに武夫の母は言った。
「全部終わったら、また遊びにおいで。」
「はい。」
靴を履き終えたガイは立ち上がり、玄関のドアに手をかけた。
「…」
その時、ガイの動きが止まった。
「…?」
武夫の母親はそんなガイの静止を疑問に思い、首を傾げた。
数秒の後、ガイは呟いた。武夫の母に聞こえる程度に。
「俺、母さん死んじゃって…なんか…懐かしかった…」
ガイは武夫母の方を振り返り、言った。
「行ってきます。」
ガイは笑顔でそう言った。しかし、その笑顔にはどこか儚さが混じっていた。
「行ってらっしゃい…」
そして、武夫の母親もガイと同じく、憂を帯びた笑顔で、そう言った。
ガイは佐藤家を後にした。
【9:00、戸楽市第一中学校、文化祭1日目、1-4の教室にて…】
1-4の生徒達は円陣を組んでいた。
「みんな!今日まで本当にありがとう!でもココからが本番だからね!」
堺は皆を鼓舞している。
「文化祭二日間…全力でいこう!!!」
「「「おーーー!!!!!」」」
堺の合図で皆、雄叫びを上げた。
その後、それぞれが自分の持ち場についた。ロリータファッションに身を包んだガイは、教室の中央の豪華な椅子に鎮座した。
「ふぅ…」
本田は人心地ついた。
「(今日で約束の五日目だぜ。)」
本田は自分の中のソレに話しかけている。
「(本当に来んのかよ?)」
すると、ソレは答えた。
〈うん。多分絶対。〉
「(多分か絶対かどっちなんだよ…ったく…)」
本田は足を組み、頭の後ろで手を組んだ。
「(今日奴が来なかったら、俺は明日から自由の身。そうだろ?)」
〈勿論。人殺そうが物奪おうが、風呂上がりにウンコしようが、全然構わないよ。〉
「(最高じゃねぇか。)」
本田はニヤニヤと笑っている。
〈心配しないでもガイは必ず来る。それよりも、アンタにはもっと心配すべき事があるだろ?〉
「(心配ぃ?)」
〈この前のような無様な戦い方したら…わかってるよね?〉
それを聞き、本田は苦い表情をした。
その時、ガイの元へ謎の球体を被ったパンイチ野郎がやってきた。
「いいよなぁ、ガイは座れて。俺、ずっと立ってなきゃダメだからよぉ~。」
本田はその球体パンイチ野郎が誰かわからなかった。
「誰だテメェ?」
「俺だよ俺!超絶エリート山口裕也!」
山口は頭に被っていた球体を外し、顔を出した。
「あぁ。お前か。なんだその格好?」
「ブリオン!!!」
本田は首を傾げた。どうやら、あのブリオンを知らないようだ。
「流石に全裸は無理だって言われたから、肌色のパンツ履いてんだ。」
聞いてもない事を言う山口。
その時、一人の女子生徒が山口に話しかけた。
「ほら山口君!もうすぐ開店だよ!持ち場について!」
「あ、おう。」
山口は球体を被り直した。
「じゃあな、ガイ!後半一緒に回ろーぜ!」
山口は持ち場についた。
辺りは皆、前半の展示組がさまざまなポーズをとって、教室内に立っていた。座っているのはガイだけ。特別待遇だ。それに加えて、一番見栄えのいい場所、教室の中心にガイは位置している。どこからどう見ても大トリだ。
その時、本田はため息をついた。
「はぁ…」
面倒臭そうにつくため息。しかし、その表情はどこか楽しそうにも見える。
その後、1-4の人間展示店は大好評となり(特にガイ)、ガイには『性癖製造機』という異名が付けられたのであった。
【13:00、戸楽市第一中学校、廊下にて…】
後半組と交代したガイは山口は制服に着替え、他のクラスの店を回っていた。
「おい!ガイ!1-2はお化け屋敷だぜ!お化け役の西川ボコボコにしよーぜ!」
「おぉんもしろそうじゃねぇか!やろうぜ!」
意外と気の合う本田と山口であった。
するとその時、山口はとある人物に背後から声をかけられた。
「おい、山口。」
山口は振り返った。
そこに居たのはなんと、人間の姿の白マロとヤブ助だった。
「あ!お前ら!なんだお前らも来てたのかよ~!」
その時、白マロは山口に抱きついた。
「ご主人~♡文化祭デートしよ~♡」
「おまっ♡や~め~ろ~よ~♡こんな公共の場でよぉ~♡」
二人はイチャイチャしながらお化け屋敷へと消えていった。
一方、本田とヤブ助は睨み合っている。
その時、ヤブ助が口を開いた。
「ついて来い。」
【校舎裏にて…】
本田はヤブ助に連れられ、校舎裏へとやってきた。
そこには、一人の少年が立っていた。
「誰だコイツ?」
その時、ヤブ助は猫の姿に戻り、学校の塀の上へと移動した。
「俺の手助けはここまでだ。勝てよ、ガイ。」
すると、ヤブ助は学校の外へと去っていった。
また、ヤブ助のその発言を聞いた本田はこの少年の正体を理解した。
「ははぁん…なるほどな。そういう事か。」
そう。本田の目の前にいる少年こそ、佐藤武夫である。
「全部聞いた。屋敷の人間、広瀬、それにお前の妹の涼子からも。」
その時、武夫は肉体にPSIを纏った。
「俺の体、返してもらうぞ…!」
二階へ上がる途中、武夫は武夫の母親に呼び止められた。
「あなた、誰…?」
ガイは母親の顔を見た。その表情は決して実の息子に見せるようなものではない。疑いと不安に満ちた表情だった。
そう。武夫の母は気づいたのだ。武夫の正体に。
それを察したガイは、隠し切るのは無理だと理解し、母親に尋ねた。
「どうして分かったんですか。」
「母親ですもの。分かるわ、そのくらい。」
中身が別人になっている。現実にはあり得ない事で、とても信じ難い。しかし、そんな事実すら受け入れられる。それ程までに、息子の変化を確証として認識できたのだ。コレが母親という存在。
ガイは全てを話さなければならないと思った。
「信じてもらえますか?」
「えぇ。」
その時、武夫の妹、のぞみが帰ってきた。
「ただいまー。」
のぞみは廊下で向かい合っている母親と武夫を見て、首を傾げた。
「二人とも、そんな所で何してるの?」
のぞみに気づいた母親はガイに言った。
「話はまた後にしましょう。」
【夜、佐藤家、リビングにて…】
のぞみが寝静まった後、ガイと武夫の母親はリビングの椅子に座って話をしていた。
ガイは自分の素性やハンディーキャッパーの件、こうなった経緯などを、わかる範囲、話せる範囲で話をした。
「それじゃあ、あなたのお父さんに頼めば、息子は帰って来るのね…?」
少しの間が空いた後、ガイは頷いた。
「はい。」
根拠のない返事。しかし、母親を安心させたいが為にそう答えてしまった。しかし、この嘘が後々、悪い方に転がる事をガイはまだ知らない。
「だから、俺は明日の朝、戸楽市に帰ります。」
ガイは立ち上がり、武夫の母親に頭を下げた。
「短い間でしたが、ありがとうございました。」
その時、頭を下げるガイに対して、武夫の母親は言った。
「ありがとう。」
その言葉を聞いたガイは少し驚いた表情で、顔を上げた。
「えっ…?」
何故、武夫の母は自分に礼を言ったのか、ガイにはわからなかった。
困惑するガイに、武夫の母親は話し始めた。
「息子の為に、色々とやってくれてたんでしょ。私達の事なんか無視して、家に帰る事もできたのに。」
武夫の母親の言う通り、ガイも当初は病院を抜け出して障坂邸に帰るつもりだった。勇輝少年と会うまでは。
そう。ガイは武夫の為にやったのではない。武夫の母親の為、彼女を悲しませない為、ガイは武夫の居場所を守ったのだ。
【翌日(12月4日)、朝、佐藤家、玄関にて…】
玄関には武夫と武夫の母親がいた。どうやら、ガイは今から障坂邸に帰るつもりだ。
その時、靴を履くガイに武夫の母は言った。
「全部終わったら、また遊びにおいで。」
「はい。」
靴を履き終えたガイは立ち上がり、玄関のドアに手をかけた。
「…」
その時、ガイの動きが止まった。
「…?」
武夫の母親はそんなガイの静止を疑問に思い、首を傾げた。
数秒の後、ガイは呟いた。武夫の母に聞こえる程度に。
「俺、母さん死んじゃって…なんか…懐かしかった…」
ガイは武夫母の方を振り返り、言った。
「行ってきます。」
ガイは笑顔でそう言った。しかし、その笑顔にはどこか儚さが混じっていた。
「行ってらっしゃい…」
そして、武夫の母親もガイと同じく、憂を帯びた笑顔で、そう言った。
ガイは佐藤家を後にした。
【9:00、戸楽市第一中学校、文化祭1日目、1-4の教室にて…】
1-4の生徒達は円陣を組んでいた。
「みんな!今日まで本当にありがとう!でもココからが本番だからね!」
堺は皆を鼓舞している。
「文化祭二日間…全力でいこう!!!」
「「「おーーー!!!!!」」」
堺の合図で皆、雄叫びを上げた。
その後、それぞれが自分の持ち場についた。ロリータファッションに身を包んだガイは、教室の中央の豪華な椅子に鎮座した。
「ふぅ…」
本田は人心地ついた。
「(今日で約束の五日目だぜ。)」
本田は自分の中のソレに話しかけている。
「(本当に来んのかよ?)」
すると、ソレは答えた。
〈うん。多分絶対。〉
「(多分か絶対かどっちなんだよ…ったく…)」
本田は足を組み、頭の後ろで手を組んだ。
「(今日奴が来なかったら、俺は明日から自由の身。そうだろ?)」
〈勿論。人殺そうが物奪おうが、風呂上がりにウンコしようが、全然構わないよ。〉
「(最高じゃねぇか。)」
本田はニヤニヤと笑っている。
〈心配しないでもガイは必ず来る。それよりも、アンタにはもっと心配すべき事があるだろ?〉
「(心配ぃ?)」
〈この前のような無様な戦い方したら…わかってるよね?〉
それを聞き、本田は苦い表情をした。
その時、ガイの元へ謎の球体を被ったパンイチ野郎がやってきた。
「いいよなぁ、ガイは座れて。俺、ずっと立ってなきゃダメだからよぉ~。」
本田はその球体パンイチ野郎が誰かわからなかった。
「誰だテメェ?」
「俺だよ俺!超絶エリート山口裕也!」
山口は頭に被っていた球体を外し、顔を出した。
「あぁ。お前か。なんだその格好?」
「ブリオン!!!」
本田は首を傾げた。どうやら、あのブリオンを知らないようだ。
「流石に全裸は無理だって言われたから、肌色のパンツ履いてんだ。」
聞いてもない事を言う山口。
その時、一人の女子生徒が山口に話しかけた。
「ほら山口君!もうすぐ開店だよ!持ち場について!」
「あ、おう。」
山口は球体を被り直した。
「じゃあな、ガイ!後半一緒に回ろーぜ!」
山口は持ち場についた。
辺りは皆、前半の展示組がさまざまなポーズをとって、教室内に立っていた。座っているのはガイだけ。特別待遇だ。それに加えて、一番見栄えのいい場所、教室の中心にガイは位置している。どこからどう見ても大トリだ。
その時、本田はため息をついた。
「はぁ…」
面倒臭そうにつくため息。しかし、その表情はどこか楽しそうにも見える。
その後、1-4の人間展示店は大好評となり(特にガイ)、ガイには『性癖製造機』という異名が付けられたのであった。
【13:00、戸楽市第一中学校、廊下にて…】
後半組と交代したガイは山口は制服に着替え、他のクラスの店を回っていた。
「おい!ガイ!1-2はお化け屋敷だぜ!お化け役の西川ボコボコにしよーぜ!」
「おぉんもしろそうじゃねぇか!やろうぜ!」
意外と気の合う本田と山口であった。
するとその時、山口はとある人物に背後から声をかけられた。
「おい、山口。」
山口は振り返った。
そこに居たのはなんと、人間の姿の白マロとヤブ助だった。
「あ!お前ら!なんだお前らも来てたのかよ~!」
その時、白マロは山口に抱きついた。
「ご主人~♡文化祭デートしよ~♡」
「おまっ♡や~め~ろ~よ~♡こんな公共の場でよぉ~♡」
二人はイチャイチャしながらお化け屋敷へと消えていった。
一方、本田とヤブ助は睨み合っている。
その時、ヤブ助が口を開いた。
「ついて来い。」
【校舎裏にて…】
本田はヤブ助に連れられ、校舎裏へとやってきた。
そこには、一人の少年が立っていた。
「誰だコイツ?」
その時、ヤブ助は猫の姿に戻り、学校の塀の上へと移動した。
「俺の手助けはここまでだ。勝てよ、ガイ。」
すると、ヤブ助は学校の外へと去っていった。
また、ヤブ助のその発言を聞いた本田はこの少年の正体を理解した。
「ははぁん…なるほどな。そういう事か。」
そう。本田の目の前にいる少年こそ、佐藤武夫である。
「全部聞いた。屋敷の人間、広瀬、それにお前の妹の涼子からも。」
その時、武夫は肉体にPSIを纏った。
「俺の体、返してもらうぞ…!」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説


もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる