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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第15障『エセバスケ』
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インキャーン王国、城門前にて…
ナツカ達は城に入ろうとしている。
しかし、兵士達はそれを止めた。
「あ…その…えっと…ここから、先は…あの…その…」
「いや…え…っと…無理、です…無理…あ…無理ぇす…」
兵士達は恥ずかしいのか、左腕で自身の顔を覆っている。
「オレ、カメッセッセ。」
すると、兵士達の表情が変わった。
「え…!マジ…⁈え…あ…や…」
「じゃ…良い…良いです…その…どうぞ…」
兵士達は門を開けた。
「それ万能ダな。」
「パクんなよ。」
「要るかボケ。」
ナツカ達は城に入った。
城内にて…
ナツカ達は通路を歩いていた。
「城の中まで陰気臭ぇな死ねや。」
「えっちゃ、ナツカ最近どんどん口悪なってるな。」
次の瞬間、ナツカ達の前に少年と少女が現れた。
「死ねクソアニキ!!!」
「ハァ~ン!イジメないで~!」
少女は斧を片手に少年を追いかけ回していた。
「なんダあれ?」
「この国にも、ドピュっと大きい声出せる奴いるんだな。」
「えっちゃ、『死ね』多いって…」
その時、背後から誰かの声が聞こえた。
「アレは私の子供達だ。」
「貴方は…」
振り返ると、そこには立派な服を着た男が立っていた。
「私がこの国の王、インキャーン王国だ。」
玉座の間にて…
ナツカ達はインキャーン国王と話をしている。
「そうか…ついに、魔王が復活してしまったか…」
「はい。」
雷尿はインキャーン国王に、魔王が復活した事を話したようだ。
「…して、主らがこの国へ来た理由は、我ら王族、障王の末裔を旅の仲間にする為だな。」
「その通りです。」
インキャーン国王は腕を組んだ。
「…私はもう歳だ。旅に出られるだけの体力は無い。」
その時、カメッセッセは叫んだ。
「すぉんなら!息子すぁんを僕に下すぁい!!!」
次の瞬間、インキャーン国王は即答した。
「無理。」
「ヴェ~~~~!!!」
カメッセッセは拒否られたショックで嘔吐した。
「えっちゃ、何でなんすか。」
「魔王討伐の旅など危険すぎる。大事な一人息子にそんな危険な事はさせられん。」
その時、雷尿が王の前へ出た。
「インキャーン王。」
「何だ?」
「私はデカマーラ王国の現国王。残・雷尿です。」
「お主があのデカマーラの…」
インキャーン国王は雷尿の姿をじっと見た。
「魔王が復活した事により、魔物達は今、勢いに乗っています。このまま王子がココに留まっていても、いずれは殺されてしまうでしょう。」
雷尿のその発言を聞くと、インキャーン国王は顔をしかめた。
「障王の末裔が国に留まれば、国民全員の命も危うい可能性があります。」
「国民を助けるため、王子に生贄になれと?」
「そうではありません。我々の目的は魔王を倒す事。生贄など、一時凌ぎに過ぎないのは貴方も重々承知でしょう。」
「…」
インキャーン国王はため息をついた。
「我々はこの世界に永遠の平和をもたらしたいのです。お願いします。どうか、王子を…」
王は悩んでいる。
その時、ナツカが口を開いた。
「ワシの村は魔王達に壊された。母ちゃんも弟も、みんな死んじまった…もう誰も、ワシと同じような奴が現れちゃダメなんダ。その為に、ワシらは旅をしてる。」
ナツカは頭を下げた。
「ダから頼むよ!ワシらの仲間に……グハッ!!!」
ナツカは倒れた。
「ひ…久しぶりに禁断症状が…!!!」
「はい空気読まれへん地図読まれへん。」
エッチャはナツカにヨーグレットを一粒食べさせた。
「助かった…」
その時、国王は玉座から立ち上がった。
「わかった。許可しよう。」
「ドピュっと本当ですか⁈」
皆、安堵の表情を浮かべた。
「しかし、条件がある。」
「条件だと…?」
ジャックは中二病ポーズをとっている。
「やはり、息子の身を危険に投じるのは気が引ける。そこで、お主らの強さを証明してほしい。息子を守れる程の強さがあるかどうかをな。」
その時、カメッセッセは自身の腰を振った。
「オレ強いで。夜限定やけどな♡」
皆、無視した。
「えっちゃ、でもどうやって…?」
エッチャはインキャーン国王に、自分達の強さをどう証明するか、方法を伺った。
「3日後に、我が国で開催される『エセバスケットボール大会』に参加してもらう。」
その時、ナツカ達は顔を見合った。
「エセバスケ???」
皆、それが何なのか分からないようだ。
「その大会で見事優勝すれば、息子の同行を許可する。」
その時、雷尿がインキャーン国王に話しかけた。
「それはドピュっとどういった大会なのですか?」
「エセバスケは、この国で4年に一度行われる武術スポーツ大会だ。基本ルールは普通のバスケットボールと同じ。」
ナツカは困惑した。
「バスケなのに武術ってどういう事ダ?」
「ファウルあり、タレントの使用ありだからな。」
「ファウルありぃ⁈」
雷尿は思わず大きな声を出した。
「試合会場はこの城の裏にある闘技場だ。どのチームが出場するかは、明日の正午、この城の中庭で決定する。」
「えっちゃ、何でバスケ…」
「健闘を祈る。」
その時、カメッセッセは乳首をいじり始めた。
「オッサ!頑張るぞ!!!」
「ワシ、バスケのルール知らねぇ。」
玉座の間、前の通路にて…
玉座の間の様子を、コッソリ覗いている者がいた。
インキャーン王国の王子、ハルカ・インキャーンである。
「(俺、一緒に旅しても良いなんか一言も言ってないのに…)」
玉座の間にて…
「お主らには特別ゲストとして出場してもらう。よって、出場審査はパスだ。」
「審査ぁ?」
ナツカは審査内容が気になるようだ。
「合計『サイ』の高いチームから順に選んでいくのだ。しかしまぁ、大会の説明などがあるから、明日の審査の場には来てくれ。」
「サイ…?」
ナツカは旧エツピでの事を思い出した。
「そうダ!サイ!サイって何なんダ!聞くの忘れてた!」
「えっちゃ、それな。」
カメッセッセは呆れた顔をした。
「何やお前ら。すぉんな事も知ぃらんのか。ウケるー。」
「オメェが何にも言わねぇからダろぉがぁ!!!」
ナツカはカメッセッセの顔面を殴った。
「ケモテイ…♡」
ナツカ達は城に入ろうとしている。
しかし、兵士達はそれを止めた。
「あ…その…えっと…ここから、先は…あの…その…」
「いや…え…っと…無理、です…無理…あ…無理ぇす…」
兵士達は恥ずかしいのか、左腕で自身の顔を覆っている。
「オレ、カメッセッセ。」
すると、兵士達の表情が変わった。
「え…!マジ…⁈え…あ…や…」
「じゃ…良い…良いです…その…どうぞ…」
兵士達は門を開けた。
「それ万能ダな。」
「パクんなよ。」
「要るかボケ。」
ナツカ達は城に入った。
城内にて…
ナツカ達は通路を歩いていた。
「城の中まで陰気臭ぇな死ねや。」
「えっちゃ、ナツカ最近どんどん口悪なってるな。」
次の瞬間、ナツカ達の前に少年と少女が現れた。
「死ねクソアニキ!!!」
「ハァ~ン!イジメないで~!」
少女は斧を片手に少年を追いかけ回していた。
「なんダあれ?」
「この国にも、ドピュっと大きい声出せる奴いるんだな。」
「えっちゃ、『死ね』多いって…」
その時、背後から誰かの声が聞こえた。
「アレは私の子供達だ。」
「貴方は…」
振り返ると、そこには立派な服を着た男が立っていた。
「私がこの国の王、インキャーン王国だ。」
玉座の間にて…
ナツカ達はインキャーン国王と話をしている。
「そうか…ついに、魔王が復活してしまったか…」
「はい。」
雷尿はインキャーン国王に、魔王が復活した事を話したようだ。
「…して、主らがこの国へ来た理由は、我ら王族、障王の末裔を旅の仲間にする為だな。」
「その通りです。」
インキャーン国王は腕を組んだ。
「…私はもう歳だ。旅に出られるだけの体力は無い。」
その時、カメッセッセは叫んだ。
「すぉんなら!息子すぁんを僕に下すぁい!!!」
次の瞬間、インキャーン国王は即答した。
「無理。」
「ヴェ~~~~!!!」
カメッセッセは拒否られたショックで嘔吐した。
「えっちゃ、何でなんすか。」
「魔王討伐の旅など危険すぎる。大事な一人息子にそんな危険な事はさせられん。」
その時、雷尿が王の前へ出た。
「インキャーン王。」
「何だ?」
「私はデカマーラ王国の現国王。残・雷尿です。」
「お主があのデカマーラの…」
インキャーン国王は雷尿の姿をじっと見た。
「魔王が復活した事により、魔物達は今、勢いに乗っています。このまま王子がココに留まっていても、いずれは殺されてしまうでしょう。」
雷尿のその発言を聞くと、インキャーン国王は顔をしかめた。
「障王の末裔が国に留まれば、国民全員の命も危うい可能性があります。」
「国民を助けるため、王子に生贄になれと?」
「そうではありません。我々の目的は魔王を倒す事。生贄など、一時凌ぎに過ぎないのは貴方も重々承知でしょう。」
「…」
インキャーン国王はため息をついた。
「我々はこの世界に永遠の平和をもたらしたいのです。お願いします。どうか、王子を…」
王は悩んでいる。
その時、ナツカが口を開いた。
「ワシの村は魔王達に壊された。母ちゃんも弟も、みんな死んじまった…もう誰も、ワシと同じような奴が現れちゃダメなんダ。その為に、ワシらは旅をしてる。」
ナツカは頭を下げた。
「ダから頼むよ!ワシらの仲間に……グハッ!!!」
ナツカは倒れた。
「ひ…久しぶりに禁断症状が…!!!」
「はい空気読まれへん地図読まれへん。」
エッチャはナツカにヨーグレットを一粒食べさせた。
「助かった…」
その時、国王は玉座から立ち上がった。
「わかった。許可しよう。」
「ドピュっと本当ですか⁈」
皆、安堵の表情を浮かべた。
「しかし、条件がある。」
「条件だと…?」
ジャックは中二病ポーズをとっている。
「やはり、息子の身を危険に投じるのは気が引ける。そこで、お主らの強さを証明してほしい。息子を守れる程の強さがあるかどうかをな。」
その時、カメッセッセは自身の腰を振った。
「オレ強いで。夜限定やけどな♡」
皆、無視した。
「えっちゃ、でもどうやって…?」
エッチャはインキャーン国王に、自分達の強さをどう証明するか、方法を伺った。
「3日後に、我が国で開催される『エセバスケットボール大会』に参加してもらう。」
その時、ナツカ達は顔を見合った。
「エセバスケ???」
皆、それが何なのか分からないようだ。
「その大会で見事優勝すれば、息子の同行を許可する。」
その時、雷尿がインキャーン国王に話しかけた。
「それはドピュっとどういった大会なのですか?」
「エセバスケは、この国で4年に一度行われる武術スポーツ大会だ。基本ルールは普通のバスケットボールと同じ。」
ナツカは困惑した。
「バスケなのに武術ってどういう事ダ?」
「ファウルあり、タレントの使用ありだからな。」
「ファウルありぃ⁈」
雷尿は思わず大きな声を出した。
「試合会場はこの城の裏にある闘技場だ。どのチームが出場するかは、明日の正午、この城の中庭で決定する。」
「えっちゃ、何でバスケ…」
「健闘を祈る。」
その時、カメッセッセは乳首をいじり始めた。
「オッサ!頑張るぞ!!!」
「ワシ、バスケのルール知らねぇ。」
玉座の間、前の通路にて…
玉座の間の様子を、コッソリ覗いている者がいた。
インキャーン王国の王子、ハルカ・インキャーンである。
「(俺、一緒に旅しても良いなんか一言も言ってないのに…)」
玉座の間にて…
「お主らには特別ゲストとして出場してもらう。よって、出場審査はパスだ。」
「審査ぁ?」
ナツカは審査内容が気になるようだ。
「合計『サイ』の高いチームから順に選んでいくのだ。しかしまぁ、大会の説明などがあるから、明日の審査の場には来てくれ。」
「サイ…?」
ナツカは旧エツピでの事を思い出した。
「そうダ!サイ!サイって何なんダ!聞くの忘れてた!」
「えっちゃ、それな。」
カメッセッセは呆れた顔をした。
「何やお前ら。すぉんな事も知ぃらんのか。ウケるー。」
「オメェが何にも言わねぇからダろぉがぁ!!!」
ナツカはカメッセッセの顔面を殴った。
「ケモテイ…♡」
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