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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第8障『激闘!デカマーラ!』
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デカマーラ城内、通路にて…
10人の兵士達が侵入してきた2体の魔物と対峙していた。
「たった2体で乗り込んでくるとは…」
「バカが!返り討ちにしてやる!」
その時、人の顔をしたパンダのような魔物が喋った。
「確かに僕達はバカ野郎だ。」
すると、その魔物の横にいる巨大な盾を背負った人型の魔物が地面に両手をついた。
「『突起』!!!」
次の瞬間、地面が槍のように尖り、それらが兵士達に向けて襲いかかった。
「うぎゃ~~~~!!!」
兵士達はそれらに貫かれ、死んだ。
「だが、僕達の実力も分からない君たちはバカ野郎以下のイカ野郎だ!」
その時、魔物達の正面の空間に穴が空いた。
「君たちは仕事が早くて助かるねん…あーん!!!」
その穴から、マイアンが現れた。
「おっちゃんは今からカメッセッセとサシで殺り合ってくるねん。お前達はそれを邪魔されんようにサポートねん。」
「了解ぃい!!!」
人面パンダの魔物が大きく返事をした。
「今こっちにナツカ・チハーヤが向かってる。オチクビサマ、そっちは任せるねん。」
「はっ!ナツカ・チハーヤは、このオチクビサマが必ず…!」
盾を背負った魔物は軽く頭を下げた。
「あーん!!!行くよ、パパンダ。」
イマイアンとパパンダは穴の中へと入っていった。
それを見送るとオチクビサマは人影のない方向に向かって喋り出した。
「そこにいるんやろ。ナツカ・チハーヤ。」
通路の曲がり角からナツカとエッチャが現れた。
「見てみぃ~!乳首がビンビン!戦いの前はいつもこうなるんや!」
オチクビサマの乳首は服の上からでも分かる程、ビンビンだった。
「えっちゃ、変態やん…」
「何しに来た…!」
ナツカは怒りを露わにしている。
「障王を殺す為。普通考えたら分かるやろ。何で分からんねや!先週も先々週も先々々週も言ったったんや!!!」
ナツカとエッチャは顔を合わせた。
「やれるもんならやってみろよ…!」
ナツカとエッチャは剣を構えた。
「いくぞ!エッチャ!」
「ちゃあ!」
ナツカとエッチャはオチクビサマに斬りかかった。
しかし、オチクビサマは大きく背後に飛んで、2人から距離を取った。
「逃げんじゃねぇ!」
その時、オチクビサマは地面に両手をついた。
すると、地面が槍のように尖り、それらがナツカ達に向けて襲いかかった。
「んダッ⁈」
ナツカは飛び退き、それらをかわした。
「ななな⁈なんでいコレ⁈」
エッチャはそれらを華麗にかわしながら、オチクビサマに向かって行く。
「ほぉ~やるねぇ~…」
「(エッチャすげぇ…!流石はチハーヤNo. 1の剣士…)」
エッチャはオチクビサマに向けて剣を振った。
「ちゃぁぁあ!!!」
すると、オチクビサマは背中に背負った巨大な盾を構えた。
「(無駄ダ!そんなデカい盾持ってちゃ素早く動けねぇはず!エッチャの敵じゃねぇ!)」
しかし、ナツカの予想は違った。
「『突起』!!!」
次の瞬間、オチクビサマの巨大な盾から数十本ものトゲがエッチャに向かって伸びてきた。
「ッ⁈」
ナツカ達の誤算、それは盾というものの性質にとらわれていた事だ。
盾は攻撃を防ぐもの。誰もがそう思うであろう。その結果、ナツカ達は反撃の可能性を考えていなかった。しかも、ナツカ達はタレントについて詳しくない。オチクビサマのタレントが『突起』であると知っていても、ナツカ達の常識ではかわしきれない。
「(俺にとっての盾は防具じゃない。防具として見せかける、俺の唯一無二!最大の武器!)」
盾から放たれたトゲはエッチャの目の前に前迫っていた。
「(かわしきれない……死ぬ…んか…こんな所で……)」
この時、エッチャの頭の中には、走馬灯が駆け巡っていた。
「(俺が死んだら、アイツらは…ガキ共はどうなるんや…)」
その時、エッチャはとある人の言葉を思い出した。
〈頼みますよ、エッチャ君。〉
「(そうや…俺は…こんな所で……こんな所で死なれへんねや…!)」
その時、エッチャの中で何かが目覚めた。
「(なんとなく…ッ!)」
次の瞬間、盾のトゲがエッチャの身体に触れる寸前に、収縮し始めた。
「なにッ⁈」
オチクビサマの持っていた巨大な盾は球体となった。
「な、何が起こったんダ…⁈」
その様子にナツカは困惑している。
「(コイツ、ハンディーキャッパーか⁈)」
エッチャは再び、オチクビサマに向けて剣を振り下ろした。
「ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
オチクビサマは胸から腹にかけて、エッチャの剣に斬りつけられた。
「ぐぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?!?!」
オチクビサマは痛みを堪え背後に飛び、エッチャから離れた。
「(そ、そうか…エッチャの奴、タレントを使ったんダ…ハンディーキャッパーになったんダ!)」
そう。エッチャはガイに左腕を切断され、非常に稀な、後天性のハンディーキャッパーになったのだ。
「『突起』!!!」
オチクビサマは地面に両手をつき、再びトゲを出し、エッチャを攻撃した。
「えっちゃ、効くかぁ!『球丸』!!!」
すると、オチクビサマが出した地面のトゲは球体となり、地面に落ちた。
「(まずい…相性が悪過ぎる!ここは一旦引くしか…)」
エッチャは再び、オチクビサマに斬りかかった。
「ッ⁈」
オチクビサマは背中に隠し持っていた予備の小さな盾を取り出し、間一髪のところでエッチャの剣を防いだ。
「くそッ…!」
エッチャは勝ちを確信し、オチクビサマにトドメを刺すつもりでいた。
あとのことは一切考えずに振り下ろされたその渾身の一撃は盾によって弾かれ、一瞬だが身体が硬直してしまった。
オチクビサマはその針穴に糸を通すような一瞬を見逃さなかった。
「(今だ!)」
オチクビサマはタレントを発動させるべくと盾を持っていない方の手をつこうとしたその時、ナツカは叫んだ。
「微分魔法『x=0』!!!」
次の瞬間、エッチャの剣先が曲がった。
「お前も……か…………」
曲がった剣先はオチクビサマの頭部に突き刺さった。
オチクビサマは死んだ。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
エッチャは緊張が解け、地面に膝をついた。
「(死ぬかと思った…)」
エッチャの元へナツカが走ってきた。
「やったな!エッチャ!ワシらやったぞ!」
「えっちゃ、ナツカ…タレント使えてるやん…」
「え…あぁ…なんか出来るかなぁって思ってやったら出来た。」
「えっちゃ、何やねんそれ…俺死にかけてやっとやぞ…」
エッチャは息を整えた。
「戻るか。王様ん所。」
「そダな。」
ナツカ達は玉座の間へと向かった。
10人の兵士達が侵入してきた2体の魔物と対峙していた。
「たった2体で乗り込んでくるとは…」
「バカが!返り討ちにしてやる!」
その時、人の顔をしたパンダのような魔物が喋った。
「確かに僕達はバカ野郎だ。」
すると、その魔物の横にいる巨大な盾を背負った人型の魔物が地面に両手をついた。
「『突起』!!!」
次の瞬間、地面が槍のように尖り、それらが兵士達に向けて襲いかかった。
「うぎゃ~~~~!!!」
兵士達はそれらに貫かれ、死んだ。
「だが、僕達の実力も分からない君たちはバカ野郎以下のイカ野郎だ!」
その時、魔物達の正面の空間に穴が空いた。
「君たちは仕事が早くて助かるねん…あーん!!!」
その穴から、マイアンが現れた。
「おっちゃんは今からカメッセッセとサシで殺り合ってくるねん。お前達はそれを邪魔されんようにサポートねん。」
「了解ぃい!!!」
人面パンダの魔物が大きく返事をした。
「今こっちにナツカ・チハーヤが向かってる。オチクビサマ、そっちは任せるねん。」
「はっ!ナツカ・チハーヤは、このオチクビサマが必ず…!」
盾を背負った魔物は軽く頭を下げた。
「あーん!!!行くよ、パパンダ。」
イマイアンとパパンダは穴の中へと入っていった。
それを見送るとオチクビサマは人影のない方向に向かって喋り出した。
「そこにいるんやろ。ナツカ・チハーヤ。」
通路の曲がり角からナツカとエッチャが現れた。
「見てみぃ~!乳首がビンビン!戦いの前はいつもこうなるんや!」
オチクビサマの乳首は服の上からでも分かる程、ビンビンだった。
「えっちゃ、変態やん…」
「何しに来た…!」
ナツカは怒りを露わにしている。
「障王を殺す為。普通考えたら分かるやろ。何で分からんねや!先週も先々週も先々々週も言ったったんや!!!」
ナツカとエッチャは顔を合わせた。
「やれるもんならやってみろよ…!」
ナツカとエッチャは剣を構えた。
「いくぞ!エッチャ!」
「ちゃあ!」
ナツカとエッチャはオチクビサマに斬りかかった。
しかし、オチクビサマは大きく背後に飛んで、2人から距離を取った。
「逃げんじゃねぇ!」
その時、オチクビサマは地面に両手をついた。
すると、地面が槍のように尖り、それらがナツカ達に向けて襲いかかった。
「んダッ⁈」
ナツカは飛び退き、それらをかわした。
「ななな⁈なんでいコレ⁈」
エッチャはそれらを華麗にかわしながら、オチクビサマに向かって行く。
「ほぉ~やるねぇ~…」
「(エッチャすげぇ…!流石はチハーヤNo. 1の剣士…)」
エッチャはオチクビサマに向けて剣を振った。
「ちゃぁぁあ!!!」
すると、オチクビサマは背中に背負った巨大な盾を構えた。
「(無駄ダ!そんなデカい盾持ってちゃ素早く動けねぇはず!エッチャの敵じゃねぇ!)」
しかし、ナツカの予想は違った。
「『突起』!!!」
次の瞬間、オチクビサマの巨大な盾から数十本ものトゲがエッチャに向かって伸びてきた。
「ッ⁈」
ナツカ達の誤算、それは盾というものの性質にとらわれていた事だ。
盾は攻撃を防ぐもの。誰もがそう思うであろう。その結果、ナツカ達は反撃の可能性を考えていなかった。しかも、ナツカ達はタレントについて詳しくない。オチクビサマのタレントが『突起』であると知っていても、ナツカ達の常識ではかわしきれない。
「(俺にとっての盾は防具じゃない。防具として見せかける、俺の唯一無二!最大の武器!)」
盾から放たれたトゲはエッチャの目の前に前迫っていた。
「(かわしきれない……死ぬ…んか…こんな所で……)」
この時、エッチャの頭の中には、走馬灯が駆け巡っていた。
「(俺が死んだら、アイツらは…ガキ共はどうなるんや…)」
その時、エッチャはとある人の言葉を思い出した。
〈頼みますよ、エッチャ君。〉
「(そうや…俺は…こんな所で……こんな所で死なれへんねや…!)」
その時、エッチャの中で何かが目覚めた。
「(なんとなく…ッ!)」
次の瞬間、盾のトゲがエッチャの身体に触れる寸前に、収縮し始めた。
「なにッ⁈」
オチクビサマの持っていた巨大な盾は球体となった。
「な、何が起こったんダ…⁈」
その様子にナツカは困惑している。
「(コイツ、ハンディーキャッパーか⁈)」
エッチャは再び、オチクビサマに向けて剣を振り下ろした。
「ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
オチクビサマは胸から腹にかけて、エッチャの剣に斬りつけられた。
「ぐぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?!?!」
オチクビサマは痛みを堪え背後に飛び、エッチャから離れた。
「(そ、そうか…エッチャの奴、タレントを使ったんダ…ハンディーキャッパーになったんダ!)」
そう。エッチャはガイに左腕を切断され、非常に稀な、後天性のハンディーキャッパーになったのだ。
「『突起』!!!」
オチクビサマは地面に両手をつき、再びトゲを出し、エッチャを攻撃した。
「えっちゃ、効くかぁ!『球丸』!!!」
すると、オチクビサマが出した地面のトゲは球体となり、地面に落ちた。
「(まずい…相性が悪過ぎる!ここは一旦引くしか…)」
エッチャは再び、オチクビサマに斬りかかった。
「ッ⁈」
オチクビサマは背中に隠し持っていた予備の小さな盾を取り出し、間一髪のところでエッチャの剣を防いだ。
「くそッ…!」
エッチャは勝ちを確信し、オチクビサマにトドメを刺すつもりでいた。
あとのことは一切考えずに振り下ろされたその渾身の一撃は盾によって弾かれ、一瞬だが身体が硬直してしまった。
オチクビサマはその針穴に糸を通すような一瞬を見逃さなかった。
「(今だ!)」
オチクビサマはタレントを発動させるべくと盾を持っていない方の手をつこうとしたその時、ナツカは叫んだ。
「微分魔法『x=0』!!!」
次の瞬間、エッチャの剣先が曲がった。
「お前も……か…………」
曲がった剣先はオチクビサマの頭部に突き刺さった。
オチクビサマは死んだ。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
エッチャは緊張が解け、地面に膝をついた。
「(死ぬかと思った…)」
エッチャの元へナツカが走ってきた。
「やったな!エッチャ!ワシらやったぞ!」
「えっちゃ、ナツカ…タレント使えてるやん…」
「え…あぁ…なんか出来るかなぁって思ってやったら出来た。」
「えっちゃ、何やねんそれ…俺死にかけてやっとやぞ…」
エッチャは息を整えた。
「戻るか。王様ん所。」
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ナツカ達は玉座の間へと向かった。
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