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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第5障『スーパーイケメン・カメッセッセの過去』
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チハーヤ城、医務室にて…
「お早いお帰りで。」
カメッセッセが王に向かって言った。
「それはこっちのセリフだ。」
「えっちゃ、ホンマごめん…俺、足手纏いやったな…」
エッチャはベッドの上で横になり、処置された腕を抑えながら申し訳なさそうにしている。
「ホンマ!お前のすぇいやからな!!!」
空気を読まないカメッセッセだけが罵声を飛ばしている。
「しかし、障王の末裔が敵になるとは…」
王は頭を抱えている。
ナツカも先の戦闘を思い返し、頭を抱えていた。
「そうダ!カメッセッセ!魔障将とかタレントとか一体何なんダ?」
「どっちから聞きたい?」
「え、あ、んじゃあ、魔障将って奴から。」
「魔王軍には階級があってな。上から魔王・魔障王・魔障将・大魔障。んで、ザコ敵。」
「あのガイって奴、カメッセッセが元魔障将って言ってたけど…」
「せやねん。オレ、実は魔物やねん。」
「ダァァァァア~⁈」
カメッセッセの突如のカミングアウトに大声を上げて魂消ている。
「カメッセッセ殿。本当に何も話していなかったんですな…」
ナツカ以外の周りの者は皆、周知の事実であった。
「トランプ占いは教ぃえたで。」
「そうそう!今日の乙女座は超ラッキー!って、ドアホ!!!」
ナツカのノリツッコミを機に、少し沈黙が続いた。
「そーもね。」
「乗ってやったのに何ダその態度!」
「次回!スーパーイケメン・カメッセッセの過去が明らかに!!!」
カメッセッセはポーズをとっている。
「今話せバカ。」
「さーないな。」
カメッセッセは自身の過去を語り始めた。
「オレな、実は昔めっさ悪かってん。何万人も人間殺してきた。」
「わっる。」
「オレがヤンチャしてた頃、1人の赤ん坊に出会ったんや。ナツカ、お前のご先祖様や。」
「ワシの?」
「あぁ。あれはキャンタマボールも凍りつくような寒い日の事…」
カメッセッセの回想…
とある町で、カメッセッセが人間達を虐殺している。
「ケモテイ。」
カメッセッセがその町を去ろうとしたその時、何処からか赤子の泣く声が聞こえてきた。
「なんやなんやなんやなんやなんや。」
カメッセッセは瓦礫の隙間にその赤子を見つけた。
「殺り忘れてたわ。」
カメッセッセがその赤子の首をへし折ろうと、赤子を抱き抱えたその時、カメッセッセは赤子と目が合った。すると、赤子は急に泣き止み静かになった。
しばらく、カメッセッセはその赤子を見つめ続けた。
「…お前、可愛ぇなぁ!もぉ~らい!!!」
現在…
「訳分んねぇ。何でその子を育てようと思ったんダ?」
「人の話は最後まで聞けぇ!!!吸うぞ!!!」
再び、回想にて…
魔王城内でカメッセッセは他の魔障将達と話をしている。
「見てーや!コレ拾ってん!可愛ぇやろ!今日からオレの子やで!」
カメッセッセはレイパーTに拾ってきた赤子を見せつけていた。
「おまん!どんな倫理観しとんねや!人間を子供にするなんか性犯罪やぞ!」
「し…ししし…知ってます~!そんなん知ってます~!馬鹿にしないでください!知ってます~!」
そこへマイアンもやってきた。
「それアレだろ。持ってきちゃいかんのに持ってくるあのシリーズだろ。あーん!!!」
「それよこせ!殺す!」
マイアンもレイパーTもカメッセッセに大反対している。
「やめてーや!オレの子やで!」
「人間なんか育ててたら魔王様に殺されんねん。お前のためやねん。あーん!!!」
「お前らに関係ないやん!ほっといてーや!」
「ほっとけるかぁ!!!」
レイパーTはカメッセッセから赤子を奪い取ろうとした。
「あ~!!!もう!!!やってられっかぁ~!!!」
そこから数年後…
「カメッ師匠~!」
「なんやカメナツ。」
赤子は少年へと成長していた。
「ワシ決めた!魔王を倒す!」
「何でや。」
「旅芸人は世界中の人々を笑顔にする仕事。昔、師匠が言ってたよね。」
「おう。それが何なん?」
「世界中を師匠と旅して分かったんダ。今の人々は心からワシらの芸を笑ってくれない…それは魔王の支配のせいなんだって…」
「カメナツ…」
「ワシは世界一の旅芸人になる!そして世界中の人々を笑顔にするんダ!だから、お願い師匠…ワシを強くしてくれ!」
「オッサ!任すぇとけ!!!」
現在…
「まさか魔王を倒す動機が、世界一の旅芸人になる為ダとはな。」
「最後まで聞けゆーたやろ!!!」
「はいはいスマネェ。」
「ま、終わってんけどな。」
「終わったんかい!」
カメッセッセの真剣そうな顔がいつものおちゃらけた感じに戻った。
「お主達、これからどうする?」
「とりあえず、ワシとカメッセッセだけで…」
その時、慌てたようにエッチャが体を起こした。
「えっちゃ、俺も行くって!」
「無理すんな。EDなんぞ。」
カメッセッセのヤジが飛ぶもエッチャは真剣だった。
「えっちゃ、ならんわ!頼むって!俺も一緒に行きたいねん!」
「オレもイきたい…♡」
その場にいた全員が、ゴミを見るかのような目でカメッセッセを見た。
「まぁ…エッチャがそこまで言うなら…」
「さーなすぃやぞ。」
「ありがとう…」
エッチャは決心し、ベッドから降りた。
「(先生…俺、やり遂げるからな…)」
エッチャの準備が済むのを見て、ナツカは医務室の扉に手をかけた。
「んじゃ、今度こそ行ってくるわ。」
「うむ!行ってまいれ!」
ナツカは叫んだ。
「おうし!行くぞぉ!」
「「おーーー!!!」」
エッチャとカメッセッセが元気よく掛け声をあげた。
医務室を出た直後、ナツカの足が一瞬止まるも、すぐに歩き始めた。
「ん?(そういや、何か聞き忘れてる気がする…ま、いっか。)」
魔王城にて…
ガイが魔王城にやってきた。
「おまん!どこ行ってたんや!」
ちょうどそこにはレイパーTが居た。
「ちょっとカラオケ行ってたんですよ。」
「嘘つけ!風紀委員は騙せても、このレイパーT様は騙されへんぞ!」
「…障王の所ですよ。ほら、アンタ達がこの前、破壊した村の。」
「ホンマか!ん~!アイツ!見つけたら即罰ゲームや!ほんで!そいつらは何処や!」
レイパーTは拳を自身の掌に打ち付けている。
その音は大きく魔王城に響いていた。
「殺す気ですか。」
「あったり前やろ!」
「させませんよ。アレは僕のおもちゃです。」
レイパーTはガイを睨みつけた。
「おまん…姦淫って知ってるか!」
「レイプ、ですよね。」
ガイは即答した。
すると、レイパーTはどこからか取り出したクレープをガイに渡した。
「魔王様復活させたんか何か知らんけどな!あんま調子乗ってると殺すぞ!」
「やってみろよ、姦淫野郎…」
「ん~!!!」
レイパーTは怒りを露わにしながら、何処かへ去っていった。
そこへ、1匹の猫を抱えた少年がやってきた。
「お、ヤブ助。もょもとのおもり、サンキューな。」
「逆だろ!逆!」
少年はツッコんだ。
「…なぁ、ガイ。」
その時、猫はガイに話しかけた。
「あまり勝手な行動は控えるべきじゃないか?」
「何で?」
「軍の中で、良くない噂が流れている。ただでさえ、俺たちは…」
「知ってる、そんな事。でもそれでいい。」
ガイはレイパーTからもらったクレープを食べ始めた。
「オプションは多い方が燃えるだろ。」
ヤブ助は何も言わなかった。
「あ、イチゴあげる。はい。」
「お早いお帰りで。」
カメッセッセが王に向かって言った。
「それはこっちのセリフだ。」
「えっちゃ、ホンマごめん…俺、足手纏いやったな…」
エッチャはベッドの上で横になり、処置された腕を抑えながら申し訳なさそうにしている。
「ホンマ!お前のすぇいやからな!!!」
空気を読まないカメッセッセだけが罵声を飛ばしている。
「しかし、障王の末裔が敵になるとは…」
王は頭を抱えている。
ナツカも先の戦闘を思い返し、頭を抱えていた。
「そうダ!カメッセッセ!魔障将とかタレントとか一体何なんダ?」
「どっちから聞きたい?」
「え、あ、んじゃあ、魔障将って奴から。」
「魔王軍には階級があってな。上から魔王・魔障王・魔障将・大魔障。んで、ザコ敵。」
「あのガイって奴、カメッセッセが元魔障将って言ってたけど…」
「せやねん。オレ、実は魔物やねん。」
「ダァァァァア~⁈」
カメッセッセの突如のカミングアウトに大声を上げて魂消ている。
「カメッセッセ殿。本当に何も話していなかったんですな…」
ナツカ以外の周りの者は皆、周知の事実であった。
「トランプ占いは教ぃえたで。」
「そうそう!今日の乙女座は超ラッキー!って、ドアホ!!!」
ナツカのノリツッコミを機に、少し沈黙が続いた。
「そーもね。」
「乗ってやったのに何ダその態度!」
「次回!スーパーイケメン・カメッセッセの過去が明らかに!!!」
カメッセッセはポーズをとっている。
「今話せバカ。」
「さーないな。」
カメッセッセは自身の過去を語り始めた。
「オレな、実は昔めっさ悪かってん。何万人も人間殺してきた。」
「わっる。」
「オレがヤンチャしてた頃、1人の赤ん坊に出会ったんや。ナツカ、お前のご先祖様や。」
「ワシの?」
「あぁ。あれはキャンタマボールも凍りつくような寒い日の事…」
カメッセッセの回想…
とある町で、カメッセッセが人間達を虐殺している。
「ケモテイ。」
カメッセッセがその町を去ろうとしたその時、何処からか赤子の泣く声が聞こえてきた。
「なんやなんやなんやなんやなんや。」
カメッセッセは瓦礫の隙間にその赤子を見つけた。
「殺り忘れてたわ。」
カメッセッセがその赤子の首をへし折ろうと、赤子を抱き抱えたその時、カメッセッセは赤子と目が合った。すると、赤子は急に泣き止み静かになった。
しばらく、カメッセッセはその赤子を見つめ続けた。
「…お前、可愛ぇなぁ!もぉ~らい!!!」
現在…
「訳分んねぇ。何でその子を育てようと思ったんダ?」
「人の話は最後まで聞けぇ!!!吸うぞ!!!」
再び、回想にて…
魔王城内でカメッセッセは他の魔障将達と話をしている。
「見てーや!コレ拾ってん!可愛ぇやろ!今日からオレの子やで!」
カメッセッセはレイパーTに拾ってきた赤子を見せつけていた。
「おまん!どんな倫理観しとんねや!人間を子供にするなんか性犯罪やぞ!」
「し…ししし…知ってます~!そんなん知ってます~!馬鹿にしないでください!知ってます~!」
そこへマイアンもやってきた。
「それアレだろ。持ってきちゃいかんのに持ってくるあのシリーズだろ。あーん!!!」
「それよこせ!殺す!」
マイアンもレイパーTもカメッセッセに大反対している。
「やめてーや!オレの子やで!」
「人間なんか育ててたら魔王様に殺されんねん。お前のためやねん。あーん!!!」
「お前らに関係ないやん!ほっといてーや!」
「ほっとけるかぁ!!!」
レイパーTはカメッセッセから赤子を奪い取ろうとした。
「あ~!!!もう!!!やってられっかぁ~!!!」
そこから数年後…
「カメッ師匠~!」
「なんやカメナツ。」
赤子は少年へと成長していた。
「ワシ決めた!魔王を倒す!」
「何でや。」
「旅芸人は世界中の人々を笑顔にする仕事。昔、師匠が言ってたよね。」
「おう。それが何なん?」
「世界中を師匠と旅して分かったんダ。今の人々は心からワシらの芸を笑ってくれない…それは魔王の支配のせいなんだって…」
「カメナツ…」
「ワシは世界一の旅芸人になる!そして世界中の人々を笑顔にするんダ!だから、お願い師匠…ワシを強くしてくれ!」
「オッサ!任すぇとけ!!!」
現在…
「まさか魔王を倒す動機が、世界一の旅芸人になる為ダとはな。」
「最後まで聞けゆーたやろ!!!」
「はいはいスマネェ。」
「ま、終わってんけどな。」
「終わったんかい!」
カメッセッセの真剣そうな顔がいつものおちゃらけた感じに戻った。
「お主達、これからどうする?」
「とりあえず、ワシとカメッセッセだけで…」
その時、慌てたようにエッチャが体を起こした。
「えっちゃ、俺も行くって!」
「無理すんな。EDなんぞ。」
カメッセッセのヤジが飛ぶもエッチャは真剣だった。
「えっちゃ、ならんわ!頼むって!俺も一緒に行きたいねん!」
「オレもイきたい…♡」
その場にいた全員が、ゴミを見るかのような目でカメッセッセを見た。
「まぁ…エッチャがそこまで言うなら…」
「さーなすぃやぞ。」
「ありがとう…」
エッチャは決心し、ベッドから降りた。
「(先生…俺、やり遂げるからな…)」
エッチャの準備が済むのを見て、ナツカは医務室の扉に手をかけた。
「んじゃ、今度こそ行ってくるわ。」
「うむ!行ってまいれ!」
ナツカは叫んだ。
「おうし!行くぞぉ!」
「「おーーー!!!」」
エッチャとカメッセッセが元気よく掛け声をあげた。
医務室を出た直後、ナツカの足が一瞬止まるも、すぐに歩き始めた。
「ん?(そういや、何か聞き忘れてる気がする…ま、いっか。)」
魔王城にて…
ガイが魔王城にやってきた。
「おまん!どこ行ってたんや!」
ちょうどそこにはレイパーTが居た。
「ちょっとカラオケ行ってたんですよ。」
「嘘つけ!風紀委員は騙せても、このレイパーT様は騙されへんぞ!」
「…障王の所ですよ。ほら、アンタ達がこの前、破壊した村の。」
「ホンマか!ん~!アイツ!見つけたら即罰ゲームや!ほんで!そいつらは何処や!」
レイパーTは拳を自身の掌に打ち付けている。
その音は大きく魔王城に響いていた。
「殺す気ですか。」
「あったり前やろ!」
「させませんよ。アレは僕のおもちゃです。」
レイパーTはガイを睨みつけた。
「おまん…姦淫って知ってるか!」
「レイプ、ですよね。」
ガイは即答した。
すると、レイパーTはどこからか取り出したクレープをガイに渡した。
「魔王様復活させたんか何か知らんけどな!あんま調子乗ってると殺すぞ!」
「やってみろよ、姦淫野郎…」
「ん~!!!」
レイパーTは怒りを露わにしながら、何処かへ去っていった。
そこへ、1匹の猫を抱えた少年がやってきた。
「お、ヤブ助。もょもとのおもり、サンキューな。」
「逆だろ!逆!」
少年はツッコんだ。
「…なぁ、ガイ。」
その時、猫はガイに話しかけた。
「あまり勝手な行動は控えるべきじゃないか?」
「何で?」
「軍の中で、良くない噂が流れている。ただでさえ、俺たちは…」
「知ってる、そんな事。でもそれでいい。」
ガイはレイパーTからもらったクレープを食べ始めた。
「オプションは多い方が燃えるだろ。」
ヤブ助は何も言わなかった。
「あ、イチゴあげる。はい。」
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