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第13珍 『特殊能力のオリジン』
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2045年9月13日、夜、とある山奥、矢里本珍三郎の屋敷、門前にて…
門の前には幸太郎,植松,海佳が居る。
「ごめん、植松。お前まで付き合わせて。」
「補佐やからな。それより、コイツや。なんで連れてきた。」
植松は海佳を指差した。
「俺も言ったんだぜ。危ないから来るなって。」
「だって家族の問題でしょ!お兄ちゃん達ばっかり危ない目に遭うのはおかしいよ!私も力になりたいの!」
「はいはい分かった分かったって。」
屋敷の門が自動で開いた。
「行こう。」
三人は敷地内へ入っていった。
屋敷内、モニター室にて…
モニター室には、数人の男と植松似の少女がモニター画面から幸太郎達を監視していた。
「…矢里本に連絡です。」
「了解。」
屋敷内、エントランスにて…
エントランスには、大勢の『カラス』共,矢里本,植松似の少女がいた。
玄関の扉が開き、幸太郎達が入ってきた。
「え…植松が居る…⁈」
幸太郎は植松似の少女を見た。
「俺の妹や。」
「え、妹…⁈」
矢里本は幸太郎に話しかけた。
「初めましてだな。幸太郎。」
「…母さん達を返せ!」
「それは無理だ。」
「はぁ⁈ふざけんなよ!電話で言ってたじゃねーか!返して欲しかったら来いって!嘘つき!」
「父親は条件付きで返してやる。だが母親はダメだ。今はまだな。」
「今は…?」
海佳も不思議に思うことがあった。
「どうして、お父さんだけ…」
「それは言えんな。」
幸太郎も海佳も疑問が苛立ちが募るばかりでいる。
「父親は条件付きで返すって言ーたな。なんや、その条件って。」
「次期会長が決まるまで、この屋敷から一歩も出ない事だ。」
「なんや、それ…」
「腹違いとはいえ、血の繋がった兄弟だ。殺すのは気が引ける。お前が俺の邪魔をしないと約束してくれるのなら、殺しはしない。母親の方も、役目が終われば解放してやる。」
植松は疑いの目を向けている。
「とても信じられんな。」
その時、幸太郎は再び怒りが湧き上がった。
「そうだそうだ!スナイパー雇ってホテルで俺の事殺そうとしてたじゃねーか!」
「スナイパー…?何の事だ?」
「白々しい奴だ!お前のせいで左耳無くなったんだぞ!」
「何の事か分からんな。それはいつだ?」
その時、植松は妹の顔を見て悟った。
「おい、レイン。飛行船の件、アレお前がやったんやろ。」
「そうですよ?お姉ちゃん騙されてくれて嬉しかったです。けど、ホテルの件は知りません。本当です。」
海佳は幸太郎の裾を引っ張った。
「ねぇ…一体どうなってるの…?」
「いや、俺にもさっぱり…」
矢里本は腕を組んだ。
「どうやらお互い、取引の前に話さねばならない事があるようだな。」
その時、周りにいた『カラス』共は矢里本や幸太郎達に銃口を向けた。
「どういう事だ…⁈」
「わ、分かりません…」
玄関の扉が開き、反矢里本派会長候補の一人、手久野武礼男が現れた。
「やはり、矢里本の血筋は危険。ここで途絶えるべきだ。」
「…そういう事か。」
レインは顔を顰めた。
「(買収されていたのか…!)」
「今までありがとよ。見事な仕事ぶりだったぜ。」
手久野が合図を出すと、『カラス』共は矢里本や幸太郎達の体を縄で縛り始めた。
「や、やめろ!何すんだ!」
「いやぁ!やめてぇ!!!」
抵抗するが『カラス』共はものともしていない。
「安心しろ。まだ殺さねぇ。特に桑田、矢里本。お前ら二人は、あのお方の会長就任式で処刑してやる。」
縛り上げた幸太郎達を外へ運び出していく。
その時、手久野は植松とレインに話しかけた。
「父親の仇も取れずじまい…哀れな姉妹だな。」
「はは。」
植松はいつもの無気力な笑いをした。
「お前よりマシじゃ、童貞。」
次の瞬間、手久野は植松の股をつま先で蹴り上げた。
「ゔぐッ…!!!」
植松は地面に倒れた。
「お姉ちゃん!!!」
手久野は地面に倒れた植松の頭部を踏みつけた。
「ただで死ねると思うなよ…」
幸太郎達が捕まる直前、矢里本の屋敷、地下室にて…
幸太郎の父、桑田圭人が鎖で椅子に縛られている。
「ハァ…ハァ…」
圭人はヌいていた。手が使えないにも関わらず。
しかし、彼は決してふざけている訳ではない。脱出の為、尽力していたのだ。
「ヌンブゥゥゥゥゥゥウッ!!!」
なんか出た。
「いけるッ!!!」
次の瞬間、圭人は鎖を引きちぎった。
説明しよう!
圭人がヌいていたのは、精液を出す為。そして、その精液を鎖に付着させる事で、鎖を腐食させていたのだ。
「よっしゃぁぁあ!!!」
圭人は1日100回、寝る間も惜しんで毎日毎日、鎖に精液をかけ続けた。これは常人には不可能。さらに、約1ヶ月という短い期間で鎖を腐食させてしまうなど、圭人の精液の濃さと性欲の強さがどれほどのものかが理解できるであろう。
「よし。後はどうやってこの部屋から抜け出すだけや。」
圭人は地下室のドアを開けようとした。
しかし、当然ながら鍵がかけられていた。
「…使うか。」
すると、圭人は自身のモノを鍵穴に突っ込んだ。
「『花魁の鍵』!!!」
説明しよう!
以前、幸太郎が使っていた特殊能力は、圭人から譲り受けたものなのだ。
「え~へ~へ~。良い穴やっわぁ。」
『花魁の鍵』とは、どんな穴にでもピッタリ入れれるようになる、圭人の特殊能力である。
圭人はこの特殊能力を応用し、ドアの鍵を開けた。
「家族は、俺が守る…!」
圭人の両親は26年前の事件で死んだ。圭人はその場に居ながら、彼らを助ける事ができなかった。
「今度こそ…!」
いずれ来るであろう困難を乗り切る為に、圭人は十つの特殊能力を編み出したのだ。
門の前には幸太郎,植松,海佳が居る。
「ごめん、植松。お前まで付き合わせて。」
「補佐やからな。それより、コイツや。なんで連れてきた。」
植松は海佳を指差した。
「俺も言ったんだぜ。危ないから来るなって。」
「だって家族の問題でしょ!お兄ちゃん達ばっかり危ない目に遭うのはおかしいよ!私も力になりたいの!」
「はいはい分かった分かったって。」
屋敷の門が自動で開いた。
「行こう。」
三人は敷地内へ入っていった。
屋敷内、モニター室にて…
モニター室には、数人の男と植松似の少女がモニター画面から幸太郎達を監視していた。
「…矢里本に連絡です。」
「了解。」
屋敷内、エントランスにて…
エントランスには、大勢の『カラス』共,矢里本,植松似の少女がいた。
玄関の扉が開き、幸太郎達が入ってきた。
「え…植松が居る…⁈」
幸太郎は植松似の少女を見た。
「俺の妹や。」
「え、妹…⁈」
矢里本は幸太郎に話しかけた。
「初めましてだな。幸太郎。」
「…母さん達を返せ!」
「それは無理だ。」
「はぁ⁈ふざけんなよ!電話で言ってたじゃねーか!返して欲しかったら来いって!嘘つき!」
「父親は条件付きで返してやる。だが母親はダメだ。今はまだな。」
「今は…?」
海佳も不思議に思うことがあった。
「どうして、お父さんだけ…」
「それは言えんな。」
幸太郎も海佳も疑問が苛立ちが募るばかりでいる。
「父親は条件付きで返すって言ーたな。なんや、その条件って。」
「次期会長が決まるまで、この屋敷から一歩も出ない事だ。」
「なんや、それ…」
「腹違いとはいえ、血の繋がった兄弟だ。殺すのは気が引ける。お前が俺の邪魔をしないと約束してくれるのなら、殺しはしない。母親の方も、役目が終われば解放してやる。」
植松は疑いの目を向けている。
「とても信じられんな。」
その時、幸太郎は再び怒りが湧き上がった。
「そうだそうだ!スナイパー雇ってホテルで俺の事殺そうとしてたじゃねーか!」
「スナイパー…?何の事だ?」
「白々しい奴だ!お前のせいで左耳無くなったんだぞ!」
「何の事か分からんな。それはいつだ?」
その時、植松は妹の顔を見て悟った。
「おい、レイン。飛行船の件、アレお前がやったんやろ。」
「そうですよ?お姉ちゃん騙されてくれて嬉しかったです。けど、ホテルの件は知りません。本当です。」
海佳は幸太郎の裾を引っ張った。
「ねぇ…一体どうなってるの…?」
「いや、俺にもさっぱり…」
矢里本は腕を組んだ。
「どうやらお互い、取引の前に話さねばならない事があるようだな。」
その時、周りにいた『カラス』共は矢里本や幸太郎達に銃口を向けた。
「どういう事だ…⁈」
「わ、分かりません…」
玄関の扉が開き、反矢里本派会長候補の一人、手久野武礼男が現れた。
「やはり、矢里本の血筋は危険。ここで途絶えるべきだ。」
「…そういう事か。」
レインは顔を顰めた。
「(買収されていたのか…!)」
「今までありがとよ。見事な仕事ぶりだったぜ。」
手久野が合図を出すと、『カラス』共は矢里本や幸太郎達の体を縄で縛り始めた。
「や、やめろ!何すんだ!」
「いやぁ!やめてぇ!!!」
抵抗するが『カラス』共はものともしていない。
「安心しろ。まだ殺さねぇ。特に桑田、矢里本。お前ら二人は、あのお方の会長就任式で処刑してやる。」
縛り上げた幸太郎達を外へ運び出していく。
その時、手久野は植松とレインに話しかけた。
「父親の仇も取れずじまい…哀れな姉妹だな。」
「はは。」
植松はいつもの無気力な笑いをした。
「お前よりマシじゃ、童貞。」
次の瞬間、手久野は植松の股をつま先で蹴り上げた。
「ゔぐッ…!!!」
植松は地面に倒れた。
「お姉ちゃん!!!」
手久野は地面に倒れた植松の頭部を踏みつけた。
「ただで死ねると思うなよ…」
幸太郎達が捕まる直前、矢里本の屋敷、地下室にて…
幸太郎の父、桑田圭人が鎖で椅子に縛られている。
「ハァ…ハァ…」
圭人はヌいていた。手が使えないにも関わらず。
しかし、彼は決してふざけている訳ではない。脱出の為、尽力していたのだ。
「ヌンブゥゥゥゥゥゥウッ!!!」
なんか出た。
「いけるッ!!!」
次の瞬間、圭人は鎖を引きちぎった。
説明しよう!
圭人がヌいていたのは、精液を出す為。そして、その精液を鎖に付着させる事で、鎖を腐食させていたのだ。
「よっしゃぁぁあ!!!」
圭人は1日100回、寝る間も惜しんで毎日毎日、鎖に精液をかけ続けた。これは常人には不可能。さらに、約1ヶ月という短い期間で鎖を腐食させてしまうなど、圭人の精液の濃さと性欲の強さがどれほどのものかが理解できるであろう。
「よし。後はどうやってこの部屋から抜け出すだけや。」
圭人は地下室のドアを開けようとした。
しかし、当然ながら鍵がかけられていた。
「…使うか。」
すると、圭人は自身のモノを鍵穴に突っ込んだ。
「『花魁の鍵』!!!」
説明しよう!
以前、幸太郎が使っていた特殊能力は、圭人から譲り受けたものなのだ。
「え~へ~へ~。良い穴やっわぁ。」
『花魁の鍵』とは、どんな穴にでもピッタリ入れれるようになる、圭人の特殊能力である。
圭人はこの特殊能力を応用し、ドアの鍵を開けた。
「家族は、俺が守る…!」
圭人の両親は26年前の事件で死んだ。圭人はその場に居ながら、彼らを助ける事ができなかった。
「今度こそ…!」
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